No.618379

【真・恋姫†無双】一刀お犬騒動4話

南無さんさん

こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
前回、拝読、コメント、支援、お気に入り
してくださった皆様。誠にありがとうございます!
引き続き一刀視点のお話、カオス回となってます。
稚拙な小説、おかしい所が多々あるお思われます。

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2013-09-11 13:02:44 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:5547   閲覧ユーザー数:4735

「ご主人様大丈夫ですか?」

 

 

「月!そんな奴放っておけばいいのよ。自業自得だわ!!」

 

 

「でも~……………」

 

 

「いや、詠の言うとおりだぞ月よ。ご主人様は大分調子に乗られてたからな。

 

 全く、今のご自身の身なりを考えてほしいものです」

 

 

「あ…あはは。確かに調子に乗ってたね。朱里ちゃん」

 

 

「は…はわわ!」

 

 

 

 

反省してます。もう、調子に乗りません。と言うかですね、この耳と尻尾が悪いんですよ。

 

こいつの所為で魔が差したと言いますか、なんと言うか………

 

ああ!詠さん!そんなに睨まないで下さい。このままでは新境地を開拓して………

 

嘘です。ごめんなさい。本当に反省しています。

 

 

 

 

「はぁ……………まぁ…その……ボクもあんな所を殴っちゃって、

 

 悪かったわね」

 

 

 

 

…冷たくあしらった後に直ぐデレるとか、さすが詠さんツンデレの鑑ですね。

 

そこに痺れる!憧れる!

 

 

 

 

「……ろくでもない事を考えてないわよね」

 

 

 

 

何故ばれたし!?威圧たっぷりの笑顔を向けてくる詠。ヤバイ。

 

命がいくつ有っても足りない。何とかして誤魔化さなくては。

 

 

 

 

「ハッハッハ。ナニヲイッテイルンダイ、エイサン。セイレンケッパクノショウチョウトイワレタ、コノホンゴウ。

 

 ロクナコトナドカンガエテオリマセヌ」

 

 

 

 

ジトーっと目を据わらせながら、詠は息を漏らす。

 

良かった。上手く誤魔化せたようだ。

 

 

 

 

「んなわけ無いでしょうが!!!!」

 

 

「ですよねーーーーーっ!!」

 

 

 

 

詠のパンチが深々と腹に突き刺さる。俺はこの日二度目のダウンを喫し、

 

数分前と同じく膝から崩れ落ち、土下座の体制となった。

 

…床さん、こんにちは。またお世話になりまふ…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうしてご主人様のお身体は変異なされてしまったのでしょうか?」

 

 

 

 

詠の攻撃から回復し、気持ちよく背筋を伸ばしていたら、朱里が唐突に俺の身体にについて

 

口にする。突然、耳と尻尾が生えた原因か……正直、見当がつかないな。

 

普段通りに過ごしてたし、変わった事なんてなかったしなぁ。

 

 

 

 

「うーん。ご主人様に犬耳と尻尾が生えた原因かー。…私的には麗羽さん、

 

 美以ちゃん辺りが、何かしら関わってると思うな。あの二人は厄介事を持ってくるし…。

 

 ねぇ、ご主人様。二人に何かされなかった?」

 

 

「いや。特に何もされなかったよ。…と言うか桃香。あの二人は……」

 

 

「桃香様。麗羽殿は一月前に猪々子と斗詩を連れて、秘境を探してくると仰い、

 

 意気揚々と出立なされましたよ。…お忘れになられたのですか?」

 

 

「美以ちゃん達も一月前から南蛮へ里帰りなさっております。ですので、

 

 二人はこの件に関与している可能性は限りなく低いと思われます」

 

 

「あれ?そうだっけ。……あ…あはは。すっかり忘れてたよ~」

 

 

 

 

桃香の言葉に愛紗はため息を漏らし、朱里は苦笑いを浮かべていた。はは、相変わらず、

 

桃香はすごいな。普通忘れていたら叱責の一つでも受ける筈なのに。

 

これが桃香の徳の力なんだよな。まぁ、麗羽達の事だから、叱責するまでもないと、

 

愛紗は判断したんだろうけど。

 

 

俺は笑みを浮かべると月と視線が合い、

 

同じ事を考えていたのか、お互いに笑顔がこぼれる。

 

 

 

 

「ちょっと!和やかな雰囲気になってないで、ちゃんと原因を考えなさいよね!」

 

 

「ああ。ごめんごめん」

 

 

 

 

ほら、こんな風に叱責されるよな。でも、相手が詠だし、これが俺に対しての

 

愛情表現なのかも知れないけどね。

 

 

 

 

「……何よ。ボクの顔を見てなんか文句あるわけ!?」

 

 

「いーや。相変わらず詠は可愛いと思ってね」

 

 

「なっ!!!?」

 

 

「ふふ。良かったね、詠ちゃん」

 

 

「~~~~~~っ!!」

 

 

 

 

さてと、詠を弄り終えた所で原因を探りますか。とはいえ、本当に心当たりが無いんだよな。

 

それに、俺的には生えた原因より、「どうして俺なんだ!」という気持ちが強い。

 

だって、桃香たちの獣耳姿の方が見たいじゃないか!くっ!俺を犬耳にした奴

 

一緒に中庭に行こうか。久々にキレちまったよ。………いけないいけない。

 

このままだと怒りで色々と暴走しちゃいそうだ。…しょうがない。

 

暫し妄想でもして、獣耳成分を補うとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは桃香だ。桃香に似合う獣耳は……ウサ耳だな。ピンク色の髪にウサ耳が良く映え、

 

丸い尻尾は可愛らしく主張し、桃香の魅力を存分に引き出すだろう。

 

それに、ウサギは寂しがり屋と聞くが、桃香もそういう一面を持っている。

 

だから、二人きりになった瞬間に思いっきり甘えてくる。

 

うん。桃香はやっぱりウサギさんだ、妄想すると、こんな感じかな。

 

 

 

 

「ご主人様。私ず~~~っと寂しかったんだからね!ここ数日いつもご主人様の事

 

 考えてた。だから……今日はいっぱい可愛がってよね…」

 

 

 

 

…素晴らしい。実に素晴らしい。思わず、こか………胸が熱くなってしまう。

 

ウサギ桃香、非常に良い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は愛紗だ。愛紗はやっぱり犬耳だよな。三国屈指の忠義者だし。それに、

 

俺とデートをしている時は、普段の凛々しい姿が影を潜め、顔を赤くしながら、

 

俺の腕に抱きついてくる。その一連の仕草が尻尾を振っているかのように見え、

 

堪らなく可愛い。…間違いない。愛紗は犬耳だな。

 

妄想すると。こんな感じかな。

 

 

 

 

「…ご主人様。私は貴方の傍から一生離れません。貴方の隣に居ると私は

 

 …女である事を実感できるのです。ですから、ご主人様。

 

 今宵私をいっぱい愛してください……」

 

 

 

 

ベネ!(良い)

 

ディ・モールトベネ!!(非常に良い)

 

 

……なんで犬耳が生えたのが俺なんだよ!ちくしょおおおおおおおおおおう!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…次は朱里だな。朱里は保護欲に駆り立てられる獣耳がいいな。

 

猫は…似合うけど他の人と重複させたくないな。むむむ。なかなか難しいぞ。

 

………ハムスターなんてどうかな。見ているだけで癒されるし、撫でたくなる愛くるしい姿。

 

結構合っている気がする。よし決定。朱里はハムスター……は、ねずみ科だっけか。

 

じゃあ、ねずみ耳にしよう。では早速、妄想しますか。

 

 

 

 

「あの…その……ご主人様。私を優しく…抱きしめてください。

 

 ご主人様に抱きしめられると、私の心は澄み切った水のように落ちつくのです。

 

 ですから、ご主人様。朝まで私の身体を優しく抱きしめてください」

 

 

 

 

ふっふっふ。朝までたっぷりと可愛がってあげよう。……ハッ!…一瞬、妄想だと忘れてた。

 

危ねぇー。しかし、なんという破壊力。さすがは朱里恐るべし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、最後は月と詠だな。二人はもちろん猫耳だ!従順な白猫月に、なかなか懐かない黒猫詠。

 

……素晴らしい。パーフェクトだ。これ以上ない配役と言えるだろう。

 

妄想だ!妄想せずにいられない!!

 

 

 

 

「へぅ…。恥ずかしいですけど、ご主人様がこの格好を見て

 

 元気を出してくれるなら、私は頑張ります。

 

 ……優しくしてくださいね…ご主人様」

 

 

 

 

「フン!月がどうしてもって言うから、仕方なく、この格好で来てあげたわよ。

 

 別にアンタの為って訳じゃないんだからね!

 

 ……優しくしなさいよ…バカっ」

 

 

 

 

いやっほおおおおおおおおおうう!!

 

獣耳さいこおおおおおおおおおおおおう!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……人…様」

 

 

 

明日、服飾屋のおっちゃんの所で獣耳の製作に取り掛かろう。妄想だけで終わらせるなんて、

 

勿体無いからな。猫、犬耳ヘアバンドだけではなく、狼の尻尾や狐の尻尾など各種取り揃えよう。

 

…考えただけで、 (オトコ) の夢がふくらんでくるな。

 

 

 

 

「ご主人様!!」

 

 

「……ん?ああ、愛紗かどうかした?」

 

 

「どうかした?ではございません!!さっきからお呼び致しているのに、

 

 お応えなさらず、鼻の下を伸ばしておいでで、また、不埒な事でも考えていたんですか!!」

 

 

 

 

どうやら妄想に熱中しすぎて、話を聞いてなかったようだ。

 

 

 

 

 

「あっはっは。……ごめんなさい」

 

 

俺は犬のように可愛らしく謝った。

 

 

「~~~~~っ!?気…気をつけてくださいね!ご主人様!!」

 

 

「うん。わかった」

 

 

「ハッハッハ。主よ、早速、愛紗を誑かしておいでですかな?」

 

 

 

 

急に星の声が聞こえてきた思っていたら、窓から華麗に部屋に入ってきた。

 

何故ドアから入ってこないんだ。それに人聞き悪い事は言わないでくれ。

 

より、許してもらえる可能性が高い方法で謝っただけだ。

 

決して誑かしてなどいないぞ。…うん。多分。

 

 

 

 

「星!扉から入って来いと何時も言っているだろう!!」

 

 

「ふふ。愛紗よ。顔を真っ赤にして言っても、説得力がないな」

 

 

「うっ…うるさい!警邏はどうした!!」

 

 

「無論、終わらせてきたよ。一目でも早く主にお会いしたかったからな」

 

 

 

 

そう言うと星は妖艶な笑みを浮かべ、俺の方へと向かってくる。

 

…懸念したとおりだ、あの顔の星は、よからぬ事を考えている。

 

覚悟を、何を言われても動じない覚悟を決めなければ…。

 

 

 

 

「今日から私が、(あるじ)の主人になろうと思いましてな」

 

 

「……は?」

 

 

 

 

どうやら、俺、ご主人様をクビになる様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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