No.665917

僕はここにいても大丈夫なのかな・・・(時雨)

時雨皆人さん

pixivで投稿しているものをこちらでもあげます、短編読みきりです。

2014-02-25 00:17:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1936   閲覧ユーザー数:1899

 

しんしんと雨が降る外を時雨と見ながら

 

「ねぇ提督、僕はここにいても大丈夫なのかな・・・?」

 

時雨が突然問いかけてきた

 

「急にどうしたんだ?ここにいても大丈夫なのかって」

 

「急に不安になってきたんだ、僕がここにいたらダメなんじゃないかって」

 

「ふむ、じゃあ時雨に聞こう、お前はどうしたい?」

 

提督はそう時雨に問いかけた

 

時雨は考えこんでしまったようだ

 

「簡単に聞こう、時雨、お前はここにいたいのか?」

 

すると時雨は

 

「僕はずっとここにいたい、提督の隣に・・・」

 

時雨は答え、提督はそれに対して

 

「もう答えは出ているじゃないか、ここにいたいというならここにいればいい、そういうものじゃないのか?居場所というものは。」

 

「そういうものなのかな・・・」

 

「そういうもんさ、んなこといったら俺だってここにいていいのかってなっちまうよ」

 

その言い方に対し時雨は

 

「どうして提督がそういうの?」

 

「ん?だって俺よりも優秀な提督はいくらでもいるからな、いつ俺がやめさせられるかなんてわかったもんじゃないさ」

 

と提督が苦笑いしながら言う

 

「・・・僕は提督じゃなきゃ嫌だよ、他の提督じゃなくて・・・僕の提督はあなただけなんだから・・・」

 

時雨は泣きそうになりながら提督に訴えかける

 

「だからもしもの話だよ、そんな泣きそうになるなよ時雨」

 

提督は時雨の頭をなでながら話す

 

「もしそうなったとしても俺は・・・この話はよそう、湿っぽくなってしまう、外で降ってる雨のように」

 

そう提督が言うと時雨は

 

「止まない雨なんかない、雨はいつか止むさ・・・」

 

その言葉に対して提督は

 

「そうだな、止まない雨なんかない、だからさ・・・」

 

時雨のほうを向いて

 

「お前の探している答えが見つかるといいな」

 

その言葉に対して時雨は

 

「僕の答えはすぐ近くにあるのかもしれないね」

 

と笑顔で言った、まるで雨上がりに咲く花のような笑みを浮かべて・・・

 

 
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