No.545874

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 25

突如現れたゴキブリカビは人質を取るという卑劣な手で仮面ライダーの動きを封じる。そしてホホジロギリにライダーを倒せというが卑劣な手を使った上に自身の誇りを汚されたホホジロギリは怒りを爆発させ、反旗を翻す。朱里、雛里を助けゴキブリカビに止めを刺そうとするが、董卓の名を出されその一瞬のすきを突かれ自分が逆に倒されそうになるが仮面ライダー一号が間に割って入り、命を救われる。そして今度は華雄は遠くから仮面ライダーを狙っていた暗黒魔術師に気づき、彼を守るため致命傷を負ってしまう。そして彼女は本郷に全てを託し息を引き取るのであった。その頃虎牢関では三国最強の武人呂布こと恋が連合軍が来るのを待ち構えていたのだ。

2013-02-18 18:23:32 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:992   閲覧ユーザー数:979

改造人間 対 最強武人 Aパート

 

 

本郷を中心にした連合軍が汜水関を突破した頃、虎牢関を守備していた

 

恋、霞に華雄が戦死したことを華雄に仕えていた伝令兵が報告していた。

 

どうやら、汜水関にいた董卓軍が投降している隙を見て虎牢関に来たらしい。

 

「そうかい・・・・・華雄の奴、死んじまったんかい」

 

「はいっ・・・・勇将、そして猛将らしく立派に戦死されました!」

 

その事を伝えた兵は涙を流していた。どうやらよほど、華雄を信頼していたの

 

だろう。

 

「あいつらしいわな。化け物になっても武人の魂だけは捨てへんかったもんな」

 

「華雄・・・・仇・・・・必ず討つ」

 

普段は冷静な恋も怒りで体が震えかけていた。

 

「ああ、うちも同感や! 華雄の仇はきっちりとらせてもらうで

それと恋、忘れてへんやろな? もし今回の戦いでうちらが負けて

もうたら・・」

 

「月と洛陽の皆が危ない」

 

「そうや・・・悔しいが、張譲・・いやゴキブリカビには、絶対かなわへん。

おかしな粉を浴びた奴らは皆、体にカビを生やして倒れたもんな」

 

「・・・・・・(コクコクッ)」

 

「だから、月っちや詠、そして洛陽の皆を奴らから解放する為にも」

 

「連合・・・倒す」

 

「そうや・・・今は奴らに従うしかあらへん!」

 

「そして・・・隙を見て、月と詠、洛陽の皆・・助けて

ゲルショッカー・・・やっつける。」

 

「ああっ! ウチは魏の連中の相手したるから、アンタは義勇軍の連中を

相手にしいや! 斥候の話では、その中に『天の御遣い』本郷猛っちゅう

奴がいるらしいで!」

 

「・・・・・分かった」

 

「悔しいが、そいつの相手できるのは恋だけや」

 

二人は「黄巾の乱」においての義勇軍、そして本郷猛の活躍を聞いており、

 

一瞬身震いしたが、董卓を守る為にも逃げるわけにはいかない。

 

その時、恋の軍師である陳宮こと真名を音々音という少女が話しかける。

 

音々音

「恋殿-! 霞殿ー! いざという時はこの音々音に任せるのです!

本郷だか、近郷だか分かりませんがそんな奴は音々音の「ちんきゅ

うキック」をお見舞いしてやるのです!」

 

「アホか! 相手は素手で黄巾党を撃退したとか、化け物を退治した

ちゅう噂があるどえらい奴なんやで! そんなもん効くわけ

あらへんやろ!」

 

霞は天の国の関西人に引けをとらないツッコミを思わず、音々音に

 

いれるが・・・・

 

音々音

「というのは冗談で、後ろにいるこの火矢部隊に援護させ、逃げるのを

援護させるのです。」

 

音々音に後ろの部隊を見せられて、霞は黙る。

 

「ま、まあええやろ・・・」

 

「霞・・・いく」

 

「ああそうやな! 連合軍の奴ら、無敵と呼ばれた虎牢関から出てき

たうちらを見たら、きっと動揺しよるで」

 

二人の少女はそういうとそれぞれの敵と戦う為に、虎牢関の外へと赴いた。

 

その頃、汜水関を本郷の活躍で突破した連合軍は最大の難所である虎牢関を

 

目指していた。ほとんどの兵士が池を越えてきたので下半身が濡れている。

 

桃香

「うう・・・・下、びっしょりだよ・・・」

 

愛紗

「我慢して下さい。池を渡るしか汜水関を通る方法がなかったんですから・・・」

 

ちなみに鈴々、朱里、雛里は池を越えようとすると上半身も濡れてしまうので

 

それぞれ、本郷、愛紗、星に肩車したので濡れずに済んでいた。

 

その時、汜水関を振り返った本郷はこうつぶやく。

 

本郷猛

「華雄・・・・彼女は立派な将軍だった。」

 

「ええ。あやつの正々堂々さ。私達にも伝わりましたよ。」

 

桃香

「怪人さんになっても、武人の魂だけは捨てなかったんだね」

 

本郷猛

「・・・・・・・」

 

本郷は思わず黙ると・・・・・

 

鈴々

「それよりもあいつは何で怪人になったのだ? もしかして、ゲルショッカー

と董卓軍は手を・・・」

 

本郷猛

「いや、あいつは奴らと何か取引をして怪人になった可能性が高い」

 

「主殿。なぜそう言い切れるんですか?」

 

本郷猛

「奴と戦って分かったが、奴が発する闘気は澄んでいて、やましい気持ちが

伝わってこなかった。 それに俺が董卓を悪者扱いした途端、激しく怒りだし

た これは董卓の身に何かあったと考えてもいいはずだ」

 

愛紗

「えっ?」

 

本郷猛

「華雄は死ぬ前に俺にこういった。『本郷・・・董卓様を・・・うっ・・・ガハッ・・・・』

これは恐らく『本郷、董卓様を助けてくれ』といおうとしたんだろ」

 

愛紗

「な、何ですって!?」

 

桃香

「それってつまり・・・・」

 

本郷猛

「ああ・・・悪政を行って人々を苦しめているのは董卓ではなく、その名

を騙るゲルショッカー! 董卓は奴らに捕らわれている可能性が高い!」

 

愛紗

「何で奴らがそんな事を!?」

 

本郷猛

「・・・・『太平要術』の書を覚えているか?」

 

鈴々

「えっ? あの暗黒何とか・・・・に盗られちゃったあの・・・?」

 

愛紗

「暗黒魔術師だ! 鈴々っ!」

 

鈴々

「そう!それそれ」

 

本郷猛

「董卓の名を騙り、悪政で人々を苦しめる事で董卓に対する怨嗟の声を『太平

要術』の書に妖力として蓄えるのが目的なのかもしれない・・・・そしてゲルショ

ッカーは華雄と取引してゲルショッカーの怪人として俺に勝利すれば董卓を解放す

るといったとしたら・・・?」

 

「なるほど、なら華雄が怪人になったのもつじつまが合いますな」

 

本郷猛

「そして、董卓が人々を苦しめていると知れば、それを討つ為、義勇軍も連合に

参加する事も読んでいたんだろ。この俺をおびき出す為に・・・」

 

白蓮

「そんなっ! ならこの戦いはじゃあ最初から罠だったのか!?」

 

本郷猛

「ああ・・・・だが、例えそうだとしても今更引き返すことはできない。

洛陽の人々を董卓・・・いやゲルショッカーから解放する為にもっ!」

 

愛紗

「・・・・そうですね。」

 

鈴々

「なら、このまま前進してゲルショッカーを

ぶっ飛ばせばいいのだ!」

 

本郷猛

「鈴々のいうとおりだな。ならこのまま虎牢関まで向かい

そこを突破した後、洛陽に向かうぞ!」

 

一同

「はいっ!」

 

本郷猛

「だが、その前に愛紗 鈴々 星 君達にいわなければならないことが

ある。」

 

愛紗

「何でしょうか?ご主人様」

 

本郷猛

「虎牢関を護衛しているのは張遼と呂布という武人だが、呂布と戦う場合は

決して一人で戦おうとするな 三人で同時にかかるんだ」

 

鈴々

「ええっ!? 何でなのだ!?」

 

鈴々は本郷の言葉の意味が良く理解できていないようだ。

 

一人の武人相手に三人がかりは卑怯ではないかと思ったのだ。

 

白蓮

「おいおい本郷・・・いくら何でも、それは卑怯じゃ・・・」

 

本郷猛

「いや、卑怯とかそういう問題じゃない。 三人がかりでも

呂布を止められるか分からないんだ」

 

「それはどういうことでしょうか?」

 

そして本郷がいった言葉に一同は驚愕する。

 

本郷猛

「俺の世界では呂布奉先はこの世界最強の武人として名が知られている。

その強さは並大抵の物じゃない」

 

朱里

「並大抵じゃないってどのくらいでしょうか?」

 

本郷猛

「そうだな・・・・猫が虎に戦いを挑むくらいだな」

 

愛紗

「ええっ!? そんなに強いんですか呂布は!」

 

武術に関しては自信のある愛紗も驚くしかない。

 

呂布が虎なら、自分達は猫。そのぐらい差があると本郷に言われたのだから。

 

「主のいうとおり、呂布がそれ程強い武将ならどう戦えばいいのです?」

 

本郷猛

「二人で同時に呂布の動きを封じ、一人が呂布に攻撃するんだ

それしか呂布に勝つ方法がない だがこの方法でも呂布に勝てる

確率はかなり低い」

 

鈴々

「今は勝てるか勝てないかとかいっている場合じゃないのだ!」

 

本郷猛

「・・・・・そうだな・・・ならその方法にかけよう」

 

愛紗

「仕方ありませんね。ならその手でいきましょう」

 

本郷猛

「ああ・・・」

 

本郷の案に納得していない者もいたが、虎牢関に着いた時

 

呂布をなめていた者は本郷猛の忠告に感謝することになるのであった。

 

(ル・ル・ル~ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号』)


 
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