No.551206

真・恋姫†無双 魏の三剣人 (第十章)

カイさん

皆さんどうも、カイです。
さあ、一刀の策が発動します

2013-03-04 11:27:17 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:5485   閲覧ユーザー数:4318

今、崖の上に一人の少女がいた。

 

 

刹那「少し風が冷たくなって来たかな。日も沈んだし、そろそろかな?」

 

刹那は武器の剣先を砦のある場所に照準を合わせる

 

 

刹那「敵の兵糧庫は・・・あれか!」

 

カチャ!

 

刹那「命中率十割、破壊力七割に設定・・・3・2・1。雷光波、発射!!」

 

刹那の発言と共に、一本の閃光が放たれる

 

 

刹那「任務完了。次の任務に移行する」

 

紅蓮の炎を上げて、敵の兵糧庫が燃えていく

一刀「始まったか」

 

華琳「そうね。全部隊に通達。敵が出て来るのと同時に包囲する!」

 

伝令兵「「「はっ!」」」

 

華琳「一刀。指揮は任せるわ。敵を殲滅しなさい!!」

 

一刀「御意。夏候恩隊、出るぞ!!」

 

夏候恩隊兵「「「おお!!」」

 

一刀の合図と共に黄巾党の兵が砦から出てくる

 

 

一刀「狼煙を上げろ、王異に合図を送れ!」

 

兵「はっ!」

 

一刀の命令で、数人の兵が狼煙を上げる

 

 

一刀「夏候惇・夏候淵隊に合図を出せ。許褚・于禁隊は一呼吸後攻撃を始めろと伝えろ!」

 

伝令兵「はっ!」

 

一刀「凪・真桜。お前らは敵の目を避け、張角達の捕獲に向かえ」

 

凪・真桜「「はっ!」」

 

一刀「翼。本陣の守りは任せる。頼んだぞ」

 

翼「御意」

 

一刀「さて、俺も行こうかね」

 

言い終わるのと同時に、一刀は小太刀を抜いて走り出す

刹那「合図だ!」

 

狼煙を確認した刹那は、再び剣先を向ける

 

 

刹那「目標、敵砦の門。照準よし!3・2・1。発射!」

 

刹那の放った閃光は、砦の門に命中し、燃え上がる

 

 

刹那「これで奴らの退路は無くなった。任務完了。一刀様と合流しよ」

 

刹那は素早く崖を下ると、一刀の部隊のいる場所に向かう

春蘭「死にたい奴だけ出て来い!!」

 

秋蘭「弓隊前へ、敵を前進させるな!!」

 

春蘭・秋蘭の部隊が徐々に前進していく

 

 

季衣「でえーーーーい!!」

 

沙和「季衣ちゃんやるー♪沙和も負けてられないの!」

 

季衣・沙和の部隊も負けじと押して行く

 

 

春蘭「しまった!?抜けられた!!」

 

秋蘭「落ち着け姉者。忘れたのか?」

 

春蘭「うん?・・・おおそうだった」

 

流石に二十万の敵全部を包囲できる訳も無い。だから多少の敵は見逃してしまう

黄巾党の兵A「はあ、はあ、何とか抜けたぜ。早く増援を」

 

黄巾党の兵B「お、おいあれ」

 

黄巾党の兵A「ああ?」

 

黄巾党の兵が指差した先には

 

 

一刀「はい。ご苦労様」

 

黄巾党の兵A「うわあああああ!?」

 

黄巾党の兵B「か、夏候恩だああああああ!?」

 

一刀「いまさら気付いても遅いぜ」

 

その言葉を最後に、一刀が駆け出す

 

 

刹那「一刀様には負けられないね。私も行きますか!」

 

一刀に続いて、刹那も駆け出す

???「こ、これは!?」

 

???「はわわ、て、敵がああも簡単に!?」

 

春日(この感じ、まさか!?)

 

???「春日ちゃん?如何したの」

 

春日「桃香様。あそこに、私の師が居ます」

 

桃香「春日ちゃんのお師匠様?」

 

春日「はい。名を夏候恩」

 

桃香「ええーーー!?」

 

???「か、夏候恩!?死神夏候恩か!?」

 

春日「そうです、愛紗さん」

 

愛紗「朱里・雛里。聞いた事があるか?」

 

朱里・雛里((ぶるぶるぶる!?))

 

???「どうして教えてくれなかったの?」

 

春日「ゴメンね鈴々ちゃん。中々言い出せなくって」

 

春日は一歩前に出ると、ペコリと頭を下げる

 

 

鈴々「それじゃあ仕方ないのだ」

 

愛紗「仕方ない訳あるか!!春日。何故黙っていた!!」

 

春日「その、皆さんに嫌われると思って」

 

桃香「愛紗ちゃん。余り怒っちゃ駄目だよ?」

 

愛紗「し、しかし桃香様」

 

桃香「しかしじゃないの!もう春日ちゃん反省してるんだから良いでしょ?」

 

愛紗「むう・・・春日。もう秘密にしてる事はないか?」

 

春日「私には妹弟子が居るんですけど、その子達もあそこに」

 

桃香「春日ちゃんの妹弟子?」

 

春日「はい。名を司馬懿と王異」

 

朱里「ええ!?司馬って、あの司馬家の!?」

 

春日「はい、その司馬家です」

 

その後も春日は、話を続けた

一刀(武田家の啄木鳥戦法と島津家の釣り野伏せを合わせた戦法・・・差し詰め、雀蜂の計とでも名づけようか)

 

刹那「一刀様。そろそろ」

 

一刀「ああ、全部隊に通達。敵に止めをさせ!」

 

刹那「はっ!」

???「あらあら、先を越されちゃった」

 

???「如何する雪蓮?」

 

雪蓮「張角の首だけでも欲しかったけど、多分そっちの方も手が回ってるでしょうね」

 

???「此処まで来て、無駄足だったと言う訳ね」

 

雪蓮「そうでもないわよ冥琳。曹操の力が判っただけでも良かったじゃない」

 

冥琳「性格には死神の、じゃないの?」

 

雪蓮「ええ、あの子。危険だわ」

 

冥琳「あの大群を相手にこうも簡単に、しかも武も一流。反則に近いわ」

 

雪蓮「そうかしら、私はぞくぞくして来てるんだけどなあ~」

 

冥琳「雪蓮!」

 

雪蓮「怒らないでよ、判ってるから」

 

冥琳「ほんとに判ってるのかしら」

 

???「多分判ってないでしょうね」

 

雪蓮「あら、蓮華」

 

蓮華「あれが、曹操の軍ですか」

 

雪蓮「確り見ておきなさい蓮華。何れ(いずれ)私達は、あの軍と戦う事になるんだから」

 

蓮華「はい」

 

雪蓮「冥琳他の子達も呼んどいてくれない?あの子達にも見せておかないと」

 

冥琳「わかった」

 

そう言い残すと、冥琳は本陣から出て行った。そして程無くして、戦は曹操軍の圧勝で終った

桂花「まさか、こんなに旨くいくとは」

 

華琳「そうね、ふふふ」

 

桂花「華琳様?如何かなされたんですか?」

 

華琳「楽しくてしょうがないのよ。さて、一刀には一番良い馬を与えなくてわね。いや、もう其れだけじゃあ足りないかしら?」

 

翼「華琳様。凪達が張角達の捕獲に成功したと」

 

華琳「判ったは、連れてきなさい」

 

翼「はっ!」

 

 

-----------

 

 

一刀「降伏した者は縄で縛って連れて行け。後奴等が捨てた槍も回収しておけ」

 

兵「はっ!」

 

刹那「一刀様。砦に人質となっていた女子達は如何しましょう?」

 

一刀「今は休ませてやれ、落ち着き次第故郷に返す」

 

刹那「了解しました」

 

季衣「あ!一刀様」

 

一刀「うん?」

 

一刀が振り返った先には、季衣・春蘭・秋蘭・沙和が居た

 

 

春蘭「思ったより早く終ったな」

 

秋蘭「お前の手柄だな、一刀」

 

一刀「いや、俺だけじゃ出来なかったよ。皆が居たから勝てたんだ」

 

季衣「じゃあ皆の勝利ですね♪」

 

沙和「でもでも、一刀様おかげで被害が少ないの」

 

一刀「そうなのか?」

 

秋蘭「ああ、予定の半分で済んだ。上等な馬が貰えそうだぞ」

 

一刀「ほんと!やったぜ」

 

春蘭「まったく、こういう所はまだ子供だな」

 

一刀「何だよ、悪いのかよ////」

 

秋蘭「いや、その方が可愛げが有る」

 

一刀「・・・男に可愛げ何ていらないだろう」

 

秋蘭「判ってないな一刀は、姉にとって弟は可愛い物なんだよ」

 

一刀「秋姉。今字が違わなかった?」

 

秋蘭「気のせいだ」

 

一刀(絶対嘘だ)

 

刹那「一刀様。華琳さまが本陣に帰還せよと」

 

一刀「判った。作業の方は?」

 

刹那「大方終りました」

 

一刀「よし戻ろう」

 

一刀達は、本陣に帰還した

次回は時空編


 
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