修行は中盤に入り

気の扱いも応用になり

互いの技を見せあう合同鍛錬となる

………………予定だった………………

　　終節　〜動き出す復讐の闇〜

貂蝉「さて、いよいよ一対一の鍛錬をしてもらうわよん♪」

華琳「ここまでくるのに時間が掛かったわね

何日経ったのかしら？」

卑弥呼「約二十日じゃ

向こうでは一日と十六刻じゃが

実際は三日程経っている」

秋蘭「まだそれしか経っていなかったのか……」

七乃「ひとまず時間は待ってくれませんから始めましょ〜♪」

卑弥呼「うむ、そうだな

だが、その前に………」

愛紗「？何かあったのか？」

貂蝉「三国の王はちぉょっと来てもらえるかしらん」

桃香「？？はい、分かりました……」

桃香様、雪蓮殿、華琳殿は卑弥呼殿と供にこの場を離れて行ってしまわれた

貂蝉「他の皆さんはぁ、修行をしちゃって頂戴！」

………一方何も知られていない三人は卑弥呼の後ろをついて行った………

雪蓮「卑弥呼〜そろそろ教えてよ

こんなところまで連れてきてさぁ」

桃香「そうですよ、教えて下さいよ」

華琳「私達にも知る権利はあると思うわよ」

卑弥呼「……………」

雪蓮「ちょっと〜聞いてるの！？」

卑弥呼「聞いているとも」

華琳「返事くらいしなさいよ」

卑弥呼「いやいや、すまぬ

考え事をしていてな」

華琳「とりあえず私達三国の王だけを呼んだってことは重要事項なんでしょ？」

卑弥呼「うむ、実ははな………」

桃香「…………？」

卑弥呼「この『次元の狭間』は現実世界と時間の流れが違うことは知っておるな？」

雪蓮「もちろんよ」

卑弥呼「で、更に儂と貂蝉の術により更に時間の流れが遅くなった事も知っておるな？」

桃香「そう聞いています」

卑弥呼「実はその術、『時整術』というのだが効力はひと月なのだが

なぜか昨日、効力が切れてしまったのだ」

桃香「ええぇ!!?」

華琳「時間の流れが元に戻ったってことかしら？」

卑弥呼「そういう事になる

時間の流れが元に戻ったということは修行の時間があまり多く残されていないということじゃ」

雪蓮「あまり良くない情報ね」

桃香「けど、なんで効力が切れちゃったんですか？」

卑弥呼「…………響窃の影響が大きいと思われる」

雪蓮「全く………あいつはどれだけ私達の邪魔をする気なのよ〜！」

華琳「嘆いても仕方ないわ

修行の速度を速めるしかないわ」

ﾄﾞｸﾝｯ!

卑弥呼「そのようだn……………むっ！？」

雪蓮「どうしたの卑弥k………っ!?」

華琳「この気は…………まさか!?」

桃香「ご主人様!?」

卑弥呼「響窃が動き出したか！」

貂蝉「お師匠様ん!!」

春蘭「華琳様！」

蓮華「姉様！」

愛紗「桃香様！」

貂蝉「修行は完全じゃないけどぉ

響窃ちゃんが来ちゃったのなら行くしかないわねん！」

貂蝉は全員を連れてきていた

全員響窃の気を感じ取ったようだ

桃香「これからご主人様を助けに行きます！」

華琳「そして二度と響窃がこんなことができないよう徹底的に封印してやりましょう！」

雪蓮「じゃぁ、行くわよ!!」

全員「「「「おぅ!!!!」」」」

愛紗達は響窃との三度目の戦いをする為大陸に帰還した

……………………………………………

愛紗「久しぶりに帰ってきたが

見たところ特に異変は無さそうだな」

蓮華「気を抜いては駄目よ

響窃の事だから『闇行』をしてここに来るはず」

冥琳「今来てもおかしくない状況だ」

白蓮「ゴクッ……………」

恋「……ご主人様………助ける………」

思春「………………」

明命「………緊張感が途切れません

間諜の任務を思い出します……」

稟「………恐ろしい空気です…」

風「風も震えが止まりませんよー」

鈴々「にゃぁ〜、ピリピリするのだぁ〜………」

猪々子「うぅ…こういうの嫌いだな」

斗詩「怖い……………」

麗羽「一刀さんはいつ来るんですの？」

貂蝉「私もぉ昔の乙女に戻ってしまうわん」

卑弥呼「修行が足らぬぞ、貂蝉……

という儂じゃが儂も少々冷や汗が出てきてしまうな」

雪蓮「響窃…………いつでも来なさい……」

華琳「貴方なんかに一刀は……絶対に………」

？？「『絶対に』………なんだ？曹操よ…………」

全員「「「「っ!!!??」」」」

我々が振り向くとそこには

奴が…………

響窃が『闇行』から出てきていた

華琳「………響窃……!!」

響窃「三日ぶり…といったところか

どうだ？修行はうまくいっているのか？」

雪蓮「えぇ、おかげ様でね」

響窃「それはよかった………

これで遠慮なく…………」

ｷﾞｭｫｫ！

愛紗「っ!?……はぁっ！」

ｷﾞｭｫｫ！

卑弥呼「構えるのだ！」

響窃「………遊べるな…………」

白蓮「果たしてそう上手くいくかな！」

ｷﾞｭｫｫ！

雪蓮「覚悟しなさい！響窃!!」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「たった三日で気の吸収を会得したか………

なかなか面白そうだ………」

蓮華「舐めるんじゃないわよ！」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「さて…………

どれだけ成長したか……………

………見せてもらおうか……………」

　　　第二章‘守護者達の修行’

　　　　　　　　　　……終……