No.632892

一刀の晋王転生録 第六章三十六話

k3さん

諸葛亮を捜索が続けられる中、降伏の件について呉の返事が来る。その内容は。

2013-10-31 20:56:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2048   閲覧ユーザー数:1792

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第三十六話

   「言葉の中に」

 

 

 事態を知った一刀達はすぐに諸葛亮の捜索を開始する。だが、結局どれだけ探しても見つかることは無かった。

 

(自分の領内は全て探した……だとしたら……後は呉の領内……なのか?)

 

 現状から考えればそう考えるのが自然だ。他に可能性があるとすれば。

 

(でなければ、俺達の中で諸葛亮を匿っている者が居る?)

 

 そう思ったが一刀は首を振って否定した。

 

(いや、彼女を匿って誰が得をするかって話になるとこれまた首を傾げる事になる。だが……)

 

 何か引っかかるものを感じはするが圧倒的に情報が少ない。一刀はこれ以上考えること出来なかった。

 

「一刀、呉からの返答が来た」

 

 そんな時、瑠理が呉に出した降伏勧告についての報告される。

 

「我等はすぐにでも戦う戦意あり、降伏させたくばそれを無くさせる事だ、と来た」

 

 それは宣戦布告であった。

 

「そう……か」

 

 一刀は目を閉じてしばらく思考を巡らす。

 

(綺羅の予想どうりってところか……しかし……)

 

 一刀は宣言の中の、ある言葉に何かを感じていた。

 

 しばらく考えた後、彼は宣言する。

 

「確実に乱世を終わらせるために、どうやら呉は倒さなければいけないようだ。姉上、皆にそれを伝えてここに集めてくれ」

 

「分かった」

 

 返事をした瑠理は、早歩きをして去って行く。

 

 それを確認した一刀はふぅ、と溜息を吐く。

 

「降伏させたくばそれを無くさせる事だ……か……」

 

 この言葉、宣戦布告をするのにわざわざ付ける必要は無い。最悪、戦う戦意あり。それだけで通じるはずである。しかし孫権はあえ

 

てそう言った。

 

 その事から一刀は聞いたような気がしたのだ……孫権の悲鳴を。

 

「まるで……そうしてほしいと言っているように感じたよ……」

 

 彼女自身は降伏するべきだと考えている。

 

 しかしながら周りの将兵にその気は無い。そしてそれを抑えきれず戦をする事に発展したのでは無いかと一刀は思った。

 

 そしてそれはほぼ当たっている。実はあの後、黄蓋が自分の意向を示したことで一気に話は抗戦に決まったのだ。反対派の者も、彼

 

女ほどの者に言われては積極的に反対することも出来なかった。

 

 孫権は表情には出さなかったが苦しい思いをしていた。だからこそあの言葉が出たのだった。無意識に。

 

(皆と話し合わないとな……)

 

 それらを察した一刀は戦う事にした。それが彼女を救うことになるかもしれないと、そう思って。


 
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