小屋へと入ってきたのは関羽でした。
中で倒れている人たちを見て、慌てて介抱しています。
そんなことしなくても、ただ眠っているだけなのですが・・・。
今のうちに移動しましょう、そうしましょう。
隠れていた娘たちのところに行きます。
そして、全てが終わったことを伝えると、抱きつかれて喜ばれました。
そうだよ!これだよ!これをまってたんだよ!うんうん!
数人を巻き込むようにして、抱き締めていると、後ろから声がかかります。
「お主何者だ!そこの女性たちから離れよ!」
・・・。
えっ!?
あの・・・関羽・・・?
空気読んでくださいよ・・・。
「すまなかった」
「いえ、誤解が解けて何よりです」
いきなり、矛を向けてくるなんて思いもしませんでしたよ。
見た目、助かって良かった的なお涙頂戴の場面じゃないですか。
そこをさっきの一言です。
確かに少し暗かったから、分かりにくいかも知れませんが・・・。
あの後に、助けた女性の仲介で、関羽の理解を得ることが出来ました。
全くもって酷いものです。
女性から見たら男はほとんどの敵なんですかね?
いや・・・関羽は誰にでも向かってましたか・・・。
そういうものだったと思い出しました。
なので、認められさえすれば、ある程度は許容する人ですね、イメージ的に。
自分の誤解を恥じているようです。
まあ、賊を倒したのは関羽ですし、俺は少し尻馬に乗っただけの状況なので、強く言えないんですけどね・・・。
事件は唐突に起きた。
俺はなぜこうなってしまったのかを再度考えている。
なぜ、関羽は俺に矛を再度向けて怒っているのだろうか?
確かあれは・・・。
・・・・・・・・・。
そう、自己紹介から始まったんだ。
「私は関羽と言う。貴方は?」
「俺は華陀だ」
あそこの生活で「私は~」なんて言っていたら狙われたので、言い方を「俺は~」に変えたなんて・・・普通の人には言えない・・・。
「武芸者として・・・聞いておられるか?華陀殿?」
む!?聞き逃してしまったようだ。
武芸者と言うことから、素性のことだな。
「関羽殿のことはわかった」
次は俺の素性だな。
「あ~医者だな」
「・・・・・・貴・・・様ぁぁあああ!!!叩き斬ってくれる!」
関羽はそう言うと、いきなり矛を向けて斬りかかってきた。
周りの女性たちも、これにはついていけないようで立ちすくんでいる。
これは、怪我をさせずに無力化は無理だ・・・。
流石に軍神と言われただけはある。
怒りで我を忘れていなければ、ここまで簡単に避けることは出来なかっただろう。
しかし、何が原因なんだ?
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本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
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