No.562840

仮面ライダー Rainbow of the oblivion―忘却の虹― 13話

XXXさん

ヤベェ、話の展開下手だわ……

2013-04-05 11:06:06 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1183   閲覧ユーザー数:1164

リト達が帰国して小一時間……一度沢田家に荷物をおき、一晩モモタロス達を泊めてほしいと奈々に頼み、リトは警察署に来ていた。

――なぜかデネブとキンタロスとジークを除いたモモタロス達も。

鳥とクマはともかく何故デネブが残ったのかは……原作を知っている人ならわかるだろう。

 

「…何でついてきたの?」

 

「そりゃあおもしろそうだからに決まってんじゃねぇか」

 

「警察署に行く機会何てそうそうないからね♪」

 

「ねぇねぇ!お巡りさんってどんな仕事してるの?やっぱり銃で打つの!?」

 

「いや、危ないだろそれ!?」

 

リュウタロスの危ない発言はともかく…受付の人に一条の名前をだすとこの前に行った部屋でまっていると言われてそこに行く。

そこには椅子に座っている一条がいた

 

「また会ったな、平沢」

 

「…うん、一条さん………それで用って?」

 

「その前に後ろにいるのは?」

 

「ん?俺らか?」

 

「ああ~…僕たちリトの友達でして……一回警察署に見学してみたいと思ってたんです」

 

「…大丈夫……ウラタロス達も変身して戦えるから部外者じゃない」

 

ウラタロスはごまかそうとしたがリトが秘密をいってしまう。

おもわずウラタロスは目を見開いて!?おいリト!いっちゃダメだろ!」

 

「ということは君たちも四号のように!?」

 

「…それとは違う……もっと別の姿になる」

 

「そうか…………なら都合がいい…君たちも話を聞いてもらいたい」

 

そう言うと一条はバックから何かの資料を取り出す。

 

「…これは?」

 

「明日行われる『未確認生命体対策会議』の資料だ」

 

「未確認対策?」

 

「ああ、もう公に隠し通すこともできなくなって警視庁で会議をやることになった……内容は未確認生命体による被害の現状、未確認生命体の正体、それに対抗する武器、今後の態勢などだ」

 

一条は資料のページをめくりながら話す。

 

「…それでこれと何が…」

 

「君にも会議を聞いて貰いたいんだ」

 

「…俺に?」

 

「未確認生命体に対抗できる人物……君にもその内容を聞いてほしい……もちろん君の正体がばれないように対処しよう」

 

「…一条さん、俺未確認生命体の正体知ってるよ?」

 

「何!?それは本当か!?」

 

「…ああ、実は…――」

 

リトはボンゴレのことは話さず、ただ自分の祖先が未確認生命体…グロンギと戦い、グロンギの復活がいつ起きるのか、グロンギの正体は人間だったことを話した。

 

「……そうか……まさか未確認生命体は人間だったのか……」

 

「……………」

 

「ありがとう、平沢…この事は俺が上に伝えておく」

 

「…一条さん…………頼みがあるんだ」

 

「なんだ、平沢?お礼なら後で……」

 

「…違うよ…俺も会議にだしてほしいんだ」

 

「なっ!?」

 

リトの突然の頼みに一条は目が点になった。

 

「どういうことだ、平沢!?会議に出るなんて!?」

 

「…話したいことと交渉したいことがあるんだ」

 

「交渉?」

 

「ああ、それは――」

 

 

「成る程……だがそれなら俺が進言してもいいのに」

 

「…いや、これは自分で言わないといけない」

 

「だがこれをどうまとめるか…」

 

リトの交渉の内容をまとめるのに悩んでいると、

 

「ちょっといいかな?こういうこと、僕得意なんだよね♪」

 

「…ウラタロス?」

 

「君は何か案があるのか!?」

 

「まあね♪僕は口がまわるほうだし…それに少し嘘も入れたほうがいいかもね」

 

 

数十分後、ウラタロスの考えによって明日の会議に言うことをまとめたリト達は沢田家に戻っていった。

帰って見ると昼寝をしていたキンタロス、優雅にお茶を飲んでいるジーク、奈々と夕飯の手伝いをしているもう主婦にしか見えないデネブがいた。その日の夕飯はハンバーグ。それだけだったらよかったが、プリンがないことにモモタロスが癇癪をおこしたり、お吸い物に椎茸が入っていたことにたいしてユウトがデネブにキャメルクラッチをしていたりと止めるのに大変だった。

 

 

翌日 警視庁 大会議室

 

そこには警察上層部の人物や未確認生命体合同捜査本部の人間、未確認生命体の弱点や正体を調べる科警研等が集まっていた。

 

「それではこれより未確認生命体対策会議を始めます。まずは未確認生命体による被害の現状を一条刑事」

 

「はい、…現在、未確認生命体によって死亡した人数は14名……負傷者は78名になります。建物や交通などの被害もあり、復旧に間に合わない状況です」

 

「未確認生命体に何らかの規則性があって都民を襲うというのは?」

 

「今現在では確認されておりません………ですが調査中、私に接触してきた有力な情報をもつ人物がいます」

 

「有力な情報をもつ人物!?」

 

 

 

ザワザワザワザワ……

 

 

一条が質問を返す時にいった一言でその場にいた全員がどよめき始めた。

 

「静かに!…それで一条刑事、何故その事を報告しなかったのかね?」

 

「すみません……接触してきたのは昨日でして……報告するのは今日の会議で間に合うと判断しました」

「それでその人物とは?」

 

「はい……その人物は既にこの部屋の外で待機しています」

 

ザワザワザワザワザワ…!!

 

先程よりどよめきが大きくなる。

 

「この会議に出席させてもよろしいでしょうか、警視長官?」

 

「………許可しよう…」

 

「ありがとうございます………入ってくれ」

 

 

『いい?これからリトは一条さんのモノマネをするんだ……そうすればそのリトの口調じゃなくても十分警察の人たちに印象を与えられる』

 

『…わかった』

 

『だが俺のモノマネをしたところで内容はどうするんだ?』

 

『そこは任せて。質問される内容を考えて明日言う台本を作るから♪』

『…もし台本に書いてなかったら?』

 

『そこはセルフサービスってことで…』

 

 

 

 

 

 

 

「……………………」

 

「彼が……」

 

「若いな……まだ学生か………?」

 

十人十色の反応をしている刑事達。

誰もがリトの容姿をみていた。

一条に呼ばれたリトはスーツをきている。

そのスーツは昨日、XANXUSに渡された物である。

 

 

「まずは自己紹介をしよう……俺はクウガ…コードネーム:クウガだ」

 

「コードネーム?つまり君は集団の内の一人と言うことか?」

 

「そうとも言える……だがまだ活動しているのは俺一人。他のメンバーはまだ活動していない」

 

「その活動とは具体的に何をしているのかね?」

 

「………それに関しては見てもらうほうが早い」

 

そう言うとリトはその場で変身する。

当然、その場にいた警察は混乱する。

……その姿が未確認生命体四号なのだから。

 

「!?四号!?」

 

「落ち着け……俺は未確認生命体ではないし、あなた達に危害をくわえない」

 

「……わかった……全員落ち着きなさい……彼の話を聞くんだ」

その言葉に周りの刑事達は落ち着き、元の席へ座る。

その際、リトは人間の姿に戻っていた。

 

「見た通り俺はあなた達が未確認生命体四号と呼ぶ存在……もっと言えば二号でもあるがな」

 

「ということは、君が所属している集団は未確認生命体を倒す活動をしていると?」

 

「ああ………それと今日俺がここにきた理由は2つ…情報の提供と交渉だ」

 

「交渉…?」

 

「まず最初に情報を提供しよう………未確認生命体とはかなり昔……700年ほど前に存在している」

 

「700年!?何故そんなことがわかるんだ!?」

 

「俺の祖先が昔下記示した文献にそう書いてあったからだ……その文献も今となってはもうなくなってしまったからな」

 

「それで未確認生命体とは……?」

 

「それは恐らくそちらでも判明していると思うが、奴らは何らかのことで変わってしまった人間だ」

 

「科警研!!それは本当なのか!?」

 

「は、はい……未確認生命体の死体サンプルによる情報の結果……人間とほぼ同じ遺伝子であることがわかっています」

「ではクウガ……未確認生命体の目的とはいったい…?」

 

「推測ではあるが……人類抹殺がいちばん可能性が高い」

 

ザワザワザワ…

 

「人類抹殺だと!?」

 

「いったいなんのために…!?」

「それについてまだ判明していない……だが確実に言えるのはあと24日で200体ほどの未確認生命体が現れるということだ」

 

200………その数字を聞いた瞬間、その場にいた全員は希望を失いかけていた。

一体でも警察の部隊が何十人いてもかなはないのにそれだけの数がいたら誰でも絶望的だろう。

 

「そんな………どうすれば…対抗できるんだ……」

 

「だからこそ俺たちがいる。そのための交渉だからな」

 

「何?」

 

「俺たちが求めるのは三つ……一つは未確認生命体が発見されたときすぐに知らせること」

 

「ああ…それならば回線を繋げれば大丈夫だ」

 

「次に俺たちが未確認生命体と戦闘しているときに援護にまわってほしい」

 

「それならば問題ないだろう」

 

「最後だ……決して俺たちの素性を調べるな」

 

 

「素性を?何故素性を調べてはならないのだね?」

 

「理由は簡単だ……俺たちは傭兵でもなければ国に所属しているわけでもない……事実上の一般人だ。俺たちはこの騒動が終わり次第いつもの生活に戻るだろう……その生活を邪魔されたくないからな」

 

「そうか……ならば調べはしない……だが何故君は素顔をあかしたんだ?」

 

「そうでもしなければ簡単には信用しないだろ?………残りのメンバーの素顔は明かさないがな」

 

「では君の他に何人未確認生命体と戦う手段がある者がいるのだ?」

 

「少なくとも俺を含めて十人強だ…戦闘できるのはもう少しかかるがな。だが勘違いするなよ他のメンバーは俺と同じ姿ではない」

 

「そうか…では君たちをなんと呼べばいい?」

 

「……………………(まずいな…)」

 

「?どうした」

 

リトは内心焦っていた。

自分達の総称は昨日作った台本に書いていなかった。

なんとかしないと……そう考えているリトの頭の中では走馬灯のようなものが流れている。

 

『―赤い仮面――』

学校での騒動の時にいったツナの言葉

 

 

『――これはトライチェイサー―――』

自分が乗ったバイク

 

 

 

『うるせぇ!!敵とらせろ!こらぁ!』

変身したモモタロスの姿

 

 

「あ、彼らは…」

 

「………ダー」

 

黙ってしまったリトの代わりに何か言おうとする一条だったがリトは何か言っている。

 

「ん?」

 

「仮面ライダー………仮面を着けてバイクで表れ戦う戦士……仮面ライダーだ」

 

「仮面ライダーか……つまり君は仮面ライダークウガだと?」

 

「ああ……残りのメンバーについてはまた後で資料を送る……今日言えるのはここまでだ」

 

その後、リトは会議の一部始終を見て解散となった。

なお、リトには通信用の機械がついた。バイクについてはまだ年齢的に早いため、この騒動中は乗ってもいいが終わり次第免許を取れる年齢になるまで乗らないことになった。

 

 

――――。

 

「…ということになった」

 

ところ変わって沢田家。帰宅後リトは会議でのことを話した。

 

「そっか…まず未確認生命体のことはいいよ?バイクに乗ることも」

 

「…うん」

 

「――でも仮面ライダーはないでしょ!?何それストレートすぎる!!」

 

「まあいいじゃねーか亀公そういうの嫌いじゃねえし」

 

「センパイは趣味悪いんだから口はさまないで」

 

「誰の趣味が悪いって!?」

 

「ねぇねぇ、じゃあ僕たちのバイクどうするの?」

 

「「「……あ」」」

 

「考えてないんやな」

 

「…後でじいちゃんにいってみる」

 

その後、リトはイタリアにいる九代目に電話をし、バイクの手配をしてもらった。

それと同時にリトとモモタロス達が住む場所が決まり、そこに移動することとなった。

 


 
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