No.641994

魔法少女リリカルなのは ある意味チートな転生者 第一話

真庭銀孤さん

回想と殺し合いな模擬戦

2013-12-02 00:06:44 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:5243   閲覧ユーザー数:5011

転生してから8年経った。

特典で創作した空間でÄRM・スタンド・スキルなどを試したりしたが、色々とヤバかった。

元々悪魔憑き(ディアボロス)(俺の場合、寿命は一般人と同じ。だが、身体能力は悪魔憑きの数倍になってた)は自動車や大きな岩を片手で持ち上げる事が出来る程のパワー持ちなので、荒くれ鋸鎌(テキサスチェーンソー)を一回振るった瞬間に山が抉れたので驚愕したが、他の特典も負けず劣らずなものだった。

スキルは『オリジナル』と言ってただけでどういうものか説明してなかったが、防御面でチートである。

一ヶ月前にに学校にいる最強(笑)なバカと同類なヤツと殺り合う事(向こうが俺が転生者なのに気づき、邪魔だから消そうとしたため)になった時に判明したが、相手の攻撃をモロにくらっても無傷だった上に精神干渉の能力も一切効かなかった。バカを殺した(正確には食った)後、右手にガラスの破片を突き刺すと、あっさりと傷ついたので自分以外からの干渉や攻撃を全て防ぐスキルと判明したのでこのスキルを『干渉不可の一個人(シャットアウトガーディアン)』と名付けている。

 

 

『マスター。ボケッとしてる間はないよ!』

 

「わーってる」

 

 

デバイスからの指示に反応しつつ、前を見る。

目の前には三つの竜巻が砂漠を巻き込みつつ黒髪の少女ー狗神狂華(いぬがみきょうか)ーを中心に渦巻いている。厄介な事にこれは魔術じゃなく、忍法だから末恐ろしい。

 

 

「どうだい、転生前のあたしの忍法は?」

 

「忍法『大嵐小枯』か。真庭忍軍の規格外っぷりは文面とアニメでしか見てないが、実際見るとマジで規格外だな。しかも本人直々とは」

 

 

狂華は俺と同じ転生者だが、彼女の前世は『刀語』の『真庭狂犬』だった。

この事実を知ったのはバカを食った直後に彼女と会い、色々話しあった後お互いの情報を公開(俺の特典は当時ではまだ全部は解ってなかった)した時である。その時はガチで驚いた。ちなみに現在の彼女は俺ん家の居候の身である。

 

 

「レクター着てる影にはやっと一撃当てれるけどね。つうか、『断罪円』連発しても無傷ってどうなのさ?」

 

「俺としては『狂犬発動』と『命繋ぎ』がない代わりに凍空一族の怪力+全ての真庭忍軍の忍法が使えるのがヤバいんだが」

 

「同意」

 

 

何気に寒気を感じつつ発言すると、4つ目の声が俺の上から聞こえた。

とりあえず、ここまでの経緯を説明しよう。今は3月最後の日曜日で時刻は午前の5時。俺の家の地下にある空間に存在する砂漠におり、俺はコミカルな赤いドラゴンのキグルミを着ており、狂華は袖無しの忍装束らしきものーまんま真庭忍軍の服装で殺し合い(空間内では死んでも暫くしたら生き返る。但し、痛み付きで)の模擬戦を行っている。

補足になるが『レスター』とは俺が着ているキグルミだ。こいつは神が創生したキグルミ(キルぐみのキグルミだから意思がある)でこいつを着ている時は転生特典の能力が一切使えなくなる(魔法は防御だけ使える)が、身体能力が普段の十倍になる。神曰く「一種の制限と思っておけ」だそうだ。

そんなわけで、今の俺は風の刃でズタズタにされる事が可能になっている訳だ。

 

 

「ロキ。クイックシールドの術式の構築を頼む。それも大量に」

 

『あいさ了解!』

 

「そんじゃ、いくよ!」

 

 

狂華の掛け声を合図に竜巻が襲いかかる。

レスターの能力で身体能力が強化されてるから避けるのは容易だ。

 

「忍法『砂塵連爆』!」

 

「クイックシールド!」

 

 

あくまで「避ける」だけだが。

狂華の忍法は『刀語』・『真庭語』に出た忍法に限らず、原作に登場しなかったまにわにの忍法も使える。『砂塵連爆』は『真庭土竜』と言うまにわにの忍法で自分の気を流した土や砂を爆発させる忍法だ。

 

 

「危なっ!?「ほらほら休む間は無いよ!」くっ」

 

 

空間内では死んでも蘇る事を知っているから容赦なく忍法を使ってくる。つうか『砂塵連爆』に混じって『巻菱指弾』をやってねえか!?

 

 

『さっき解析したけど、あの巻菱の表面全体にトリカブトやピトフーイの羽にコブラの毒と青酸カリを混ぜ合わせたが塗ってたよ!』

 

「狂華ァァァァァ!!!」

 

 

何なんだよ! もう猛毒ってレベルじゃねえよ!

 

 

「ハッ。ほぼ無敵だったあんたにようやく勝ち星を奪えるチャンスだからね。遠慮とかは一切持ち合わせていないさ」

 

「チッ。なら、踏み込んでぶん殴る!」

 

「なっ!?「オラァッ!」ガッ……ハッ……!」

 

 

クイックシールドを連発してゴリ押しで突破し、腹部に一撃を入れる。手応えからして臓器を破壊したのを理解したがー

 

 

「『血戒・渦刀』」

 

【パァン!】

 

 

狂華の言葉と破裂音を最後に何も感じなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っつ〜。まだ頭痛ぇ」

 

「頭だけならまだマシでしょ? こっちは固形物は無理だから」

 

 

蘇生した後、料理を作り始めたが、頭をパァンされた痛みがまだ抜けてない。狂華も狂華で腹部の痛みが抜けてないのか若干声が弱い。まあ、残り二人の家族には普通の朝食で、俺と狂華の分はいつものにする予定だから問題ないな。

データが更新されました。

 

・『干渉不可の一個人(シャットアウトガーディアン)

影が保有している『めだかボックス』のスキル。影が22の魔の者達(ラグナロクアルカナ)を発動している間、またはレスターを着ている時以外では一切傷つけられず、干渉されない防御系のスキルでスキル自体も條を転生させた神と前述の二つの条件下以外では無効果出来ない。ぶっちゃければ対オリ主(笑)の最強の盾。レアスキルに分類する。

 

・忍法『大嵐小枯』

真庭狂犬こと狗神狂華(いぬがみきょうか)が前世で使っていた忍法。原作(真庭語)では名だけだったが、この作品では風を自在に操る忍法となっている。ちなみに真庭忍軍の忍法は全て狂華の持つ一つのレアスキル扱いにされている。

 

・忍法『砂塵連爆』

名前だけのオリジナルまにわに(以後増える)の真庭土竜が使っていた忍法。土や砂に気を流し、指パッチンなど合図を出す事で爆発させる事が出来る忍法。

 

・レスター

影が転生特典で得たキグルミ。見た目は某カードゲームのコミカルな姿になった白いドラゴンの体色を赤にし、目の色を金にしたもの。口数が途轍もなく少なく、喋っても文字にすれば片手か両手で数えるほどしかない。着ている間は魔法以外の転生特典が使えないが身体能力が十倍になる。

 

・忍法『血戒・渦刀』

『真庭語』の初代『真庭喰鮫』が使っていた忍法。一定の範囲内(半径100m)の空気中の水分を通じて生命の体内の水分に干渉して切り刻む忍法。使っていた本人は一殺千生の思想に従って使っていた。

 

荒くれ鋸鎌(テキサスチェーンソー)

『呪法解禁!! ハイド&クローサー』の主人公の相棒であるクマのヌイグルミが使っている呪術。破壊力に特化したチェーンソーで並の防壁では防ぐのは不可能である。


 
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