No.556459

俺と青春と召喚獣 第7問

本郷 刃さん

バカテスの第7問目です。
戦後対談と次の戦争について、そしてお昼は・・・。

どうぞ・・・。

2013-03-18 09:19:06 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:12435   閲覧ユーザー数:11436

 

問題

『goodおよびbadの比較級と最上級をそれぞれ答えなさい』

 

姫路瑞希の答え

「good―better―best

 bad―worse―worst」

教師のコメント

正解ですよ。

 

土屋康太の答え

「bad―butter―bust」

教師のコメント

悪い―乳製品―おっぱい

 

須川亮の答え

「bad―bitter―chocolate」

チョコレートを貰う異端者は敵じゃあ!

教師のコメント

悪い―苦い―チョコレート

betterをbitterと間違えて、チョコレートに至ったわけですね。

 

吉井明久の答え

「good―better―best

 bad―worse―worst」

追筆…『健康な』を意味する「well」の比較級と最上級も「good」の2つと同じである。

   「good」と「bad」と同じ「不規則」の『多くの』の「more」は出番が欲しい人が使う……more Deban!

教師のコメント

正解ですよ。「well」のこともご存知でしたか………先生も出番が欲しいです…。

明久のコメント

……すいません…。

教師のコメント

……気にしないでください…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第7問 条件と次の戦とお弁当

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明久Side

 

Eクラスとの試召戦争に勝利した俺達は戦後対談を始めることになった。

 

「1つ下とはいえFクラスが相手だからって油断したわ…。クラスの明け渡しは明日でいいかしら?」

 

「いや、教室の設備は入れ替えなくていい」

 

「な、何故だ坂本!?」

 

Eクラスの代表である中林が諦めの表情を浮かべながら聞いてきたが、

雄二がそれを断り、疑問を持った須川が問い詰めた。

それに対して雄二は…、

 

「俺達の目的はあくまでAクラスだ、それ以外の教室に手を出す意味は無い。

 それに、お前達はEクラスの女子をあんな教室に追いやりたいのか?」

 

「「「「「そんなわけがない!」」」」」

 

そう答え、バカ達はあっさりと了承した。

この言葉、簡単にいえばAクラスの教室にも手を出さないという意味なんだけどな。

 

「その代わり条件がある」

 

「条件?」

 

「ああ。1つは規定通りに俺達のクラスへの3ヶ月間の試召戦争の申し込み禁止、

 もう1つは他のクラスへの『模擬試召戦争』の申し込みを行う、この2つだ」

 

雄二が提示した2つの条件。1つ目は当然だが、2つ目は今後の俺達の試召戦争に関わってくるものだから重要だ。

なお『模擬試召戦争』はその名の通りで、模擬的な試召戦争のことだ。

設備のダウンや入れ替えなどがない、メリットもデメリットもないものである。

 

「それくらいのことでいいのなら構わないわ」

 

「交渉成立だ、対戦するクラスはこちらが指定する。高橋先生、条件の立会人になってもらえますか?」

 

条件を聞き、中林は了承した。雄二は高橋先生に呼びかける。

 

「分かりました。Eクラス代表、中林宏美さん。Fクラスからの条件を受け入れますね?」

 

「はい」

 

高橋先生の提示した条件に再度了承した中林。

 

「それでは、Fクラス対Eクラスの試召戦争を終了とします」

 

先生の宣言により、今回の戦争は俺達の勝利で幕を下ろした。

 

 

 

あのあと雄二の宣言で解散となった、もう放課後になっているからな。

しかし主要メンバーである俺達は再び教室に集まっている。

今日と明日の事について話す為だ。

 

「まずは戦争初日、勝つ事が出来た。みんな、お疲れ」

 

「「「「「「「「「お疲れさま(です)」」」」」」」」」」

 

雄二が労うように告げ、俺達もそれに返した。

 

「最初の目的を達することは出来たが……明久、今日の召喚獣の操作はどう思った?」

 

「ここに居るメンバーは今のところ問題無い。他の奴らの中では須川、横溝、福村は良い線いっていると思う。

 このまま戦って行けば、少なくとも他のクラスよりかは操作能力が上がるだろうな」

 

雄二に聞かれた俺は感想を漏らした。

実際にこのメンバーは感覚などの飲み込みが良いお陰で、俺以外の追随を許すことはまずないだろう。

得意科目であればAクラス相手にも戦うことは出来る。

 

「そうか。あとは康太、明日はまずDクラスの情報収集を頼めるか?」

 

「(コクッ)……任せろ」

 

康太に情報収集を頼む雄二。

確かに康太ならば短い時間でもかなりの情報を集められるだろう。

 

「よし、こんなもんか。それじゃあ俺達も今日は帰ろう」

 

「俺は西村先生に仕事を頼まれてるから、行ってくる」

 

「おう。頑張れよ、明久」

 

「吉井君、さようなら」

 

「また明日な」

 

俺は鞄を持つと立ち上がり、雄二と姫路に声を掛けられてから、俺もみんなに声を掛けて教室をあとにした。

その後、西村先生からの仕事をこなしてから帰宅した。

そういえば明日は姫路が弁当を作ってくれるんだったな……なんで、俺なんかに関わろうとするんだろうか、アイツは…。

寝る前にそう考えたが自然と眠りの波にのまれていった。

 

 

 

 

翌日、いつものように5時頃に鍛練のジョギングに出た俺は桐弥と合流し、

2人で木刀の打ち合いをしたあと、別れて自宅に帰った。

さすがに試召戦争が続くからな、遅刻はしない方が良い。

家で朝食を取り、学校へと向かった。

 

 

 

「おはようさん」

 

「明久か、おはようなのじゃ」

 

「おはよう、吉井」

 

「おっす、明久」

 

教室に入った俺を迎えたのは秀吉と島田と雄二だった、他のメンツはいないか。

自分の席に着き鞄を降ろした。そこに、

 

「「おはようございます、皆さん」」

 

「おはよう、みんな」

 

「お~はよ~」

 

「おい~っす」

 

姫路と彩道、桐弥、クロ、威弦がやってきた、さすがにこのメンツは早くに来るか。

そういや1人、康太が足りない…って、そうだったアイツは。

 

「康太は情報収集か?」

 

「そうだ。ついでに他のクラスの情報も少しずつ集めてもらっている」

 

聞いてみると雄二が答えた。なるほどな、特にDクラス以降は情報が重要になるだろう。

そのあと康太が戻ってくると続々とFクラスの面々がやってきて、全員が集まったところで雄二が教壇に立つ。

 

「みんな、今日はDクラス戦に臨みたいと思う!

 というわけでDクラスへの死者は横溝、お前に逝ってもらいたい。

 時刻は昨日と同じで午後からで頼む」

 

「昨日の須川のようにはなりたくない!」

 

「Dクラスの女子は何事にも積極的に行う奴が好きらしい」

 

「すぐに行こう!」

 

またもや雄二の口八丁で今度は横溝が犠牲になった。

他の男子は口惜しそうにしていたが、戻ってきた横溝は昨日の須川と同じでボロ雑巾のようになっていた。

 

 

 

そして午前中の授業を終えた俺達は今日も屋上で昼食を取ることになった。

各自が昼食を取り出す中、姫路が恥ずかしそうに俺の方を見ながら大き目の弁当箱を渡してきた。

 

「よ、吉井君…どうぞ…///」

 

「あぁ…」

 

俺がそれを受け取ると桐弥と彩道と秀吉は微笑ましそうにしており、

雄二、康太、威弦、クロ、島田はニヤニヤしている。

くそっ、コイツらは取り敢えず気にしないでおこう、まずは弁当箱を開けてみて……沈黙。

 

「あ、あの…やっぱり、駄目でしょうか…?」

 

俺が何も喋らないので姫路は不安に思ったのだろう。

しかし、なんといえばいいのか…取り敢えずおかずが何かを聞こう。

 

「姫路、この黄色いのはスクランブルエッグでいいのか?」

 

「その……卵焼き、です…」

 

「「「「「「「「………」」」」」」」」

 

そ、そうか…このスクランブル状のものは卵焼きなのか。

みんなも思わず沈黙している、この空気を脱しなければならないな。

 

「じゃ、じゃあこの黒寸前の茶色のものは…」

 

「……唐揚げです…」

 

「こ、この餡かけの掛かった焼き挽肉は…」

 

「ミートボール、でした…」

 

「や、焼き加減がよさそうなこれは…」

 

「ポテト、サラダです…」

 

「ぁ~…う、上手そうな野菜だな!」

 

「切っただけですから……(グスン)」

 

だ、駄目だ、泣く寸前だ。

俺は必死に目でみんなに助けを求める。

 

――雄二、助けてくれ!

――自分でなんとかしろ

 

――ひ、秀吉!

――無理じゃ

 

――なら康太!?

――……骨は拾う…

 

――桐弥!

――頑張って

 

――クロは!?

――面白そうだからパス♪

 

――えぇい、威弦!

――俺に出来ると思うか?

 

――島田、頼む!

――女の子を泣かせるなんて最低ね…

 

――ぐぅっ!?あ、彩道…

――責任持ってどうにかしてください

 

誰1人として助けてはくれないらしい…ど、どうすればいいんだ!?

その時だった、俺の視線が姫路の指先を捉えた。

彼女の綺麗なはずの両手の指全てに絆創膏が張られているのに気が付いた。

 

「姫路、箸…」

 

「ぇ…は、はい」

 

姫路から箸を受け取り、俺は彼女が作ってくれた昼食を食べ始めた。

姫路は驚き、島田と彩道も唖然とし、男子達は笑みを浮かべながら自分達の食事にありつき始める。

量はそれなりにあったが、男の俺には問題無く食べ終わった。

 

「ごちそうさま」

 

「は、はい…」

 

姫路は心配そうに俺を見ている。仕方が無い、ここは正直に言おう…。

 

「まずは卵焼きだが、まぁ形は良いとして甘すぎる、もう少し塩気がほしい。

 唐揚げは分かると思うが揚げすぎだ。ミートボールは、形さえ崩れてなければそれでいい。

 ポテトサラダも熱し過ぎだな」

 

「ぁぅ…(クスン)」

 

駄目だしをしたことで再び泣きそうになる姫路。

そんな彼女を見て彩道と島田が何かを言いたそうにしているが、秀吉とクロが止めている。

そして俺もまだ言っていないことを伝える。

 

「だけど……美味かった…」

 

「ぇ…?」

 

「っ、美味かったって言ったんだ。人が作ってくれたものを食べるのは、久しぶりだからな…///」

 

そう、正直な感想を言った。さすがに照れるぞ……ていうかお前ら、ニヤニヤするな!?

俺がそんな風に考えていると姫路は嬉しそうに表情を緩め、笑顔を浮かべて言った。

 

「あの、今度は上手に作りますから…また、食べてもらえますか///?」

 

「気が向いたら、な…」

 

目を逸らしながら答えたけれど、彼女はそれでも嬉しそうにしていた。

俺は……この娘を泣かせるわけにはいかない…。

それが、『僕』との誓いだから…。

 

明久Side Out

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回『Dクラスと戦争と2つの策』

 

 

 

 

 

前回の予習問題・化学

『主な化学式の種類は5種類あります。1つを例で挙げるので、残り4つの内1つで良いので答えなさい』

例…『組成式』

答…『構造式・示性式・分子式・電子式』

 

 

予習問題・保健

『ダメージを受けることにより、横隔膜の動きが一瞬止まり、呼吸困難に陥る人体の急所はなんというか答えなさい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

SAOに集中していたのでこちらをすっかり忘れていました、いかんいかん・・・。

 

まぁ、元々が不定期投稿ですから自分はあまり気にしていない!←(おい!)

 

次回はDクラス戦になっております、お楽しみに♪

 

ではでは・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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