No.557503

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 襲撃者たちの目的ーAttack persons' purpose ー

ザルバさん

アリーナに朝練で来た一夏。何か感付く。

2013-03-21 11:01:42 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3586   閲覧ユーザー数:3490

 日曜日の朝、一夏は第3アリーナで朝練をしようとグランドに立っていた。

「さてと・・・・・っ!」

 一夏は感づいた。アリーナの扉がロックされる音がわずかながら耳に入ってきた。一夏はしゃがみ、瞳を閉じ、地面に片手を当てる。

(アリーナの扉が全てロックされている。それに加えて誰かがハッキングしている。それに入ってきたいるンが二人。こいつは!)

 一夏は瞳をパッと開け立ち上がる。

「あいつ・・・・・・・・来たか。」

「随分余裕だな、織斑一夏。」

「久しぶりというべきか?オータム!」

 一夏の視線の先にはスコールとオータムの二人がグランドに立っていた。

「そっちの人は知らないが、『亡国企業』の人って認識してもいいんだな。」

「そうね。私はスコール、スコール・ミュゼールよ。」

「覚えておくよ、スコールさん。」

「それはないな。お前は今日、私達が・・・・・・・・・・・・・殺す。」

 オータムはISを部分展開しハンドガンをコール、一夏に向け発砲する。銃声が響き渡り弾丸は一夏にまっすぐ向かって行く。一夏はエボルトラスターを取り出しシールドを展開、弾丸を防ぐ。

「なに!」

「残念だったな。」

 一夏は白式を展開する。

「くっ!」

「いくわよ、オータム。」

「ああ。」

 スコールとオータムはISを展開する。スコールのISはスリムな形をしたISで色は黒く、片手には大きな鎌を装備してあった。

「そのISは・・・・」

「これはアメリカの『死神(デスサイズ)』ってISよ。」

「死神・・・・・・・・色からしてその名のとおりだな。」

「ええ・・・・・・・はぁっ!」

 スコールは急接近し鎌をしたから振り上げる。一夏は雪片をコールし逆手に持ち防ぐ。

「なかなかやるじゃない。私の初撃を防ぐなんて。」

「そらどうも。」

 一夏は後ろに飛び上昇する。そこをオータムはBTライフルを放つ。放たれたライフルは枝状に分かれ、一夏を四方八方から囲む形に展開し襲い掛かってくる。オータムの顔に笑みの表情が浮かぶ。

「甘い!」

 一夏は白式を赤い発光退場に変え、光の雨をかいくぐる。そしてそのままオータムに体当たりする。

「なに!」

 オータムは驚きながら吹っ飛ばされる。

「オータム!」

 スコールは一夏にしたから接近し釜を上から振り下ろす。一夏は峰に左手をあて攻撃を凌ぐが刃から二つの小さな正方形状の刃が二つ一夏に向かい飛ばされる。飛ばされた二つは一夏に当たり、爆発する。

「ぐあっ!」

 一夏は後退する。

「その鎌、仕込み方かよ。」

「そうよ。でも連射は出来ないのが難点よ。」

「そうかい。」

 一夏はパーティクル・フェザーを連射する。スコールは華麗に回避する。

(さすがというところだな。あのISが無駄なところがないのもそうだが、あいつのあの動き、無駄がない。)

「余所は禁物だぞ!」

 オータムはシールドビットを一夏に向けて飛ばす。一夏はシールドビットに切りかかろうと接近する。

 だがしかし、シールドビットは一夏が接近した瞬間に自動的に爆発する。

「ぐああっ!!」

「喰らえ!」

 オータムはBTライフルを放つ。放たれたレーザーは二つに分かれ一夏を挟む様に接近してくる。一夏はマッハムーブを使い回避する。

(何か対策を考えないとこのままじゃ負ける。)

「考える暇は与えないわ!」

 スコールは鎌を右から振りかかろうと接近してくる。一夏はマッハムーブを使い後ろに回る。 

「なっ!」

「はっ!」

 一夏はセイビングビュートを鎌に向けて放つ。スコールの持つ鎌を引っ張る。スコールは右腕と首筋に負荷が掛かる。

「ああっ!」

「スコール!」

 オータムはBTライフルを一夏に放つが一夏はセイビングビュートを解き、回避する。引っ張られた勢いのままスコールは後ろに飛ばされ、オータムの放たれたレーザーに直撃する。

「織斑一夏、貴様!」

「ここからだ!」

 一夏は左手をい胸にかざし振り下ろす。一夏の白式はアンファンスからジュネッスに変わる。

「赤じゃない!」

「白式が進化したのね。」

「一つ聞いていいか。」

「なんだ?」

「どうして俺を殺そうとする?」

「私達には白式が必要なのよ。そのためにあなたを殺す。」

「どういうことだ?」

「これから死ぬ人が聞かなくてもいいことよ。」

 スコールは一夏に正面から接近してくる。一夏はクロスレイ・シュトロームを放つ。だがそれをオータムのISのシールドビットが防ぐ。シールドビットは爆散し、爆煙が舞う。

 一夏は構え警戒する。その時一夏は後ろから殺気を感じ取り、後ろを向く。振り向く先には鎌を振り上げているスコールの姿があった。一夏は雪片でスコールの攻撃を防ぐ。防ぐ際に刃を撫でるようにした。そうすることで仕込み爆弾を放てないようにする。

『一夏、大丈夫か!』

 アリーナに箒の声が響き渡る。一夏はスコールと距離を置く。

スピーカーを通して聞こえてきた箒の声に二人は驚く。

「どういうことだ!」

「ここには入れないようにしているのではなかったのか!」

『いま織斑先生と山田先生がロックを解除しようとしているんだがてこずっている。解除され次第私達が突入する。それまで耐えてくれ。』

「その隙に倒す!」

 オータムはシールドビットを一夏に向け全て向けわせる。

「はぁぁぁぁ・・・・・・」

 一夏は雪片に光を纏わせる。シールドビットが一夏にある程度の距離に近づくと一夏は雪片を横に振る。

「うあああ!」

雪片から光の刃が放たれシールドビットを全て破壊する。

「なっ・・・・・・・・・」

 オータムは驚く。その隙を一夏は逃さない。一夏はオータムに接近、ジュネレードナックルを喰らわせる。拳の襲撃がオータムを襲い体の自由を奪う。

「かはっ!」

 オータムは吹っ飛ばされ地面に叩きつけられる。

「オータム!よくもオータムを!」

 スコールが一夏に向かい接近してくる。一夏は雪片を収め、右腕のアームドネクサスを構える。一夏はスラスターをチャージ、光の剣を形成する。

 オータムが一夏と5メートルの距離に近づいた瞬間、一夏はブースターを点火、急接近する。

 徐々に近づく二人。オータムは一気に鎌を振る。同時に一夏も振る。

 すれ違う二人。しばらくの沈黙。

 そして地面に金属が落ちる。

 

 

 

 

落ちたのはスコールのISの鎌の刃であった。

「ば、馬鹿な!」

 スコールは驚くがすぐさま切り替え石突で攻撃してくる。一夏はアローアームドネクサスを胸にかざし光の弓を形成する。一夏はスコールの上を飛びながら反転しつつ左手をアームドネクサスに添え、弓のように引く。

 スコールは振り向いた瞬間、一夏はアローレイ・シュトロームを放つ。スコールは反転した瞬間のためとっさの回避が出来ない。スコールは正面からアローレイ・シュトロームは喰らう。爆煙の中からスコールが地面に向かい落ちていく。

「締めはこいつだ!」

 一夏はスコールに急接近し『剥離剤』をスコールのISに付け、強制解除させる。一夏はスコールをお姫様抱っこし着地し、地面に下ろす。

「この!」

 オータムが一夏に攻撃しようとするが一夏はもう一個の『剥離剤』をオータムのISに向け投げる。

「しまった!」

 オータムのISは強制解除された。

 それと同時にアリーナ内の全てのロックが解除された。

 

 アリーナのグラウンド中心にオータムとスコールは拘束まま座っていた。二人を囲むように一夏、箒、セシリア、鈴、シャルロット、ラウラ、楯無、簪、千冬、山田は立っていた。

「さてと、聞いていいか?」

「なに?」

 一夏はスコールに訊ねる。

「どうして俺を殺そうと、いや、ここを襲おうとした。」

「そんなこと、そのこの織斑千冬がよく知っているわ。」

「なに!?」

 皆は千冬の方を向く。

「あなたたちのここIS学園の地下深くにあると聞いたぞ。」

「何のことだ?」

「とぼけるな!ビーストを呼ぶ装置があるとあいつが言っていた!」

 オータムが激怒して口を開く。

「でもそんな物があったらここはとっくに破壊されています。第一、ビーストにはISの兵器がまったく持って効果が見られないんですよ。」

 山田先生のいうことは正論であった。TLTの兵器でも合体しなければ倒せないほうどの強敵が今まで出現した。ISですらか勝てない相手を呼ぶ装置があるのならなぜここにあるのかという疑問が浮かびあがってくる。

「今更そんなことを言っても遅い。お前たちが私達の大事な人を殺したんだ!」

「大事な人?」

「そうだ。私達二人は恋人を液体のようなビーストによって喰われた。」

「そして私達の前にあいつが現れた。Mがな。」

「M?」

「そうだ。織斑千冬、お前によく似ている。」

「なっ!」

 千冬は驚いた。

「何かの間違いだ!」

「いいえ。あいつはあなたによく似ているは。まるで兄妹みたいだったわ。」

「・・・・・まさか!」

「そうよ。」

『!』

 突如聞こえてきた声に一同驚いていた。皆は声のするほうに振り向く。

 一夏には聞き覚えがあった。あの日、一夏の誕生日に襲い掛かってきたあの子。その名は――――

「・・・・・マドカ。」

「そうよ、千冬お姉ちゃん。」

 黒いゴスロリ服を着たマドカがそこには立っていた。千冬がその名を知っていたのに驚く。

「どうして・・・・・・・・生きているんだ!?」

 千冬の口から衝撃の言葉が出た。

 


 
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