No.581578

副長は銀狼の義弟

第一話です。
アニメ版を元に原作と合わせながら執筆しましたので
いろいろとおかしい部分が出てくるやもしれませんがお許しを…
では、どうぞ

2013-05-30 15:08:38 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2497   閲覧ユーザー数:2394

 

 

 

この作品には

オリキャラ

チート

キャラ崩壊

などの成分が大量に混入していますので

 

無理な方は見ないでブラウザバックしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

#01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空を行く船がある。

その船は八つの船から構成される巨大な船だった。

左右に三つ、真ん中に二つの船が川の字で構成された巨大な船、

"準バハムート級航空都市艦・武蔵"

その大きさはおおよそ8km。

その巨体が空に浮かび、艦首側から空に波を作り進んでいく。

武蔵の中央後艦"奥多摩"の艦尾側に一つの建物がある。

"武蔵アリアダスト教導院"

校舎の入口は2階にあり、そこへ行くために橋が架かっている。

時間は、午前8時40分…

 

「よーし、三年梅組集合―。」

橋の上から女性の声がする。

黒の軽装甲型ジャージを着た長剣を背負った女性、

女性の前には複数の人影がある。

黒と白の制服を着た若者たちだ。

人の姿もあれば人ではない者もいる。

そんな彼らに彼女が声をかける。

「これより、体育の授業をはじめまーす」

女性は教師だった。

"オリオトライ・真喜子"

それが女教師の名前だ。

「先生、これから品川の先にあるヤクザの事務所まで、ちょっとヤクザ殴りに全速力で走っていくから、全員ついてくるように。

 そっから先は実技ね。

 遅れたら早朝の教室掃除よ。

 ―――はい、返事は?」

「――Jud.(ジャッジメント)

女教師の説明に生徒である彼らは了解の意思を伝える。

そこへ女教師へ疑問をぶつける為に手を挙げたのは"会計 シロジロ・ベルトーニ"という腕章をつけた長身の男子だ。

「教師オリオトライ、体育とチンピラとどのような関係が?金ですか?」

シロジロの疑問に答えたのは女教師ではなく彼の隣にいた"会計補佐 ハイディ・オーゲザヴァラー"という腕章をつけたロングヘアの女子だった。

「ほらシロ君、先生、最近地上げにあって最下層行きになって暴れて壁割って教員課にマジ叱られたから」

「中盤以降は全部自分のせいのようだが…報復ですか、教師オリオトライ?」

「報復じゃないわよ。ただ単に腹が立ったんで仕返すだけだから」

女教師は手を振って違うというが十人中十人が報復という行為には違いがなかった。

「ほーふく、ほーふく。うん、ほーふく。」

黒の翼と金の翼をそれぞれ持った少女二人が女教師に言うが、女教師は長剣を二人に向けて黙らせる。

「休んでるの、誰かいる?ミリアム・ポークウと東は来てないとして―」

女教師の問いに答えたのは"第三特務 マルゴット・ナイト"という腕章をつけた先程の金翼の少女だった。

「ナイちゃんが見る限り、セージュンとソーチョー、後フクチョーがいないかなぁ」

「正純は小等部の講師のバイトで、午後から酒井学長を送りに行くから今日は自由出席の筈」

マルゴットの声に彼女の腕を抱いている黒翼の少女"第三特務 マルガ・ナルゼ"が補足説明を加える。

「んー、じゃあ…トーリとロアルについて知ってる人いない?」

女教師の声に反応するのは1人の少女、茶色いウェーブヘアの少女、"葵・喜美"だ。

「フフ、皆、うちの愚弟のトーリと愚狼のロアルのことがそんなに聞きたい?聞きたいわよね?

 だって武蔵の総長兼生徒会長と副長の動向だものね。フフ。――でも教えないわ!!」

喜美の発言に、皆が、ええっ!?と疑問の声を作る。

その声に反応して彼女は頷き、

「だって今朝8時過ぎにこのベルフローレ・葵が起きたらもういなかったから。

 しかしあの愚弟、人の朝食作っていかずに朝から早起きとは…地獄に落ちるがいいわ!

 因みに愚狼は今日はまだみてないわ!」

彼女の声に反応したのはマルゴットだった。

「あのー、喜美ちゃん?また芸名変えたの?」

「そうよマルゴット!私のことはベルフローレって呼ぶの!いい!?」

喜美はマルゴットの襟首を掴んでガクガクと揺さぶっている。

「三日前はジョゼフィーヌじゃなかったかなー?」

「あれは三軒隣の中村さんが、飼い犬に同じ名前を付けたから無しよ!!いーい!?」

マルゴットと喜美のやり取りを見つつ女教師は1人の少女に質問する。

「じゃあ、ミトツダイラ、ロアルについてなにか知らない?」

「な、なんで私なんですの!?」

声を上げたのは、ボリュームある銀の巻き髪をした少女だ。

"第五特務 ネイト・ミトツダイラ"という腕章が彼女の左腕に付いている。

ネイトの声に皆は一度顔を見合わせてから、またまた!という顔をする。

皆を代表するように声を上げるのは喜美だ。

「なんでって…ミトツダイラ、あんた愚狼と仲いいじゃないの!」

「べ、別にそれは姉弟として仲良くしてるだけですのよ!?

 そ、それに彼は副長でもあるのですから、特務として友好関係を結ぶのは悪いことじゃ…って、なんですの、その顔はー!?」

皆のニヤニヤした顔にまたもや叫び声をあげる。

女教師はいつの間にか出した出席簿にチェックを入れていく。

「じゃ、トーリとロアルは無断遅刻かな?ま、聖連の暫定支配下にある極東・武蔵の総長と副長はこれくらいじゃなきゃね」

女教師の声に生徒達は耳を傾ける。

「歴史再現の名の下に、各国の代表が教導院の学生に姿を変え、極東を分割支配している今、

 極東の代表には聖連の支配に都合のいい人物…葵・トーリ」

「あいつみたいに無能が選ばれる…"不可能男(インポッシブル)"なんて字名(アーバンネーム)まで与えられてな…」

女教師の声に続いた声は上から聞こえる。

「遅刻よ、ロアル!」

女教師が3階の教室から顔を出している赤髪の少年、ロアルに向けて言う。

「先生、悪いけど学長のサボリの後始末で3時間目ぐらいから出るわー」

「「あの人またサボりかよ!?」」

ロアルの言葉にツッコミを入れるのは教師ではなく生徒だ。

「ロアル!!遅刻するならせめて知らせてから行きなさい!」

「あ!!ネイトー、愛してる!!」

「話が噛み合ってませんのよー!?」

ネイトの声にロアルは窓から身を乗り出しながらこたえ、ネイトがまたもや叫ぶ。

「フフ。愚狼、愚弟は一緒じゃないの?」

「トーリ?………知らねえけど?」

喜美の問いかけに答えたあと校舎のある場所を見る。

そこには穴が空いていた…人の形をした穴だった。

皆がその穴を見て大体の事情を把握したのは言うまでもなかった。

「もう160年もこれだからなぁ…」

話を戻すためにロアルがそう言うと、

「本来この神州の大地は全て僕達極東の物なのに…

 ずっと頭下げたり協力したり金払ったりで、この武蔵は極東の中心になろうにも移動ばっかりの権力骨抜きでどうしようもない。」

言葉を引き継いだのは"書記 ネシンバラ・トゥーサン"という腕章をつけた眼鏡の少年だった。

彼は一つ息をついて、また語りだす。

「なにしろ各国の学生は上限年齢が無制限なのに、こっちは十八歳で卒業、――それを超えたら政治も軍事も出来ないんだから」

ネシンバラの言葉に反応したのは"御広敷"という名札の袋菓子を口にしている丸い少年だ。

「小生、あまりそういうこと言ってると危険ではないかと――」

「もうすぐ三河だ。あの"武神"共もいちいち録音したりしてる暇はねえよ」

ロアルがそう言うと女教師が笑って、

「大人ぶって…でもまあ、そんなかんじで面倒で押さえ込まれたこの国だけど…君らこれからどうしたいか、わかってる?」

腰を軽く低くした女教師に対し、生徒達は表情を硬くし、一部の者達は瞬間的に反応する。

上からは、頑張れよーという声がするがその声に皆は反応せず、目の前の女教師に注目している。

「いいねえ、戦闘系技能を持ってるなら、今ので"来"ないとね。ルールは簡単、事務所にたどり着くまでに先生に攻撃を当てることが出来たら――

 出席点を五点プラス。意味解る?――五回サボれるの!」

女教師の言葉に手を挙げて質問する者がいる。

"第一特務 点蔵・クロスユナイト"という腕章をした帽子の少年だ。

「先生、攻撃を"通す"ではなく"当てる"でいいのでござるな?」

「戦闘系は細かいわねー。それでいいわよ?手段も構わないわ」

女教師の言葉に、点蔵は指をワキワキさせながら、

「では、先生のパーツでどこか触ったり揉んだりしたら減点されるとこありますか?」

点蔵の言葉に続くのは"第二特務 キヨナリ・ウルキアガ"という腕章をつけた青と白の航空系半竜だ。

「または逆にボーナスポイント出るようなとことか」

「あはは。授業始まる前に死にたい?」

「「ひぃぃぃ!」」

女教師の言葉に二人は怯える。

「んじゃ、授業開始よ」

女教師は一歩下がってそのまま後方に跳躍する。

その姿に生徒達は一瞬思考が停止してしまった。

「遅いわよ!!」

女教師の言葉に気づき、

「追え!!」

誰かが言った言葉で皆が走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

「書類仕事も終わったし、俺も行くか…」

誰に言うでもなくロアルは呟き、立ち上がる。

「ん?これは――」

視界に入ったのは一枚の紙。

親友であるトーリが総長兼生徒会長になった際に、書いた紙だった。

 

 

《武蔵アリアダスト教導院:学生代表内訳》

『総長連合』

・総長  :葵・トーリ

・副長  :ロアル・ミトツダイラ

・第一特務(諜報):点蔵・クロスユナイト

・第二特務(裁判):キヨナリ・ウルキアガ

・第三特務(実働):マルゴット・ナイト

・第四特務(実働):マルガ・ナルゼ

・第五特務(実働):ネイト・ミトツダイラ

・第六特務(実働):直政

 

『生徒会』

・会長  :葵・トーリ

・副会長 :本多・正純

・会計  :シロジロ・ベルトーニ

・会計補佐:ハイディ・オーゲザヴァラー

・書記  :ネシンバラ・トゥーサン

 

「そういやぁ、これ書いたときはまさか全員承諾するとは思わなかったなぁ…」

トーリの馬鹿が、こうなったら最高じゃね!?とか言ってたが、まさか本当にこうなるとは思わなかった…

「おっと、買い物行って学長に届けて授業か…

 その前に腹ごしらえするか…」

校舎を出て"多摩"の方を見ると煙が上がっていた。

飯は後だなぁ…

「あ、ハッサンとアデーレが吹っ飛んだ…」

取り敢えず、巻き込まれると"アレ"なので"武蔵野"を経由して"品川"で目的のエロゲを購入して帰ろう。

そう決めて歩きながら、"多摩"で行われている授業という名の鬼ごっこを見物するが、

「あ、ネンジが飛び散った…」

喜美のやつ…

まあ、ネンジなら大丈夫だろ…どうせ、ガード体制を取っていた!とか、隣にいるイトケンに語りかけてることだろう。

さて、俺も急ぎますか…

そう思って走ろうとしたが、遠目に1人の男が見えた。

あの後ろ姿は…学長?

そう、俺にいつも面倒事を押し付けてくるバカだ。

「うおっらああああああああああ!!!」

取り敢えず、日頃の鬱憤とストレスを乗せた挨拶変わりのドロップキックをやるが、

「おいおい、ロアル。おじさん相手にそれは洒落にならんぞ?」

余裕で躱しといて何をほざいてやがる!!

「それよりお前さんは授業に参加しないのか?」

「あんたのサボリの尻拭いと買い出しで参加してないの知ってて言ってる?」

「またサボりですか、酒井学長。相変わらずぐうたらしているのですね。――以上」

俺の言葉に武蔵さんが辛辣な台詞を学長に対して浴びせるが、

全然気にしてないんだよなぁ、この人…

「お!近接攻撃系の出番だな!」

学長は"多摩"の艦首側、企業区画で女教師に仕掛ける者がいた、点蔵だ。

「ここで来るのは君だと思ったわ!」

戦種(スタイル)近接忍術師(ニンジャフォーサー)、点蔵――参る!!」

俺と学長と"武蔵"の三人で企業区画で起こった戦闘を見ているが…

「叫ぶ忍者ってのも面白いなあ」

「直ぐに見つかって、「何奴!?出会え!!出会え~!!」ってやられるのがオチだと思うがな…」

女教師対絶叫忍者の対決になると思ったが、点蔵がいきなりブレーキをかけた。

「行くでござるよ、ウッキー殿!」

「応!!」

空から女教師に落下していくのはウルキアガだ。

「ありゃ?これはダメかねぇ~

 ロアル、買い物に"ぬるはちっ!"も追加しといて」

「それ、トーリがエロゲ卒業のために買うって言ってたから後で借りろよ」

「俺も欲しいから買っといて」

「学長名義で買っとく」

「俺の評判が落ちるからロアル名義で頼むわ」

「あんたは本当に最低だな…」

俺達の視線の先には女教師が点蔵、ウルキアガ、ノリキの3人をいなして艦首側に跳躍するところだった。

「後はお頼み申す、浅間殿――!!」

点蔵の声に反応して後方に居た黒髪の少女、"浅間・智"が弓を取り出す。

「おっ!梅組の秘密兵器の出番だな…

 じゃ、学長…俺はそろそろいくぜ?」

「おお。あ、そうだ

 なんか殿先生がお前に用があるらしくてさ、三河に着いたら俺と一緒に降りることになってんだけど…」

学長の言葉に手を振って承諾しておく。

三河か…

いろいろと嫌な噂が流れてるから行きたくないんだけどなぁ…

ま、なんとかなるだろ…

牽引帯を渡って俺は"品川"へ向かう。

「………末世、か…」

今年で世界が終わる(・・・)

こんな時にあの馬鹿が告白か…

世の中捨てたもんじゃないなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

後書

 

 

 

 

アレ!?

いろいろとおかしい気がするのは気のせいか?

まあ、いいや。

感想はお待ちしていますが、誹謗中傷はズドン巫女に射殺してもらいます。

アイマシター


 
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