No.603858

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 56

前回、麗羽の予州と美羽の建業がゲルショッカーの襲撃を受けほぼ潰滅状態まで追い込まれてしまったと麗羽の兵士から聞き、一同は驚愕する。そしてこの世界までやってきて消息をたっていたタコガラスも遂に本郷達の前に姿を現した。そしてタコガラスを問い詰めようとした際、一瞬何者かの邪気を感じとる。それを見たタコガラスは引き上げようとしたため本郷は仮面ライダーに変身しタコガラスを捕らえようとしたが、ワニマジロに妨害されタコガラスに逃げられてしまうのであった。

2013-08-01 19:50:33 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1167   閲覧ユーザー数:1153

邪悪なる王 恋姫の世界に召喚されるのこと Bパート

 

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号&新二号』)

 

 

その頃、益州では

 

(ドヨヨ~ン・・・・・・)

 

麗羽

「はあああああ・・・・・・」

 

猪々子

「あああああああああ・・・」

 

斗詩

「・・・・・・・」

 

美羽

「うにゅう・・・・」

 

七乃

「・・・・・・」

 

このドンヨリとした雰囲気の中、麗羽達は落ち込んでいた。さらには、頭からは

 

毒キノコが生えているようにも見える。

 

桃香

「あ、あれはちょっと・・・・・」

 

愛紗

「な、何だか声を掛けにくいですね」

 

鈴々

「せっかくおいしい晩ご飯の時間なのにあの五人のお陰でお通夜しているみたいなのだ」

 

「気の毒すぎるからしばらくはそっとしといた方がいいぜ・・・・」

 

「そうだな・・・・むやみに手をださん方がいいだろう」

 

本来なら楽しい夕食の時間のはずだが麗羽達のいる所だけ暗く葬式の様に

 

静かであった。

 

無理もない。帰る場所、財産、そして残してきた兵士達を失ってしまったのだから・・・・

 

麗羽

「はああああああああ・・・・敵に騙された上に、帰る場所まで失うなんて」

 

猪々子

「アタイラ・・・これからどうすればいいんだよ」

 

斗詩

「どうすればいいんだろうね」

 

麗羽

「潰滅状態の予州に関しては華琳さんが何とかするはずですわ。 あの貧乳小娘

前から私達を叩いて予州を手に入れようと考えていたはずですし・・・・」

 

猪々子

「皮肉になるけど、敵対関係の人間が予州を立て直すでしょうね」

 

斗詩

「でも、帰ってもそこには私達の居場所はないよ」

 

麗羽

「当たり前ですわ! あの貧乳小娘がせっかく手に入れた予州を私に返す

わけないでしょう! きっと私を潰す手間が省けたと思っているはずですわ!」

 

その頃、予州では壊滅的打撃を受けた予州を取り込み、立て直すため

 

華琳の兵士達が復旧工事を行っていた。

 

そんな中

 

華琳

「ハックション!」

 

春蘭

「華琳様、お風邪ですか?」

 

華琳

「いいえ、誰かが私の噂をしてるのよ 大方あの馬・鹿・麗・羽でしょう」

 

桂花

「恐らく袁紹は華琳様がこの予州の地が潰滅的打撃を受けたのをいいことに

取り込んだ事を悟ったのでしょう」

 

華琳

「そして・・・・・この予州の地を立て直すのと同時に生き残っていた者を

私の配下として迎え入れている事もね・・・・」

 

秋蘭

「それで袁紹の方はどうします?」

 

華琳

「捨て置きなさい。どうせあの女にはもう私と戦う力は残ってないわ

それに今は私達が倒すべきはゲルショッカーよ」

 

春蘭、秋蘭

『御意っ!』

 

彼女達はそういいながら荒れ果てた予州の地を見渡していた。

 

再び益州では

 

麗羽

「はっ! そうですわ! いっそのこと美羽さんの所に寄せるのは・・・・」

 

麗羽はそう思くが

 

美羽

「駄目じゃ 今頃建業には妾の兵士がほぼ潰滅したことをいいことに孫策が攻め入ってる

はずじゃ 妾の勘が今建業は危険じゃといっているのじゃ」

 

七乃

「そうですよ~ 今建業に戻れば兵力が半分になった美羽様は孫策さんに殺されちゃい

ます♪ 麗羽様 美羽様に死ねって言う気ですか~?」

 

麗羽

「うぬぬ・・・・」

 

二人にそういわれ麗羽は言おうとした言葉を引っ込めてしまう。

 

そして建業では美羽の推測通り潰滅した建業に孫策の部隊が来ていた。

 

そして

 

雪蓮

「ハックション!」

 

雪蓮も華琳と同じくくしゃみをする

 

冥琳

「どうしたのよ雪蓮?」

 

雪蓮

「誰かが私の噂してるみたい きっと袁術ちゃんでしょ」

 

冥琳

「お前の勘は恐ろしく当たるからたぶんそうだろうな 

・・・・それにしても酷いな・・・・これが人間の死体なのか?」

 

冥琳は袁術の兵士と思わしき死体を見る。

 

ほぼ干からびて骨に近かったそれはヒルカメレオンに殺された人間だったのだ。

 

刀とも槍とも火とも違う方法で殺されていたのだから驚くのは無理もない。

 

冥琳

「穏、お前はこの死体をどう見る?」

 

冥琳は孫呉の軍師の一人である姓を陸、字は遜、真名を穏という少女に

 

尋ねる。

 

「そうですね~。この人は・・・・体液をほとんど吸い取られて殺されたとしか

いいようがありませんね」

 

冥琳

「やはりお前もそう思うか」

 

普通なら穏ぐらいの少女がミイラをみれば卒倒してしまうと思いだろう

 

しかし彼女もまた孫呉の軍師の一人。

 

戦場に出れば嫌でも死体を見る嵌めになるので何度か死体を

 

見せられた事で慣れていたのだ。

 

その時、そこに雪蓮の妹である孫権こと蓮華と彼女の護衛を任務としている甘寧

 

こと思春がやってくる。

 

蓮華

「姉様・・・ただいま戻りました」

 

雪蓮

「早かったわね 蓮華、思春」

 

蓮華

「はっ!」

 

雪蓮

「それで、建業の城の様子はどうだった?」

 

思春

「袁術の兵士は半数の死亡を確認。生き残った兵士を尋問したところトカゲの怪物が

全身から管を出して一部の仲間の血を吸い取ったと証言いたしました」

 

雪蓮

「血を吸い取る?」

 

冥琳

「人間の体液を食料にしている化け物がいるということか?」

 

雪蓮

「建業を襲撃したのはゲルショッカーで間違いないわね まあ、おかげで袁術と戦う手間が省けたけど・・・それと思春、生き残った袁術の兵士達に伝えなさい。おとなしく投降すれば命まではとらない 今後の生活も保障する。しかし抵抗するならば容赦なく切り捨てると」

 

思春

「はっ!」

 

思春は雪蓮にそういわれ、袁術兵を拘束している場所までとむかう。

 

蓮華

「姉様、袁術の方はどうしますか?」

 

雪蓮

「ほっておきなさい。わざわざ戻ってきて殺される方を選ぶほどあの子は馬鹿じゃないわよ 私は建業を取り戻せればそれでいいし♪」

 

冥琳

「だが戻ってきたらどうする気だ?」

 

雪蓮

「もちろんその時は私の手で袁術の首を刎ねるわ♪」

 

雪蓮は南海覇王を抜いて笑みを浮かべる。

 

冥琳

「(やれやれっ・・・雪蓮の悪い癖が出たか・・・・だがあれだけ屈辱的な

事をされたんだ 雪蓮が怒るのも無理ないか)」

 

冥琳はそう思いながら頭を抱えるのであった。

 


 
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