No.629569

一刀の晋王転生録 第六章三十二話

k3さん

窮地に陥った魏軍。曹操の判断は? 魏軍はどうなるのか?

2013-10-19 20:55:26 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2637   閲覧ユーザー数:2137

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第三十二話

   「司馬昭対曹操 前編」

 

 

「行くぞ皆! これで曹操と決着を付ける!」

 

「く!? 一旦退け!」

 

 迫り来る晋軍に対し、曹操は撤退を指示する。

 

 その判断は普段ならば間違っていなかったかも知れない。だがしばらく後退し続けていると、その退路を塞ぐ軍団が姿を見せ始めて

 

いた。

 

「なっ!? 麗羽ですって!?」

 

 曹操達が一刀達の前に姿を現すより前に、彼の指示により麗羽達はこっそり魏軍に見つからないように回り込んだのだ。

 

「華琳さん! もはやこれまでですわ!」

 

 麗羽のその言葉と同時に、彼女の兵達は動き出す。

 

「華琳! 後ろからもう敵が!」

 

「!?」

 

 曹操が後ろに振り返ると、賈詡の言葉どうりに一刀達が来る。

 

 完全に挟み撃ちという形にされてしまった。

 

「もう我等に退路は無くなった! 総大将を討つ! それ以外に道は無い!」

 

 曹操は一刀を倒して勝利するため、彼の率いる軍に向かい、自分の兵達と共に突撃する。

 

(曹操……君自ら俺に向かって来るか!)

 

 一刀はそれは一騎打ちの誘いに見えた気がした。

 

 考えてみればそれも当然ではある。夏候惇という猛将が居ない今、それ相応の武力を持っているのは曹操だけになってしまったのだ。

 

今、司馬子上という男を討てるのは曹孟徳だけなのだ。そしてまともに戦っても勝てる確率は零。故に自らが一騎打ちに出る以外に無

 

い。

 

(良いだろう! 此方としても直に武を交えて見たかった!)

 

 一刀も曹操に一直線に向かう。それが罠では無いという確信もあった。即興でそんな事が出来るような状況でも無いからだ。

 

「来たわね! 司馬昭!」

 

「来たぞ! 曹操!」

 

 そしてついに二人による一騎打ちが始まった。

 

 戦っていた兵達は、二人の一騎打ちを見かけるとやがて両軍とも、じょじょに手を止め、二人の戦いを見守る。

 

 しばらく二人の斬り合いは続く。

 

(やはり、曹操は……彼女もまた、劉備と同じように乱世に飲まれてしまった人間の一人だった)

 

 その中で一刀は今まで感じていた曹操の違和感について確信する。この事こそ、一刀が曹操と一騎打ちに応えた大きな理由だった。

 

直に武を交えれば違和感について答えが出るかもしれないと思ったのだ。

 

(以前よりも……間違いなく弱くなった!)

 

 確信した一刀は攻撃の手を少しばかり速くする。

 

「ぐ!」

 

 曹操はそれだけで押され始めてしまう。

 

「あっ!?」

 

 そして程なくして、彼女の手に持つ鎌は弾かれ宙を舞い、近くの地面に突き刺さる。

 

 一刀は曹操に剣を突きつけ、言った。

 

「曹操! 君は何時からそんな腑抜けになった!?」


 
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