No.606536

英雄伝説~光と闇の軌跡~ 635

soranoさん

第635話

2013-08-08 08:16:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:795   閲覧ユーザー数:753

~太陽の砦~

 

『御子について』

 

このクロスベルは我々”D∴G教団”の―――であるとともに、―――とされる。その――は、”御子”たるものが―――――――――だからである。

 

”御子”とは、”――――”―――――――――――”D∴G教団”――――――――――。”太陽の砦”―――――――――――――――――、――――――――――――――”太陽の砦”―――――――――――――――――――――――――――――のだ。

 

――がそれほどの――を―――など、俗世の者には信じ難い話であろう。

 

だが、私は確かにこの目で見たのだ。『――――』と呼ばれる――の―で―――――――――――――――――――その神々しき、――を。『―――――』は、”古代遺物”を――していた―――――の――を元に――――――――――――である。ならば、この―――――――――――にも何ら不思議はないだろう。”御子”は―――――から”グノーシス”を―――、―――――――――――――――――――――。

 

―――”―――”――――――”御子”は――――、―――――”―”―――であろう。そして、――の――の――と――は”―”のもとに――され、人々を”――”の呪縛から解き放つのだ。

 

それが我が”D∴G教団”の先人が残した予言であり、成すべき大望なのである―――。

 

「何だこりゃ………虫食いだらけじゃねえか。」

「これじゃあ、何もわからないよ~。」

「………どうやら教団にとって最高機密にあたる情報みたいですね。」

情報を閲覧し終えたランディは呟き、ミントは溜息を吐き、ヨシュアは推測した。

「えっと、この”御子”っていうのはキーアちゃんの事なのよね?」

「え、ええ………IBCビルに現れたヨアヒム先生が彼女のことをそう呼んでたわ。」

「正直、妄想のたぐいとしか思えないような口ぶりでしたけど。」

一方エステルの疑問にエリィは頷き、ティオはジト目で答えたが

「あら、レンはそう思わないわよ。”姫将軍”さんという実例がいるしねぇ………」

「あ………」

興味深そうな表情で呟いたレンの言葉を聞いてある事に気付いてエクリアとフェミリンスに視線を向け

「………そうですね。フェミリンスの力を強く受け継ぎ、”姫神”をその身に宿した事のある私としても可能性はあると思います。」

「………………………」

視線を向けられたエクリアは頷いて答え、フェミリンスは目を閉じて黙り込んでいた。

「あの………フェミリンス様。”御子”とは”神”である貴女からすればどのような見方をされているのですか?」

そこにエリィが遠慮気味に尋ね

「そうですわね………”神”の傍に仕える事を許された選ばれし者や”神”の言葉を民達に伝える役割が多いですが………一番の役割は封印された”神”を解放してその身に宿す事ですわね。」

尋ねられたフェミリンスは静かな表情で答えた後、厳しい表情で言った。

 

「ちなみに”神”をその身に宿したらどうなるんスか?」

フェミリンスの説明を聞いてある事が気になったランディは真剣な表情で尋ねた。

「………よほど力の強い者以外はよくて廃人、最悪の場合だと死に至りますわ。”神”をその身に宿す―――すなわちそれは自らの身を犠牲にして”神”を復活させる事の意味でありますから。」

「そんな………!」

「チッ……!あの変態野郎にそんな事をさせるか………!」

「絶対に……させません………!」

フェミリンスの説明を聞いたエリィは信じられない表情をし、ランディとティオは怒りの表情で呟いた。

「あれ……?でも、エステルさんは”神”を二柱、その身に宿しているのに今もこうして元気でいられますよね?」

そしてある事に気付いたエリィはエステルを見つめ

「―――その娘は例外ですわ。私はその娘に負担がかからないように自分で力を調節して私の力を宿らせていますし、サティア―――”正義の大女神”はその娘と完全に同化しているでしょうから、その娘に負担はかかりません。………まあ、その娘の家系に隠された”素質”が関係しているかもしれませんが………」

エリィの疑問にフェミリンスは答えた後、エステルに視線を向け

「エステルさんの家系に隠された”素質”………?」

「一体何なんだ、エステルちゃん?」

(………なるほど。空の女神(エイドス)の末裔であり、”女神”のフィーナさんの子孫でもあるエステルさんもまた、”女神”になれる素質があってもおかしくありませんね……」

フェミリンスの言葉である事が気になったエリィとランディはエステルを見つめて尋ね、ティオは納得した表情になっていた。

「フェ、フェミリンス。さすがにそれを教えるの不味いって。」

一方エステルは若干慌てた後、真剣な表情でフェミリンスを注意し

「………そうですわね。失言でしたわ。―――2人とも、先程の私の言葉は忘れなさい。キーアというあの幼子とは関係のない事ですわ。」

注意されたフェミリンスは頷いた後エリィとランディに言い

「え、ええ。わかりました。」

(………あの様子だと、まだとんでもない秘密を抱えていそうだな、エステルちゃん……)

フェミリンスの言葉にエリィは戸惑いながら頷き、ランディは苦笑しながらエステルを見つめた。

「………いずれにせよ、この情報は直接本人から聞くしかなさそうだな。」

そしてロイドは考え込んだ後静かな表情で言った。

 

その後隔壁のロックを解除したロイド達は隔壁が完全に解除され、先に進めるようになった通路を進んでさらに下へと降りて行った……………


 
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