No.548511

.hack//SAO プロローグ

十六夜さん

SAOに死の恐怖ことハセヲが参戦したら・・・?
という妄想小説です。

プロットとかあまり考えてない素人の作品なので、過度なご期待には添えないかもしれませんが、生暖かく見守ってください。

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2013-02-25 15:55:39 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2751   閲覧ユーザー数:2689

 

「これは、ゲームであっても遊びではない」

――『ソードアート・オンライン』プログラマー・茅場晶彦――

 

 

(簡単な調査みたいなモンだったハズなんだけどな…)

 

                 ミサキ リョウ

幾重にもひしめく人波の片隅で、俺《三崎 亮》こと《ハセヲ》はふと、そんなことを思った。

 

・・・・・

このゲームのスタート地点である《はじまりの街》の中央広場。

色とりどりの装備を身に着けた眉目秀麗な男女の群れが不安げに周囲を見回している。

それはそうだ。

2022年11月6日、日曜日。         フル

午後1時から正式サービスが開始されたこの完全ダイブ型新世代ゲーム《ソードアート・オンライン》

その公開当日から《ログアウト不可》という致命的バグが発生したのだから。

 

(その上なんのアナウンスもねぇ…こりゃ今頃《アーガス》の上層部は大慌てだろーな)

 

   ・・・・・・

何だか昔を思い出す状況だが、事態がハッキリするまでは動けない。

とりあえず、近くの壁に寄りかかって目を瞑る。

これでもゲームでの異常事態には慣れてる。

嫌な慣れだが。

そんな俺を尻目に、ざわざわという声がそこらかしこで発生し、徐々に意味のある発言になってゆく。

 

「どうなってるの?」

 

「なんでログアウトできねーんだよ!」

 

ゲームマスター

「G M はどうしたんだ!?」

 

次第に苛立ちの色合いが増えてゆく群集。

と、不意にそれらを押しのけて誰かが叫ぶ。

 

「あっ!?……皆、上を見ろ!」

 

その声に、俺も目を明けて上を向く。

そして、そこに現れた【Warning】【System Announcement】の文字を見て、ようやく事態が進展すると溜息を吐いた。

 

 

 

―――それがこの世界の悪夢の始まりだと気付かずに。

 

 
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