No.545088

交わる外史~第三次! チキチキ! 玉璽戦争!?~(中編の参)

注意!
この作品は恋姫無双とその他の作品のクロスオーバー(パロディ)です!
「はいはい、外史、外史」の言葉で笑って許せる方はお読みください!

オールキャラを目指しているのになぜか回を重ねるごとに登場キャラが減っていきます。

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2013-02-16 19:49:41 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:1640   閲覧ユーザー数:1499

 

 

 

聖「次の対戦方法は――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♪♪♪テッテレー♪♪♪

 

 

 

 

『たたいて♪かぶって♪じゃんけんぽん♪』

 

 

 

 

 

玉璽戦争第三回戦

対戦方法『たたいて♪かぶって♪じゃんけんぽん♪』

 

 

聖「やり方は簡単。まずじゃんけんを行って、勝った方は『ぴこぴこはんまー(真桜製)』で相手の頭を叩く。負けた方は兜でそれを防ぐ。それを繰り返して、相手の頭を叩いた方の勝ちです♪」

 

麗羽「あら。なんだかこの『ぴこぴこ』おもしろいですわね。ほら、美羽さんもやってみなさい(ピコピコ)」

 

美羽「む……?(ピコピコ) ……おお! 変な感触なのじゃ!(ピコピコ)」

 

一刀「(……一体どうやったらあのピコピコ感を再現できるんだ……? 真桜、やっぱり恐ろしい子!)えーっと、今回の対戦はさっきと違って臣下のみんなだけが参加できるから注意してね」

 

聖「それと今回は『とーなめんと』……つまり、勝ち上がり形式で行いますので、参加する方は組合せを決めるためにくじを引いてくださいね」

 

愛紗「ん? ちょっと待ってください、聖様。我々は七名しかいないので一人余ってしまうのですが……」

 

斗詩「あ、そうですよね。だったら余った人はどうするんですか?」

 

聖「こちらから参加者を一人増やしますから大丈夫ですよー」

 

 

恋姫『まさか……』

 

 

一刀「ああ……心配しないでみんな。今回は漢女の出番はないから」

 

 

恋姫『(……ほっ)』

 

 

聖「さすがにあの二人を入れちゃうと『げーむばらんす』がおかしくなってしまいますからね♪ というわけで『げーむきらー』さん。どうぞ♪」

 

 

 

 

 

左慈「……ふん。なぜ俺がこんなくだらん遊びなんかに」

 

于吉「抑えてください。今回ばかりは仕方ないでしょう?」

 

 

 

 

愛紗「っ! よりにもよって貴様らか……!」

 

春蘭「貴様らよくも抜けぬけと我らの前に顔を出せたな! 今度こそ真っ二つにしてくれる!」

 

聖「春蘭さーん、武器使ったら失格ですからねー」

 

春蘭「うっ……。だが、しかし……」

 

桃香「愛紗ちゃん。あの人達って――」

 

愛紗「……左慈と于吉。無印で散々ご主人様と私達を苦しめ――」

 

 

 

 

 

桃香「――確か真でクビになった人達だよね?」

 

 

 

 

 

左慈、于吉、大喬、小喬(以下リストラ組)「「「「ぐはっ!?」」」」

 

 

 

 

 

美羽「おお、そうじゃったのか! 見たことない顔じゃからてっきり主様のいう『もぶきゃら』というやつかとおもったのじゃ!」

 

 

 

 

リストラ組「「「「ごふっ!?」」」」

 

 

 

 

天和「ねえ、ねえ。なんであの人達クビになっちゃったのかな?」

 

地和「さあ? 華琳さま達に比べて影が薄かったからじゃない? もしくは『きゃら』が薄かったのかも」

 

 

 

 

リストラ組「「「「げばらっ!?」」」」

 

 

 

 

 

七乃「ふふふ……。美以ちゃん、知ってますか? あの人達がいなくなったおかげで、あなたやシャムちゃん達の出番があったんですよ」

 

美以「おお、そうなのか! だったらお礼をいうのにゃ!」

 

南蛮勢『ありがとうなのにゃー!!!』

 

 

 

 

 

リストラ組「「「「ごぱあ!?」」」」

 

 

 

 

音々音「つまり、こいつらは『恋姫』には必要のない奴らだったてことですな!」

 

 

 

 

 

リストラ組「「「「ぎゃあああああああ!!!???」」」」

 

 

 

 

 

一刀「みんな落ち着いて!? っていうか、さりげなくさっきから大喬と小喬もダメージを負ってるから! ほら二人とも大丈夫だからな! 俺は二人を必要ないなんて思ったことは一度もないからな!」

 

大喬「ふえええええん! ご主人さまああああ!」

 

小喬「かずとー!」

 

 

聖「憐れ、大喬ちゃん、小喬ちゃん……。えーっと、二人の心の『けあ』は一刀様にまかせるとして、こちらは予定通りくじを引いて始めるとしましょう!」

 

左慈、于吉「「しくしく……」」

 

朱里「二人ともいつまで泣いているんですか……」

 

穏「あの二人ってあんな人でしたっけ~? なんだか性格とか変わってませんか?」

 

星「ふむ。出番のない間に何かあったのかもしれんな。まあ、自業自得というものだろう」

 

愛紗「だが、さすがに憐れにも思えるな……」

 

聖「はい、はい! 皆さん、くじ引きを始めますよー!」

 

 

 

 

 

~くじ引き結果~

 

一回戦 七乃VS星

二回戦  恋VS斗詩

三回戦 愛紗VS左慈

四回戦 冥琳VS春蘭

 

 

 

 

 

一回戦 七乃VS星

 

 

七乃「うわ……。初戦の相手が星さんとか運がないですねー……。せめて(単純な)春蘭さんとかだったらどうにかなったんですけど……」

 

星「せっかく白蓮殿が自らの長所を生かして点数を稼いでくれたのだ。桃香様達には悪いがこのまま引き離させてもらおう」

 

 

美羽「ぬはははは! 七乃~がんばれ~、なのじゃ!」

 

白蓮「こら、星! 余計なことは言うなー!」

 

 

亜莎「これは星さんが有利ですね」

 

風「星ちゃんは反射神経や動体視力も優れていまし、おまけに武将の中でも特に槍さばきの速さに優れていますからね~」

 

 

聖「お二人とも用意はできましたね? では始めますよ! じゃんけん――」

 

 

『ぽん!』

 

 

七乃「――っ!(バッ)」

 

星「ふっ!(ヒュッ)」

 

七乃「ひゃああああ!?(ピコン!)」

 

星「――っ!? ……やるではないか、七乃……」

 

七乃「(ぎ、ギリギリです~……。やっぱり私がこの遊戯で星さんに勝つためには最初のじゃんけんで負けないことが大前提ですね~……。そのためには彼女の癖を読まなくちゃいけません……。うう……)

 

 

鈴々「おお! 星の攻撃を防いだのだ!」

 

祭「『へるめっと』を被る動作に迷いがなかったからのう。おそらく、最初からじゃんけんに勝った時よりも負けた時のことを優先しておったのじゃな」

 

音々音「しかしそれでは勝った時の動作が遅くなってしまって星を叩くことはできないですぞ」

 

 

聖「続けますよー。じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!」

 

 

七乃「え、えーい!(ヒュ)」

 

星「ふっ(ピコーン)」

 

 

詠「さすが星。余裕ね」

 

華雄「これはもう勝負は見えたな」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「やー!(ヒュ)」

 

星「よっと(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

星「はっ!(ビュッ!)」

 

七乃「きゃあああああ!?(ピコン!)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ! あいこで、しょ!』

 

 

七乃「はー!(ヒュ)」

 

星「おっと(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「たー!(ヒュ)」

 

星「ふむ(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

七乃「うう……。えーい!(ヒュ)」

 

星「ふっ(ジュワ)」

 

華蝶仮面「――ん?(ピコーーーン!) なっ!?」

 

 

聖「はーい。星さん失格ー…………って、あれ?」

 

鈴々「にゃ!? なんで華蝶仮面がここにいるのだ!? そして、なぜか星がいないのだ!」

 

桃香「えっ? 星ちゃんはどこにいっちゃったの!?」

 

愛紗「まさか、華蝶仮面、貴様の仕業か! 星をどこにやった! 返答次第ではたたではすまさんぞ!」

 

 

華蝶仮面「(まずい。間違えて『へるめっと』ではなくいつもの仮面を被ってしまった。この場は上手くやり込まねば……)お、おほん。趙雲は急に体調が悪くなってしまい医務室に向かった。私は彼女に頼まれそれを伝えに来ただけだ」

 

桃香「星ちゃん調子が悪いの!? 全然気づかなかったよ……。どこが悪いの? もしかしてひどい病気なの!?」

 

華蝶仮面「い、いや。病気とかではないので安心されよ、劉備殿。なんでも少しばかり吐き気がするだけで、軽く横になればすぐに良くなるであろうと本人も言っていたぞ?」

 

桃香「でも、あの星ちゃんがわざわざ医務室まで行くなんてやっぱりただ事じゃないよ……。星ちゃん、私達に言えないような病気にかかってるのかも……」

 

華蝶仮面「だ、だから病気ではないと――」

 

桃香「あ、もしかして!」

 

愛紗「何か気がつかれたのかですか、桃香様?」

 

桃香「うん! もしかしたら星ちゃん、ご主人様の子供を身ごもったのかも!」

 

華蝶仮面「――えっ?」

 

愛紗「なんと!?」

 

鈴々「お姉ちゃん、それは本当なのか!?」

 

桃香「だって星ちゃん、急に気持ちが悪くなったんでしょ。それってきっとつわりの症状だよ! さっきまであんなに元気だったんだから、他に体調が悪くなった理由なんて思いつかないもん」

 

華蝶仮面「え……あ……いや……その……」

 

愛紗「な、なるほど……確かに……それは……はっ!? そういえば……最近ご主人様と星が一緒にいることが多かったような……もしかして本当に……? め、めでたいことだが……少し悔しいような…………最近私はご寵愛を受けてないし…………いや。ここは素直に星を祝福するべきか。ふふ、よかったな。星」

 

鈴々「にゃははは、すごいのだー! お兄ちゃんと星の子供かー。生まれてくるのがすっごく楽しみなのだ!」

 

華蝶仮面「――――――」

 

桃香「華蝶仮面さん、星ちゃんが医務室に行ったのって本当はそうなんでしょう?」

 

華蝶仮面「――へ? あ、はい……?」

 

桃香「ほら、やっぱりそうなんだよ!」

 

愛紗「桃香様、玉璽戦争の結果がどうあれ、国に帰ったら早速祝宴の準備をしましょう。……と、いうよりも星のやつは自分が今どれほど重大な体かわかっておるのか? いくらご主人様の寵愛のためとはいえ、身重の体でこの戦いに参加するとは」

 

桃香「そうだよね! うん、私決めたよ。もし星ちゃんがこのまま大人しくしないんだったら、無理やりにでも医務室に連れて行く! だってもう星ちゃん一人の体じゃないんだもんね!」

 

華蝶仮面「――っ!?」

 

白蓮「ちょ、ちょっと待ってくれ、桃香! 別に星は妊娠したわけじゃ――!」

 

桃香「だめだよ、白蓮ちゃん! 確かに星ちゃんがこのまま参加できなかったら白蓮ちゃんの組はつらいかもしれないけど、今回ばかりはダメだよ! 星ちゃんと体の中の赤ちゃんのためなんだから。もしかして……もしかして、白蓮ちゃんは星ちゃんとご主人様の赤ちゃんなんてどうでもいいっていうの…………?」

 

白蓮「い、いや!? そういうわけじゃないけどさ!?」

 

桃香「うん、そうだよね。それじゃあ、愛紗ちゃん、鈴々ちゃん! もし星ちゃんがこのまま参加しようとするなら、力ずくでも医務室の華佗先生の所に連れって行って!」

 

愛紗「はい! わかりました!」

 

鈴々「鈴々に任せるのだ!」

 

華蝶仮面「――――――――――」

 

 

秋蘭「朱里、雛里。いいのか?」

 

朱里「ええ……まあ、星さんが本当に妊娠している可能性も、万が一、もしかして、ひょっとしたら、あるかもしれませんし……」

 

雛里「そうでなくても、病気と言う可能性もありますし……」

 

朱里「それに……」

 

雛里「どちらにせよ……」

 

 

 

 

 

朱里、雛里「「今、星さんは私達の味方でなくて敵ですから」」

 

 

 

 

 

秋蘭「うむ、その意見には我らも同意だ」

 

冥琳「同じく」

 

詠「同感」

 

斗詩「あはは……」

 

 

 

 

 

聖「えー……なんだかよくわからない状況になっちゃいましたが、とりあえず不戦勝で七乃さんの勝利でーす」

 

 

七乃「あは♪」

 

白蓮「……ああ、この戦い負けたかも……」

 

 

 

 

二回戦 恋VS斗詩

 

恋「……負けない」

 

斗詩「七乃さんだって星さんに勝ったんだ、七乃さんだって星さんに勝ったんだ……! 私だって、私だって……!」

 

 

月「恋さーん、頑張ってください!」

 

麗羽「斗詩さん、やーっておしまいなさい!」

 

 

猪々子「斗詩の勝ちに明日の昼飯!」

 

詠「恋の勝ちに今日の夕飯を賭けるわ」

 

祭「儂も恋に今夜の酒を賭けるとするかのう」

 

真桜「うちは絡繰り夏候惇将軍で恋に賭けるとするわ」

 

 

聖「それじゃ、いきますよ。じゃんけん、ぽん!」

 

 

斗詩「あっ!(バッ)」

 

恋「……ん!(ビュオオオウ!)」

 

斗詩「(ピコオオオオオン!)きゃあああああああああああ!?(ばたり)」

 

 

猪々子「と、斗詩いいいいいいいい!?」

 

明命「す、すごいです……。『へるめっと』で防御したはずの斗詩さんがそのまま倒れちゃいました……」

 

霞「あちゃー……。恋のやつ本気だしすぎやろ……」

 

沙和「斗詩さん、完璧に目が回ちゃってるの~……」

 

真桜「おかしいなー? 春蘭さまが本気で叩いても『へるめっと』を被ってる限りけがはせえへんように作成したんやけど……」

 

 

聖「斗詩さんが気絶して続行不可能なので、恋さんの勝利でーす! 惜しかったですね、斗詩さん」

 

 

 

 

 

三回戦 愛紗VS左慈

 

愛紗「……決着をつけさせてもらうぞ、左慈」

 

左慈「……ふん」

 

 

桃香「愛紗ちゃーん! 頑張れー!」

 

于吉「ああ……真剣な表情をした左慈も素敵ですね……」

 

 

鈴々「愛紗ー! 負けるなーなのだ!」

 

朱里「……因縁の戦いですね」

 

秋蘭「ああ、我らとしては忘れることのできない相手だからな」

 

冥琳「……………」

 

 

聖「二人ともすごい殺気ですねー……。ごほん。いきますよ! じゃんけん、ぽん!」

 

 

愛紗「はあああ!(ヒュッ)」

 

左慈「ふっ(ピコン)」

 

 

聖「じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!」

 

 

左慈「はっ!(ヒュッ)」

 

愛紗「なんの!(ピコン)」

 

 

 

 

 

穏「愛紗さんと左慈さん、互角ですね……」

 

霞「身のこなしは相変わらずってことやな……」

 

麗羽「地味な戦いですわね……」

 

 

 

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

愛紗「ふっ!(ビュッ)」

 

左慈「はっ!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ! あいこで、しょ!』

 

 

愛紗「もう一度!(ビュッ)」

 

左慈「きくか!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

左慈「はああ!(ビュッ)」

 

愛紗「くっ!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

愛紗「やあああ!(ビュッ)」

 

左慈「ちいい!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

左慈「この!(ビュッ)」

 

愛紗「――っ!(ピコン)」

 

 

 

 

 

華雄「速度が上がってきたな」

 

桂花「そろそろ私の目じゃ追えなくなってきたわ……」

 

詠「聖様も掛け声を出すのが大変そうね……」

 

 

 

 

 

『じゃ……じゃんけん、ぽん!』

 

 

左慈「ちっ!(ビュッ)」

 

愛紗「くうう!(ピコン)」

 

 

『じゃん……けん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

左慈「おらおら!(ビュッ)」

 

愛紗「まだまだ!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽ、ん!』

 

 

愛紗「くらえ!(ビュッ)」

 

左慈「はっ!(ピコン)」

 

 

 

 

 

季衣「二人ともすごいですね……」

 

春蘭「ふん! 私なら最初の一太刀で決まっていたぞ!」

 

月「へぅ……」

 

 

 

 

 

『じゃ、じゃん、けん、ぽん!』

 

 

左慈「ハァハァ……おおおお!(ビュッ)」

 

愛紗「ハァハァ……くっ!?(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽ、ん! あ、あいこで、しょ! あい、こで、しょ! あ、あ、あいこで、しょ!』

 

 

愛紗「ハァハァ…………はああああ!(ビュッ)」

 

左慈「ハァハァ…………なっ!?(ピコン)」

 

 

 

 

 

恋「……そろそろ終わり」

 

秋蘭「そうだな」

 

猪々子「二人とも息上がってるもんな」

 

 

 

 

 

『じゃ……じゃんけん、ぽん! あ、あいこで、しょ!』

 

 

愛紗「――はああああああああああ!(ビュウウウウウウ!)」

 

左慈「なに!?(ピコーーーーン!)」

 

 

聖「見事な一撃! 愛紗さんの勝利です!」

 

 

無印組『よし!』

 

 

左慈「ち。まさか初戦で敗退とはな」

 

愛紗「ハァハァ……借りは返したぞ、左慈」

 

左慈「…………ふん」

 

于吉「ああ……悔しそうな左慈もいいでs」

 

左慈「ふん!(ビュオオ!)」

 

于吉「ああ!(バキーン!)」

 

 

 

 

 

四回戦 冥琳VS春蘭

 

 

春蘭「(医務室にいる)華琳様のために必ず勝つ!」

 

冥琳「(医務室にいる)雪蓮ためにも負けるわけにはいかない!」

 

 

【医務室】

 

華琳「……うーん……筋肉のお化け……うーん……」

 

雪蓮「……めーりん、めーりん……ぐー……」

 

 

流琉「秋蘭様、春蘭様は大丈夫でしょうか?」

 

秋蘭「大丈夫だ……と、言いたいが、相手はあの孫呉の大都督。一筋縄ではいかないかもしれないな」

 

稟「そうですね」

 

 

 

聖「お二人とも準備はいいですね! いきます! じゃんけん、ぽん!」

 

 

春蘭「おらあああ!(ビュウ)」

 

冥琳「くっ!(ぴ、ピコン)」

 

 

 

穏「ふわあああ……。危なかったですね~」

 

亞沙「ぎ、ぎりぎりでしたね……」

 

 

冥琳(くっ! わかってはいたが身体能力の差が激しいな……! やはりここは例のあの手を使うしかないか……)

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

春蘭「おりゃあああ!(ビュウ)」

 

冥琳「くはっ!(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

春蘭「はああああ!(ビュウ)」

 

冥琳「がっ!(ぴ、ピコン)」

 

 

明命「はうあ! い、今のもギリギリです!」

 

桂花「ふふん。あのバカも偶には役に立つじゃない」

 

 

冥琳(あの策を使うにはまずじゃんけんに勝利しなくては……。だが、春蘭め。頭をほとんど使わず本能で手を出している。おかげで手が読みづらい……!)

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

春蘭「でりゃあああ!(ビュ)」

 

冥琳「――っう!?(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

春蘭「どりゃああ!(ビュウ)」

 

冥琳「ぐわああ!?(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

冥琳「(よし、ようやくきた!)あ、華琳殿!(ビュウ)」

 

春蘭「え。華琳さ、まあああああ!?(ピコーン)」

 

 

聖「はい、冥琳さんの勝ち~♪」

 

 

秋蘭「姉者~……」

 

桂花「やっぱり役立たずじゃない、この脳筋猪女!」

 

季衣「春蘭さま……華琳さまはまだ帰ってきてませんよ……」

 

春蘭「な! 卑怯だぞ、冥琳!」

 

冥琳「いや、まさか一刀から聞いた話がここまで上手くいくとは……」

 

春蘭「なにい、今のは一刀の作戦なのか! おのれ、許さんぞ、一刀!」

 

一刀「えっ! 俺のせい!?」

 

春蘭「そこを動くな! 今すぐ真っ二つにしてくれる!」

 

一刀「いや、春蘭さん! 武器使ったら反則で失格になりますよ!?」

 

春蘭「ならば素手で真っ二つにしてくれるわ!」

 

一刀「こええええええええ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準決勝組合せ

 

一回戦 七乃VS恋

二回戦 愛紗VS冥琳

 

 

 

 

 

準決勝一回戦 七乃VS恋

 

恋「……勝つ」

 

七乃「ふふふ……」

 

 

詠「ふふん。七乃相手なら楽勝ね」

 

美羽「主様~。七乃の代わりに蜂蜜水を持ってきてくれぬか?」

 

 

音々音「……なんだか嫌な予感がするのです」

 

霞「ん? うちは何も感じんけど?」

 

祭「ふむ。七乃のやつは昔から才能を間違った方法で使うのが上手いやつじゃからな。もしかしたら何か仕掛けてくるかもしれんのう」

 

 

聖「それでは準決勝一回戦を始めます。いきますよ? じゃんけん――」

 

七乃「あ、ちょっと待ってください。恋ちゃん、対戦前に一つ言いたいことがあるんですが」

 

恋「……? ……なに?」

 

七乃「この前の非番の時にねねちゃんを昼寝に誘いましたよね? ほら、セキトちゃんとか張々ちゃんとか、美以ちゃん達にゃん蛮族の面子といっしょに」

 

音々音「――っ!?(ビク!)」

 

恋「(こく)……あった。……でも、ねね用事があった」

 

七乃「そうでしたね~。確か政務の残りがあったんでしたっけ~?」

 

恋「……うん。……ねね、忙しそうだった。……残念だったけど、お仕事の邪魔はダメ……」

 

七乃「本当に残念でしたね~。……でも、実は私見ちゃったんですよ……」

 

恋「……?」

 

音々音「聞いてはダメなのです、恋殿! それは罠ですぞー!!!」

 

 

 

 

 

七乃「恋ちゃんの誘いを断ったねねちゃんが、そのまま一刀さんと街で二人っきりの『でーと』をしているのを」

 

 

 

 

 

恋「――えっ?」

 

音々音「わわわわわ…………」

 

七乃「あの日のねねちゃんは本当に幸せそうでしたね~。恋さんもまだ行ったことのない華琳さん絶賛の絶品料理店でお昼をいっしょに食べていましたし、夜は夜で珍しく二人きりで一晩を過ごしていましたしね~……」

 

恋「…………ねね、どういうこと?」

 

音々音「れ、恋殿、これは違うのです! あ、あのボンクラが無理やり――!」

 

七乃「あれ~? でもあの日誘ったのはねねちゃんからでしたよね~? 私、見ていたから知っているんですよ」

 

音々音(ギクギク!)

 

恋「…………ねね、ずるい…………! …………酷い…………!(ゴゴゴ……!)」

 

音々音「ち、ち、違うのです! これは、あの、その――!?」

 

恋「…………ちょっと、こっち来る…………!(ゴゴゴ……!)」

 

音々音「ま、待ってくだされ! 恋殿! 恋どのおおおおおおおおおおおおおお!?」

 

 

 

 

 

???『ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ―――――――――――――――あ!?(ぷつん)』

 

 

 

 

 

七乃以外『(ガタガタガタガタガタガタ…………)』

 

 

七乃「あれ、恋ちゃんどこに行っちゃったんですかね~? 準決勝はどうしましょうか、聖様?」

 

聖「(ビク)え。そ、そうですね……」

 

七乃「(じー)」

 

聖「七乃さんの不戦勝です!!!」

 

 

 

 

 

 

準決勝二回戦 愛紗VS冥琳

 

 

愛紗「冥琳か。相手にとって不足なし!」

 

冥琳「(まずいな……。春蘭との戦いが予想以上に長引いてしまった。長期戦はこちらの不利だな……)」

 

 

桃香「がんばれー、愛紗ちゃん! これに勝ったら決勝だよー!」

 

祭「……む。公瑾のやつめ。顔色が悪いのう」

 

亞莎「先ほどの春蘭さんとの試合が後を引いているみたいですね……」

 

凪「愛紗様も左慈との試合は長期戦でしたが軍師の冥琳様とは体力が違いますからね。短期戦で決めなくてはジリ貧でしょうね」

 

華雄「ふむ。さて、どちらが勝つか……」

 

 

聖「いきますよ。じゃんけん、ぽん!」

 

 

愛紗「ふっ!(ビュウ!)」

 

冥琳「ぐはっ!?(ピコーーーン)」

 

 

 

 

 

恋姫『…………え、おしまい?』

 

 

 

 

 

聖「勝負ありですねー。決勝進出二人目は愛紗さんでーす!」

 

 

冥琳「…………無念(がく)」

 

 

 

 

 

決勝戦 七乃VS愛紗

 

 

愛紗「正直、決勝の相手がお前だとは思わなかったぞ」

 

七乃「あはは~♪ 運が良かっただけですよ~♪」

 

 

美羽「七乃、絶対に勝つのじゃぞー!」

 

桃香「愛紗ちゃんこれで勝ったらご主人様に一歩近づくよ!」

 

 

月「詠ちゃん、どっちが勝つと思う?」

 

詠「……順当にいけば愛紗ね。でもさっきのねねの末路を考えたら……」

 

稟「十分、七乃殿にも勝機はあるでしょうね」

 

流琉「秋蘭様はどう思いますか?」

 

秋蘭「私も詠と同じ意見だな。七乃が奇策を打ってくるか、そして愛紗をそれに乗せられないか。勝敗はそこにかかっていると言っていいだろう」

 

 

聖「さあ、いよいよ決勝戦です! 両者とも準備はいいですね? それでは、じゃんけん、ぽん!」

 

 

七乃「やっ!(ビュ)」

 

愛紗「ふ!(ピコン)」

 

七乃「(うーん……易々と防がれちゃいましたね~。やっぱり普通にやっても勝ち目はないですね……。だったら……)」

 

 

猪々子「うわ……七乃のやつ、なにか思いつきやがったな……」

 

沙和「すっごく悪い顔してるの~……」

 

 

聖「じゃんけん、ぽん!」

 

 

愛紗「ふっ!(ビュウ)」

 

七乃「ひゃあああ!?(ピコン) ……あの愛紗さん」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ!』

 

 

愛紗「……どうした?(ビュウ)」

 

七乃「わわわ!(ピコン) ……『お口』」

 

愛紗「……?」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『おっぱい』(ビュウ)」

 

愛紗「……??(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん! あいこで、しょ! あいこで、しょ!』

 

 

愛紗「さっきから何を訳の分からぬことを言っている?(ビュウ)」

 

七乃「ひゃああああ!?(ピコン) ……『めいど服』」

 

愛紗「……? ……。――っ!?」

 

 

鈴々「にゃ? なんだか愛紗の顔色が変わったのだ?」

 

雛里「あわわ……なんだか青ざめてますね……」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

愛紗「ま、待て、七乃。もしかしてそれは……(ヒュ)」

 

七乃「お?(ピコ) ……『縄』」

 

愛紗「にゃあああああ!?」

 

 

『? じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『青竜偃月刀』(ビュ)」

 

愛紗「ああああ!?(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『黄巾党』(ヒュン)」

 

愛紗「きゃああ!?(ピコン)」

 

 

 

冥琳「……見るからに愛紗の動きが悪くなったな」

 

凪「い、一体あの単語はなんなんでしょうか?」

 

真桜「……意味はだいたい分かるなあ。……用途は不明やけど」

 

朱里「はわわ……どうして『めいど服』と『黄巾党』なんて言葉が繋がるんでしょうか……」

 

 

『えーっと……じゃんけん、ぽん!』

 

 

愛紗「それ以上口にするなあ!(ヒュン)」

 

七乃「よっと(ピコン) ……『乗馬』」

 

愛紗「ぎゃああああああ!?」

 

 

『じゃ、じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『竹簡』(ヒュン)」

 

愛紗「――!?(ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『お魚さん』(ヒュン)」

 

愛紗「やめてえええ!?(ぴ、ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん!』

 

 

七乃「……『鈍砕骨』(ヒュン)」

 

愛紗「みいいいい!?(ぴ、ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん♪』

 

 

七乃「……『お茶碗』(ヒュン)」

 

愛紗「あ……あああ……(ぴ、ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん♪』

 

 

七乃「……『靴』(ヒュン)」

 

愛紗「きゃああああああ!?(ぴ、ピコン)」

 

 

『じゃんけん、ぽん♪』

 

 

七乃「……『白狐九尾』(ヒュン)」

 

愛紗「もうやめてくれええええええええええ(ピコーーーン!)……あう」

 

 

聖「終りょーーーーーーーーう♪ 優勝は七乃さんです♪ おめでとうございます♪ ……あとでさっきの単語の意味を私にだけ詳しく教えてくださいね♪」

 

 

七乃「美羽様ー♪ 勝ちましたよー♪」

 

美羽「うむ♪ さすがは七乃じゃ。褒めてつかわすぞ♪ ぬははははははは♪」

 

 

愛紗「………………(フラフラ)」

 

桃香「えーっと、愛紗ちゃん……。七乃さんが言ってた単語ってどういう意味だったの? どうして『お魚さん』と『お茶碗』と『青竜偃月刀』が――」

 

 

 

 

 

愛紗「お願いです! 忘れてください! お願いです!(土下座)」

 

 

 

 

七乃以外『(どういう意味だったんだろう…………?)』

 

 

 

 

 

おまけ

 

春蘭「ところで、なぜ貴様らが玉璽戦争に協力しているのだ?」

 

于吉「交換条件があったからですよ。協力する代わりに好きな報酬をもらえる手はずになっていましてね」

 

春蘭「報酬だと? どんなものなのだ?」

 

 

 

 

 

左慈「俺の報酬は『北郷一刀を一か月自由に殴れる権利』だ」

 

 

 

 

 

一刀「なっ!? そんなこと一言も聞いてないぞ!?」

 

左慈「ふん。相手に教えるバカがどこにいる(ドヤア)」

 

一刀「くっ……こいつ、むかつく!」

 

 

 

 

 

于吉「ちなみに私の報酬は『貂蝉と卑弥呼が私と左慈を一か月間同じ結界に閉じ込める』というものです」

 

 

 

 

 

左慈「なっ!? そんなこと一言も聞いてないぞ!?」

 

于吉「ははは。相手に教えるバカがどこにいるんですか(ドヤア)」

 

左慈「くっ……こいつ、むかつく!」

 

 

 

 

 

愛紗「あの。聖様、いいんですか。于吉はともかく左慈の願いはご主人様に危害が加わりますよ……!」

 

聖「大丈夫ですよー。あくまで『一刀様を自由に殴る権利』をあげるだけですから。こちらが『それを妨害しない権利』は与えるつもりはまったくありません。ですから、さっさとあの変態共を貂蝉さんと卑弥呼さんの結界に放り込んじゃいましょう。そしたらあとは勝手につぶし合ってくださるでしょうしね」

 

愛紗(く、黒い……)

 


 
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