No.568078

真・恋姫無双~白き牙を持つ者~ #82

tokkeyさん

この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
苦手な人はご遠慮ください
大丈夫な人は駄文にお付き合いください

続きを表示

2013-04-20 17:25:40 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:5537   閲覧ユーザー数:4881

~ 第82話 †君想故我怒† ~

 

 

曹操(そうそう)達が撤退して自分達の領土である陳留(ちんりゅう)に入り

そこで一旦休憩を取ってから城に戻るようだ

俺も休憩地点に今向かっているのだが・・・

非常に空気が黒い、主に司馬懿(しばい)が発生させてるんだけど

とう艾(がい)も何やら目が以前の仕事人モードというか目の色が無い?

そして、何かブツブツと呟いてるし・・・怖いよ怖いよ

孫堅(そんけん)はそんな二人を見て苦笑いしながら

俺を見て、早くなんとかしなさいよお酒が不味くなるじゃない!と目で言っている

はぁ~・・・しょうがない、頭をかきながら二人に話しかける

 

 

「神流(かんな:とう艾真名)」

 

「は、はひ!?」

 

 

色々と集中してたようで俺に話しかけられて飛び上がった

 

 

「劉備(りゅうび)軍の内情調べ上げて来い

 それまで、俺と黒烏(こくう:司馬懿真名)の傍に居る事禁止」

 

「・・・・え?」

 

「禁止」

 

 

2回目の禁止と言った瞬間にとう艾の動きが止まった、どうしたんだ?

それに不思議がっていると司馬懿が気づいて俺に声をかけた

 

 

「九十九」

 

「黒烏どうした?」

 

「神流息してない・・・よ?」

 

「帰ってこおおおおおおおおおおい!?」

 

 

どうやら、あまりに衝撃的な発言に考えるのを止めてしまったようだ

司馬懿が後ろから抱きつき、俺が頭を撫でてやると意識が帰ってきてくれた

 

 

「と、とりあえずちょっと行ってきたらすぐ帰ってきていいからな?

 ちなみに暗殺とか絶対してくるなよ?してきたら・・・「し、しませんから!!」それならよろしい」

 

「あ、あの主様!」

 

「な、なんだ?」

 

「行く前に、お嬢様に抱きついていいですか!?」

 

「黒烏に聞いてくれ・・・」

 

 

司馬懿に確認を取る前に勝手に抱きついて、こっちが見送る暇も無く来た道を戻っていった

きっと今の彼女ならすぐに仕事を終わらせて帰ってくるだろう

さてと、もう片方を・・・

 

 

「黒烏」

 

「・・・ん?」

 

 

とう艾に手を振ってたのを止めて、こっちに振り返る

 

 

「今回見たく俺は傷を負う事がこれから増えると思う

 もしかしたら・・・「駄目、それは絶対に駄目・・・」でもな?」

 

 

俺の言葉を遮り、俺の手を取って顔を横にフルフルと振る

 

 

「分かった、その代わり黒烏にも約束してもらうぞ」

 

「・・・ん、いいよ」

 

「俺がどんなに重傷を負っても、その原因を作った奴に復讐なんてしないこといいな?」

 

「・・・善処する」

 

「善処じゃなくて、しないで欲しいんだが?」

 

「善処する」

 

 

握りこぶしを作り頑張るっといった感じに力を入れる彼女を見て苦笑いしかでなかった

そんなやり取りが終わる頃には、曹操が休憩している陣へと着いた

孫堅は器用に馬の上で横になり寝ていた・・・

うん、馬の移動に合わせて踊るマシュマロは眼福でした

 

 

 

「厳城虎(げんはくこ)殿ですね?曹操様がお待ちです・・・

 お連れの方々はこちらへ、簡単なものですが用意してありますので」

 

 

陣に着くなり、曹操軍の紺色の鎧に身を包んだ兵士に捕まった

 

 

「まっ、俺一人でいいな・・・黄蓮(おうれん:孫堅真名)さん

 黒烏は休んでていいよ、ここまで飛ばしてきたしな」

 

「はいよ~んじゃおじょうちゃん行くよ~」

 

「は~な~せ~・・・」

 

 

孫堅が司馬懿の服の襟を掴みぶら下げながら、休憩所へ歩いていった

司馬懿は手足をバタバタさせてたが諦めて動かなくなった

これで落ち着いて話ができる・・・かな

 

 

「それじゃ案内を頼む」

 

「はっ!こちらです」

 

 

案内された天幕に着く、他の天幕より離れた位置にあり

入り口には許褚(きょちょ)が立っており、俺に気づくと声をかけてきた

 

 

「あ、おじちゃん!華琳(かりん:曹操真名)様が待ってるよ!」

 

 

了解と頭を撫でて、天幕の中へ入る

 

中には曹操・荀彧(じゅんいく)・典韋(てんい)がいた

俺が中に入ると許褚も中に入ってきて典韋の横についた

曹操は背を向けてるし、荀彧は俺を睨みっぱなしだ

楽進(がくしん)達3人組は休憩中かな?

まぁいいか、俺はゆっくりと曹操の近くへ歩く

俺としては雑談をしにきたわけじゃなく伝言を伝える為にきたわけだしな

俺が近くにきても曹操は背を向けたままだ

はぁ~・・・と一つため息をついて声をかける

 

 

「曹孟徳、君に伝言がある」

 

 

その言葉にびくっと肩を震わせて、こっちにゆっくりと振り返る

その顔は目の下に隈もあるし憔悴しきっている、ひどい顔だな

しかし、俺は彼女の為に恨まれる役をやらないといけない

 

 

「君のお父上であった曹嵩(そうすう)殿からだ」

 

 

俺の言葉に唇を噛み、下を向くそれに対し俺は

 

 

「曹孟徳下を向くな、俺の目を見て聞くんだ」

 

「貴方ねぇ!華琳様はっ!!「桂花(けいふぁ:荀彧真名)いいの」分かり・・・ました」

 

 

荀彧の視線がさらに殺意の篭ったモノになったがこれは仕方ない

曹操の今にも涙が零れそうな目が俺を見る

 

 

「それでは伝言だ

 『華琳、お前は優しい子だから私の死のせいでお前の信念を曲げてしまう事が何より心が痛い

  だが、それと同時に私の娘である事に誇りを持っている・・・ありがとう華琳

  そして、愛しき娘よいつまでもお前を見守ってるよ』 以上だ

 それと俺からも一つ・・・」

 

 

そういって曹操の目の前に立ってピシっ!と乾いた音が一つ

 

 

【彼女の頬を叩いた】

 

 

その行動に荀彧・許褚・典韋の3人は目の見開き

曹操も叩かれた頬に手をやり呆然としている

それに構わず俺は話を続ける

 

 

「曹孟徳、君が目指すモノはなんだ?」

 

「目指すモノ?」

 

「君がやろうとしていたものはなんだ?」

 

「私がやろうとしたこと・・・それは覇道」

 

「覇道を目指す者が、たかが【身内】一人が死んだ位で戦を起こすな」

 

 

その言葉に許褚と典韋が獲物を構え、荀彧が声を荒げた

 

 

「おじちゃん・・・それ以上言うと僕達我慢できないよっ」

「そうです、華琳様に謝って下さい!!」

「全くよ!華琳様に謝りなさい!!」

 

 

深呼吸をして、彼女達3人に対して殺意を出しながら声を出す

 

 

「お前達は正気で言ってるのか?

 たかが一人の私怨の為に何万人が死んだと思ってるんだ!!

 今回の事で死んだ奴らの身内はどうなる?彼らは駒じゃない、生きてる人間なんだ

 それを個人の事情で死なせていいはずがないだろう?

 それに荀彧よ、君主の暴走を諌めるのも軍師の大事な仕事だ

 命をかけてでも君主を正せ、君ならそれができるはずだ」

 

 

俺の言葉と殺気に許褚と典韋は獲物を床に落とし

荀彧も流石に反論のできないのか顔を背けて舌打ちしかできなかった

俺は曹操に向き直り

 

 

「今回の件を、どう糧にするかは曹孟徳君次第だ

 俺から言いたい事はそれだけだ。邪魔をしたな」

 

 

未だに呆然としている曹操を見ないで俺は天幕を出て行く

 

 

「白(はく)待って!!待ちなさい・・・よ・・・」

 

 

途中で後ろから曹操の声が聞こえたが振り返らずにいった

俺が立っていた場所にはちょっとした血溜まりができていたが

 

 

天幕を出て、休憩所の方に歩く途中で孫堅と司馬懿が待っていた

 

 

「黄蓮さん、後はまかせ・・・た」

 

「ごくろ~さん、今はゆっくりと休みなさい」

 

「曹操・・・九十九の厚意無駄にしたら許さない」

 

 

何か司馬懿が怖いことを言ってたが、俺は二人に会ったことと

曹操にちゃんと伝える事ができた安心からか意識を手放した

 

 

 

 

~あとがきっぽいもの~

 

 

投稿したと思ってたら投稿ができてなかった・・・orz

ということで今回の話はこれで終わりとなります

覇王らしかぬ行動を取った為に白ちゃんに怒られる華琳様

それととばっちりを喰らった桂花たんです

まぁ最後は無茶したせいで傷口が開いて貧血になったということです

次はようやく連合話になると思いますが、その前にちょろちょろっと話を挟む予定です

 

更新の遅さに磨きかかる駄文ですが、気長に待っていただけると助かりますm(_ _)m


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
23
3

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択