No.593660

超次元ゲイムネプテューヌmk2+ex ほのぼのぶらっくふぇいと3~女神候補生の日常~

最近の作者の出来事
「おっ、ピク○ブ大百科にネプテューヌの記事あるやん!そういやVクリアしてへんな…」
>ネプギア
>挙句、グッドエンドでは別次元に放置されたまま終わる

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2013-07-02 19:33:17 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1418   閲覧ユーザー数:1328

~プラネテューヌ 某所~

(主に女神の所為で)謎の多いプラネテューヌ。この国には国民、女神本人、果ては教祖すら知らない秘密の場所に適した場所が多く存在している。

そこは子供などのたまり場としてよく使用されているが、今日は一風変わったいでたちの少女達だった。

 

 

「では、集まったので始めますよ」

 

オモチャの小槌を持ち、適当に地面を叩いて宣言するリーダー風の少女。血のようなもので赤黒く染まったセーラー服をかも当然のように着こなしているこの少女、名をネプギアといいこの国の女神候補生だった。

他にもラステイション女神候補生ユニ、ルウィー女神候補生ロムとラムなど、この場には女神候補生が集まっていたのだ。

 

四人から少し離れたところ、一人の少女と一人の女性が四人を眺めるように座っていた。

 

「何故、私はここにいるのだろう……」

「恨むならベールねーさんを恨むといい。大体あの人が元凶でもいいだろう」

 

少女の名はネロ。未来から来たと言うラステイションの女神候補生。

この時代には本来存在しないためか若干会議から離れて眺めている。本人的には慎ましくしているつもりなのだが、どうみてもただの飲み会で孤立するコミュ症のようだ。

 

女性の名はオーネ。元は人間でリーンボックス教祖箱崎チカの部下だったのだがあるきっかけにより女神に覚醒。この次元では前例のない後天性の女神として現在リーンボックスの新たなる女神候補生、ゼレニーハートとして生きている。なお、オーネというのは偽名であり素性を知られにくくする目的ということでベールが考案したものだ。本名を、ケイヴという。

 

そんな【普通ではない】女神候補生の二人は正規の女神候補生の四人の輪に入り込めずにいた。

 

「なんだろうな、この飲み会で仲間ハズレになってちびちびと飲んでる少人数のような気分」

「できればわたしにも通じる例えで頼む」

 

 

「だーから!ネプギアあんたはもーすこしひょーじょーきんってのを鍛えればいいのよ!」

「表情筋って……」

「まるでネコみたいな扱いね、ネプギア?」

「私は女神なんですか、人型なんですが」

「………にこって、しよ?」

「ロムちゃん、そのためのこの会議なんだからね!?」

 

 

「……楽しそうだな」

「…5pb.やチカと酒を飲みあったあの頃が懐かしい」

(酒なんて飲んでチカは大丈夫だったのだろうか)

 

ぎゃいぎゃい騒ぐ四人娘から少し離れたところ。

議題は二人が聞こえた部分からして「ネプギアを笑顔にするには」なのだろう。すっかり表情を失い無愛想になったネプギアを更正したいという三人の考えなのだが当のネプギアは割と困っている様子。対して変わってはいないがなんとなくわかる。そんな感覚を二人は受けた。会議に夢中になる四人は誰も気付いていないかもしれない微かなものだったが、確実に楽しんでいる。そう確信していた。

 

「ネロ。お前は参加しないの?」

「出来ると思ってるのか…?大体ねーさんたちが今あんなに楽しそうなのに水を差すこともないだろ」

「…そう」

 

不思議な娘。オーネはそう感じ取った。元々ネロとの交友がなかっただけに未来から来てなお今のネプギアやユニより幼い。なのにどこか諦観した雰囲気を纏っている。彼女が見た未来はそれだけ壮絶なものだったのだろうと、思った。

 

「私は突然女神にされてまだ一年も経っていない。けど人間としては十数年生きてきた。だから言えることがある」

「………?」

「頼ることを覚えなさい。あなたは決して一人じゃない、人間と女神両方を知った私だから言える。分かり合うことは難しくない、ちょっと踏み出せば並大抵のことはなんとでもなるのよ」

 

私もそれを出来ているわけじゃないけどね、と苦笑しながら付け足すオーネ。若干しまらない彼女を見ていつも仏頂面のネロが微笑んだ。ように見えた。

すぐに表情を戻し、ネロはネプギア達のほうに向きなおす。

 

「でも、わたしはねーさんを頼っちゃいけないんだ。わたしはねーさんを助けなきゃいけないから」

「あの子達がそう言われて黙って助けられるタイプだと思う?」

 

ネロは顔を背けた。

 

「………」

「つまりはそういうこと。プライドも高いしなんだかんだで意地っ張り。あんな可愛らしい外見でもなきゃ女神なんてやってられないんでしょうね」

「そう、だな」

「女神にとって人間が、人間にとって女神がどういう存在になるかは互いの目線で決まる。歩み寄るのか、歩み寄らせるのか。感情って複雑だと思うわ」

 

吐き捨てるように言ってオーネは傍らに置いてあったジュースを飲み干す。

女神候補生というには身長の高い彼女のその姿は何故か飲酒にも見える光景だった。

 

「ぷは……まぁ、どれもこれも私が言えたことではないわ。単なる理想論、戯言と思って聞き流して」

「……そうか」

 

 

「よし、ネプギア!表情筋のマッサージよ!」

「あ、あたし姉さんのマッサージとかよくやってたからその辺得意よ」

「がんばろー…」

「え、ちょ、なんですかそのわきわきさせた手はなんでユニちゃん息荒いんですかちょっと待って近いって」

「「問答無用!」」「むよー…」

 

 

「……楽しそうね」

「…ああ」

 

ぎゃいぎゃいと騒ぐ者達とその様子を見て感傷に浸る者達。

こんな平和な会議は、日が落ち姉達が突入するまで続いた。

 

~つづかない~

~ほのぼのBFだけのキャラ紹介~

オーネ(ゼレニーハート)

身長159cm

体重47kg

主な武器:片手で持てる長剣+ハンドガン

プロセッサユニットコード:キラービー

 

ある事情により人間だったケイブが女神に覚醒してしまった姿。その反動か髪の色が薄れ若干金髪が混じっている。

超次元では初の後天性女神化だったため国主の女神ベールが妹として引き取ることになる。女神になってしまったことについては本人は「特命課のほうが仕事が楽だった」と語っている。

女神になってしまったことにより元上司の教祖箱崎チカより上に立つ事になってしまい若干関係がギクシャクしている。

気軽に5pb.とクレープを買いに行けなくなったのを何より悔やんでいる。


 
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