No.675652

リリカルHS 19話

桐生キラさん

こんにちは!
今回はフェイトさんとお話する回

2014-04-02 17:24:57 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1419   閲覧ユーザー数:1246

 

 

 

 

 

 

士希「ふぁぁ~…おはようございまぁす…」

 

先生「………またですか雑賀さん?今日は一体どういう理由で遅刻してきたんですか?」

 

士希「ちょっと実家に帰ってて、帰ってきたのが昨日の夜9時」

 

先生「それはお疲れ様です。でも、それからでも十分寝られますよね?

一体そこから何が始まるんですか?」

 

士希「帰って飯食って、寝ついたのが12時前。起きたのは6時。

それから弁当作って8時。通学時間は約20分…」

 

先生「8時ならまだ間に合うはず!だって学校は9時からだから!」

 

士希「そう、俺もそう思って、ベンチに座って目を閉じ、次に時計を見たら9時前でした」

 

先生「雑賀さーん!寝たのね?寝ちゃったのね?どうして寝るかなー?もう結構暑くなってきたよね?」

 

士希「はい。だから俺も目が覚めました。もう少し涼しければもっと寝られたのに…」

 

先生「寝なくていいの!雑賀さん、寝なくていいんです!

先生、これが初めての担任なんですから、あまり厄介事は増やさないで下さい!」

 

何てやりとりを、俺は担任と繰り広げていた。この先生、このクラスが初めての担任なんだ。

魔法少女(笑)が三人もいるクラスに当たるとは、大変だな

 

士希「……ん?」

 

俺は自分の席の方を見る。そこにはいつもの面子がいなかった。

いるのは、机に突っ伏している金髪だけ

 

士希「おはようフェイト。今日はお前だけか?」

 

フェイト「あ、士希、おはよう。今日、なのはもはやても仕事なんだ。

それに、アリサもすずかも家の用事で来れないって…」

 

士希「なるほどね。だからお前、今日はそんなにも暗いのか」

 

ていうか、そうなると俺が頑張って作った弁当が無駄になるのか。

しまったな。あいつら、事前に連絡くらい寄越せよな

 

フェイト「はぁ…なのは分が足りない…」

 

士希「なにそれ」

 

フェイトの原動力は高町なのはらしい

 

 

 

 

現代文の時間。今日はいつもちょっかいを出してくるはやてがいない分、勉強に集中する事ができた。

べ、別に寂しいだなんて、思ってないからな?だが…

 

フェイト「はぁ…」

 

こっちは重症らしい

 

士希「はぁ…(おいフェイト!)」

 

俺は念話でフェイトに語りかける。フェイトはそれに気付き、こちらを向いた。

机に突っ伏したまんま

 

フェイト「(……ん?)」

 

士希「(お前、少しやる気だせ。いいのかそんなので。

今ここで頑張ってノートとっておけば、後でなのはに見せる事ができる。

それってつまり、なのはに会う口実が出来る訳だよな?

きっとなのはも、ノートをとってくれたフェイトに感謝するだろうなぁ)」

 

フェイト「………ハ!」

 

フェイトは何かに気付いたかのように、真面目に授業を聞き始めた。

よくわかった。この子が意外と単純だって事を

 

先生「雑賀さん?ちゃんと先生の話聞いてます?

夏目漱石はI love youをなんて訳したでしょうか?」

 

士希「月が綺麗ですね」

 

先生「なぜわかる!?」

 

先生、それくらいは聞いてなくても余裕ですよ

 

 

 

 

フェイト「あ、そういえば士希、この前ミッドにいた?」

 

休み時間。真面目に授業を聞き始めたフェイトは、大きく伸びをし、俺に尋ねてきた

 

士希「ん?はやてから聞いたのか?」

 

フェイト「エリオから聞いた」

 

士希「え!?って事は、お前がエリオ君の保護者?」

 

フェイト「やっぱり…士希って名前を聞いたからビックリしたよ。

うん、私がエリオを保護したんだ。ジュース、ありがとうね」

 

士希「あぁいいよいいよ。エリオ君には世話になったからな。

ところで、なんでフェイトがエリオ君の保護者に?」

 

フェイト「ほっとけなかったから、かな。エリオと私、境遇が少し似てるんだ。だから保護したの」

 

境遇が似ている?となると、フェイトも施設に?野暮ったいから聞けないが…

 

士希「深くは聞かないよ。なにか事情もありそうだしな。

まぁでも、俺でよけりゃ力になる。必要ならエリオ君の相手をしてあげるよ」

 

フェイト「……いいの?」

 

士希「あぁ。俺、子どもの相手するの好きだから」

 

フェイト「そっか…うん、何かあったら士希に相談するね!ありがとう!」

 

士希「おう!」

 

俺は自制するので必死だった。弟の欲しかった俺は、エリオ君みたいな優しい子は理想だった。

保護者のお墨付きがでたんだ。喜ばずにはいられない。

これでレーゲン、エリオ君の三人で遊べる!何しよう、キャッチボールとかかな?

 

 

 

 

4限目は体育。男女混合でテニスをやるらしい

 

先生「やっぱり、雑賀さんとフェイトさんが対戦するんだよね」

 

士希「まぁ、お互いの運動神経考えたら、必然的になぁ」

 

フェイト「私は他の子とも楽しめるけど」

 

と言うことで、俺とフェイトでテニスをすることになりました

 

 

以下、音声のみでお伝えします

 

 

フェイト「ハァァ!」

 

士希「オラッ!スネイク!」

 

フェイト「フフ!それ!返し方わかるよ!クールドライブ!」

 

士希「甘いぜフェイト!俺のゾーンに不可能はねぇ!」

 

生徒1「せんせー、二人がやっているのはテニスですかー?」

 

先生「…多分」

 

生徒2「せんせー、ボールがあり得ない軌道を描いて飛んでいるんですが…」

 

先生「あり…えなくは…ない…?」

 

生徒3「せんせー、雑賀さんとハラオウンさんがシングルスからタブルスになりました。

私の目には二人の分身が見えます」

 

先生「きっと、先生もここにいる皆も疲れているのよ…」

 

 

 

 

お昼休み。俺とフェイトは屋上に移動し、昼食をとることにした。

ここでなら、レーゲンも大きくなれるからな

 

フェイト「そういえば、お兄ちゃんが言ってたんだけど、士希って妹さんがいるんだね」

 

士希「おう。ついでに言えば、俺は双子で、姉貴もいるぞ」

 

フェイト「へぇ、士希って双子だったんだ」

 

レーゲン「二人は似ている、と言えば似ているんでしょうけど…」

 

レーゲンの中では既に、咲希=恐怖の対象という図式が出来上がっているようだ。

微妙に震えている

 

士希「うちの家系ってなかなか複雑なんだ。

義理の姉が三人、それぞれ月姉さん、詠姉さん、恋姉さんっていて、双子の姉が咲希。

妹には蓮鏡〈れんきょう〉、秋菜〈あきな〉、悠香〈ゆうか〉、凪紗〈なぎさ〉って感じだ」

 

フェイト「え!?そんなにいるの?」

 

士希「あぁ。親父もよく頑張ったよな…」

 

ちなみに母親もそれぞれ別にいる、と言うのは言わないでおこう

 

フェイト「だからか。お兄ちゃんが士希君を気に入っていたのは…」

 

士希「ん?何か言ったか?」

 

フェイト「いや、なんでもないよ。ところで、士希の魔法や、その戦闘技術の師匠も家族の人?」

 

士希「武術に関しては、親やその友人達の手ほどきを受けた。

だが魔法に関しては一人。月姉さんだけだったな」

 

フェイト「その月さんって人、魔法凄いの?」

 

士希「炎、水、雷、風など、全ての属性を自在に操れる。

うちの家族内で実は最強なんじゃないかって噂になるほどだ。

まぁ本人は非暴力主義者だから、名乗り出ないがな」

 

レーゲン「月さんはとても優しい人ですからね」

 

フェイト「なんだか士希の家ってとんでもないんだね」

 

士希「それでも、なのはの砲撃には驚いたがな」

 

あんな収束砲撃、受ける気にはなれない

 

 

 

 

それから放課後、別段何があったわけでもなく一日が終わった。

やはりいつもの面子がいない分、物足りない感じはあったな

 

フェイト「士希、今日はありがとうね」

 

士希「ん?なにがだ?」

 

俺は途中まで、フェイトと帰ることになった。その道中、フェイトが話しかけてきた

 

フェイト「私、実は今日ちょっと不安だったんだ。なのはもはやてもアリサもすずかもいない。

親しい人が皆休みだったから。でも士希がいてくれて、話しかけてくれて、少し安心した。

だから、ありがとう」

 

士希「そうか。まぁ別に気にするなよ。俺は楽しかったぞ。

普段はフェイトとこうしてゆっくり話すことはなかったからな」

 

フェイト「ふふ、そういえばそうだね」

 

柔らかい笑みをもらすフェイト。改めて、俺がつるんでる連中ってレベル高いよなと思う。

まぁ、大半はレズだが

 

レーゲン「!?この反応…しきさん、敵が近づいてます!」

 

士希「なに?」

 

久しぶりの襲撃だな。いいぜ、暴れてやる

 

フェイト「私も手伝うよ!」

 

士希「悪いなフェイト。じゃあ行くぜ」パチンッ

 

俺は結界を展開させ、レーゲンとユニゾンする。ちょうどいい、タナトスの力、試してみるか

 

士希「力を貸せ、タナトス!」

 

フェイト「バルディッシュ!」

 

俺とフェイトは同時に武器を展開させる。どちらも鎌の形をした武器だ

 

フェイト「それ、この前の…」

 

士希「あぁ、せっかく持ってるんだ。使わなきゃ勿体無いだろ?」

 

俺とフェイトは武器を構え、敵を待ち構える。現れたのは、炎に包まれた狼のような獣の群れだった

 

士希「炎、察するに、次の敵はプロメテウスか。いけるな?レーゲン、フェイト」

 

レーゲン『しっかりサポートします!』

 

フェイト「うん!任せて士希!」

 

その後、俺とフェイトは敵を殲滅。どうやら雑魚だったらしい。

いや、もしかしたら強かったのかもしれないが、それ以上にフェイトが強かった。さらに言えば…

 

なのは「フェイトちゃーん!私も手伝うよー!」

 

はやて「うっわぁ、もうこれ弱いもんイジメやん」

 

はやて、なのはの介入もあり、事態は迅速に収束したのだった。

改めて思う、こいつらに喧嘩は売れないなと

 

 

 


 
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