No.613473

仮面ライダーオーズ×ポケットモンスター 氷の中で燃える炎・欠ける虹 3話

XXXさん

時間軸が会わなくてもやります

2013-08-28 21:33:28 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2443   閲覧ユーザー数:2404

「う~~ん!このオクタンウィンナーも美味しいかも~~!」

 

「お姉ちゃん、試食ばっかりしてないで早くいこうよ……」

 

タマムシシティのデパート……ここである姉弟が試食コーナーにいた

緑主体の服を着た少女…ハルカとその弟のマサト

二人ともサトシと旅をした仲間である

 

「せっかくまたカントーに来たからこう言う食べ物を食べないとそんなの!」

 

「カントーに来た目的って、サトシにあうためでしょ…」

 

そう、マサトの言うとおり彼女達はサトシに会うためにカントーにいる

数日前、オーキド博士の連絡を受けたオダマキ博士経由でサトシが危険な状態であると言うことを知った

流石にどういう危険かは知らないが…

だが来たのはいいが、この状況である

 

「でッでもほら、お土産とか必要だし…」

 

「それは五分前にも聞いたよ」

 

「どうしても……ダメ?」

 

「ダーメ!」

 

「そんなぁ…」

 

がっくりと項垂れているハルカを連れてマサトは外に出ようとする

 

 

 

――だが気付かなかったのだ…いや気付いているはずがない

このデパートを覆いつくすような…妖しく光る無数の卵に…

 

 

 

 

「ピチュ!ピチュピッチュ!」

 

「おー、そうだな。いっぱい乗り物あるなー」

 

イッシュ地方ライモンシティ……の遊園地

ジョウト地方のジムを一通り廻った後、港でイッシュ地方行きの船があったので来た

ここではリトとピチューのミミがライモンジムのジムリーダー…カミツレを探しているのだが、

 

「肝心のジムの場所聞き忘れた…どうしよ…」

 

例のごとくオーキド博士経由でアララギ博士(娘)から地図を貰ったのはいいがそこには流石にジムの場所までは書かれてなかった

しょうがないから誰かに聞くか…と既にリトは決めていた

 

「――おい、どこに目ぇつけてんだよ!」

 

「ん?」

 

さっそく誰かに聞こうとしていた時、メリーゴーランド辺りから怒声が聞こえる

見てみるとそこには柄の悪そうな男と…中性的な子供がいた

どうやら男と子供が喧嘩をしているらしい

 

「テメェ人にぶつかっといて謝りもしねぇのか!?」

 

「……。……!…!」

 

「無視すんなや!」

 

ただ震えるだけで謝らない子供に腹をたて、腕につかみかかる男

だがその腕をとる者がいた…リトだ

 

「おい、もう止めろ。怖がってるだろ?」

「なんだお前…!」

 

「それに…お前、人間じゃないだろ?」

 

「……!」

 

子供はリトの言葉に驚き、目を見開く

そして次の瞬間、子供は空中で一回転し、その姿を別のものに変える

ミミと同じくらいの大きさの黒い狐のポケモン…ゾロアだ

 

「こっ、こいつゾロアじゃねぇか!」

 

「ピチュ!ピチュピ?」

 

「ああ、だいたい勘でわかるんだ……さあ、これでも謝れって言うのか?」

 

「………チッ!」

 

男は舌打ちしながら去っていく

その様子を見てミミはやーいやーいといっていたが、通じないので分からないだろう

 

「それで、何で人に化けてたんだ?」

 

「………!(ビクゥッ!)」

 

「へ?」

 

リトがなぜ人に化けていたか尋ねようとしたら逃げられてしまった

そうとう怖がりなのか、人見知りなのか、恥ずかしがりなのか分からないが人間と話すのが苦手なのだろう

 

「ピチュー…(ねーねーマスター…乗り物乗ろうよー)」

 

「お前、目的忘れてないか…?……!!」

 

リトがミミの発言に呆れていたがその時、なにかを感じる感覚があった

――そしてそれと同時にさっきのゾロアの行った方向で爆発と…悲鳴が聞こえた

 

 

「にしても久しぶりだな~。タマムシシティに来るのって」

 

「確かにな…変な思い出があるが…な」

 

「ああ、サトコのことね…」

 

「なっつかしいな~~」

 

「「いや、少しは恥じろよ!」」

 

「ピカァ…」

 

タマムシシティに行く途中……サトコと名乗っていたサトシのことを思い出しているサトシ達

だがカスミは知らない……ホウエン地方、シンオウ地方、イッシュ地方でサトシがまた女装していたことに

しかも結構可愛かった(作者の意見です)

 

カマキリヤミー戦後、サトシは今起こっている全てのことを話した

最初はタケシもカスミも信じられないと思ったが、目の前で起きてしまったのだから認めるしかないと思い受け入れる

そしてそれを知っても尚、サトシの旅に同行すると決めた

 

「でもサトシ、エリカさんは今ジムにいないらしいぞ」

 

「えー!?じゃあどうすんだよ!?」

 

「誰か留守番の人に伝言したら?」

 

「……それもそっか…」

 

「!ピカピ!」

 

急にピカチュウが騒ぎ出す

何事か、とサトシ達は驚くが…その理由がすぐに分かった

 

「なんだよあれ!?」

 

「ポケモン…じゃないな…」

 

タマムシシティにあるデパートを中心に、魚のようなものが溢れてくる

その正体はピラニアヤミー…不完全なヤミーの一体がタマムシシティに来る客の欲望を利用し、卵になりながらその数を増やしていたのだ

しかも、目的のサトシが一定以上の距離に近づくと孵化すると言う厄介なもの

だが、ピラニアヤミーは真っ直ぐサトシのいる場所に来ることなくタマムシシティを襲い始める

 

「サトシ!いかないとタマムシシティが…!」

 

「分かってる、行こう!」

 

 

――――。

 

 

「どうなってるのよこれ~~!」

 

「わかんないよ~~!」

 

デパート近く、ハルカとマサトはピラニアヤミーの軍団に襲われていた

ハルカはとっさにバシャーモをモンスターボールからだし、応戦させるが流石に数が多く体力の限界に達してきたらしい

 

「バシャーモ、戻って!」

 

「どうしよう……ポケモンじゃないのかな…?」

 

「つべこべいってないで逃げるわよ!」

 

ハルカはバシャーモをモンスターボールに戻し、マサトの手を引いて逃げ出す

だが、そう簡単にはいかなかった……予想以上の数のピラニアヤミーにすぐに囲まれてしまったのだ

 

「お姉ちゃん…」

 

「……これって…絶体絶命…?」

 

「――ピカチュウ、エレキボール!」

 

「ピィイイイカァ!!」

 

その時、囲まれた一部にエレキボールが打ち込まれる

ハルカは瞬間的にエレキボールによってできた穴を通り脱出する

 

「「た…助かった…」」

 

「大丈夫ですか……ってハルカ!?」

 

「えっ嘘!?」

 

「それにマサトも!」

 

「サトシ!?」

 

「カスミに、タケシも!!」

 

襲われていたのを助けたのはなんとサトシ達

再開を喜ぼうにもこの状況じゃできない…

そう思ったサトシはオーズドライバーをつけ、ハルカ達を下がらせる

 

「ここは俺がやる!タケシ達はハルカ達を連れて逃げるんだ!」

 

「でっでもサトシは!?」

 

「いいから、こっちに!」

 

「それにサトシなら大丈夫だから……ね?」

 

「え?」

 

 

「これだけの数……気合いで乗り越えるしかないな!変身!!」

 

『タカ!トラ!バッタ!…タ・ト・バ、タトバ、タットッバ!』

 

「行くぜ!」

 

「「えええええ!!?」」

 

サトシは不安になりながらもその姿を仮面ライダーオーズに変える

そして当然ながら二人は絶叫…正直顎が外れてもおかしくないほど口が空いていた

 

「そりゃあ!!」

 

『ギギ!』

 

「たぁ!!」

 

『ギチ!』

 

「どぉりゃああああ!!」

 

『『『ギチチチ!!』』』

 

オーズはトラクローを展開して応戦するが数が多すぎる

このままでは体力が持たないと判断してピカチュウも戦おうとするが、メダルホルダーを持っている以上戦えない

そしてそんなピカチュウのもとにカスミやタケシ、それにハルカにマサトもやってくる

 

「!みんな!何で!?」

 

「仲間のピンチは見捨てておけないだろ!!」

 

「サトシーー!!広範囲で移動できて広範囲で攻撃できるメダルはーー!!?」

 

「えっ…うわっと!?…えーと、クワガタとウナギ…それにチーター!!」

 

「分かった!ピカチュウ、ホルダーを!」

 

「ピカァ!」

 

タケシはピカチュウからメダルホルダーを受け取り、中から言われた通りのメダルを取りだし、オーズに投げる

オーズはそれを受け取り、コンボチェンジした

 

『クワガタ!ウナギ!チーター!』

 

「そぉおおおい!」

 

『ピギャアア!!』

 

「……何あのカイロスみたいな頭…」

 

オーズはガタウーターになり、走りながらクワガタヘッドの電撃とウナギムチの攻撃でその場にいるピラニアヤミーを蹴散らした

やった、とタケシ達は喜ぶが…まだ終わっていない

オーズの存在に気付いたのか、今まで散らばっていたピラニアヤミーが集まり、遠くからやって来る

しかも、その数は先程よりも多い

 

「そんな……」

 

「まだあんなに…」

 

「……タケシ、カマキリのメダルをくれ!」

 

「何をするつもりなんだ!?」

 

「やったことないけど…一か八かでコンボを使ってみる!」

 

コンボ……同色のメダルを揃えて変身したときの形態

だが、その力は強大で反動が大きい

リトにはかなりヤバイ時に使え、と言われているが、今が正にその時

 

「どこまでやれるか……そんなこと考えれる余裕はない!!」

 

オーズはカマキリのメダルを受け取りメダルを入れ換える

オーズドライバーのメダルが緑一色になった時、一瞬メダルが光った

 

 

『クワガタ!カマキリ!バッタ!…ガーッタガタガタキリッバ、ガタキリバ♪』

 

 

「――うぉおおおお「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」」」」」」」

 

 

咆哮をあげるのは全身緑のオーズ……仮面ライダーオーズ・ガタキリバコンボ

その能力は分身……ガタキリバは一体…また一体と数を増やし、総計50体に

 

「いいいやああああああああああ!!!!虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌虫嫌ぁああ!!!!」

 

「落ち着けカスミ!!あれは虫ポケモンじゃない、サトシだ!!」

 

「そうそう、だから落ち着いて?ね?ね?」

 

「もう目を塞いじゃえばいいじゃないかな…」

 

一方、その光景をみたカスミは絶叫…正気を保っていられなかった

それを軽く無視し、ガタキリバ達はピラニアヤミーの軍団と真正面からぶつかる

 

「はあ!」

 

「せりゃ!!」

 

「どあ!!」

 

「たあ!!」

 

「どっせええい!!」

 

各ガタキリバ達はピラニアヤミーを数体相手にして戦っている

亜種コンボよりもステータスが上がっているので余裕の戦闘を繰り出す

そしてピラニアヤミーは上空に飛び、合体して巨大なピラニアヤミーになろうとしていた

 

『スキャニングチャージ!』

 

『『『スキャニングチャージ!』』』

 

「「「「はぁああああああああ!!」」」」

「「「「せいやぁああああ!!!!」」」」

 

 

ガタキリバ達はスキャニングチャージし、上空に飛び上がる

そしてピラニアヤミーに必殺のキック…【ガタキリバキック】を叩き込んだ

ピラニアヤミーは爆発し、空から大量のセルメダルが降り注ぐ

それと同時に一体となったガタキリバが着地……そして倒れながら変身が解けていた

 

「「「「サトシ!」」」」

 

「ピカピ!」

 

タケシ達はサトシのもとに集まるが彼は気を失っているだけだった

そしてその表情は、達成感で満ち溢れていた

 

 

 

 

『ぐおおおおおお!!』

 

「「うあああああああー!!」」

 

「「「きゃああ!!」」」

 

遊園地は大混乱に陥っていた

急に現れた謎の怪人…エイサイヤミー

その怪人が襲っているからだ

 

「あれは…ヤミー!しかも、モチーフが二つ…!?」

 

「ピチュ…?(何…あれ…?)」

 

「ミミ!どこか安全な場所に隠れてろ!」

 

「ピチュ!?ピチュぴ!?(えっ!?でもマスターは!?)」

 

「俺はアイツを倒す!」

 

リトはそう言ってミミを下ろしながらエイサイヤミーに向かって走っていく

 

「変身!!」

 

エイサイヤミーを殴りながらリトの体は変化していく

腕が、足が、体が…そして顔が

そして完全に姿を変えたリトはエイサイヤミーを吹き飛ばす

 

「どらぁ!!」

 

『ぐうう!?』

 

「ピ…ピチュピ…?(ま…マスター…なの?)」

 

仮面ライダークウガ・マイティフォーム

リトの世界で宇宙の危機を救った仮面ライダーの一人である

クウガMFは再び立ち上がったエイサイヤミーに追い討ちをかけるが今度はエイサイヤミーも防御しながら戦う

しかもその強靭な体故にダメージが入りにくい

 

「くそっ、埓があかねぇ…!」

 

「エモンガ、ボルトチェンジ!」

 

「エンモォ!」

 

『ぐあ!!』

 

クウガMFが苦戦していた矢先、誰かの声が聞え、エモンガのボルトチェンジがエイサイヤミーに当たる

――声の主はライモンジムのジムリーダー・カミツレ

この騒ぎに乗じて来たのだろう

 

「あなた、大丈夫かしら!?」

 

「ああ、大丈夫……もしかしてジムリーダー?」

 

「ええ、そうよ…?」

 

「とりあえず見つかった…!まあ、話があるんだがアイツを倒してからな!」

 

当初の目的であるカミツレを見つけて少し安心するクウガMF

そしてさっさと終わらせるため、クウガは近くにあった建物の柱の一部を手に取る

 

「超変身!!」

 

「赤から…紫に…!?」

 

「おおおおおお!!」

 

『ぬっ!?ううう…!?』

 

クウガは超変身し、マイティフォームからタイタンフォームに変わる

マイティフォームがバランスがとれている形態ならタイタンはパワーが優れている形態

一気に近づいたクウガTFはエイサイヤミーに強烈なパンチを繰り出し、さらにその巨体には似合わない飛び蹴りを繰り出す

 

「んんん!!」

 

『おおお!?』

 

「どりゃああ!!」

 

『ぐおおおお!!』

 

さらにクウガTFはエイサイヤミーの懐に入り込み、持ち上げる

そして少し回転した後に一気に真上に放り投げた

エイサイヤミーが落ちて来る瞬間にクウガTFは柱の一部をタイタンソードに変え、エイサイヤミーに突き刺す

エイサイヤミーは苦しみながらもがくが、クウガTFは一気に斬る

斬撃版の【カラミティタイタン】を食らい、エイサイヤミーはその体をセルメダルに戻していた

 

「ふぅ…えーっとカミツレ…だっけ?ちょっと話が……」

 

「ピチュピ!ピチュ!(マスター!あそこ!) 」

 

「!?」

 

クウガTFはカミツレに用件を言おうとするがミミが叫ぶ

ミミがさす方向を見ると……そこにはジェットコースターのレールの上に先程のゾロアがいた

ゾロアは足が震え上がっていて、動けそうにない

さらに最悪なことに、ジェットコースターが来ようとしてるではないか

まずい…そう思ったクウガTFはドラゴンフォームに超変身し、タイタンソードをドラゴンロッドに変え、走り出す

レール付近に来ると、クウガDFはドラゴンロッドを使い、棒高跳びの要領でジェットコースターのレールまで跳ぶ

後はゾロアを連れて降りるだけだったが時すでに遅し……数秒もしないうちにジェットコースターが来る

とっさにクウガDFはTFに再び超変身し、ジェットコースターを素手で止めに出る

衝突したときの衝撃が凄まじく、一度後退仕掛けるがクウガTFはライジングタイタンに超変身し、踏ん張る

そしてジェットコースターはだんだんと失速していき……ゾロアに当たる数十センチの所で完全に止まった

 

「は…あ……」

 

「!?きゅん!きゅーん!」

 

「ピチュピ!」

 

「まずいわね…誰か、ポケモンセンターまで運ぶわよ!」

 

 

 

 

 

「ん……ん?」

 

リトはうっすらと目を開ける

確か自分はジェットコースターを止めたはず…と、思いながら今度は完全に目を開けると…そこにはミミと…さっきのゾロアがいた

 

「ピ…ピチュピ!」

 

「きゅっ!」

 

「ん…あー…おはよ…」

 

「――もう気がついたの!?ジェットコースターを止めて平気なはずがないのに!?」

 

ドアの向こうからカミツレ…そしてジョーイが来る

どうやら半日ほど眠っていたらしい

ジョーイはリトを診断し……リトの先程の傷が分かった

ジョーイ曰く、人間が回復できるスピードを遥かに越えているとのことだ

リトはカミツレに目的を告げ、ノルマ達成した

 

カミツレはもう遅いから明日ライモンシティを出るといいと言って遊園地の復旧を手伝いに行った

 

 

「あ゛ーー…疲れた…」

 

「ピチュピ…ピッチュ?」

 

「んー?大丈夫大丈夫…寝たら治るから…あ、そうだ、ゾロア」

 

「きゅっ!?」

 

「ありがとな、看病してくれて」

 

「きゅ?」

 

「それにしても何で人に化けてたんだ?」

 

リトはベッドにうつ伏せになりながらゾロアに聞く

ゾロアは少し躊躇いながらも理由を話していた

 

※ここからはポケモンの翻訳があります

 

『あのね……羨ましかったの…』

 

「羨ましい?」

 

『うん、みんなゆーえんちで遊べていいなーって。でも人間の乗り物に乗れないから…』

 

『だから人間に化けてたんだー』

 

「そっか……じゃあ明日朝イチで遊園地行くか?」

 

『えっ?いいの?』

 

「いいよ、それでお前が満足してくれるなら」

 

『ねぇねぇマスター!私もいいよね!?いいよね!?』

 

「ん?いいよ」

 

『いやったぁー!!』

 

 

そして翌日…宣言した通りにリト達は遊園地を楽しんだ

メリーゴーランドに観覧車、お化け屋敷に…色々あったがジェットコースターなど

そして遊びきった後……別れの時がきた

 

「ふう…じゃあそろそろ行くか」

 

『そーだね、ご飯もいっぱい買ったし!』

 

『もう……行っちゃうの…?』

 

「ああ…あんまりのんびりしてらんないからな……アイツを救うためにも」

 

そう言いながらリトはトライチェイサーに跨がり、ミミもリトの頭の上にのぼる

そんな中、ゾロアはもじもじとしながらリトに近づいてきた

 

『あ、あの…』

 

「ん?どうした、ゾロア?』

 

『あの…その…えと……お、おれも連れてって下さい!!』

 

「へ?」

 

『ふえ?』

 

急に言い出された同行祈願……リトとミミはリアクションに困っている

 

『あの…おれ……弱いし…泣き虫だし…人見知りだし…怖がりだし…恥ずかしがりで…でもそんな自分を変えたくて…』

 

「だから俺達と一緒に行きたいと?」

 

『………うん』

 

『マスターどうするの?』

 

「………いいよ、ついてきても。でも俺はいつかいなくなる…それでもいいなら』

 

『それでもいい!!一緒にいたいの!!』

 

「うん、分かった……そういや自己紹介がまだ立ったな。俺はリト…んでこいつが」

 

『ミミだよ!』

 

『えっと…じゃあおれは……』

 

「ニックネームか?じゃあ…ゾロア…ゾア…ロア…ゾロ……やっぱ狐だからコンでいい?」

 

『コン……うん、コン!!おれ、コン!!』

 

「よし、じゃあよろしくな、コン」

 

『よろしくーー!』

 

ゾロア…コンはリトの足元まできてよじ登り、彼のシャツの間に入り、胸辺りから顔を出す

ミミはそれに少しムッとなるもすぐに平常心を保った

そしてリト達は走り出す…次のジムに向けて、新しい仲間と共に…

 

そしてリトは気付いていなかった……このゾロアのコンが……メスだと言うことに

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択