No.607204

真次元ゲイムネプテューヌ 波動の戦士 プロローグ

FDPさん

別の次元に存在するゲイム業界、昔は女神同士の争いや凶悪な事件などもあったが、此処数年は平穏なゲイム業界にある日、謎の隕石が落ちて来る。それを調べるためにネプテューヌは仕方なく、調査を行う。そこで、ネプテューヌは一人の青年と出会った。

これは、一人の戦士と美しい女神達による成長の物語である。

2013-08-09 23:32:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2274   閲覧ユーザー数:2242

プロローグだよっ!

 

 

「はあ~~もう~~メンドクサイナ~~」

 

そう言って、明るい紫髪に十字キーの髪留めを着けた少女は一人でしんどそうに、森の中を進んでいった。

彼女はネプテューヌ、見た目は天然で残念な美少女であるが「残念は余計だよっ!」・・こう見えても、女神であり、プラネテューヌを治めている少女である。そんな高貴な存在である彼女がこんなところで何をしているのかというと、昨晩に起きた隕石騒ぎの件であった。

本来、こういった事は調査団を出すなり、するのだが、如何せん、隕石の規模が小さかった上、調査団を派遣するよりも、安全確認を優先すべきであると自身の史書であるイストワールが提案した。そこで、クエストには通さず女神の業務として、調査に来たのは良いが、女神候補生で、妹のネプギアはラスティションにお呼ばれされて不在、親友であるアイエフは別の仕事、コンパは看護の仕事で手が離せないなどにより、一人で来ることなってしまった。

 

「はあ~~ネプギアもあいちゃんもコンパも居ないんじゃ、やる気もへったくれもないよ~~、こんなつまんないんだったら、ぷるるんでも誘えば良かったな~~~」

 

そんなこんなでネプテューヌは愚痴を零しながら、隕石が落ちたと思われる方へと歩いていく。そこで、ネプテューヌは、昨晩の隕石について思い出すのであった。

 

「それにしても、昨日はびっくりしたなあ。夕飯食べてたら、すっごい音が鳴るんだもん。危うくご飯を喉に詰まらせそうだったし・・・ホントにろくなことないなあ~~」

 

そう溜息を吐いていると、鼻に何か焦げ臭い匂いが漂ってきた。

それを感じたネプテューヌは珍しく、気を引き締めて、その匂いがする方向へと走っていく。

しばらく、草木を掻き分けていき、森の奥へと進んでいくと、驚きの光景が目に映った。

報告で聞いていたのは規模の小さい隕石の筈なのに、現実のそれは直径200メートルを大きく超えるようなクレーターが広がっていたのだった。

 

「い、いくらなんでも・・・これじゃあ、ねぷ子さんもお手上げだよ・・・・」

 

そう言って、自身を落ち着かせるためか、いつものバカ発言を言いきれてはいなかった。

そして、ネプテューヌはこれから、どうするかを考えていたところ、ある物を発見した。

それは、此処にあってはならない物であった。

それは・・・・人間の足跡である。しかも、クレーターを横切ったのではなく、クレーターの中心から足跡は森の方へと続いている。

 

「・・・変身!!!」

 

ネプテューヌは即座に女神化し、パープルハートとなり、足跡が続いている方向へと警戒しながら、近づいていく。しばらく、進んでいくと川の水音が耳に聞こえてきた。

そこで、ネプテューヌは空に飛ぶため、プロセッサ・ユニットを展開し、森の木を越せるくらいの高さまで、飛翔する。

すると、川に向かって倒れている青年を見つけた。

特徴を見た所、黒い髪で身長は180㎝ぐらいのそれなりに体格が良い男性。ただ、

服装はゲイム業界では余り見ない服装をしている。

しかし、体の様子を見ると、彼方此方に傷をしていて、そこから、多少の血を流しているのに気付いた。

それを見たネプテューヌはすぐさま、その人物の方へと降り立ち。青年の容態を確認する。

見たところ、火傷や切り傷は見えるが、思ったより傷は深くないので安心する。

 

「まったく、心臓に悪いわね・・・」

 

その時、青年が意識を取り戻したのか、薄っすらと目を開けて、ネプテューヌを見つめて、言葉を呟いた。

 

「君・・・誰・・・・?」

「え、私を知らないの・・」

「ああ・・というか、此処どこ?」

 

そう言って青年は傷だらけの体を気にもせず、スッと立ち上がる。それを見たネプテューヌは一つ小さな溜息を吐くと、警戒を解くかのように、女神化を解除する。

 

「んも――、勝手に話進めるは失礼だよ~~」

「ああ、それもそうだな。すまない。」

 

青年はそう言って、顔色は変えずとも、頭を低く下げて謝った。

その余りにも素直な態度にネプテューヌは少したじろいでしまった。

 

「う、うん・・・(何か、この人と一緒に居ると、ねぷ子さん、調子が狂うなあ)、所で、君って、どうしてこんなところに居たの? もしかして昨日の隕石騒ぎを調べに来たの? 駄目だよ。そういうのは、今朝のニュースで流した通り、そういうのは禁止って伝えてあったよね。」

「ああ・・・その・・・」

「何、まだしらばっくれるの!?」

「なあ、とりあえず。質問良いか?」

 

そう言って、青年は質問攻めしてくるネプテューヌを軽く受け流すかのように、自身の質問をネプテューヌに問う。

そして、その青年の反応にネプテューヌはさらにヒートアップして、叱るように声をあげてしまった。

 

「もう何! まったく、言い訳なら後で聞くから。」

「いや、言い訳というよりだな・・・・」

「え、何、別のことなの?」

「その何だ・・・・」

「もう勿体ぶらずにちゃっちゃと話しなよ。」

「俺って・・・・誰だ・・・・・・・・?」

「え・・・・えええ~~~~!!!」

 

突然の青年の一言にネプテューヌは口をぽっかりと開け、少しの間ボーっとしたあと、理解したのか、大きな声を出して驚いた。

 

 

 

 

 

 


 
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