No.583505

真・リリカルなのは 第六章 マテリアルズ再臨編 第十一話 襲撃者レヴィ

ohatiyoさん

空気を読めない子は、何所まで行っても読めません
これ真理なり

2013-06-04 19:15:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:759   閲覧ユーザー数:744

再会を話した母と娘

 

その先にあるのは果たして…………………………

 

プレシア「………………何をしに来たの? フェイト」

 

アリシアの時とは対応が一変

 

嘗ての冷たい視線が突き刺さる

 

フェイト「…………………………………………………」

 

プレシア「粗悪品は要らないと言ったわよね?」

 

アリシア「???」

 

アリシアは、状況を理解していない

 

リニス「プレシア!」

 

フェイトを粗悪品扱いするプレシアに怒鳴る リニス

 

フェイト「例え、粗悪品であったとしても………………私は母さんの娘だから……………」

 

プレシア「………………今すぐ私の前から消えなさい」

 

フェイト「母さん!! 私は真っ直ぐ自分の道を歩いて行きます!! もし母さんに会えば、この心は揺らいでしまうと思っていたけど……………………」

 

プレシア「……………………………………………………」

 

フェイト「私の決意は変わりません! だから言い続けます! あなたは………………………プレシア・テスタロッサは私の母であると!!!」

 

アリシア「え?」

 

フェイトの発言に驚きを隠せない アリシア

 

プレシア「フォトンバレット!!」

 

フェイト「っ!!」

 

いきなり攻撃してくる プレシア

 

フェイトは反応が遅れる

 

リニス「プロテクション!!」

 

それ察してか、リニスがフェイトを守る

 

プレシア「リニス…………………………」

 

リニス「フェイトは強い子です………………私やプレシアが思っている以上に」

 

リニスは、フェイトの前に立つ

 

アリシア「ねぇねぇお母さん、あのお姉ちゃんもお母さんの娘なの?」

 

プレシア「アリシア、後で説明してあげるから今は小屋に入っていなさい………………危ないから」

 

アリシア「………………うん」

 

アリシアは、寂しそうに1人で小屋に入っていく

 

リニス「その愛をフェイトに向けてもいいと思いますよ?」

 

プレシア「私の使い魔でありながら、裏切る気かしら?」

 

リニスを睨み付ける プレシア

 

リニス「いいえ、あなたの為ですよ………………自分の娘が傷ついて、悲しまない母親なんて居ません」

 

プレシア「娘だと思ったことなどない!!」

 

リニス「では何故、殺さないんです?」

 

プレシア「…………………………………………………………」

 

リニスの問いに答えられない プレシア

 

リニス「フェイトを虐待していたでしょう? しかしフェイトの体に痕が1つも残っていない…………………一時だけで、すぐに消えるように魔法で細工していたのでしょう?」

 

フェイト「っ!!」

 

フェイトは驚愕する

 

確かに虐待時の痣が一切残っていない

 

それは自分の治癒能力が高いのだろうと思っていたのだ

 

プレシア「……………………………………………………………」

 

リニス「私は誤魔化せませんよ? あなたの使い魔ですからね」

 

プレシア「…………………フッ 使い魔が優秀なのも考えものね」

 

フェイト「母さん………………………………………………」

 

プレシアは観念したかのように、真実を口にする

 

プレシア「私は自分を維持できなかった………………フェイトが生まれてから数年後、知ってしまったのよ」

 

リニス「何をです?」

 

プレシア「あの時の忌まわしき実験………………ヒュドラの失敗理由をね」

 

フェイト「ヒュドラ?」

 

プレシア「あの実験は本来成功していた………………けど機械が故障し、爆発した」

 

リニス「機械が故障……………………まさかっ!!」

 

プレシア「ええ、嵌められたのよ………………あの爆発で私を殺そうとした………………管理局がね」

 

フェイト「っ!!!」

 

フェイトは驚く

 

管理局に命を狙われた話は、リニスから聞いていたが、まさかそこまでしてくるとは思っていなかった

 

管理局という組織に疑問を持ち始める フェイト

 

プレシア「今考えただけでも怒り狂いそうだわ………………奴らの所為で全てを失ったのだから」

 

つまり、アリシアは管理局に殺されたといっても過言ではない

 

リニス「でもフェイトが生まれたじゃないですか!」

 

プレシア「そうね………………でも愛せなくなった」

 

リニス「何故です!!」

 

プレシア「F…………………アレは元々、管理局が考えたプロジェクトなのよ」

 

リニス「なっ!!」

 

プレシア「優秀な魔導師のクローンを大量に生み出し、人手不足を補おうとした、最低最悪のプロジェクト…………………それがFなのよ」

 

リニス「ではドクタースカリエッティは………………………」

 

プレシア「さぁ? 管理局員という証拠は無いわね」

 

明らかに怪しい男だったけど………………………

 

リニス「そうですか…………………あなたから全てを奪った管理局のプロジェクトから生まれたから、フェイトを愛せないと言うのですね?」

 

プレシア「…………………………………………………………」

 

リニス「あなたは自分勝手すぎる!! フェイトを生み出したのは他でもないプレシアなのですよ?」

 

リニスは、プレシアに対して怒りを露わにする

 

プレシア「そうね………………………」

 

リニス「傷ついたあなたを癒やしてくれたのは、フェイトなのですよ?」

 

プレシア「そうね………………………」

 

リニス「それなのに…………………………………」

 

フェイト「リニス、もういいよ」

 

フェイトは、涙を流しながらプレシアに訴えるリニスを止める

 

リニス「フェイト…………………………」

 

フェイト「私を拒絶する本当の理由がわかっただけでも良かったよ」

 

プレシア「ダメな母親ね……………どうしてもアリシアと比べてしまった」

 

プレシアは、ゆっくりとフェイトに近づいて行く

 

フェイト「母さん…………………………」

 

プレシア「憎いわけじゃない………………嫌いなわけじゃない………………ただ私は、フェイトを認めてはいけないと思いこんでしまった……………ごめんなさい フェイト」

 

フェイト「母さん、私も一度たりとも母さんを嫌いなったことなんてないよ」

 

フェイトとプレシアは抱き合う

 

リニス(これが本当の親子の在り方ですね……………)

 

フェイト「所で母さん、ヒュドラって何なの?」

 

プレシア「ヒュドラは、簡単にいえばミッド式とベルカ式の融合実験よ」

 

フェイト「え?」

 

プレシア「禁忌(ザプリェット)ベルカを新しい形で作ろうとしたの」

 

フェイト「その魔法はもうこの世にないんだよね?」

 

プレシア「いえ、私もそう思っていたわ……………でも存在していたわ。天城カイトがそうだった」

 

フェイト「カイトが……………………」

 

プレシア「彼が管理局の上層部に知られたら、命を狙われるかもしれないわね」

 

まぁ禁忌(ザプリェット)ベルカと気づければの話だけど…………………

 

あれは特殊な魔法、私のように研究したことがる人以外は気づけないわ

 

プレシア「私は人生は、思えば他人に流されてばかりだった………………あなたは自分の道を進みなさい」

 

フェイト「はい」

 

漸く絆を取り戻した親子

 

その空気を壊す者が現れる

 

レヴィ「見つけたぞ! オリジナル!!」

 

フェイト「っ!! レヴィ!!」

 

いきなり現れる レヴィ

 

リニス「え? フェイト?」

 

フェイトに瓜二つのレヴィの登場に焦る リニス

 

プレシア(何者だ?)

 

クローンか?

 

プレシア(いや、クローンではここまで魔力が似るはずがない)

 

アリシアとフェイトの魔力は全く違うものだしね

 

冷静に分析する プレシア

 

レヴィ「おっ! 欠片っぽい奴もいるじゃん!! ラッキー」

 

フェイト「欠片? いったい何のこと?」

 

レヴィ「そこのオバサン2人! 1回死んだことあるだろ?」

 

リニス「オバサン……………………………」

 

リニスはorz状態になる

 

プレシア「それがどうかしたかしら?」

 

レヴィ「やっぱりな! 記憶の欠片として王様が蘇えらしたんだ」

 

フェイト「記憶の…………………欠片」

 

プレシア「何故その王様とやらは、私達を蘇えらせたのかしら?」

 

レヴィ「決まってるだろ! え~と…………しゅ、しゅ…………収入だっけ?」

 

フェイト「………………もしかして蒐集?」

 

レヴィ「そう! それだ! 蒐集だ!」

 

プレシア「蒐集…………………………」

 

レヴィ「王様の為に蒐集されろ!」

 

フェイト「させない!!」

 

フェイトは、バルディッシュを構える

 

リニス「フェイト……………………………」

 

フェイト「私の大切な人は私が守る!! それがフェイト・T・ハラオウンの道だ!!」

 

プレシア「ハラオウン?」

 

苗字が変わっていることに気づく プレシア

 

レヴィ「ハンッ 丁度いいや! 僕は蒐集なんかより、オリジナルのお前と戦いたかったんだからな!!」

 

レヴィもバルニフィカスを構える

 

フェイト「…………………………………………………………」

 

レヴィ「僕の圧倒的な強さにビビってチビるなよ!! オリジナル!!」

 

フェイト「私はフェイトだ!!」

 

レヴィ「バルニフィカス!! 一緒に行くぞ!」

 

フェイト「バルディッシュ! 私の想いと共に!!」

 

フェイト&レヴィ「「あなた(お前)を倒す!!!」」

 

レヴィ「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

フェイト「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

ガキィィィィィン

 

互いの刃がぶつかり合う

 

レヴィー「食らえ!! 光翼斬!!」

 

フェイト「ハーケンスラッシュ!!」

 

ガキィィィィィン

 

互いの技が相殺し合う

 

プレシア「……………………………………………………………………………」

 

本当に強くなったのね フェイト

 

フェイトの実力を噛み締める プレシア

 

リニス「フェイトはプレシアを超える魔導師になるかもしれませんね」

 

プレシアの横で、フェイトの戦いを見ている リニス

 

プレシア「私は、フェイトを信じれなかったのね」

 

リニス「プレシア?」

 

プレシア「あの子の為に、何て理由を付けて……………………………私はあの子に酷いことをした」

 

リニス「……………………………………………………………………………………」

 

プレシア「認めていなかったなんて嘘よ………………私を癒やしてくれたのはフェイトだもの、娘として大切じゃないわけがない」

 

それが、プレシアの本音だった

 

リニス「でしょうね…………………けどFは…………………」

 

プレシア「事実よ……………管理局はもう、腐っている」

 

リニス「そうですか……………………」

 

プレシア「でも信用できる人物が居るのも確か…………………」

 

管理局はやり直せる………………………そんな気がする

 

プレシア(そして、フェイトが大きく関わる予感も…………………………)

 

戦いを見つめ、これから生きていくフェイトを案じる プレシア

 

その姿は母親そのものである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理局、下種だな

 

と思った作者

 

自分書いておいて、それはないだろというツッコミは無しの方向で!

 

 

 


 
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