No.564544

魔法戦記リリカルなのはmemories 最終章 新たなる聖王の歴史(メモリー) 本幕【終わり、そして始まりの日】 第百七話

J・S事件から八年後、高町なのははある青年に会った。

その青年はなのはに関わりがある人物だった。

だがなのはにはその記憶が消されていた。

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2013-04-09 13:45:41 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1763   閲覧ユーザー数:1689

……つか、終わる気配ないw

 

ぶっちゃけるとまだ十話くらい続きそうですし……

 

それに、そろそろなのは以外の視点も出さないといけないからな。

 

っていうかはやてとなのはで話数少し使い過ぎたか。まぁ、仕方ないけども。

 

まぁ、遅くても今年中には書き終わらせます。今年中という時点でもうゆる過ぎだけどww

「……それで、さっきの勢いはどこいったのかな?」

「くっ」

 

 先ほど反撃開始とは行きこんだものの、なのはの展開の速さにはやてはあまりついていけてなかった。

 なのはははやてに余裕を与えない為にも結局は先ほどとやっている事が変わらなかった。しかしそれもあまり持つとはなのは自身思っておらず、何らかの対策を練られて時間の問題だろうと考え次の展開を模索していた。

 そしてそれは、予想通りの展開となる――

 

 ――準備は整ってる。あとは時間の問題だけや。

 

 そう――とっくにはやては下準備は終わらせていた。さらにいえば、実はかなり前から準備は行われていたのだ。

 はやてにとってこの状況を形勢逆転させるには援軍が来るのを待つだけである。はやてから見てもなのはは手加減されている事が目に見えているし、フェイトの時のように本気を出していない。レイジングハートしか使われていない以上、はやてとしてもなるべく魔力を消費させる事だけは控えたかった。

 だからこそ、今まで逃げることを考えていた。しかし、それだけではだめだという事もあり、次の段階として別の方法を準備していたのだ。

 そしてそれを起動させるためにも、はやては一度弾丸の方へ振り向く。

 

「バルムンクっ――!!」

 

 本来ならば的に当てるものであるが、なのはのダブルアクセル・SCを相殺させるためにいつもよりも大量に展開した。

 実は先ほども出来たのであるけども、追われている分自分がたくさん|移動《・・》する事ができるために、あえて使わないでいた。する必要がなくなったために、今回は相殺することにした。

 もちろん、これはなのはが想定できた考えの一つだった。はやての実力ならばなんとかすることが出来ただろうし、逆になにもしないで逃げていた方が不思議に思えたくらいだ。何らかの策はあるのだろうが、はやてが何か行動をしてくるまでは繰り返しておこうと思っていた。

 だからここまでは、想定内。しかし、次の行動はなのはでも分からなかった。はやては突然、なのはから離れるように移動し始めたのだ。

 

「逃げたところで、状況が変わるわけじゃないよっ!!」

 

 今までずっと立ち止まって動かないでいたのにもかかわらず、なのはもはやてを追いかけることにしていた。

 そう――なのはははやてが目の前に現れてから実は一歩も動いていなかった。これはなのはが意図的に動かなかったわけではなく、動く必要性が余りにもなかったために発生したことだった。

 はやても最初はあまり気にしていなかった。しかし一歩も動いてないなのはを戦いながら見ていて、もしやと考えて賭けてみたのだ。わざと動かないでいたのならば、はやての賭けは失敗していたけども、なのはがそんな小賢しい事をするのだろうかと思い、自分の考えに半信半疑ではあったけども挑んでみる価値はあると思ったから行動したわけだ。本来ならばこんな事はするべきことではないのだけども、今のはやてではなのはに勝てない為にこのような事をしてみることにしていた。

 そして、はやてが仕掛けた魔法になのはは自分が動いたときによって起動してしまうのだった――

 単純な話、バインドである。

 

「なっ!?」

 

 いつのまに仕掛けたのか分からないでいたなのはは突然のバインドに焦ってしまう。

 今のなのはならばすぐに解除できるのだけども、動いた直後にバインドが発動したことから察するに、はやては先ほど逃げ回っている間に幾つも仕掛けてあるのだろう。迂闊に動けないのがなのはにとって苦しく、どこまで動かせるのかが分からな以上はどうすればいいのか分からないでいた。

 とりあえず解除はしたものの、同じバインドが幾つも囲まれている以上は動きようもなく、動けないという事ははやてにとっては格好の的となってしまった。

 そしてはやてはなのはがいる方へと方向を戻し、なのはへと攻撃を仕掛ける準備をする。このチャンスを無駄にするつもりはもちろん無く、今の内になのはに攻撃を仕掛けることを始めた。

 

「さて、形勢逆転やな。正直、こうもうまく行くとは思わんかったけどな」

「……でしょうね。私がわざと動かなかったことも考えられたというのに」

「まぁ、そうなった場合は別の方法も考えてあったのやけどな。さて、今度こそこっちの反撃や!!」

 

 はやては地面にベルカ式魔法陣が現れ、なのはの付近に紺に近い球形の魔力が次第に大きくなっていた。

 すぐにはやてが何をしようとしているのかなのはは理解する。かつてリィンフォースが使用し、それをはやてが使い受け継いで、さらにはやての資質である「遠隔発生」によってなのはの近くで発動することが出来る魔法。本来ならばすぐに逃げたいところなのだが、逃げたところで仕掛けてあるバインドが発動するために、逃げ切れるかというのは無理があった。

 なんとかしてはやてに攻撃を仕掛け、使おうとしている魔法を封じるという方法もあるのだが、そんな事くらいはやてだって計算済みだろう。広域殲滅魔法であるため、オーバルプロテクションで防げるかもどうか難しいところだった。

 

「遠き地にて、闇に沈め――デアボリック・エミッション――っ!!!」

 

 どうするかなのはが考えている間にも、はやては準備を終わらせており、そして――なのはははやてのデアボリック・エミッションに飲み込まれていくのだった――

 

 

----

 

 

 それから少しして、フェイト、シグナム、ヴィータがはやてがいる所で集まってきた。

 

「はやて、大丈夫?」

「全然大丈夫や。まぁ、今の状態で居られるのも運が良かっただけなんやけどな」

「それで、なのはは一体何処に居るんだ?」

「あの煙の向こうだと思うのやけど、まだ煙が消えなくてなのはちゃんがどうなっているのか確認できへん。とりあえずは煙が晴れるのを待っておるのやが……」

 

 はやては現在の状況を言い始めると、煙が次第と晴れていき、人影が見えてもおかしくないくらいになってきていた。

 そこで一旦話しをやめ、はやて達はそれぞれデバイスを構えてなのはの攻撃に備えようとする。しかし、煙が完全に晴れたところで、その場になのはの姿は居なくなっていた。

 

「い、いないっ!? あの状況でどうやって逃げたんっ――!?」

 

 はやてはよくあの状況でなのはが逃げられたものだと思い、驚いていた。たとえ煙の中だろうとバインドはずっと仕掛けてあったために、どうやって逃げたのか分からなかった。

 すぐにはやては特務六課の本部に連絡をとり、なのはの居場所を探そうとした。

 

「そっちからなのはちゃんの居場所は分かるか?」

『はい、今確認――っ!? はやて指令、後ろっ――!!』

「……もう遅い」

 

 その焦っている言葉を聴き、はやては後ろを振り向こうとするのだけども、その前に何者かによって吹っ飛ばされた。そのまま地面に向けて高速スピードで飛ばされ、その速さではやては地面に衝突し、背中を地面め擦り付け、地面に着いたところからかなり離れたところでようやく止まった。

 突然はやてが吹っ飛ばされたことに、近くに居たフェイト、シグナム、ヴィータの三人は何が起こったのかすぐに理解できず、はやてが先ほどまで居た方に顔を向けた。そこには――両手に刀のようなものを持ち、見覚えのないバリアジャケットを羽織っていた高町なのはがいた――


 
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