No.642947

NOVEL大戦 FIRST 2人の怪人

ギアルさん

どうもギアルです。

色々とサボってすいません。

今回はW主人公サイドの話です。

2013-12-05 22:18:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1800   閲覧ユーザー数:1699

 

マトリックスのロトNを何とか撃退する事に成功したジンヤ。

 

だが、芽衣の受けた精神ダメージは思っているより大きかった。

 

「しっかりして、芽衣。今、安全な所に避難するから…」

 

「う、うぅ…」

 

ジンヤは芽衣と共に、近くの廃ビルに隠れた。

 

「落ち着いて、深く深呼吸して…」

 

「ジンヤ…」

 

「どうしたんだ、芽衣?」

 

すると、芽衣はジンヤに言った。

 

「僕は……今………人間なのかな…」

 

その言葉にジンヤは一瞬だが言葉を失った。

 

「…何、言っているんだよ……芽衣は芽衣だろ…」

 

「さっきの怪人に心を覗かれて…怖いんだ」

 

芽衣はジンヤに自分の本心を言う。

 

「さっき・・・映像で何度もカオスが暴走して……シャルや皆を……」

 

芽衣は自分の手を見ながら言おうとするがジンヤに止められる。

 

「芽衣、前にも言ったけど、キミは強い」

 

芽衣はジンヤの言葉に反論しようとすると…

 

『化け物が、そう言えるのかな?』

 

声がする方を見ると、そこにはスカルマンが居た。

 

「スカルマン、貴様…」

 

『私の目にはカオスとオルフェノクが見えるな…』

 

スカルマンの目には人と怪人の姿を見分ける事ができて、芽衣の姿がカオス、ジンヤの姿がオルフェノクの姿に見えるらしい。

 

『そうそう、ちょっと面白いのと相手してもらうぞ』

 

スカルマンがそう言うと、右手を差し出す。

 

すると、右手から何らかのデータが集まりだした。

 

データの塊が右手から少し離れた。

 

『出でよ、戦いの神。ガタック』

 

すると、データの塊が戦いの神である仮面ライダーガタック・ライダーフォームになった。

 

『天海芽衣!貴様を殺す!!』

 

「まさか…それって」

 

『その通りだ、カオスが居た世界の篠ノ之箒のデータを元に作ったガタックだ』

 

どうやら、芽衣の世界の箒のデータを元に作ったらしい。

 

「芽衣、ここは僕に任せて」

 

すると、ジンヤが芽衣を庇うように前に立った。

 

『私の邪魔をする者は誰だろうが殺す!!』

 

ガタックはそう叫ぶと、ガタックカリバーをそれぞれの手に持つ。

 

すると、ジンヤは右手で空を切るような素振りをした。

 

『フン、何の御まじないだ!?』

 

ボトリ。

 

何かが落ちる音がした。

 

それも柔らかい物が落ちた音である。

 

その正体は…

 

『わ、私の腕がぁぁぁぁぁっぁ!!』

 

そう、ガタックの両腕だった。

 

『ば、バカなぁ!?ガタックは戦いの神だぞ!?神が負けるなんて…』

 

「確かにガタックは戦いの神だ。だがな…何も必ず勝てるという意味じゃないんだよ」

 

ジンヤはそう言うと、右手を拳にすると、ガタックに向けた。

 

ドシュ!

 

『え?』

 

手の甲から灰色の爪が飛び出ていて、それがガタックの胸を貫いていた。

 

『ま、まさか!私を使徒再生させる気か!?』

 

「まさか、貴様はエサ…いや、養分にしかならないよ。データだし」

 

ジンヤがそう言うと、ガタックが瞬時に爪に吸収された。

 

ガタックは何も言えなかった。

 

「思ったりより、美味かったよ」

 

そう言う、ジンヤの顔の右半分が灰色の模様が浮かび、左腕は爪が生えた巨大な手甲を装備したオルフェノクの腕になっていた。

 

「ジンヤ…」

 

「芽衣、何度でも言うよ。キミは化物じゃない。誰よりも強くて、優しくて、人間らしい…男の娘だよ」

 

「…」

 

「まぁ、それに対して僕は完全なオルフェノクだ。殆ど不死、嫌われ者、偽善者、人を食べる。最悪の…」

 

「違う!!」

 

ジンヤは自分を皮肉っていると、芽衣が叫ぶ。

 

「ジンヤ、僕を元気付けようとそう言うの…」

 

「いや、真実だ」

 

「違うよ、キミも誰よりも人らしいよ!」

 

ジンヤは芽衣の言葉に答えようとすると…

 

『おい、化物共!』

 

スカルマンが言う。

 

『友達ごっこはその辺にして地獄の片道切符をくれてやるよ』

 

その言葉にジンヤと芽衣はスカルマンを見て言う。

 

「片道切符?んなセコイ事言わずに往復にしろ。それに…」

 

「友達ごっこじゃない!」

 

2人は同時に言う。

 

「「本当の友達だ!」」

 

すると、芽衣の耳元に声が聞こえた。

 

『少しはイイ顔つきになったわね…』

 

「え?」

 

そして、芽衣の目の前にカードが出現した。

 

「新しいサバイブのカード?」

 

「これまた、びっくりフジツボだね」

 

『何なんだ…貴様等は!』

 

微かに動揺しながらスカルマンは叫ぶ。

 

その言葉に芽衣はカードデッキをジンヤはデルタドライバーを取り出す。

 

「僕達?通りすがりの怪人兼…」

 

「仮面ライダーだ!」

 

「「覚えとけ!」」

 

そして、2人は叫んだ。

 

「「変身!」」

 

芽衣は腰に出現したVバックルにカードデッキをセットして仮面ライダー龍騎へ…

 

『COMPLETE』

 

ジンヤは身体がフォトンストリームに包まれ、仮面ライダーデルタへ…

 

変身した。

 

『化物がぁぁぁぁ!!』

 

スカルマンは絶叫しながら2人に突撃する。

 

『行くぜ!』

 

『分かってるよ!』

 

デルタと龍騎も突撃する。

 

最終決戦、スタート。

 

 

 

次回へ…

 

 

 

 
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