No.625983

一刀の晋王転生録 第六章二十三話

k3さん

諸葛亮、戦闘続行。一刀達は急いで五丈原の地に向かう。

2013-10-07 17:24:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2578   閲覧ユーザー数:2096

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十三話

   「真の蜀殲滅」

 

 

 諸葛亮は軍を動かし、再び晋に攻撃を仕掛ける。

 

 それに対し瑠理は防御の構えを取る。

 

(やはり……あの書状は敵の罠、此方に停戦を呼びかける等しないのが証拠!)

 

 諸葛亮はそう判断していた。実際は全てを察した瑠理が呼びかけは無駄だと判断しただけである。そして彼女を止める方法は劉備自

 

身が出向き説得するしかないという事も理解していた。

 

「皆、耐える! もうすぐ一刀が劉備を連れて来てくれる!」

 

 晋軍の兵達は瑠理の言葉をそして一刀が来ることを信じて疑わず、士気を高めて防御に徹する。

 

 一方元蜀軍はお世辞にも高いとは言えなかった。それは無理も無いだろう。味方が味方を殺すという蜀軍にとって禁忌とも言える行

 

動を指揮官である諸葛亮が行ったのだ。動揺してしまうのは仕方が無い。

 

(もしや、魏延様の方が正しかったのでは?)

 

 それどころか動揺から兵達の間ではそのような考えが出てしまっている。

 

 そんな両軍の状態ではどちらの方が力を出せるかなど明らかであった。必然、元蜀軍の攻めは上手くいく事は無い。

 

(く! ならば火で!……)

 

 そんな戦場を見て、諸葛亮は火計を行おうと、策を頭の中で回らせる。そんな時だった、兵達が武器を下ろしてどよめき始めたのは。

 

(一体何が?……!?)

 

 諸葛亮は自分にとってありえない現実を見ることになる。

 

 その光景とは一刀と劉備、趙雲が肩を並べているというものだった。

 

(え? え? どうして?)

 

 混乱する彼女に劉備は言葉をぶつける。

 

「朱里ちゃん! どういう事!? どうして戦を止めないの!? どうして焔耶ちゃんを殺したの!?」

 

 それだけで十分だった。諸葛亮が書状の内容が真実であると知るのは。

 

「朱里よ! 答えろ!」

 

「……」

 

 諸葛亮は動揺のあまり答える事が出来ない。

 

「兵の皆さん! しゅ……諸葛亮に騙され指示に従った貴方達に罪があるとは私は思いません! ですがあえて私に今からそれを証明

 

してください! それを証明する方法は一つ! 諸葛亮を皆さんで捕らえた後、晋の皆さんに降伏してください!」

 

「ま、待って……」

 

 諸葛亮の制止は最早劉備や兵達に届くことは無かった。瞬く間に諸葛亮は捕らえられる。諸葛亮を討てと言わなかったのには理由が

 

ある。書状の件について詳しい事情を聞くことは当然、それと王では無くなった劉備に彼女を裁く権利が無かったからだ。一刀が頼ん

 

だのはあくまで戦を止めることである。

 

「劉備、すまないな……つらい役目をさせた」

 

「いえ、良いんです。これは私がしなくてはいけない事でしたから……私が彼女をあんな風にしてしまったかもしれないから……そし

 

てそのせいで愛紗ちゃんや鈴々ちゃんが死ぬことになったのかもしれない……そこから皆を……死に……」

 

「桃香様! 貴方様だけのせいではありません!」

 

 これ以上劉備に言葉を続けさせまいと必死に趙雲は声を上げる。

 

「我等にも責任はあります! それに言ったではありませぬか!? 一緒にやり直そうと……貴方だけが背負うとしないでくださ

 

れ!」

 

「星ちゃん……ありがとう……」

 

 この時になって、二人は本当の意味で仲間になったと言えるのかもしれない。

 

 こうして蜀との戦いは終わった。


 
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