No.669566

バッドバイソン(ウロボロスバイソン)

九条さん

バッドバイソン(Bad Bison) 

ウロボロスタイガーに引き続き、ウロボロスバイソン誕生設定。


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2014-03-10 05:37:06 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:603   閲覧ユーザー数:603

 

 

 

 

 

虎と同じようヒーローをしていたが(クロノス)食中毒だか賄賂だが汚職が発覚。

NEXTという理由だけで体のいいスケープゴートにされ罪を着せられ自主退社を迫られる。

 

当然、牛の意見など聞いて貰えず警察もあてにもならない、汚職を犯した人間に次の就職先のツテなどあるわ

けもない。

 

以降、日雇いで日々の暮らしを建てていたがいたが、酒場だか職場だがで揉め事を起こし(飲み屋で女性が絡

まれていた所に割って入りそのまま喧嘩に発展。自分がNEXTだという事もあり手も出さずに能力で防戦の

一方だったのが、到着したも警察が理由も聞かずに牛が悪いと決めつけ留置場へ)

 

当然、やっと見つけた職場も辞職。

一度ならず二度までもの警察の態度や、助けた女性すら自分がNEXTだという事が解ると頬を引きつらせま

るで化け物でも見たような悲鳴を上げ逃げ出していった。

 

 

何故NEXTだけでこんな目に・・・・

 

暗い牢屋の中、月を見ながら過去を振り合える牛。

思えば昔からこうだった。NEXTだと解った途端人々は恐怖におののきまるで壊れ物としてか化け物のよう

に扱

う。

 

道を歩いていると見知らぬ人間に罵声を浴びせられる事も度々あった。

 

そしてどんなに向こうが悪くても喧嘩になればこちらに非が一方的にある事になる。

 

 

親にも自分がいるだけで家の壁に落書きや母親が石を投げられているのも知っていた。

 

そして庇うと、人は口さがなく「相手はNEXTだ。なにをするか解らない。早くこの町から出て行けばいい

」と呟くのだ。

 

ただ、産まれもってしまっただけなのに。

 

自分だってこんな能力は欲しくなかった。

 

そんな故郷を見返したくて、両親がせめて平和に暮らせるようにとヒーローになった牛。

 

人々を能力で助ける自分を見れば、周りの態度も変わるかもしれないと。

 

だが、結果はどうだ・・・・

 

あの頃となにも変わらない。

 

ただ、NEXTだというだけで一方的にこちらが悪者にされる。

 

誰も自分の意見など聞きはせず、厄介払いをするだけだ。

 

TVで自分の顔と名前は報道されてしまい、当然もう故郷には帰れない。

 

もしかしたら両親は以前よりもっと酷い目を住人にあわせられてるかもしれない。

 

そんな中、自分が帰ればより過酷な扱いに拍車が掛かる事は目に見えていた。

 

 

自分がNEXTでも唯一普通に扱ってくれた両親にこれ以上迷惑は掛けられない。

 

 

人生とか警察とか世の中に嫌気が刺していた。

 

「こんな自分はいない方が逆に世の中の為なのかもな」

 

 

そう一人ごちて、牢屋で自殺を計ろうとする牛。

 

首に縄を掛けるも無意識に能力を発動しえしまったらしく、気づけば病院のベッドの上だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は満足に死ぬことすら出来ない死に損ないなのか」

 

 

 

 

 

『牢屋自殺を計ったが能力で助かちまったらしいぜ』

 

『そのまま死ねば良かったのに』

 

 

『そーいう時、NEXTは便利いいよな』

『でも死ぬつもりだったのが、生き延びちまったから逆に惨めかかもな』

『違ぇねぇ』

 

 

自分に嫌気と周りに何故そこまで・・・

 

今度こそ死のう。

 

回復したら屋上から飛び降りて。

自分は高所恐怖症だから、高いところからな能力も恐怖に負けて出せないだろうと。

 

 

そう思っていた矢先、見たこともない人物が自分に面会人がやってきた。

 

蝶のネクタイを巻き、見るからに富裕層な物腰で人生の底辺を生きてきた牛とは掠りもしないであろう事が見

て取れる。

 

男の名はアルバートマーベリックと云った。

 

「ロペスくん悪いが君の事は少し調べさせて貰ったよ。大変だったようだね」

 

そう云い一端言葉を切ると、マーベリックはこう言い放った。

 

「さて、実は君の両親だが今私が保護をさて貰っている」

 

驚きに俯いていた顔をあげる牛。

 

目の前にいるマーベリックの顔は「理由は云わなくてもキミには解るだろう?」そう云っていた。

 

 

嗚呼やっぱり・・・そう・・・なのか・・・・

 

俺は存在すらしてはいけなかったんだな。

 

「そこで相談なんだがロペスくん。キミが私に協力するなら、両親を安全な場所、いや住める所に移れるよう計らってもいい」

 

「本当ですか!!」

 

 

「ああ」

 

「ならお願・・・・」

 

します。と一瞬言い掛けたが思い出される過去の出来事。

 

非能力者は最初はそう云って自分を信用させ後になってまるで無かった事のように自分

を裏切るんだ。

 

「すんません。気持ちは嬉しいんですがもうNEXT以外はもう信用ならないんです」

 

 

「そうかい。それは好都合だ。ならこれで信用して貰えるかな?」

 

そう云ったマーベッリクが能力者特有の青い光に包まれる。

 

 

「アンタ・・・・」

 

「さぁ、これで大丈夫だね。目を瞑りなさいロペスくん」

 

 

牛が最後に見たのかざす青い手と同じ色の目だった。

 

かざす青い手と目だけ。

 

バッドバイソン誕生秘話。

 

 

マーベッリクに能力を掛けられる前に牛が嘆願したことは2つだけ。

・両親が安全で安心に暮らせるように。

・自分は死んだと報告して欲しいと。

 

 

 

あまり記憶の改竄はせずとも十分非能力者を恨んでいるようだったが、特に警察関係の

記憶と重役連の過去を事実を元により手酷い扱いを受けたと過剰改竄に切り替える。

 

 

元々事実を元に掛けているのと、本人が恨んでいる事もあり能力の掛かりは最高にいい。

 

後は人殺しが出来るように多少の理性を飛ばせるように殺されかけた。

 

自分だけなく、過去に両親も。

 

NEXTというだけで。

 

 

と改竄すればいい。

 

 

「今までに無い以上に楽な仕事だったな」

こんな事私でなくてもいいであろうに・・・

 

 

そうマーベッリクが呟いた事を気を失っている牛は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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