No.606885

恋姫無双 ~~紅と蒼の悪魔~~ 3-7話

morikyouさん

この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。
作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。

2013-08-09 02:04:58 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3577   閲覧ユーザー数:3309

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。

詳しくは1話を参照してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あそこまで強くなれるものなのか」

「…おそらく、最後の一撃は会場の誰もが見切れなかったでしょうな」

「雪蓮が吹っ飛んでったのだ…」

 

試合が終わって、舞台の整備のために少し出来た休憩時間。

蜀陣営内では、愛紗、星、鈴々が先ほどの試合について話をしていた。

 

「しかも、あれだけの攻撃をして、人を抱えて歩けるということは、それほど体力を使っていないということ」

「…あらためて、化け物だな」

 

星と愛紗はハハハと気の抜けたように笑っていた。

 

「星ちゃんのいうことはちょっと違うわね」

 

と、そこへ会話をそばで聞いていた紫苑が加わってきた。桔梗、焔耶もいる。

 

「左様、恋の最後の攻撃を見切れる奴がおるじゃろう、少なくとも二人はの」

「「………」」

 

桔梗の言葉を聞いて、二人は完全に沈黙し、そして自分達の隣の陣営を見た。

そこには、話題に上がった二人が実に弛緩したようにくつろいでいるのと、そばの霞達がおそらく、最後の攻撃について質問しているであろう様子が伺えた。

 

「今更だが…、私達あの時よく死ななかったな…」

「そうなのだ~」

「…ああ」

 

 

 

 

 

未だ、圧倒的な王の敗北に騒然となっている呉陣営からも、その二人の様子は見えるわけで、

 

「あいつらはほんとに我々と同じ、人間なのか?」

「…武を交えた私の感覚では、かろうじてではありますが人であったかと」

 

その様子をみた蓮華の呟きに、思春が返していた。

 

「しっかし、策殿があそこまで手酷くやられるとはのう。堅殿が亡くなってから見たことが無かったから、なんというか懐かしいものがあるな」

「ええ、しばらくはまた仕事放りだして、鍛錬だ!っていいそうで今から頭が痛いですよ」

「ハッハッハ!おそらくそうなるじゃろう!」

 

祭と冥琳も片方は頭を抑えつつ会話をしていた。

 

「はぅあ~、圧倒的でした…」

「うう、出来ればあの陣営の方とはやりたくないです~」

 

明命と亞莎はお互いに向き合ってそういっていた。

 

 

 

魏陣営では

 

「うわ~、あの恋ちゃんとはぜ~ったいやりたくないの!」

「せやな、当たったら棄権しとうなるわ」

「まだ、一回戦もないのに何を言ってるんだ…」

 

三羽鳥がそんなことをいっている。

 

「貴方達なら、彼女を倒せる?」

「…姉者と二人がかりでも限りなく厳しいかと。三羽鳥と季衣も連れて全員で当たってもようやく対等になれるかどうか…。おそらく時間稼ぎしか…」

「…悔しいですが、秋蘭のいうとおりかと」

「…そう。でも、貴女達はまだまだ強くなるのでしょう?いつか勝てるようになることを信じてるわ」

「「はっ!」」

 

華琳は秋蘭、春蘭の考えを聞いた後、そういって更なる奮起を促していた。

 

 

 

 

 

そして、そんな三陣営からの注目を集めているその他陣営(ここからは面倒なので店陣営とします)

 

「…恋ちゃん、すごかったね~」

「すごいなんてものじゃないわよ、何にも分からずに終わっちゃったもの」

「あれが、恋どのの実力なのですぞ!やっぱり恋どのが最強なのです!」

 

月、詠、ねねが感想と身内自慢をしているそばで

 

「…同じくらいの時間しか修行してへんのに…」

「…私達も、まだまだ未熟なんだな」

「わ、私の武器じゃあんなことは出来ないです…」

 

霞、華雄、流琉がそういって、あまりの実力差に少しショックを受けていた。

 

「あれだけ出来るなら、そろそろあれへの移行もスムーズにいきそうだな」

「…ほどほどにな」

 

ダンテとバージルは会場中の視線もどこ吹く風、恋の成長ぶりに感心していた。

 

 

 

 

 

 

 

「さて、皆様長らくお待たせしました!整備が終わったため、これより試合を再開したいと思います!というわけで、次の対戦は…」

 

地和の放送により、再開された試合は

 

第六試合 蓮華 VS 沙和

 

「姉様が負けてしまった…、なら、私が!」

「私だって負けるわけにはいかないの~!」

 

二人の試合は、なかなか均衡したいい試合であったが、やはり実戦経験の差から最後は、沙和の双剣を捌ききれなかった蓮華が剣をはじき飛ばされて沙和の勝利。

 

第七試合 翠 VS 流琉

 

「ほう、あの店の一人か…!これは負けらんねえ!」

「だ、だから私はそんなんじゃあ~」

 

自信なさげにいう流琉ではあったが、試合は、ダンテの助言を生かし投擲武器であることを利用したリーチ外からの攻撃で、あの『錦馬超』を圧倒し会場を驚かせていた。しかし、結局動きを見切られてしまい、どうしても生じてしまう投擲後の隙を突かれて懐に潜り込んでからの一撃を受け失神。翠の勝ちに終わった。

 

「さ、流石に負けられなかったけど、あの武器ぶんぶん振り回されて、結構冷や汗ものだったぞ」と後に流琉に言っていたそうだ。

 

 

 

 

 

「さて、次の試合は~…決まりました!第八試合 楽進将軍 対 ダンテ選手です!」

 

そう放送された瞬間、会場中が沸き立ったが、魏陣営だけは

 

「(あ~、これは…)」

 

という軽く沈黙をしてしまっていた。

 

「な、凪ちゃん。頑張ってなの…」

「せ、せや!せっかくなんだから自分を思いっきりぶつけてきぃ!」

 

沙和と真桜はそういって励ましていたが、むしろ凪は

 

「ああ、もとより勝てる可能性の低い方なんだから、思いっきり行ってくる!」

 

と嬉しそうに告げて、舞台の方へ向かっていった。

 

 

「はわわ!だ、ダンテさんだって」

「あわわ、つ、つい来ちゃったね…」

「ん?何で朱里たちが気にしてるのだ?」

 

放送後から、妙にそわそわしている朱里と雛里を見て、鈴々が聞いた。

 

「実は、あの連合のとき妙なことを耳にしたので…」

「妙?それってなんなのだ?」

「あの時、兵士さんたちが言うには『蒼い方には触れもしなかった、紅い方には、触ったと思ったら目の前から消えて、気がついたら弾き飛ばされていた』と…」

「にゃ?どういう意味なのだ?」

「…つまり紅い方、すなわちダンテには触れても攻撃が効いてなかったってことだろう」

「お~!愛紗のおかげでわかったのだ!」

「だが、それは本当なのか?」

「…はい、何人か生き残った方に聞きましたが、皆そう答えたので」

「ふむ…」

 

同じことは呉陣営でも話されていた。

 

「考えられるのは二つかのう」

「ほう、方法がわかったのですか?」

 

聞いていた祭がそういって腕を組んだので、冥琳が問うた。

 

「ひとつは、残像が残るほどの速度で攻撃したものに反撃していた。残像への攻撃をあてたと勘違いさせたわけじゃ。これは、いまや霞やら恋ができるから、可能性としては無くはない。もうひとつは、攻撃そのものを何らかの方法で無効にしていた、ということ。しかし、こちらは金輪際聞いたことが無いが…」

「…なぜか、彼らなら後者な気がするんですが」

「奇遇だな、亞莎。私もそう思っていたところだ」

 

祭の考えを聞いて、亞莎と思春がそういって頷きあっていた。

 

 

「お、凪か」

「何かあるのか?」

「ああ、実は武器取りに行ったとき、凪に頼まれてな…。『もし、自分と当たることがあったら、剣ではなく拳闘で戦ってもらいたい』ってさ」

「…理由は?」

「あいつの戦闘スタイルが拳闘だからだろ、別に自分に有利になるとかじゃなく、純粋に戦いたいみたいだったから、了承したのさ」

 

そういって、ダンテは剣を持たずに舞台へ向かっていった。

 

「さて、まさかほんとに当たるとは思ってなかったが、やるからには本気で来いよ?」

「もちろんです!全力で当たらせてもらいます!」

 

今回の審判は秋蘭。

 

「それでは、試合、開始!」

 

その合図とともに

 

「いきます!」

 

と凪がダンテに突っ込み、左、右のワンツーを繰り出す。

 

「はっ、なかなかいいパンチだな!」

 

ダンテもそれを正面からパリィの要領ではじく。

 

「まだまだ!」

 

しかし、凪ははじかれた勢いを利用して、そのまま後ろ回し蹴りを放ち

 

「うおっ!」

 

ダンテは咄嗟にガードしたものの、威力で後ろに押し流されてしまう。すると、

 

「いまだ!食らえ!猛虎蹴撃!!!」

 

凪は叫ぶと足を振りぬき、巨大な氣弾を飛ばした。

 

「ちぃ!」

 

しかし、ダンテもわずかな時間で体勢を立て直し、バック転で氣弾をやり過ごしてしまった。

そのアクロバティックに回避に会場が歓声を上げる。

 

「ふっ、流石に速いし重いな。防御したのに押されるとは」

「ありがとうございます。でも、最後の回避はこちらも予想外でした」

 

賞賛するダンテに対し、やや悔しそうに答える凪。

 

「次は、こっちの番だ…。かわせよ?」

「えっ?」

 

 

 

 

 

 

そういって、ダンテは突然

 

「はっ!」

 

という掛け声とともに先ほどの凪のそれよりも小型ではあるがその分速度が段違いに速い氣弾を飛ばしてきた。

 

「くっ!」

 

持ち前の身体能力でそれを左に跳んで回避する凪。しかしそこに

 

「Go to hell!(くたばれ!)」

 

という声とともに、ダンテが上から殴りかかってきていた。

脇目も振らずにさらに跳んだ凪、その背中をものすごい衝撃が襲いかかった。

 

「うわっ!」

 

地面にたたきつけられた凪。痛みに顔をしかめつつダンテへ振り返ると、地面を殴っているダンテと、なぜかその周りが薄く光っていることに気がついた。

 

「これは……、氣?でも、なにか違うような…?」

「流石にわかるか、まあ、そんなもんだがな」

 

よく見ると、殴られた地面が軽くひび割れている。

凪の背に冷たい汗が流れていった。

 

 

 

「あやつは氣も使えたのか…」

「そのようね、しかも一瞬であんな量を放出できるほどに。でも…」

「ああ、何か普通の氣とはわけが違う…、こう、人のもつ氣ではないような」

「ええ、そんな感じね」

 

蜀陣営では桔梗と紫苑が今のダンテの攻撃をみて色々と述べていた。

それを聞いていた桃香は以前バージルが言っていたことを思い出していた。

 

(母は人間だったが、父は人ならざるものだった。…当然、その双子は大きな力を持っていた…)

 

「もしかしたら…」

「どうかされましたか?桃香様?」

 

愛紗が気づいて心配そうに聞いてきたが、桃香は

 

「ううん、大丈夫。少し考え事をしてただけだから」

 

と返していた。

 

 

 

 

 

 

そうこうしている間も試合は進み、互いに殴りあう最も原始的な戦いが今も続いていた。

 

「はっ!」

「ふんっ!」

 

しかし、お互いに体力には自信もあり、その動きは衰えることも無かったため、互いに有効打を与えられずにいた。

示し合わせたかのように、互いに少し距離をとる。

凪は少し顔をしかめていたが、ダンテは飄々とした表情を崩してはいなかった。

 

「まだまだ、余裕そうですね…」

「いやあ、ガードできているから良いものの、なかなか重い攻撃だから腕がしびれてるよ」

 

ぷらぷらと腕を振りつつ、ダンテは苦笑して答えた。

 

「しっかし、このままじゃ勝負がつかんな…。あまり見せたくは無かったが、やるか」

 

そういって、ダンテは突然がらりと雰囲気をかえた。

凪には心なしか、ダンテの周りに紅い氣が舞っているように見えた。

しかし、

 

「私は、自分の戦いをするのみ!行きます!」

 

そう叫んで、突進する凪。ダンテはそこから動こうとしない。

そして、氣をこめた右足でダンテへ蹴りを放った。

 

「はああああ!!」

 

そこで、ダンテがようやく先ほどまでと同様防御の構えを見せたため、そのまま押しきろうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分でも気づかないまま、凪は吹き飛ばされていた。

 

あまりに突然のことだったために、受身も取れず滑っていく凪。

会場の観客も何が起きたかわからず、呆然としている。

 

 

「い、今何が起きたんや?なんで、凪が飛ばされてるん?」

「わ、分からん!気づいたらいつの間にか…」

「…光った」

「何?」

「…攻撃された瞬間、ダンテ光ってた」

 

店陣営では霞と華雄が呆然とするなか、恋がぼそりとつぶやいていた。

 

「「じぃ~~~~~」」

「………」

 

バージルは月や流琉などからの視線から目をそらして沈黙していた。

 

「くっ!!」

 

凪は、ふらつきながらも立ち上がり、氣弾を放つが

 

「………」

 

ダンテがまた防御の体勢を取った瞬間、氣弾は霧散して消えていた。

確実にダンテに当たっていたが、ダメージを負った様子は無い。

 

「まだ、やるか?」

 

ダンテはそう聞いてきたが

 

「…当たり前です!まだ、負けたわけじゃありません!」

「…そうか」

 

凪はそう返したため、ダンテは少し笑うと、

 

「少し痛いが、我慢しろよ?」

 

次の瞬間、距離を一気につめて凪の腹部に強烈なアッパーを叩き込んでいた。

どうやら、はじかれたときのダメージですでに限界だったようだ。

満足に反応もできず、まともに食らってしまった凪は、わずかに浮き上がるとそのまま倒れこんでしまった。

 

「おっと」

 

それを慌てて支えるダンテ。

 

「…凪は?」

「気絶してるだけだ。少しすりゃ目も覚める」

「そうか。ならここまでだな」

 

そういって秋蘭は

 

「勝負あり!勝者、ダンテ選手!」

 

と試合終了を告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがだったでしょうか。

今回はダンテVS凪をお送りしました。

まあ、この戦いだけは最初からやると決めていたので、わりとスムーズに書けました。

理由は、本文を読めば分かると思います。

 

今回は、新スタイル、新技が多くありました。

まあ、わかりやすいと思いますが、一応下のほうに簡単な説明を載せておくのでよかったら参考にしてください。

ちなみに私は、このスタイルうまく使えません;;

空中はジャンプの無敵を利用できるので、そこそこなんですが、地上が(泣)

4で新たに入った技を使うために練習してるのですが、まあお察しください。

 

ちょっとした愚痴もありましたが次回もお楽しみに!

 

 

今回の技紹介

 

ダンテ

ゾディアック 3の近接武器べオウルフのソードマスタースタイル専用技。気を貯めて前方へ射出する。余談ですが、1のメテオ、3のこれと来てどうして4でこういう技が無くなったのか…。

 

ショッキング 4の近接武器ギルガメスのソードマスタースタイル専用技。空中から地面に叩きつけを行い衝撃波を発生させる。地上でも行えるが、その場合技名はショックとなる。

ちなみに、この作品においては衝撃波は氣によるものとしている。そのほうが納得しやすいですからねw

 

ロイヤルリリース 4のロイヤルガードスタイルの技。3だとジャストリリース。相手の攻撃をタイミングよく受け止めることに成功すれば、通常出せるリリースよりも高威力の反撃を繰り出せる。

 

ビーストアッパー ショッキングと同じくギルガメスのソードマスタースタイル専用技。1のマグマドライブにモーションが似ている。本文どおり前方へ踏み込んでアッパーを繰り出す。

 

 

せっかくなので、スタイル紹介

なお、この作品ではダンテは全てのスタイルを所持して同時に活用しています。

時空神像なんて無いですからねw

 

ダンテ

①ソードマスター

名のとおり、近接武器に関する攻撃の種類が格段に増える。ゲームでは威力も上がる。

 

②ガンスリンガー

ソードマスターの対になるスタイルで、文字通り遠距離武器に対する攻撃の種類が増える。

 

③トリックスター

移動と回避に関するスタイル。ダッシュ、ウォールハイクなどが該当する。

 

④ロイヤルガード

防御に関するスタイル。ゲームだとうまい人ならほんとに魅せるスタイル。私にはできない;;

 

バージル

ダークスレイヤー

バージルのみのスタイル。

度々使用している瞬間移動は実はこのスタイルのアクション。

敵前に移動するエアトリック、自分の空中前方に移動するトリックアップ、空中にいるとき自分の真下に移動するトリックダウンの3つの技のみだが、使いこなせばホントに強い。

 

 

 

 

 

 

 


 
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