No.625413

一刀の晋王転生録 第六章二十一話

k3さん

劉備降伏。それを知った諸葛亮達の行動とは? そして劉備はこの後どうするのか?

2013-10-05 21:22:46 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2546   閲覧ユーザー数:2111

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:鄧  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

  第二十一話

   「五丈原の悲劇 前編」

 

 

 劉備、晋に降伏。

 

 その事を成都から五丈原で戦っている蜀軍に書状で伝えられる。それも劉備の直筆で。

 

(う、嘘!? そんなはずは無い! あの山を晋が越えられるはずが無い! これは晋の罠! これで私達を混乱させるのが狙い!)

 

 しかし、諸葛亮はこれを信じられなかった。

 

 自分達が戦闘している間に本国を落とされただけならばまだ信じていたかもしれない。しかし今回は不可能だと思われる山越えを成

 

功させた。そして手紙が劉備の直筆だというのであれば、自分達があれほど手を尽くして立ち直そうとして出来なかった彼女を敵であ

 

る晋がそれを成したという事。この二つが諸葛亮を不信に陥らせていた。

 

(甘く見るな! 私がその手に乗る事は無い!)

 その頃、成都では劉備が精力的に蜀の将に晋を受け入れるように説得していた。今までの失態や我侭の謝罪もして。

 

 そんな彼女を趙雲は見つめていた。

 

(出会った時ほどでは無い、だがあの頃の桃香様に戻りつつある……降伏という形であったとしても話し合いで晋と決着をつけたから

 

であろうか?)

 

「どうした? 趙雲」

 

 考え事をしていた趙雲に一刀が声を掛ける。

 

「司馬昭殿か」

 

「何を考えていた?」

 

「うむ、昔の桃香様に戻りつつあると思ってな……」

 

「そうか……」

 

「……我等は間違っていた……我等は桃香様の望みより自分達の望みを優先してしまった。桃香様に頂点に立って貰いたいという望み

 

を……桃香様がそれを望んでいないというのに……呉との戦いの時にそれが分かったと言うのに。司馬昭殿、我等は……私はこれから

 

どうすれば良いのでしょう?」

 

 趙雲は悲しそうに項垂れながらそう言った。

 

 そんな様子の彼女に一刀は己の考えを言う。

 

「その答えは……劉備と話し合って見つけるべきだと思う。たぶん、今の彼女はそれを望んでいる。恐れず彼女と話し合ってみたらど

 

うかな?」

 

「……そう、ですな。感謝いたします」

 その日の夜、趙雲は劉備と腹を割って話し合いをする。

 

「誠に申し訳ござらん。桃香様の理想を無視してきた我等の所業は決して許されることでは無いでしょう」

 

「ううん、私も悪かったの。今なら思うの、私がちゃんと自分の望みを伝えていれば、そうするために行動をしていればああはならな

 

かったかもって。だから星ちゃん、お互い司馬昭さんの下で一から出直そう。一緒にやり直そう」

 

「はいっ……今度こそ……本当に桃香様の為に働きとうございます」

 

 二人は泣きながらもこれからの事について話し合う。心のままに。

 その翌日、五丈原で戦っている瑠理が送ってきた伝令にとんでもない報告が送られる。

 

「伝令! 諸葛亮、今だ戦闘を止めず、それどころか帰国しようとした魏延を討ったとの事!」

 

「!? そ、そんな……」

 

「朱里よ! 何故だ!?」

 

 これに劉備と趙雲は顔を青くする。

 

「劉備! 趙雲! 一刻の猶予も無い! 俺と一緒に五丈原に来てくれるか!」

 

「は、はい!」

 

「承知いたしました司馬昭殿!」

 

 一刀と劉備、趙雲は急ぎ五丈原に向かう。

 

 これ以上の無意味な犠牲を止める為に。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
27
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択