No.675012

真・リリカルDM

カイさん

第十四話「動き出す冷水」

2014-03-31 00:52:23 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3365   閲覧ユーザー数:3083

一刀「それで、どう言ったご用件でしょうか、デュノア嬢?」

 

シャルロット「デュノア嬢は止めて、余りそう言われ慣れてないから」

 

一刀「そうは行きません。俺は夏目の人間であって曹家の人間ではありません」

 

シャルロット「でも織斑監督の家族でしょ?」

 

一刀「・・・今日此処に来た理由は、先日のライディングデュエルの件ですよね。まさか謝罪しろ何て言いませんよね?」

 

シャルロット「言わないよ。あれはこっちが悪いんだから」

 

一刀「では何故貴方が此処に?」

 

シャルロット「その、二人の事なんだけどね、嫌いにならないであげて欲しいんだ」

 

予想外の事に、一瞬思考が止まった一刀だが、直ぐに質問をする

 

 

一刀「そう言う事は、本人達が謝罪も兼ねてくる物じゃないんですか?」

 

シャルロット「二人は今頃監督の特別訓練を受けてる所だと思うから、多分来れないと思うんだ」

 

なのは「特別訓練?」

 

シャルロット「そうだよ、高町なのはちゃん」

 

なのは「えっ!?何で私の事を?」

 

シャルロット「二人がデュエルしてる動画をネットで見たんだ。結構いいとこまで言ってたね(ニコッ♪)」

 

なのは「あ。ありがとう御座います!」

 

一刀「良かったななのは。プロデュエリストからのお墨付きを貰えて」

 

シャルロット「君だってプロデュエリストじゃない」

 

一刀「・・・俺はプロなんて者じゃないですよ」

 

シャルロット「うん?」

 

一刀「あの人は、凰 鈴音は本気じゃなかった。次デュエルしたら確実に・・・負ける」

 

シャルロット「それ、鈴の前で言ったら怒るよ多分」

 

一刀「そう言えば、特別訓練って何なんですか?」

 

シャルロット「うん、実はあの後」

チームストラトス合宿地

千冬「まったくお前らは、何を考えてるんだ」

 

鈴・セシリアの二人は千冬の前で正座をして、首から看板を下げていた

 

※鈴には「私は無断でライディングデュエルをした挙句負けた事を深く反省します」と書かれていて

 

セシリアには「私は無断でライディングデュエルをした挙句苦戦した事を深く反省します」と書かれている

 

 

鈴「す、すいません」

 

セシリア「何故私まで」

 

千冬「何か言ったか?」

 

鈴・セシリア「「いいえ、何も」」

 

???「なあ、鈴」

 

鈴「何よ一夏」

 

一夏「一刀とデュエルしたんだろう、如何だった?」

 

鈴「・・・あれは化けるわね」

 

箒「化ける?」

 

鈴「小4とは思えないはあの勝負強さ。少なくとも一夏より上手い」

 

一夏「うーんなるほど・・・てっ!おい!ドサクサに紛れてなんて事言うんだよ!」

 

鈴「まあ、少なくても敵にしたくは無いわねあれは」

 

???「ちーちゃん!」

 

千冬「何だ束。私は今忙しいんだ」

 

束「そんな事言わないで、これ見てこれ!かず君のデュエルデータだよ♪」

 

千冬「何?」

 

束が持って来たパソコンのデータを千冬が見ると、周りの皆も集まってくる

 

 

シャルロット「上手いね、鈴の罠カードを破壊して直ぐシンクロ召喚」

 

箒「確かに一夏より勝負強いな」

 

一夏「俺そんなに勝負運無いか?」

 

千冬「お前はこの中で一番下だろうが」

 

一夏「ぬう」

 

シャルロット「大丈夫だよ一夏。僕が練習付き合うから」

 

箒「待てシャルロット!それは私の役目だ」

 

???「箒姉さんは癖が強過ぎるから駄目だと思う」

 

箒「なっ!」

 

一夏「マドカ。メンテナンス終わったのか?」

 

マドカ「うん。何時でも行けるよ」

 

千冬「ご苦労だったな、マドカ」

 

マドカ「別に、私はこれが仕事だし」

 

一夏「でもよくやってくれてるよ、ありがとな、マドカ」

 

マドカ「♪」

 

一夏に褒められたマドカは、ふとパソコンに画面を見る

 

 

マドカ「・・・速い」

 

一夏「ああ、連続のシンクロ召喚にドローの勝負強さ」

 

マドカ「これが今の一刀のデュエル」

 

シャルロット「もし夏目一刀に会ったら如何する?」

 

マドカ「お持ち帰りする!」

 

千冬「こら!」

 

ベシッ!

 

マドカ「あイタ!」

 

千冬「さらっと犯罪行為を口にするな!」

 

マドカの発言に、千冬がチョップを食らわせる

一夏「まあ、マドカの発言は置いといて」

 

束「でもこれ見ると面白いね、早く会いたいよ~♪」

 

???「・・・」

 

シャルロット「うん?如何したの?」

 

???「・・・いや、別に何も」

 

千冬「まあ今一刀の事を話していても仕方が無い。全員今日の練習メニューをこなせ、凰とオルコットは今日は見学だ、いいな?」

 

鈴「えっ?」

 

セシリア「見学・・・ですか?」

 

千冬「ああ、今日は休め。明日から私が付きっ切りで訓練をするんだからな」

 

鈴・セシリア「「・・・へっ?」」

 

千冬「いい機会だ。お前らの今後の為にも私がたっぷり付き合ってやろう」

 

鈴「あ、あはははは、もう千冬さんったら、冗談がきついんですから」

 

セシリア「そ、そうですわよね、冗談ですわよね」

 

千冬「お前らこそ何を言う・・・私は本気だ(ギロッ!)」

 

鈴・セシリア「「・・・」」

 

マドカ「口は災いの元。だね」

 

シャルロット「まあ、二人には何かしらの罰があるとは思ってたけどね」

 

シャルロットとマドカがそう呟いた後直ぐに全員が練習に入った

一刀「・・・千冬姉。変わらないな」

 

シャルロット「その呼び方、一夏と同じだね」

 

一刀「まあ、昔は姉さんって呼んでましたけどね。一兄は元気にしてますか?」

 

シャルロット「うん。元気過ぎるくらい」

 

一刀「そうですか、デュノア嬢ありがとう御座いました。久しぶりに、いい話が聞けました」

 

一刀は立ち上がると同時に領収書を持って入り口に向かう

 

 

シャルロット「あっ!ここは僕が出すから良いよ!」

 

一刀「こういうのは男の役ですから」

 

シャルロット「・・・ホントに、小学4年生とは思えない子だね」

 

シャルロットは改めて夏目一刀と言う人物に驚いた

 

 

翌日。一刀はなのは達とディアーチェ達にD・ボードを教える約束の為にスタジアムに向かっていた

一刀「すっかり遅くなっちまったな、ディアーチェの奴怒ってるかな?」

 

愚痴をこぼしていた一刀がスタジアムに付くと同時に、何かの悪寒に襲われる

 

 

一刀「何だ?・・・嫌な予感がする!」

 

一刀が急いでスタジアムの中に入ると、ディアーチェがレーンの中で倒れていた

 

 

一刀「ディアーチェ!?」

 

ディアーチェ「か、一刀か?」

 

一刀「何が有った!誰にやられた!!」

 

なのは「一刀君!」

 

一刀「あん?」

 

なのは達が指差した先には、黒いD・ホイールに乗った一人のD・ホイーラーが居た

一刀「アイツか?」

 

???「やれやれ、期待はずれだな」

 

一刀「この声は?」

 

???「セシリアを追い詰めたと聞いたからどれだけの腕かと思えば、やはり子供か」

 

ヘルメットを取った人物の顔を見た途端、一刀が怒りに顔を歪ませる

 

 

一刀「ラウラ・・・ボーデヴィッヒ!」

 

一刀が一番警戒していた人物、ラウラ・ボーデヴィッヒだった

次回「真・インフィニットAEG」更新


 
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