No.596374

IS 2体の魔神皇帝

HIBIKIさん

暫くは戦闘描写は訓練以外では書かないつもりです。
2学期開始まではほのぼのというか日常編みたいな物になります。
楽しんで頂ければ幸いです。

2013-07-10 18:35:33 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:897   閲覧ユーザー数:885

一夏と箒が目を覚ましてから2日後に二人専用の和室が完成し引っ越した。

元々使っていた部屋は所員達の子供専用の託児室となった。

家族揃って研究所に住んでいる所員が大半なので託児室は喜ばれた。

元々広く作られていたのでスペースの問題もなかった。

そして一夏と箒はというと・・・

 

一夏「畳だ・・・」

 

箒「落ち着く・・・」

 

前の部屋の半分ほどの広さだが二人部屋としては丁度言い広さの自室で寝転んでいた。

2人共和室でないと落ち着かないタイプらしいので学園に居たときは千冬に許可を貰って

自室を和室に改造するほどである。

 

箒「このまま寝ていたい・・・」

 

一夏「布団で寝ろ」

 

箒の願望に対して物凄い冷静な口調で返した一夏。

そんな返し方をされたので箒は少しイラッとしてなら敷いてくれと言う。

 

一夏「自分で敷けよ」

 

箒「動きたくない」

 

一夏は「ニートが・・・」とでも言いたそうな目で箒を見た後布団を敷いて箒を寝かせた。

しかし箒の不機嫌は直らない。一夏は膝枕でもするか?と聞くと・・・

 

箒「添い寝・・・」

 

一夏「は?今なんて言った?」

 

箒「添い寝しろ」

 

束「2人共~、検診するからメディカルルームに・・・」

 

箒「・・・」←黒い瘴気を噴出している。

 

一夏「あぁもうそんな時間だったっけ?」

 

束「え~っと・・・」

 

束は箒が何故不機嫌なのかが解らないので一夏に聞くが一夏も解らないと言う。

箒に聞いても答えようとしないので一夏にこの部屋で何があったか説明してもらう。

 

束「・・・それはいっくんが悪いよ(ジト目)」

 

一夏「俺なのか?」

 

箒「知らん!」

 

一夏「何を怒っている?」

 

束(はぁ~。駄目だこりゃ・・・)

 

その日は箒は一夏と口を聞かず寝る時は添い寝を強制した。

しかし一夏は殆ど堪えていなかった。後日理由を聞くと

「え?喧嘩するほど仲が良いって言うだろ?」と答えを返してきた。

もはや束は呆れるほかなく一夏に言動に注意するように何度も忠告をしたのだった。

しかし一夏は訳がわからんと言った顔だが束の言う事だからその忠告はきっちり聞いておくことにした。

一夏と箒のちょっとした喧嘩(?)の翌日、研究所にシャルロットが戻って来た。

 

シャル「ただいま~」

 

束「ん、お帰り」

 

シャル「あ、束さん。箒や一夏達は如何ですか?」

 

束「鈍ったって言ってる。軽いトレーニング位は許可できるくらいには回復したよ。

  いっくんはちーちゃんより力が落ちた事に納得いかないみたいだけど」

 

シャル「そういえば一夏は織斑先生より力があったんですね」

 

色々と話していると十蔵が声を聞きつけてやってきた。

シャルが挨拶すると笑って迎えた。そしてついでに尻を触られたシャルだった。

 

シャル「う~・・・セクハラだー!」

 

束「フフッ。減るものじゃないでしょ?」

 

束は十蔵のこの癖に慣れてしまっているせいか十蔵に限って少し位なら触られても

何も言わなくなっている。十蔵ェ・・・

 

シャル「おもいっきり痴漢ですよね!?平気なんですか!?」

 

束「へ?昔からあんな感じだったからお爺ちゃんに対してだけ対性がついちゃったみたい」

 

シャル(昔からって・・・)

 

シャルは呆れて苦笑いしている。

助平な十蔵も十蔵だがそれに慣れてしまった束も束である。

シャルはこの事について考えるのを止めた。

 

一夏「ん?なんだお前かシャル」

 

シャル「あ、一夏。トレーニング?」

 

一夏「メディカルルームに行く所だが」

 

束「あ、検診時間だね。さ、いこ」

 

シャル「後でね一夏」

 

一夏は手を上げて返事をして束といっしょにメディカルルームへと歩いていった。

シャルは次に箒に会いに行くとマドカに膝枕をしながら頭を撫で、本を読んでいた。

 

マドカ「Zzz・・・」

 

箒「ん?シャルか。お帰り」

 

シャル「ん、ただいま。和室になったんだね」

 

箒「あぁ。やはり畳は良い・・・」

 

その後墓参りの事等を話し、シャルは自室へと荷物を置きに行った。

それと入れ違いに検診を終えた一夏が帰ってきた。

一夏はマドカを見ると軽く笑い、マドカを起こした。

 

マドカ「後五分・・・もう食べられない・・・」

 

一夏「何の事だ?」

 

箒(古い寝言だな・・・(汗))

 

一夏は起きないのでマドカを背負って昼食を食べる為、食堂へ向う。

 

マドカ「お兄・・・金魚・・・」

 

一夏「どんな夢見てるんだ?」

 

箒「さぁな」

 

食堂に近付くと美味しそうな匂いが漂ってくる。

マドカの鼻が匂いをかぎつけヒクヒク動く。

 

マドカ「ご飯・・・?」

 

一夏「起きたか?」

 

マドカ「お兄ィ?・・・マドカのことおんぶしてる?」

 

一夏「あぁ」

 

マドカ「・・・」

 

マドカは箒の方を見ている。まだ一夏にくっ付いていたい様だ。

 

箒「もう食堂に着くのだから降りなさい」

 

一夏「戻る時にもしてやるぞ」

 

マドカ「わかった。降りる」

 

マドカは素直に一夏の背中から離れた。そして食堂へ小走りで向って行った。

一夏と箒はその後を歩きながら追って行った。

一方千冬は・・・

 

千冬「ヌォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

 

物凄いスピードで書類を片付けている。

周りの教師も普段からこれ位やってくれると嬉しいのだが・・・と呟いている。

 

真耶「はい、追加の書類です」

 

真耶は溜まっていた書類のほかに追加の書類を千冬の机に置く。

 

千冬「真耶!私を過労死させるつもりか!?」

 

真耶「普段先輩がサボっているからです。早く捌かないとまた追加の書類が

   もって来られて織斑君との時間が減りますよ」

 

千冬「ヌォォォォ!一夏ァァァァァァァァァ!!」

 

千冬は血涙を流しながら書類を捌いていくのであった。

一方五反田食堂は・・・

 

弾「はい、Aランチ2つお待ちどう様」

 

蘭「焼き魚定食と焼肉定食お願い!」

 

厳「おいカボチャの煮物出来たぞ!」

 

弾「今行く!」

 

今日も忙しい五反田食堂である。

 

蓮「ん~・・・材料が切れるかもね。一寸買出しに行って来るわ。

  弾、手伝いなさい」

 

弾「了解、お袋」

 

弾は母の蓮に買出しに連れて行かれた。しかし今は大分客も減ってきている。

蘭はやっと休めると厨房の椅子に座る。

 

厳「おう、お疲れさん」

 

蘭は暑いのか扇を仰いでいる。今日は35℃を越える猛暑日である。

なので厳が熱中症にならないか蘭は心配している。

 

蘭「お爺ちゃんいい加減水飲んで!」

 

厳「解ったっての・・・」

 

孫には甘いのは祖父母の特徴なのだろうか?

一方弾は・・・

 

蓮「ほら次行くわよ♪」

 

弾「休ませてくれ・・・」

 

何時も足りなくなった材料を買うスーパーでセールを実施しており

完全主婦モードに入った蓮に振り回されていた。

 

弾(明日一夏達の所に行くのに・・・これだと筋肉痛になりそうだ・・・)

 

蓮「そういえばアンタ明日友達の所に行くんだって?」

 

弾「あぁ」

 

蓮「これ終ったら店の方はいいわよ。今日は早い時間で閉店だしね」

 

弾「あ、そういやそうだった」

 

しかしいかんせん量が多い。

早い時間で閉店とはいえそれでも夜7時まで営業するのでそれなりの

結構な量の食材を使う。更に明日の朝、弁当として販売する分の食材も

今の内に買い足しておかないといけない。

なのでどうしても量が多くなる。

 

弾「お袋、荷物は見ておくから車持って来いよ」

 

蓮「そうね。そうさせてもらうわ」

 

蓮はほんの20分程で車に乗って戻って来た。

そして車なので相当の量が積み込めるので弾を引っ張りまわしてセール商品を

カートに積み込みまくる蓮であった。

 

弾「うっせ・・・っと。ハァ、積み込み出来たぜ」

 

蓮「OK。あんたは自転車だったろ?出来るだけ早く戻りな。

  運びこまないといけないんだからね」

 

弾「わ~ってる」

 

蓮は解ってるならよしと言い、車で一足先に帰って行った。

弾は出来るだけ早く自転車をこのカンカン照りで猛暑の中を戻っていった。

戻ると運び込みが始まっているが弾はまず冷蔵庫の中にあったスポーツドリンクを飲んだ。

 

厳「なさけねぇな。この程度の暑さで」

 

弾「厨房は除湿してるからいいだろ!?

  外に比べりゃ天国だよ!そとの湿度80%だぞ!雲もないのに!」

 

厳「・・・・・・・俺が悪かった」

 

弾「ハァ・・・運び込み手伝ってくる」

 

弾は運び込みを行なっている蓮と蘭を手伝いに外へと歩いていった。

 

翌日、鈴と予定より早くラウラが研究所にやって来た。

千冬と弾は少し遅れて来るそうだ。

 

ラウラ「お久しぶりです。束姉様」

 

束「うん。おかえりラウちゃん。鈴ちゃんは予定より早く戻ってきたね」

 

鈴「あはは。予定が意外と早く終ったんです」

 

束「でもまだ朝の8時半だよ?ご飯食べた?」

 

2人は首を振ったので束は丁度自分も朝食に行こうとしていた為

鈴とラウラも誘い、2人も束について行った。

 

一夏「姉貴は遅れるか・・・後2日遅れておけばいいのに・・・」

 

鈴「なんでよ?」

 

一夏「また仕事サボるだろうから」

 

ラウラ「だが明日までの仕事は全て終えたと聞きましたよ?」

 

一夏「・・・ハァ。ならいいか・・・一応」

 

一応なの!?と鈴は突っ込みたかったが、突っ込んだら愚痴に付き合わされるだろうと

確信して何も言わなかった。

 

箒「ん?赤味噌の配合量が少し増えたな」

 

一夏「確かにな。暑くなってきたし」

 

鈴「今年は猛暑というより酷暑ね」

 

弾「う~っす。久しぶり~」

 

話していると弾がやって来た。

 

一夏「早いな」

 

弾「でも飯食ってなかったからな。ここで食うことにしたんだ」

 

箒「なんで食事を取らなかった?」

 

弾「というか始発に乗らされるために追い出された」

 

「「「ご愁傷様」」」

 

始発電車で横浜へ向い、其処から東海道線で国府津へ

そして御殿場線に乗り換えて御殿場までず~っと鈍行列車に乗っていたので

弾は大分疲れているようだ。しかも乗っていたのがセミクロスシートでは無く

ロングシートだったのだから余計に疲れた様子だ。

しかも研究所までは定期バスが出ているが一時間に一本で研究所まで

一時間は掛かるので乗っているだけで疲れる。

 

一夏「だが意外と早い到着だな」

 

弾「そうか?俺は後30分は掛かると思ってたけど」

 

箒「研究所から15Km圏内の道路は法定速度が無いような物だろう?

  だからバスも大分スピードを出していたのだろう。それに道路も

  緩いカーブがある以外はほぼ直線だしな」

 

弾「アハハ。あのおっちゃんに今度お礼言っとこ」

 

一夏達もそうしておけと口をそろえて答えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常編なのですが一夏と箒、弾以外で誰から書こうか迷ってます・・・

最初に弾から書いているのですが最後に箒、一夏としようと思っているので・・・

 

 


 
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