No.568764

ALO~閃姫Next after~ EP6 奈良修行編・修行開始!

本郷 刃さん

EP6です。
奈良に到着し、修行が始まります。

どうぞ・・・。

2013-04-22 10:29:02 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:12644   閲覧ユーザー数:11421

 

 

 

 

 

 

EP6 奈良修行編・修行開始!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日奈Side

 

「詩乃は景一と幼馴染なのよね?」

「え、えぇ…」

「いつ知り合ったんですか?」

「よ、幼稚園の頃よ…」

「(ぼそっ)彼のどんなところが好きなのですか?」

「っ//////!?」

 

里香と珪子ちゃんの質問に答える詩乃ちゃん、だけど雫さんの小さな声の問いかけに顔を真っ赤にして驚いている。

ふふ、見れば分かっちゃうんだよね~♪

 

「あ、あの、このことは…///」

「安心してください、話したりしませんから」

 

直葉ちゃんの言葉にホッとしたみたい。

チラッと男の子達の様子を見てみれば何か談笑している。

ん、聞こえてないみたいだね。

その時、和人くんがわたしの視線に気付いたようで微笑んでからウインクをしてくれた。

えへへ、嬉しいなぁ///

 

「明日奈、どうかしたの?」

 

詩乃ちゃんがわたしの表情が変わった事に気付いたのか訊ねてきた。

詩乃ちゃんはわたし達を明日奈、里香、珪子、直葉、雫さんと呼んでいる。

 

「な、なんでもないよ///」

「誤魔化そうとしても無駄よ、アンタいま和人の方見てたでしょ」

 

うっ、里香ってば目聡い…。

 

「和人って、桐ヶ谷君よね?」

「そ、明日奈の彼氏なのよ」

 

男の子達はさすがに名前では呼び慣れないみたいで桐ヶ谷君、十六夜君、神城君、月乃君、未縞さんと呼んでいる。

景一君だけは名前で呼んでいるけどね。

 

「そういう里香の彼氏は志郎君だもんね~///?」

「ぅ、もう…悪かったわよ///」

 

わたしの返答に参りましたと言うように照れる里香。

 

「ちなみに珪子ちゃんと烈弥君が、直葉ちゃんと刻君が、そして私と公輝が恋人同士なんですよ」

「へぇ~……あれ? それじゃあ、私と景一以外はみんな恋人同士だから…」

「自然と二人きりになれると思いますよ」

 

雫さんのカミングアウトに詩乃ちゃんはなにかに思い至り、直葉ちゃんがそう答え、その言葉で紅くなる詩乃ちゃん。

そっか、自然とそうなるんだよね。その時…、

 

『間もなく、京都駅に到着します――』

 

そのアナウンスが流れた。目的地の奈良県に行くにはここで降りないといけないんだよね。

 

「駅に着いたら荷物を持って降りるから、忘れないようにな」

「「「「「「「「「「「ああ(はい)」」」」」」」」」」」

 

公輝さんの言葉にわたし達は返事をして、駅に着くのを待った。

 

明日奈Side Out

 

 

 

和人Side

 

京都駅に着いた後、今度はそこから電車に乗って奈良駅へと向かい、ついに奈良県へと辿り着いた。

俺が来たのは大体2ヶ月とちょっとぶりだけどな。

 

「和人くん、ここからどうするの?」

「ああ、それは……お、来たみたいだ」

 

駅から出た俺達の前に2台の大型車がやってきた。

1台は普通に停車したがもう1台はドリフトが加わったように停車し、

扉が開くと中から八雲師匠と燐、そして葵さんとフラフラになった九葉が出てきた。

 

「みなさん、よく来ましたね」

「どうも~、こんにちは~」

「こんにちは♪」

「ど、どもっす……うぷっ…」

 

師匠達が言葉を掛けてくれたが九葉のやつ大丈夫か?

 

「初めましての方がいらっしゃいますね。私は時井八雲と申します」

「妻の葵と言います~。よろしくお願いしますね~」

「僕は娘の燐です。どうもよろしく♪」

「俺は息子の九葉、よろしく……うっ…」

 

九葉、その様じゃどうにも締まらないぞ…。

続いて明日奈達女性陣が自己紹介をしていき、今度はそのまま移動する事になる。車に乗ってな…。

 

「じゃあ俺達は葵さんの車だな。燐、九葉と交代してやってくれるか?」

「酔い止め飲んどくね…」

 

俺含む男性陣は全員が顔に翳りを負う。燐は既に顔色が悪い、大丈夫だろうか?

 

「では女性の皆さんは私の車に乗ってください。九葉もゆっくりとしたいでしょう」

「オレ、車で寝る…」

 

九葉はフラフラになりながらも女性陣の荷物を幾つか持ってトランクに入れ、助手席に入った。

残りの女性陣の荷物を師匠がトランクに入れ、師匠と明日奈達は車に乗り込んだ。

俺達は自分達の荷物を持ってトランクに入れてそのまま葵さんが運転席に乗る車に乗り込む。

座った俺達はしっかりと、しっかりと(大事な事だから2回言った)シートベルトを締める。

 

「それでは~、行きましょうか~」

「「「「「「「安全運転でお願いします!」」」」」」」

 

葵さんの出発の合図に俺達は口を揃えて言ったが……無駄だった。

 

―――ギュンッ!

 

その音と共に俺達が乗り、葵さんが運転する大型車が出発した……猛スピードで、ドリフトを決めながら。

そう、葵さんの運転は上手いのだがレーサー並の操縦を行うのだ。

というか絶対に危険運転で捕まるはずなのに、捕まらないっておかしいだろう~~~!?

(作者「んなもん、ギャグ補正が付いているからに決まっているだろ(笑)」)

俺の心の中のツッコミに天の声(作者)がそうほざいていたことなど知る由もない。

 

 

 

車が辿り着いたのは山の中にある大きな日本家屋。

和室が数多くあり、温泉に道場もあり、勿論電気も通っている為、修行にはうってつけの環境と言える。

ちなみに葵さんの暴走車から降りた俺達は…、

 

「「「「「「「おえぇ~…」」」」」」」

 

ジェットコースター以上、アインクラッドからの落下+ALOでの上空超加速滑空、それ以上の負荷が掛かった。

本当に恐ろしい、何故なら師匠でさえもダウンするからだ。

そんな俺達+燐の背中を擦るのは女性陣と復活した九葉であり、葵さんは師匠に叱られているが…。

 

「さて、まずは荷物を部屋に運びましょう。それから昼食を食べて、一日目の修行に入りましょうかね」

 

ニヤッと笑い『修行』という言葉を放った師匠の声に俺達は身震いした。

 

 

 

この家は定期的に掃除されているのでかなり綺麗なまま、温泉も相変わらずのようだ。

荷物を置くために部屋を分けたところ…、

 

和室A・俺&明日奈 和室B・志郎&里香 和室C・烈弥&珪子 和室D・刻&直葉

和室E・公輝&雫さん 和室F・景一&九葉 和室G・燐&詩乃 和室H・師匠&葵さん

 

という部屋割りになった。それに対して男と同じ部屋割りになった女性陣の反応は…、

 

「「「「「まともに眠れないので変えてください///」」」」」

「はっはっはっ、冗談ですよ……2割程」

 

こんな感じで、師匠の返しはあっさりと……ていうか8割本気ってほとんど本気じゃないですか。

まぁちゃんと部屋は大部屋で男と女性に別れ、師匠と葵さんだけ同室という事になった。

昼食は予め葵さんが作ってくれていた重箱弁当をみんなでつついて食べ、一時の休憩を得てから、

俺達『神霆流』組とスグは動きやすい運動着に着替えた。

 

「初日ですから基礎として体力作りと筋トレを主に行いましょう。

 最初は柔軟をしてから走り込みを行いますので、辛くなったら言ってくださいね」

「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」

 

師匠の言葉で柔軟を行い、俺達は整えられている山道の走り込みを始めた。

 

和人Side Out

 

 

 

明日奈Side

 

和人くん、志郎君、景一君、烈弥君、刻君、公輝さん、九葉君、燐ちゃん、直葉ちゃんは体力作りの為の走り込みに行きました。

残ったわたし達はどうしようかと考えていると…。

 

「それでは~、残ったみなさんはわたしと一緒にある物(・・・)の準備をしてもらいます~」

「「「「「???」」」」」

 

葵さんに言われたけれど、ある物ってなんだろう?

 

「わたしについてきてください~」

 

そのまま奥に進んで行ったのでわたし達も後を追いかけました。

葵さんが入った部屋、そこは大き目の部屋で全員が入っても余裕があるくらい。

この部屋の端には3台のパソコンが置いてあった、見た感じかなり良いもの。

 

「回線を繋いだり~、起動して設定も済ませてあります~。

 あとはVRMMOをする為の環境設定を整えるだけですね~」

「もしかして、それをわたし達に?」

「はい~。わたしはそこら辺だけは分からないので~、お願いしたいのですが~」

 

どおりで、確かにわたし達だったらVRMMOをする為の設定を行える……ん?

どうしてVRMMOを設定するんだろう?

 

「みなさんが『アルヴヘイム・オンライン』をするためですよ~。八雲さんが折角だからと~」

 

八雲さんが……良かった、これならユイちゃんとも会う事ができる。

昨日は結構遅くまで和人くん達と一緒にユイちゃんと遊んだけれど、これならまた毎日会えるや。

 

「3台しかないのは申し訳ないんですけど~」

「いえ、お気遣いありがとうございます」

「「「「ありがとうございます」」」」

 

わたしは葵さんと八雲さんの心遣いにお礼を言い、みんなもわたしに続けて言う。

よし、それじゃあこのパソコンの調整をしなくちゃ。

 

 

 

パソコンの環境調整を終えたわたし達、今度は葵さんのお手伝いで夕食の準備を行っています。

すると外から声が聞こえてきました、和人くん達が戻ってきたみたい。

 

「ただいま戻りました」

「「「「「「「「「た、ただいま~…」」」」」」」」」

「はいは~い、お水ですよ~」

 

葵さんは早速人数分のお水をお盆に乗せて和人くん達へと渡しました、凄く汗を掻いている。

タオルのある場所を聞いて、わたし達はタオルをみんなに渡す。

 

「はい、和人くん。お疲れ様」

「ありがとう…。ま、筋トレとかがまだ残っているけどな」

 

本当に大変なんだね~、でも和人くんのサポートが出来るのは嬉しいかも。

 

「それでは袴に着替えて道場に行きましょう、直葉さんはゆっくりと休んでくださいね。

 筋トレが主ですがお望みであれば組手も行いますよ」

 

八雲さんの言葉に烈弥君と刻君と九葉君と燐ちゃんは顔を青くさせたけど、

和人くんと志郎君と景一君と公輝さんはニヤッと笑みを浮かべた。

そして彼らは道場へと向かいました。

 

「直葉ちゃん、大丈夫?」

「だ、大丈夫だよ、珪子ちゃん…。でも、さすがに動けない…」

「おつかれさま」

 

珪子ちゃんが気遣うように言葉を掛け、詩乃ちゃんも労っている。それにしても……、

 

―――ドォンッ!ダァンッ!バンッ!

 

なんか凄い音が道場から聞こえるような~?

もしかして組手の音?……和人くん、みんな、頑張ってね…。

 

明日奈Side Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

明日奈の詩乃への呼び方である「詩乃ちゃん」、これは彼女が「シノン」と明かしていないこと、彼女が年下であるからです。

 

そしてついに始まった修行・・・とは言っても、初日なのでこんなもの。

 

葵さんの意外な一面、『頭文字○』もびっくりだよw

 

ちなみに運転中の葵さんはいつもの如くのほほん顔で運転しています、性格が変わったりはしませんw

 

さらにVRMMOが行えるようにパソコンも3台ですが完備!

 

これなら少しですが時間交代制で行えるんです。

 

次回は真剣な話しになりますよ。

 

それでは・・・。

 

 

 

 

 


 
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