No.638401

真・恋姫†無双 ~孫呉千年の大計~ 第2章 拠点ー祭編

雪月さん

常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・魔法少女リリカルなのはの2次創作となっております
※猶、背景は魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1stの世界に沿った内容となっております
 劇場版を観てない、また内容を知りたくない方はご注意を!

続きを表示

2013-11-20 19:20:45 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3125   閲覧ユーザー数:2570

※『 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 』をまだ観ておられない、又は物語の内容のネタバレ有りの様相を呈しております

 今ならまだ間に合います! お手数おかけして申し訳ありませんが、引き返される事をお薦めいたします

 

 

第2章 拠点ー祭編 『 誕生! 魔法”小女 ” 始めました・・・ 』

 

 

 

 

この物語は、リンディが『とある人物』をスカウトに出かけた事から始まり

その後、ジュエルシード事件に巻き込まれ、なのはやフェイトといった人物達との不思議な出会いの記憶である・・・

 

 

※リンディ・ハラオウン

 

 時空管理局提督で巡行艦「アースラ」の艦長でもあり魔術師でもあり

 薄緑色の長髪で、優しげな瞳、童顔でもある彼女ではあるが、これでも立派な1児の母でもある

 

 大の甘党で、緑茶に砂糖やミルクを入れるなど変わった味覚の持ち主でもある彼女であるが・・・

 

同艦に14歳にして時空管理局執務官を務める息子のクロノ・ハラオウンが同乗している訳なのだが

少々無茶が過ぎる嫌いもある事をリンディは兼ねてより懸念した為、愛する息子に無理をさせないようにとの思惑もあって

パトロール中の暇な間を利用して、自身の手足となって働いてもらう、戦闘経験に秀でた人物を求め・・・

端末を使って以前から密かに探りを入れていたのであった・・・

 

だがそんなに都合良く行く筈もなく、捜索は難航を極めリンディを悩ませていた

 

自身の手足となって動いてもらう事という条件すら困難な事であるのに

さらに戦闘経験に秀でた人物となると・・・もはやお手上げ、打つ手なしのリンディでありました

 

そうした中、インテリジェントデバイスでもある『 多幻双弓 』からの進言があった為

その人物を見極めるべく、『 多幻双弓 』からの進言に従ったリンディは

『 多幻双弓 』が認めるその人物がいるという次元へと1人向かうのでありました・・・

 

 

『 多幻双弓 』が薦めるその人物とは一体誰なのであろうか? 

 

 

その人物とは・・・多幻双弓の元遣い手である黄蓋、祭に白羽の矢を立てたという訳である

 

祭としては自身の愛弓であった『 多幻双弓 』が、インテリジェントデバイスである事を知っている筈もない

祭の手にあった『 多幻双弓 』が紆余曲折を経て、インテリジェントデバイスへと変貌を遂げたのであるが・・・

 

『 多幻双弓 』・・・杖というよりは形態は弓であり、木製ではなく金属製であり、豪華な意匠が隅々まで丁寧に凝らされていた

そして本来ならデバイスの宝石部分は、通常杖の核たる部分に宿る訳なのだが・・・

矢(マジックボウ)の先端にも宿り続けるという、そうした意味でも異色と言えるのがこの『 多幻双弓 』の外見上の特徴といえた

 

フェイトのデバイスでもある”閃光の戦斧”の異名を持つ『バルディッシュ』に酷似しているといっていい

 

ちなみに『 多幻双弓 』のスタンバイフォームは、鏃型の二等辺三角形をしたガーネットで出来ている

デバイスフォーム(起動した後の基本形態)は弓形態となり

サイズフォーム(近接戦闘特化した形態)は、大刀形態となる特徴を秘めている

 

インテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』の遣い手、自身の手足となる人物・・・

だがど~~~みても、不適合の烙印を押したい気持ちへと駆り立てられたリンディでありましたというのも・・・

 

「『 多幻双弓 』本当に貴方の以前のマスターであり、この人が有名な黄蓋さん・・・だというの?」

 

店先で酔っ払った祭が根転がっている様子を、眉を顰め眉間に皺を寄せ指差しているリンディ

 

『はい そうです・・・相変わらずのだらしなさ・・・この酔っ払いの女性こそ、かつて私のマスターでした・・・

 ですが腕前はご期待に添えるかと・・・』

 

鏃型をしたスタンバイフォーム形態をとっているガーネットが、短く点滅を繰り返しながらクリアな声でそう言葉を発している

 

「このままじゃ話も出来ないし、起こしてもらえる?」

 

リンディのいつも満面の笑みがこの時はどうみても引きつっており・・・

どうみても『やれ!』とか『いいからやっておしまい!』なんて言葉が自然と浮かんでくるような・・・危うさを纏っていたのである

 

『Comprehension(了解)! Get up(起きなさい)! sai(祭)! If there is nothing as if (さもないと・・・)』

 

『 多幻双弓 』はやれやれ・・・といった感じの声で一声警告するものの・・・

当然の事ながら、酔っ払って寝ている祭に変化がみられる筈もなく・・・

『 多幻双弓 』を手にしている、リンディの右手に風属性魔法を集約させ、祭の頭へと発射させた『 多幻双弓 』

 

祭を良く知る『 多幻双弓 』だったからといえよう 

 

リンディの意思で魔法を撃った訳ではなく、あくまでもインテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』が勝手に仕出かした事なのだが・・・

リンディが思っていたより強めの威力の魔法が、酔って寝ていた祭の頭へと勢い良く飛んでいった事に驚いていた

 

しかしその魔法の威力はというと・・・拳骨程度と見事な匙加減だった模様で・・・

 

祭の頭にバチン!・・・と甲高い音をさせた途端、酔って寝入っていた筈の祭が

痛みのあまり飛び上がって大きく眼を見開き、頭を抑えたまましきりに周囲を窺っていたのであるが・・・

 

リンディ以外に誰もいる筈もなく、祭は憮然とした怒りの矛先をリンディへと向けたのであった

 

「儂を起こしたのはそなたか? 気分良く寝入っていたというのに眠りを妨げおってからに! お主は一体何者じゃ!?」 

と頭を拳骨か何かで殴られたと錯覚している祭は、容赦なくリンディに向けて怒気を発するのでありました

 

インテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』の助言に従って、貴方を尋ねて来たと言っても怒りの余り通じないだろう

また余計に面倒になると思ったリンディは笑顔を崩す事無く、自身の言葉でもって祭へと話を切り出すのでありました

 

 

「時空管理局提督で巡行艦「アースラ」の艦長も務めているリンディ・ハラオウンといいます

 黄蓋殿が歴戦の勇士のであるとの評判を聞きつけ、是非ともご協力して戴きたいのです」

 

 

リンディの”歴戦の勇士”という言葉が、突如起され不機嫌だった祭の機嫌を良くしたのであろうか?

魔法が当った箇所の頭部を摩りながらも、怒気を収めリンディの言葉をちゃんと聞く態勢となっていた祭である

 

「儂がそなたに協力せい?という事じゃが・・・ 儂は一体誰を倒せば良いのじゃ?」

 

祭の言にリンディは少し飛躍しすぎじゃ?と思わないでもなかったのだが・・・理屈や理論よりも即行動といった感じなのだろう

こういう人物は回りくどい事は嫌いで、明らかに戦闘に特化した人物だとリンディはそう鑑定したのだった

 

「少し思考が飛躍しすぎているけれど、あながち間違いじゃないわ・・・

 このインテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』と共に

 問題を起こす輩を速やかに捕縛せしめる事が、黄蓋さんの主な任務となるでしょう

 

「??? いんてり?なんとか・・・でばいす???なんとか・・・ よ~判らん語句が多すぎじゃ・・・

 それにしてもお主、どうして儂の『 多幻双弓 』を知っておるんじゃ?」 

 

「ん~ それはねぇ~? 話がややこしくなりそうだったから少し遠慮してたのだけれど・・・そうもいかないわよね・・・

 先に実物をとくと拝見してもらう事にしましょう」

 

「『 多幻双弓 』セットアップ!!」

 

リンディはそう高らかに謳い、鏃型の二等辺三角形をしたガーネットを上空へと投げると

ガーネットから幾条もの輝かしい赤光が放出される

 

「Standby ready ・・・」

 

『 多幻双弓 』の無機質と思える音声が、ジッと様子を見守る祭の耳にしっかりと刻まれることとなったのである

 

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リンディが祭へとみせた魔法の演舞は、まるで円舞曲(ワルツ)を踊っているかのように美しく

綺麗な光をリンディ自身が纏っており、その姿は神々しささえ感じていた程の祭である

 

戦と言えば、時に生々しくて荒々しさが伴い、理性など吹っ飛び、自身の感覚だけを研ぎ澄ませ

只管、軍の個人の勝利を追い求める怒号飛び交う そんな場所だと認識していた祭である

 

リンディが祭へとみせた魔法の演舞は、一刀や雪蓮、恋といった一部の天下無双の者達が魅せる

観るものを虜にする熱き魂の伝導に酷似していたといえる

 

リンディが次々と放つ魔法の波動をジッと様子を見守っている祭であったのだが

その表情はというと・・・口角を少しあげ、まるで子供が憧れの対象を見つけたような・・・

輝かしく純真な眼差しを暫しの間送り続けていたのでありました

 

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「魔法がどんなモノなのか 解って貰えたと思うのだけれど? こんな所でいいかしら?」

 

リンディはまだ夢心地の祭へ向けて、先程とは変わらぬ満面の笑みを浮かべながら

試しを終えたリンディは、『 多幻双弓 』をスタンバイモードへと切り替え、宝石状態にして祭へと近寄ってきた

 

「ゴクッ・・・ 儂ともあろう者が未だに・・・なんというか にわかには信じがたい事なのじゃが・・・

 北郷が言うていたまさかの御伽噺が真実となる日が来るとは・・・リンディよ! 儂にそのような事が出来るというのか?」

 

未だ興奮冷めやらぬ祭は、両の拳を堅く握り締め、自然と身を乗り出すようにリンディへと迫っていた

 

「えっええ! 『 多幻双弓 』を使いこなせれば可能よ? 一刀さんが?」

 

祭の顔が肉迫して来た事もあり、リンディの笑顔が引きつっていた場面も見受けられたのだが・・・

 

「おおぅ それは真か! うむ! 儂の国の天の御遣いなのじゃが・・・その者がの 魔法の事をちらっと話していた事があったのじゃ!

 便利なモノを示す言葉として、天の国でも想像の類じゃと耳にしていたのじゃが・・・」

 

この時魔法を自身が使えるという、リンディの言葉の嬉しさの余り、全く気付いていない祭ではあったのだが・・・

 

『 多幻双弓 』の遣い手にリンディは最初、一刀へと話をもちかけていたのだった

『とある事情』が発生する事をリンディから聞いて、一刀は祭より先に断りを入れていたのである・・・

 

祭にも『とある事情』を聞かれ逃げられては、また遣い手探しが振り出しに戻りかねない事を考慮にいれたリンディは

興奮冷めやらぬ祭を煽てながら、『とある事情』を聞かれないよう、聞かれないようにと話を逸らしていた

 

「それにしてもじゃ! 『 多幻双弓 』が話すとはの~ 信じられん事ばかりが起こっておる!

 儂はすでに酔って寝入っておったのじゃ! これが全て夢・・・オチって訳じゃなかろうのう?」

 

一刀の時にはすぐに切り出され質問された『とある事情』に関する内容であった為、祭の様子をしきりに窺うリンディであった・・・

幸いにも祭が切り出す様子もみられなかった事に安堵したリンディは、祭が興味を引く話ばかりをどんどんしていく

 

「そんな訳ないじゃない それじゃ黄蓋殿 早速『 多幻双弓 』を使ってみる?」

 

「なっなんと! もうか・・・緊張するのう」 

 

「ふふふ そんなに緊張しなくても大丈夫よ? すぐに終わるから・・・」

 

少し焦る祭を見遣りながら少し微笑むと、リンディは瞳を閉じた後に、『 多幻双弓 』に向けて言葉を紡ぎ始めるのでありました

 

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「管理権限:新規使用者設定機能 administrator 起動! 管理権限者リンディ・ハラオウンより黄蓋へと権限譲渡!」

 

息をグッとのみ控える祭の横でリンディの美しい声が辺りに木霊し響き渡った

 

『Ok! Standby ready set up!』

 

リンディの命を受けて、インテリジェントデバイスの『 多幻双弓 』がクリアな声でそう返した

 

「これでいいわ! これからよろしく頼むわ 黄蓋さん」

 

管理権限の譲渡を無事に終えた事を確認したリンディは、笑顔を崩さずに『 多幻双弓 』を祭へと手渡す

 

「おおぅ 感動の余り遅くなってしもうたが、儂の呼び名は”祭”で良い

 真なる名と書いて真名と読むんじゃが、通常であれば簡単に呼ばせて良い名前でもないのじゃが

 儂の上役となって命を預ける事になるんじゃ! 儂の真名を預ける 以後よろしく頼む!」

 

リンディは真名というものが、黄蓋にとってどういう意味を持った名前なのかを咀嚼しながら・・・

 

「祭 よろしく頼むわ! 期待させてもらうわよ?」

 

「ふんっ! 任せておけい! 久々に血が滾ってきたのじゃ!」

 

祭の瞳に赤々と燃える闘志が宿っている事を確認したリンディ

歴戦の勇士・・・スイッチの切り替えが上手な事も優秀な勇士としての証なのかもしれないわ

祭を見つめながらそう感じていたリンディでありました

 

「しかし異国語が理解しずろうて困る・・・ 忙しい戦闘中に聞き返している場合でもなかろうしの 

 儂が理解できるように変更可能かの?」

 

リンディから手渡された『 多幻双弓 』を少し持ち上げ、『 多幻双弓 』見つめながら真剣に語りかける祭

 

『了解・・・主殿』

 

情熱溢れ迸る声が理想であったが、『 多幻双弓 』がクリアな声で言葉を改め返してくれた事に満足した祭は

 

「うむ! 以降それで頼むのじゃ! ふっふっふ~ それじゃ~始めるとしますかのぉ~~~」

 

鏃型のガーネットを握り締めていた手を、天空へと高々と突き上げる祭!

 

「『 多幻双弓 』セットアップ!!」

 

「Standby ready ・・・」

 

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「祭 ちょっと聞いていいかしら? 『 多幻双弓 』に理解できるように変更可能って聞いていたわよね?

 私と変わっていないような気がするのだけれど?」

 

「ん? リンディ 細かい事に拘るのう? その方がカッコ良かったからじゃ! 他に意味はないのう

 全部異国語だと理解するのに時間がかかり困るとは言うたが、他の事に関しては『 多幻双弓 』の好きにすればいいじゃろ」

 

「細かいことって・・・」

 

リンディは祭の返答に眉間をおさえて絶句する

 

この祭の言葉に彼女の性格の全てが集約されていたと言っても過言ではなかろう・・・要は見た目や勢い重視なのである

ただ戦闘時など命に関る時に、問題が起こっては大事に障るということなのだろう

 

良く言えばなんと豪胆で型破りな、悪く言えば大雑把・・・祭という将の性格の一面を如実に表している言葉といえた

この時のリンディはまだ付き合いが浅い事もあり、祭の緻密で精確な戦闘を行うという所までは見抜けていなかったのである

 

祭という将が、何故孫呉の宿将足りえたのか? その一端を後々リンディは祭の実力の片鱗を垣間見る事となる

 

リンディが眉間をおさえ、うんうんと唸っている内に、初の魔法変身を終えていた祭である

ここに魔法熟女・リリカル祭の誕生の瞬間であった!・・・筈なのだが・・・祭の様子が少々おかしい・・・

 

 

そこで変身直後の祭の思考へと時を遡ってみるとしよう

 

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祭が異変を感じたのは、なんと変身を終えたすぐのことであった・・・

 

おかしい・・・ 実におかしい! 由々しき事態なのじゃ! 

何がおかしい?かというと、なんで儂がこの姿にならねばならんのじゃ!と叫びが木霊している 

 

祭のこの思考、叫びに対してなんら問題など見当たらず間違ってなどいない 

リンディの魔法を放つ神々しさに見とれた祭だっただけに、自身もそうなれる・・・または少しでも近づけると思っていた

 

だというのに・・・祭が手にし瞳に宿した『 多幻双弓 』はというと・・・短か!というのが正直な感想であったのだ

どうみても4尺(121.2cm)より短く見えたのであった・・・

 

リンディが使用して射ていた時の長さ、そして祭が普段使用している『 多幻双弓 』の長さが6尺(180.1cm)ほどなのだ

 

ちなみに和弓(わきゅう)は7尺3寸(約221cm)、洋弓が全長5尺(約160cm)前後と

他と比較しても随分短い事が判るというものだ

 

変身が終わって暫しの間『 多幻双弓 』を睨んでいる祭であったが

『 多幻双弓 』長さが変わるということもないようなので、祭の方が仕方なく変身した・・・

 

どうみても頭の先から踵までが2頭身?いや少し盛って3頭身キャラ・・・

どこからどうみても・・・ちんちくりんのSD幼児化祭さん!という初期に抱いた違和感のカラクリなのであった

 

SD幼児化祭さんに変身した姿だと、まるで測ったかのようにピッタリの長さといえる『 多幻双弓 』

 

そこにインテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』に異議を唱え出すSD幼児化祭さん

 

「ちょっと待つのじゃ!『 多幻双弓 』よ・・・ それにしても何故儂の方が小さくならねばならん・・・

 リンディがお主を使用していた時はもっと長かった筈じゃ! お主の方が長くなればよかろうが・・・」

 

祭がこう文句を言う通り、リンディが『 多幻双弓 』を使用していた時には実に大きく幽玄にみえたのである

しかし祭が発動させ、デバイスフォームに移るとどうした事だろう

 

『 多幻双弓 』は弓形態へとキチンと移行していたものの・・・実に短く・・・小さく可愛い

祭の大柄な身体に見合わぬ、そう表現するに値する可愛さであったのだった・・・

 

『 多幻双弓 』のそうした形態に、最初は渋々ながらも、SD幼児化祭さんへと変身し我慢して扱っていたのだが・・・

 

何度変身を繰り返そうとも、この小さく可愛い『 多幻双弓 』のフォルムだった為

業を煮やした祭は終に、インテリジェントデバイスである『 多幻双弓 』に向けて

猛然とケチをつけ始めたのでありました

 

 

マスターである祭のこのケチに対して、『 多幻双弓 』はこうクリアな声で反論したのである

 

 

『細かい事に拘る主殿だな 私をろくに扱えず、魔法を撃てず困るのは主殿の方ではないのかな? 

 長かろうがこのように短かろうとも、性能も変わらず同じならば、どちらでも構わないのではないのかね?

 

 ・・・それに言葉は主殿に合わせこちらが譲歩したのだ ならば次は私の好きな形態に合わせるのが道理であろう?』

 

クリアな声の『 多幻双弓 』の物言いは、一応理屈が通っている事もあって、祭はぐうの音も出ない状況に陥ってしまう

 

「・・・そう言われれば文句も言えんのじゃが・・・ 

 それにしてもじゃ! その小憎たらしい物言い・・・ まるで冥琳のようだの・・・」

 

『周瑜殿に例えられるとは・・・ お元気だろうか? 懐かしい響きで実に光栄なことだ』

 

冷静でクリアな声で『 多幻双弓 』に反論され、その様子が益々冥琳を連想させ苛立ちを露にさせる祭でありました

一方で、自身がマスターを務めていた時の『 多幻双弓 』の様子との違いに眼をみはるリンディ

 

それはそうだろう・・・

 

インテリジェントデバイスである杖は、基本マスターと一度認めれば、その命に従う事は絶対であるといってもいい

時にはマスターに助言を行うなど、戦略的な補助的役割などを担う事が多いのであるが

マスターとこうして文句を言い合う姿など見た事も聞いた事もなかった・・・

 

祭が『 多幻双弓 』を見つめ真剣な物言いをし、表情をコロコロと変え、何度も言葉を交し合っている様子に

ついおかしくなったリンディは、次の瞬間プッと吹き出すと、ケラケラと声をあげて笑い出した

 

リンディが突如湧き起こった笑い声に、先程まで言い争っていた祭と『 多幻双弓 』の言い争いが止まってしまった程である

 

「さすが元バートナー同士 良き巡り合わせだったようね 少し安心したわ 祭、『 多幻双弓 』」

 

そう笑いを必死に堪えながら、祭と『 多幻双弓 』へ向けて話すリンディでありましたが

 

「どこがじゃ!!」

『心外ですな・・・』

 

「ふふふ・・・ あはははは あぁ~おかしい お腹が痛い!」

 

両者の不満げな返答にが、想像した以上に面白く息の合った返答が、またまたリンディに返ってきた事もあって

笑いのツボを刺激され堪えきれずに、ますますリンディは大声をあげて笑ってしまう呆れた有様となってしまっていた・・・

 

 

 

 

巡行艦「アースラ」へと祭を連れ帰ってきたリンディは、皆へと祭を紹介する

 

祭はこちらの事をまだ良く知らないからと、祭の教育係に息子であるクロノを指名するリンディ

艦長でも母であるリンディの言葉に不満を募らせるクロノであったが、公私混同してはならないと自制し命を受けたのである

 

そして・・・クルノは早速、祭をミーティングルームへと招き入れ、今、この世界の事を勉強中なのでありました

 

「リンカーコアっていう未だ解明されていない魔法技術の一部

 魔力の生成器官、その器官が魔力を生成し吸収、体内に蓄積される

 そして蓄積された魔力を特定のプログラムにより術式を形成、展開、発動と順を追って起動させるんだ」

 

と自慢げにクロノが説明をしているものの・・・祭としては”ちんぷんかんぷん”  ※見ても聞いてもわからないの意味

やっぱり実戦で学んだ事経験を自身へフィールドバックさせる方が判りやすかった

 

「クロノよ やっぱり儂には原理なんぞ とんと理解できん代物のようじゃ

 ならばじゃ 儂がここに連れてこられすべき事は、実戦で成果をあげる事であろう?

 ならば実戦あるのみ・・・そうじゃろ?」

 

たしかにこのまま理論のみを詰め込んだ所で、祭が覚えきれるとは到底思えなかった事もあり

クロノは祭の提案に対し、気分転換も兼ねてならと申し出ることにした

 

「しょうがない・・・ 講義はこれくらいにして実戦形式に移るとしよう」

 

だがクロノには、この模擬戦で祭をギャフンと言わせ、我が意に沿わせるよう教育するという思惑もあったのである

 

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模擬戦を行う為、近くの星へと転送される事をリンディから了承された2人は

早速、艦内の控え室で戦闘用の装具の準備を整え始める

 

祭より一足速く準備の終えたクロノは、祭が転送用魔方陣へとやってくるまでに準備運動をして待っていた

そして祭が転送用魔方陣前に現れた姿をみて愕然とするクロノ・・・

 

「ふざけておられるのですか? その姿・・・」

 

祭の服装はというと、スリットが深めの紫を基調としたチャイナ服であり、孫呉にいた平時となんら変わらない

じゃ何を準備していたの?となるのだが、先程と違って髪が結われていた事と右手に弓懸をしたくらいであろう

 

※弓懸=弓を引くための道具で、鹿革製の手袋状のもの。

 原則として弓は左手、ゆがけは右手にはめ、弦は親指根に掛けて弓を引くが、その際弦から右手親指を保護するために使う

                                               WIKI ゆがけ参照

 

魔法の矢を射るのに右手親指を保護する必要などないのだが

祭はこれが自身の戦闘装束だからと、リンディと孫呉を離れる時に持ち込んだ品だったのだ

 

クロノはもちろん弓懸や紫のチャイナ衣装等に文句をつけた訳ではなかった

先程まで背丈はクロノよりも大きかった祭が、ちんちくりんの姿へと変貌していたからに他ならなかった

 

「ばっかもん! 儂はい・つ・も真剣じゃ! 文句ならこ・や・つ! 『 多幻双弓 』へ言え!」

 

とスタンバイフォーム形態をとっている『 多幻双弓 』をクロノへ向けて突き出すSD幼児化祭さん

 

『It is satisfactory at all(何ら問題ない)』

 

とクリアな声で『 多幻双弓 』がそうクロノへ発し終わると

 

「そう なら始めよう」

 

と先程まで舐められたとかふざけているといった感じの怒気が、クロノから瞬時に霧散していたのだった

 

『儂の言う事は全く信じん癖に・・・ 『 多幻双弓 』の言うことはあっさり信じるんじゃ こやつら・・・ブツブツ』

 

とクロノが急遽変貌した態度にブツブツと愚痴をこぼす祭であったのだが・・・

 

「日頃の生活態度」

『日頃の行い』

 

と同時に突っ込まれ・・・

 

「揃いも揃って皆同じ事をいいおって! うっさいわい!」

 

とプンスカ怒る可愛いSD幼児化祭さんでありましたとさ・・・そこへ・・・

 

「2人とも模擬戦の戦闘準備は整ってる?」

 

良いタイミングでエイミィの通信が入った 

この度の模擬戦用の結界を張ったり、救護班などの手配にと準備に奔走してくれた人物でもある

 

※エイミィ・リミエッタ

 

 時空管理局L級巡航艦アースラ通信主任

 アースラのムードメーカー的なお姉さんで、クロノにとっては実の姉のように気さくに話せる間柄

 

「ああ エイミィ 転送よろしく」

 

そうクロノは答えると祭と共に、艦内にある転送陣の中へと入り、静かに転送される時を待つ

 

エイミィは転送前に、簡単に模擬戦会場の広さ、地形などの簡単な説明をした後に

 

「じゃ 転送しますね」

 

エイミィがそう通信してくると、転送陣が発光し始め、2人は模擬戦会場へと転送されたのである

 

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転送先は、周囲10キロにも及ぶ巨大な範囲を模擬戦会場としていたのである

 

どこかの街が廃墟となった場所らしく、人の気配が全く感じられなかった

そして崩れ壊れた建物のようだが、祭はその建築物に全くの見覚えがなかった

 

それはそうだろう・・・ 一刀なら判るのだろうがコンクリートなどが散らばる高層ビル群が水没した場所

一面草原となっている場所、港湾施設があったのだろうが崩れて放棄されている場所が舞台となっていた

 

 

到着したクロノと祭はお互い距離をとった後、SD幼児化祭さんは魔法”小女”となるべく変身を開始する

 

「『 多幻双弓 』セットアップ!!」

 

弓懸をした右腕を高々と上げ、そう叫ぶSD幼児化祭さん

 

「Standby ready ・・・」

 

『 多幻双弓 』が赤光が周囲へと放出され、チャイナ服の上に金属製の肩当・胸当、弓懸の上に金属製の金具が付いたり

風属性の為だろうか、靴からは常に荒々しい気流が渦巻いているようで、ジェットエンジンが搭載されているかのように

周囲へ豪快に砂埃を巻き上げているようである

 

初変身した時と若干服装や装備が違っている 

先ずは髪を結っている点、そして弓懸、肩当、胸当と祭が事前に準備してきた物を媒体にして

『 多幻双弓 』が独自の防御強化を施した姿なのだろう

 

祭の動向を窺いつつ杖を構えるクロノ

変身し終えた祭はクロノへ視線を向ける事もなく、魔力を少しの間溜め続け、祭の身体が緑色に発光し出す・・・

クロノへと向け一矢を放ったのかと思いきや・・・上空へ高々とマジックボウを放つ祭 

 

 

魔法の試し撃ちか? それならば・・・先に先制攻撃をさせてもらうとしよう

 

 

そう判断したクロノは瞳を閉じ精神を集中させると、自身の杖を祭へと向け突き出す

するとクロノの周りに光の剣が数多く出現し、クロノの瞳が開くと同時に祭へと幾多の光の剣が放たれる

 

祭は放たれてくる幾多の光の剣を回避しつつ、次々と天空へ向け最初ほどの高さではないが魔法の矢を放っていく

 

クロノの光の剣は直線的に、祭の魔法の矢は綺麗な曲線を描き、クロノの背後を襲ってくる

 

戦争での人の生死の一番多い死因にあげらるのは、惨殺ではなく”射殺”である

 

本来の矢ならば、大きく逸れてしまえば、相手に当る事などありえない 

首を身体を捻る、身体を反らすだけでも矢は避けられてしまう事も多い

 

だからこそ、相手に接触しない所から又は、接敵した相手に気を取られている隙を

敵の攻撃が届かない安全な場所から、一方的狙うのが得策なのである

 

だがここは魔法の原理が支配する世界、クロノの攻撃は寸分違わず祭を攻撃してくる

一旦避けたとしても、光の剣は尚も追尾してくる厄介さがある

 

通常の射手ならば接近戦は不得手であり、クロノの激しい攻撃に晒されれば、自身の攻撃は手詰まりとなるだろう

 

しかし祭は戦う少し前に、インテリジェントデバイスでもある『 多幻双弓 』に

サイズフォーム(近接戦闘特化した形態)が大刀形態になる事を説明されていた事もあり

クロノの光の剣による攻撃には、サイズフォーム(近接戦闘特化した形態)で光の剣を断ったり弾いたりと防衛に徹する一方

攻撃の合間を縫って、デバイスフォーム(起動した後の基本形態)の弓形態へとすぐさま移行し

魔法の矢を上空へ角度を変えて撃ち続けていた

 

戦闘状況を大画面モニターで見ていた者ならば一見、戦況は攻撃側のクロノの優位で押し、防戦一方の祭が劣勢に映るのだが・・・

 

艦長であるリンディは大画面モニターにて戦況を見つめていた事もあり

祭が何かやっているとは気付いていたはいたのだが、この時点では詳細を掴めていない

 

模擬戦闘の空間の維持を一任されているクロノの同僚のエイミィ・リミエッタこそが

祭が行っていた事を一番把握し、詳細なデータを逐一追っていたのであった・・・

 

「祭さん そろそろ諦めてはいかがですか? 防戦一方のようですし」

 

「ふん! 小僧が偉そうに・・・ 油断してるとホレ! 後ろからドンドン矢が飛んでくるぞ?」

 

祭がクロノへ言ったようにどんどん魔法の矢が後ろから飛んでくるものの・・・

クロノは多少ウンザリしたような顔つきで、杖を後ろへ横一線に振るうと

祭の放った魔法の矢は、一瞬で次々と消し飛んでしまったのであった

 

「これでも?」

 

「ふん やはり戦闘経験の差かの~ そぉれ どんどんいくぞ! クロノ」

 

上空へ角度を変え放っていた祭が、ここからはお互い正面からの撃ち合いに状況を一変させるのだった

 

クロノの光の剣が祭の魔法の矢を断てば、クロノ光の剣が祭を捉えんとすると、祭の魔法の矢が捉え打ち消してしまう

艦内にある大画面モニターでは、クロノ、祭が一歩も引かない状態で、真正面から遣り合っていたのである

 

この状況に戦況を見つめている者達から、自然と口笛や歓声が沸き起こった

 

この艦内の状況に艦長であるリンディは、本来ならば厳粛にと注意すべき所ではあったのだろうが

一息溜息をつくと・・・周囲を者達を叱る様子もなく、自身もモニターへと視線を戻そうとした直後・・・

 

エイミィの視線が先程から厳しい事に気付き、エイミィの元へと近づいていく

 

エイミィどうしたの? そうリンディが声をかけようとしたまさにその時

 

「来ます!」

 

モニターから視線を外していないエイミィから、近づいてきたリンディに対してという訳でもないが

少し大きめの声が発せられたのである

 

エイミィは何が来たと言っているのだろう? そう思いリンディは大画面モニターへと視線を移すと

祭が最後に上空へと放っていた最後の魔法がクロノへと着弾している様子が映し出されていたのだった

 

しかしエイミィは大画面モニターへと視線を移すようなことはなく、今度は謎のカウントまで始めるのだった

 

               5

               ・ 

          「無駄な足掻きですね」     

               ・

               4

               ・

               3

               ・

               2

               ・

          「これで最後ですね!」

               ・

               1

               ・

          「そんなっ!? ばっk」 

               ・

               0

 

クロノの言葉が最後まで紡ぎ出されることはなかった・・・

 

祭の魔法の矢を受けた事を覚らされたクロノは、驚愕の表情を祭へと向けたものの・・・

ダメージが大きくその場に倒れ伏してしまうのでありました

 

そうエイミィの謎のカウントは、祭が最初に放った魔法の矢の軌道がクロノへ到達するカウントであったのだ

そしてクロノへと到達する最後の最後まで、途中でカウントが止む事はなかったのである・・・

 

 

5カウント時から起こった状況を説明するとしよう           

 

カウント5~4 「無駄な足掻きですね」クロノが放った言葉だが、この時祭は、正面から最後の3矢同時に魔法の矢を放つ

カウント2~1 「これで最後ですね!」クロノが防衛を確信した瞬間であるが

         3矢同時の魔法の矢と角度を変え上空へと放った矢の最後の着弾

カウント1~0 「なっ!? ばっk」 クロノが防衛し切ったと思い攻撃に移ろうとした瞬間、最初に上空へと放たれた魔法の矢が着弾

 

「クロノ 甘いのう! 必殺の一矢を決める為には、数多の影の中に覆い隠すのは常套手段じゃよ・・・

 

 戦いが始って儂の矢を見送った時点で、すでにお主の敗北は決まっておったのじゃよ

 戦いが始ってから相手を見てでは遅い、始る前までに終了までの全ての工程を描き切っておらんと

 不測の事態が起こった時に対処できんぞ?」

 

祭の魔法を身に受け、倒れ薄れゆく意識の中で、そうクロノを見下ろしながら呟いていたSD幼児化祭さんであった

この時の祭を、後々クロノは自身の認識を大きく変えた、とてつもなく大きな人だったと述懐している

 

「命に別状はないだろうけれど、クロノに至急救護班を回してあげて!

 それとエイミィ 今の模擬戦の戦闘データを私宛に転送しておいて頂戴」

 

「ハッ・・ハイ艦長!」

 

そう命令を終えるや、息子であるクロノと祭の先程の戦闘の模様を回想しつつ

自身の部屋で休憩すべく艦橋をあとにするリンディでありました

 

 

 

 

祭とクロノの模擬戦の模様のデータを再生し

詳細な画像と解析された全ての矢の軌道を画面を食い入るように見つめるリンディ

 

最初の魔法を溜めた一矢は、模擬戦闘の枠一杯、一番大外の外周を疾していた

 

角度を徐々に変えた魔法矢は、次々とクロノを後方から襲い掛かるも軽くあしらわれる

この時にはもうクロノの頭から、祭が放った最初の一矢は記憶から消えてしまっているわね

 

祭のいた魔法が存在しない世界では、このような戦法はとてもではないが使えない

最初に一矢放てば、数回矢を放てば落ちてきてしまうからだ

 

だとすると、この模擬戦の時点で祭は、魔法の特性をきちんと把握していたという事に他ならない

 

これは個人VS個人の戦いというより、戦略性の高い軍を動かした戦法の方が近いと感じたリンディ

そして第2・第3・第4・第5の矢を放ち、隙を見つけて祭といった名手が止めを刺す

といった戦法をこの度の個人戦に応用して見せたと分析したのである

 

その心算と実行を可能とした手腕、さすが・・・呉の宿将 一時代を築いた人物だけの事はあるわ

 

『 多幻双弓 』が推薦した程の遣い手、私が抱いていた祭のイメージすら彼女の”一面 ”だったという訳ね

 

ふふふ・・・これから楽しみ~♪ ホント思わぬ掘り出しモノだったようね~♪

これから楽させてもらうわよ 祭さん♪ 

 

緑茶に砂糖やミルクを入れ寛ぎつつ、すこぶる上機嫌な艦長のリンディさんでありましたとさ・・・

 

               ・

               ・

               ・

 

ヒーリングに長けた者達も多く艦内にはいる為、万が一にもクロノが大事に至るということはないのだが

祭のことを脳筋と思って侮っていただけに、模擬戦で敗北を喫したクロノのショックは大きいものであった

 

それまで時折、血気盛んな所も見受けられたクロノであったが、模擬戦以降、血気盛んだった所は影を潜めたのである

祭との関係も・・・良好になったのかは謎のままであるが・・・

 

「はぁ~ 講義もそれくらい頭が回ってくれば言う事ないんですけどねぇ~」

 

呆れた様子で、祭にこの世界の事を事細かに教えているクロノ

 

「うっ・・・さいわい! クロノ 一言余計じゃぞ?」

 

「あいた! 殴る事ないでしょう!」

 

「はいはい 2人とも喧嘩しない! それじゃこれで講義を終了するわよ~ 2人ともお疲れ様~」

 

こんな感じなので、良い風に解釈するのならば、喧嘩するのも仲の良い証拠と言えるだろう

祭を含むアースラの皆が、ジュエルシード事件に巻き込まれる事となる次元震を観測するのは、もう少し後のこととなる

 

 

 

 

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●『真・恋姫†無双 - 真月譚・魏志倭人伝 -』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

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【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

先ず始めに『お気に入りクリエイターランキング』の『総合』で98位と初めて100位以内に入る事ができました(*´∇`*)

11月20時点で929名もの皆様のご登録を戴きました事、誠に感謝いたします<(_ _)>

 

『お気に入りクリエイターランキング』の『小説家』では、すでに100位以内に入っていたのを確認していたのですが(現在77位)

一番最初に表示されるというのは嬉しい限りです アイコンは依然飲んだくれのお察しではありますが・・・(滝汗

 

時折、HOTにも上がらないのに、こんな上位にいていいのでしょうか? 分不相応とも思わないでもありませんが・・・

 

1人でも多くのお気に入りにご登録してくださいました皆様に、満足していただけるような作品を制作して参りたいと思っている次第です

今後ともご支援、ツイート、コメントなどなど、皆様からのご支援を引き続き賜りますよう、よろしくお願い致します<(_ _)>

 

 

話は変わりまして、この度の祭さんの拠点話、いかがでございましたでしょうか?

 

雪月の感想はといいますと・・・やってしまった・・・感タップリです もちろん悪い方でですががが。。。

 

思ったより文章が長くなってしまいました事もあり、拠点SSにて収められるキャパを軽~く超えてしまいまして・・・

拠点SS・・・”ショートストーリー”でありながら、続編モノですか!?というトンデモ状況へと陥ってしまうお馬鹿な事態へと・・・

 

そして『ユーノ』君どころか・・・『なのは』や『フェイト』といった主要キャラすら出せていない始末・・・。・゚・(*ノД`*)・゚・。

 

また1週間にて劇場版の全てを描き切る!との雪月の鼻息荒い野望は脆くも崩れ去り

初期部分だけという・・・なんともやれやれというか・・・

気合だけ空回りししょぼしょぼ展開という、実に雪月に相応しい敗北に打ちのめされた結果に終るのでありました・・・

 

この度は誕生時のみの公開となってしまい、皆様の多大なご期待に添えそうにもなく本当に申し訳ありません・・・ごふっ(吐血 

 

現状、魔法”小女 ”リリカル祭は、全部を簡単に書き終えるだけでも

拠点初となります前・後編? または前・中・後編?となりそうな状況にありまして・・・

 

 

物語としても、こ・こ・か・らが面白くなる所じゃないか! そう突っ込まれる事が予想されますのですが・・・

 

 

制作者の雪月としましても・・・ こんな中途半端に終わりたくはなかったのですが・・・(またまた見苦しい言い訳)

後の部分である続編はというと・・・ まだ制作途中だったりしまして・・・

 

満足いくまでの完成までとなりますと・・・ 一体どれだけの制作時間がかかりますやら・・・判らない状況であります(泣

 

ちょっとかっちょ良さげな祭さんの技とかもキチンと考えてあっただけに・・・

お披露目の機会すら闇へと閉じられる格好となってしまいました(大泣

 

厨二病をこじらせた結果、技名に拘りすぎて、多くの時間を割いてしまったのも敗因であったりするのでしょうけれど・・・(汗

 

この続編につきましては・・・遅くとも3章の拠点ヒロイン候補にて祭さんが選ばれたなら

その時にでも公開しようかな? ・・・なんて事も考えていたりします(※ ホント冗談です)

 

また地雷を踏んだ臭い・・・コメントを吐いた気がしないでもない雪月ではありますが・・・

この度の支援ボタン数やコメントにて、続編を希望される皆様が多いようでしたら色々と考慮してみます(※ こちらは真実です)

 

 

それと最後になりましたが、次回更新は第2章拠点候補ヒロイン第5位となりました

気がつけば・・・しっかりいつもの順位をキープし続けている思春の拠点話となります

 

内容は瑠璃との確執話の延長となります

瑠璃の拠点時の西湘カモメ様のコメントは、制作途中であっただけに、ドキッとさせられました次第です・・・ 

 

西湘カモメ様のコメント通りの結末となるか否か? そこは責任取れかねますけれども・・・

はてさて!? どういった展開となりますことやら・・・ こちらの方もお楽しみにお待ちくださいませ~

 

年末年始を迎えるに当りまして、水曜日更新予定を少々変更する恐れもございますが、その都度お知らせしていこうと思っております

今後とも孫呉千年の大計、魏志倭人伝、共々、皆様よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

これからも皆様の忌憚のない御意見・御感想を、制作の糧にすべくコメント等でお聞かせ下さいませ

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ~♪


 
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