No.658152

九番目の熾天使・外伝~マーセナリーズ・クリード~

okakaさん

すみません。長いこと放置してました。今回からACfaの世界です。

2014-01-27 20:04:18 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:453   閲覧ユーザー数:436

第7話

 

――――――――――とあるサルベージ船内―――――――――――

 

 

 

 

 

「なぁ兄ちゃん・・・ホントにこんなとこにネクストが沈んでるのか?」

 

 

恰幅の良い中年男性・・・このサルベージ船の船長が依頼主に問いかける。

依頼主・・・岡島は自信ありげに答える。

 

 

「ああ、3日前にここでネクストが4機戦闘してるのを見かけてな。そのうち1機だけ残してみんなやられてた。そして誰も回収に来ていない。つまり、最低でも3機はこの海域に沈んでるはずだ」

 

「回収に来ないって・・・そりゃそうだろうよ・・・ここはラインアークなんだ・・・統治する組織がいなくなって今頃空の上じゃ支配権を巡って企業のお偉いさんが睨み合ってるはずさ。」

 

 

船長がため息混じりに言い返す。そう、ここはラインアーク跡。この世界を支配する企業連が喉から手が出るほど欲しがる海上輸送網。その一部なのだ。そしてそれを統治していた反対勢力を葬るために今回の戦闘が行われた。結果、ラインアーク側はその要を失い、組織を保てなくなりつつある。船長の言うとおり今頃企業連はラインアークの統治について揉めているのだろう。だからこそ、と岡島はほくそ笑みながら返す。

 

 

「だからこそ、その隙にネクストをちょろまかしてやるのさ、なぁに3機あるんだ。生きてるパーツをつなぎ合わせりゃ1機分くらいには・・・!?」

 

 

突然の衝撃に岡島と船長は近くの手すりに掴まる。船長が甲板に向かって叫んだ。

 

 

「おーい!どうした!」

 

 

甲板の作業員が叫び返す。

 

 

「やりましたぜ親方!ネクストだ!しかも2機!」

 

「マジであったよ・・・」

 

 

まさか本当に沈んでいるとは思っていなかった船長はあまりの驚きに呆然としていた。それを尻目に岡島が甲板に叫ぶ。

 

 

「すぐに引き上げてくれ!両方ともだ!」

 

「もう始めてるよ!」

 

「了解した!すぐそっちに行く!」

 

 

甲板から帰ってきた声に返事をすると岡島は手すりを乗り越えて飛び降りた。そのままフリーランの要領で素早く甲板へ降りて行く。甲板に降りた岡島は作業員の所へ駆け寄る。

 

 

「どれくらいで上がってくる?」

 

「もうすぐ上がってきますぜ」

 

「ハァ・・・ハァ・・・ちょっとまってくれよ兄ちゃん・・・」

 

 

作業員と話をしていると船長が走ってきた。どうやらエレベーターで降りた後走ってきたようで息を切らせてる。

 

 

「船長・・・もう少し運動したほうがいいぞ?」

 

「いや・・・あんたにゃ・・・追いつけねぇ・・・よ・・・」

 

「おっ、そろそろ上がってきますぜ旦那!」

 

「おおっどれどれ・・・」

 

三人が甲板のサルベージ口を見るとちょうどクレーンがお目当ての物を引き上げた。そしてそれを見た船長がさらに絶句する。

 

 

「こっ・・・こいつは・・・」

 

 

岡島が満面の笑みを浮かべ笑う

 

 

「こいつは大当たりだな・・・」

 

 

そこには非常に細いシルエットのネクスト【フラジール】とそして――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ラインアークの守護神と謳われた機体【ホワイト・グリント】の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

すみません、年末年始忙しすぎて放置してました。リハビリ兼ねてなので短いですが、これからも暇を見つけて書いていきます。

 


 
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