No.614788

北郷外史伝 洛陽まで一直線

ユウヤさん

羽生なのです
洛陽までホント短いです
では本編どうぞ

2013-09-01 10:28:24 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:7564   閲覧ユーザー数:5318

  巳水関

 

 愛紗「・・・・多いな」

 

 星「そうだな、先陣は・・・・・・十文字の旗、北郷殿か」

 

 愛紗「なに!?鈴々と雛里を引き抜いた軍か!!!」

 

 星「鳳統殿はともかく、鈴々はあの北郷一刀と言う者を慕っていた様子。引き抜きとは少し違うだろう。」

 

 愛紗「むむむ」

 

 星「しかし・・・・桃香殿を人質に取られてるとは言え、ままならんな。」

 

 愛紗「どうしたら・・・・どうしたらいい、星」

 

 星「朱里の策通りに籠城し諸侯の士気を下げる。それがいいだろう。」

 

 愛紗「く・・・・」

 

 

  曹操軍陣営

 

 華琳「巳水間には趙雲、関羽が居るのね?」

 

 秋蘭「はい、間違いないかと。」

 

 華琳「ふむ、二人とも良将と言われているし・・・ほしいわね」

 

 秋蘭「どうします?北郷軍に援軍を出し確保に向かいますか?」

 

 華琳「そうね、どういう策で巳水関を攻めるか興味は尽きないけど、今は自陣の将を増やすのが先決ね。」

 

 詠「華琳、噂では北郷軍の軍師荀彧は男嫌いで有名よ。こっちに引き込めるでしょ。」

 

 華琳「そうなの?北郷と一緒に居る事が多いように見えるけど?」

 

 詠「ふん、どうせあの男が一方的に言い寄ってるだけよ。きっと嫌ってるに決まってる。」

 

 華琳「・・・・ふぅん、なら荀彧は私に任せなさい。まずは援軍を受け入れてもらうようにしないとね。秋蘭、伝令を頼める?内容は―――――よろしく」

 

 秋蘭「は!では急いで向かいます。」

 

 華琳「よろしく」

 

 

  北郷軍陣営

 

 一刀「桂花、戦車組み立てはどう?」

 

 桂花「もう終わってるわ。まあ二台だけだしそんな難しいものじゃないわ。」

 

 一刀「そうか・・・・ありがとう」

 

 桂花「良いのよ。あなたの・・・・為だもの////」

 

 一刀「//////・・・はは、照れるな。」

 

 白龍兵「申し上げます。曹操軍より伝令が来ておりますが」

 

 一刀「会おう。こっちに通してくれ。」

 

 秋蘭「お初にお目にかかる。夏候淵と申します」

 

 一刀「はじめまして。北郷一刀です。どうしました?」

 

 秋蘭「は、此度は軍議の迅速な進行に一役買っていただき感謝するとのことです。そこでその恩に報いるため私どもも共に先陣を切りたいと我が主は申しております。」

 

 一刀「なるほど、そのために忠臣の夏候淵さんをよこしたって事ですか・・・・」

 

 秋蘭「はい。」

 

 一刀「桂花、どう思う?」

 

 桂花「ここで言っていいの?」

 

 一刀「相手に実力を示すにはいい機会だよ。」

 

 桂花「ま、あんたにしては良い考えね。」

 

 一刀「もう、相変わらずだなぁ」

 

 桂花「ふん、おそらく曹操殿は巳水関に居る関羽、趙雲、特に関羽の方ね。欲しがってるんじゃない?戦列に加われば確保できるもの。」

 

 秋蘭「・・・・・」

 

 一刀「どう?」

 

 秋蘭「そのような事は・・・・先の軍議の恩返しと言う事ですから。」

 

 一刀「少し頬が反応した。嘘はよくないよ?正直に話してくれるんなら協力するのに。」

 

 秋蘭「・・・・・ならば正直に申し上げ得ましょう。我らは関羽、趙雲を欲しておられます。どうかご協力を・・・」

 

 一刀「うんいいよ。協力しよう。正直関羽に関しては俺達に関して良い印象を持ってない。趙雲に関しては早い者勝ちってことでどうだろう?」

 

 秋蘭「よろしいので?」

 

 一刀「俺達の陣営を見て将を無理してでも欲していると思う?」

 

 秋蘭「・・・・・そうですね。此処まで破格の条件、受けなければむしろ恥と言うものでしょう。」

 

 一刀「じゃ、俺は隊の取り纏めがあるからゆっくりしていくと言い。伝令とかはこっちの兵を使っていいから。」

 

 秋蘭「よろしいので?」

 

 一刀「ああ、いちいち戻ってまたこっちに来るよりこっちの兵を使った方が早い。桂花、絶衆を使わせてあげて。」

 

 桂花「わかったわ。」

 

 そう言うと一刀は天幕を後にする。

 

 秋蘭「荀彧殿でよろしいか?」

 

 桂花「そうよ。」

 

 秋蘭「我らが主より荀彧殿に・・・」

 

 桂花「引き抜きなら受けないわよ?」

 

 秋蘭「え?」

 

 桂花「私は一刀と一緒に居る。それ以外の所に行く気はない。魅力的な提案だけど・・・もう私は自分の心に素直になると決めた。そうね・・・・・もう、泣くのは・・・・うんざりなの。」

 

 秋蘭「・・・・・では、伝令を頼めなすか?」

 

 桂花「良いわ。誰かある!」

 

 スゥ

 

 絶衆兵「ここに」

 

 秋蘭「!?」

 

 桂花「夏候淵殿の伝令を頼まれて。夏候淵殿私は外に居るから終わったら呼んでちょうだい。」

 

 秋蘭「あ、あぁ・・・・」

 

 そして、夏候淵は曹操に伝令を飛ばし、それを聞いた曹操は・・・・

 

 華琳「ふふふ・・・・色々面白いじゃない北郷一刀・・・・良いわ。いずれあなたも私のものにしてあげる・・・・」

 

 春蘭「ああ、華琳様の悪い癖が・・・・それにしても・・・北郷一刀・・・・許さん!!華琳様の興味を引きおって!!たたっ切る!」

 

 

 そんな話から数日後

 

  巳水関

 

 愛紗「来たぞ・・・」

 

 星「ああ。だが愛紗・・・・あれは何だ?」

 

 愛紗「分からん。妖面な形だな。」

 

 星「嫌な予感がする・・・・」

 

 愛紗「なに、籠城すれば勝てる。朱里の見立てに間違いはないだろう。」

 

 星「だと良いが・・・・」

 

 

  北郷、曹操連合側

 

 華琳「・・・・ねえ秋蘭」

 

 秋蘭「はい」

 

 華琳「あれ・・・・何?」

 

 秋蘭「分かりません・・・・」

 

 華琳「北郷の話だと私たちはあの弓兵の後ろを走り門を突破したらすぐ騎馬でなだれ込めばいいのよね?」

 

 秋蘭「そう聞いています。」

 

 華琳「・・・・・何を考えてるの北郷一刀・・・・」

 

 

  一刀側

 

 一刀「よし!戦車は突撃!門を破壊しろ!!大連弓隊は敵射程外から矢の雨を降らせてやれ!!敵に撤退の余地を与えるな!!」

 

 白龍兵「おおおおおおおおおおおおお!!!」

 

 鈴々「お兄ちゃん、本当に愛紗や星を曹操にやるのか?」

 

 一刀「ああ、俺に不信感を抱いている奴をこっちの陣営に入れるわけにはいかないだろ?」

 

 鈴々「確かにそうなのだ。愛紗・・・・・曹操には気を付けるのだぞ~?」

 

 ~~~~~~~~~~~~~~

 

 愛紗「ひゃぁ!」

 

 星「どうした?愛紗」

 

 愛紗「いや・・・・なんか寒気が・・・・」

 

 星「ふむ・・・・何やらありそうだな・・・おもに愛紗に」

 

 愛紗「私限定か!?」

 

 星「うむ」

 

 愛紗「むむむ・・・」

 

 ~~~~~~~~~~~~~~

 

 一刀「さ~て大連弓隊よ~くねらえ~・・・・・・・はなて~~~~~~~~~~~!!」

 

 十数人の放った矢は空中で分解一本の矢が数十本の矢に形を変える。

 

 華琳「あれどういう仕組みなのよ・・・・」

 

 秋蘭「さすがの私も一射に十本が限界です・・・・」

 

 華琳「それが自動で打ち出される。真桜、作れるかしら?」

 

 真桜「いや~・・・・ありゃちょっと・・・・同じ形のもんは作れるけど使い方が判らんからな~」

 

 詠「それより華琳。門が・・・・もう開くわ」

 

 華琳「え!?もう!?全体突撃準備!!」

 

 春蘭「なあ秋蘭・・・城門はあんなに簡単に開くものなのか?」

 

 秋蘭「ありえんよ、姉者」

 

 春蘭「そうか・・・・」

 

 桂花「向こうは呆気にとられてるわね。」

 

 一刀「良いんじゃない?こっちの実力をまずは認識できるんだし。」

 

 桂花「そうね。そう言えば風は?見ないんだけど。」

 

 一刀「ああ、虎牢関だよ。絶衆と一緒に。」

 

 桂花「下準備?」

 

 一刀「ああ、麗羽に報告する前に虎牢関も落とす。その混乱に乗じて桃香は救出。恋の家族も一緒に西進してもらって天水にって作戦・・・・・風のね」

 

 桂花「相変わらずとんでもない攻めの策ね。」

 

 一刀「風を味方にできてよかったと思うよ・・・・」

 

 桂花「そうね、彼女が居なきゃ私は華琳様の所に行ってたかもしれないし・・・」

 

 一刀「そうなんだよ。もう頭が上がらないよ。」

 

 桂花「でも女の子に色目を使うのは変わらないんでしょ?」

 

 一刀「・・・・・ソンナコトナイデスヨ?」

 

 桂花「もう・・・私は良いわよ。それがあなただって十分理解してるし、あなたの愛情も十分理解してるもの。」

 

 一刀「・・・・・・あ~!桂花はかわいいな~!!!!」

 

 うりうりうりうり

 

 桂花「ちょ!やめなさいこの馬鹿!そういうのはもっと雰囲気のいい場所でやりたいの!」

 

 一刀「あ、ああ。分かったよ桂花」

 

 桂花「で?門も開くけどどうするの?」

 

 一刀「秋蘭にはああ言ったけど・・・・二人は向こうに任せよう。」

 

 桂花「そう。まぁ、呂布は確実に確保できるんでしょ?」

 

 一刀「ああ、この戦いが終わったら天水においでって言ってある。」

 

 桂花「他の子が怖いわね」

 

 一刀「そうだね・・・・おもに茉莉と璃々が・・・・」

 

 桂花「あの子たちは天の常識のほうが強いからね。仕方ないわよ。ま、生きなさい」

 

 一刀「頑張ります・・・・」

 

 その後巳水関の門は破られ曹操軍がなだれ込むその後半刻程で趙雲、関羽両名が捕らえられたと報告が上がった。その後北郷軍は一気に虎牢関に進軍、その進軍速度に曹操軍は反応できず巳水関に取り残される。それから数日後、巳水関で合流した袁紹のもとに虎牢関北郷軍に落とされると言う一報を受けて、「き~~~~~~~~~~」と叫んでいた。

 

 

 一刀「さて、虎牢関で恋を撤退させたのは良いけど・・・ねねは?」

 

 凪「それが・・・・洛陽に居るらしいです。風様から報告がありました」

 

 流琉「兄様、孔明さんはどうします?」

 

 一刀「今雛里が説得中。」

 

 桂花「追加報告よ。陳宮が呂布を追って天水に向かったわ。でもいいの?あれはあんたを信用してないっていうか嫌ってるわよ?」

 

 一刀「恋がいい抑止力になってくれる事を祈る。」

 

 白龍兵「申し上げます。袁紹軍より伝令です。」

 

 一刀「通して」

 

 袁紹兵「袁紹様より、直ちに進軍を停止しこちらに赴くようにとのことです。」

 

 一刀「・・・・袁紹殿に伝えて。あなたの策は先陣を切った俺達にさっさと洛陽までの道を作れというものと受け取った。止めたければ伝令ではなくあなた自ら命令しに来い、と」

 

 袁紹兵「え・・・・・しかし・・・・」

 

 一刀「何かあったらウチに来るといい。君の家族まとめて我が領土で面倒を見よう。」

 

 袁紹兵「は・・・・はい。」

 

 桂花「いいの?」

 

 一刀「いいさ、あの麗羽の無理難題に付きあわされてる人達がかわいそうだよ。」

 

 桂花「・・・・・ねえ、顔良はどうだった?」

 

 一刀「?」

 

 桂花「前の外史では確かに謝る光景はあったけど・・・・どうも何か引っかかるのよ」

 

 一刀「そう言えば・・・あの大天幕でも誤られたけど少し様子がおかしかったなぁ・・・」

 

 桂花「・・・・・ちょっと引き込む事を考えようかしら・・・・」

 

 一刀「・・・・桂花にしては珍しいね」

 

 桂花「・・・・もう自分や他人の思いに押しつぶされて壊れる人を見たくないのよ。私は風にそう言って説得されたしね・・・・」

 

 一刀「そうだったのか・・・」

 

 桂花「さあ、しみったれた雰囲気なんて私たちには似合わないわ!洛陽までの道を確保したし、袁紹を待つ?」

 

 一刀「そうだね」

 

 その後、連合が到着した。一刀は袁紹に呼び出されネチネチと嫌味と言う嫌味を言われ顔良にいたっては本当に申し訳なさそうにごめんなさいごめんなさいと目で訴えていた。北郷軍はそのまま後方に下がるよう袁紹に直接命ぜられ下がる。洛陽には袁紹軍が突撃し袁の旗が洛陽になびいた。そして・・・・・解散する直前に北郷軍に袁将を除く主力諸侯が集まっていた。

 

 

あとがき

 

 洛陽まで一気に行きました。

 

 え、短い?

 

 戦闘描写が苦手ですので端折ってます。

 

 恋は天水にその後ねねと合流します。

 

 飛将軍ゲットだぜ。

 

 ねねはおまけ。

 

 さて次回は・・・・凪がついに真桜と沙和に再開してしまう・・・・・かも?

 

 華琳の記憶は戻そうかどうか迷ってます。戻すならどう言う切っ掛けがいいかな?

 

 ま、それはおいおい

 

 ではまた次回にお会いしましょう『チェリオー』

 


 
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