No.543920

秘封倶楽部

おふださん

ネタ作りに

2013-02-13 23:55:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:173   閲覧ユーザー数:173

 

大学、京都秘封倶楽部。

少人数による活動。

寂しい活動の終わり。

二人他愛ない話。

帰り道。

 

「なんだか私達、もっと前から知り合ってたぐらい仲いいよね」

蓮子は微笑みながらメリーに話した。

呆れたように鼻で笑い

「そうね」

メリーも蓮子に微笑みにつられ笑う。

「遠い昔。私達が生まれる前、でも私達がいた時代に私と蓮子は出会ってたのよ」

少しの間を起き、さらに「多分」と、付け加えた。

言葉には少し悲しそうな、でも嬉しそうな、そんな複雑さが混じっていた。

「なにそれ、メリーってそういうの信じるタイプだっけ」

メリーは首を振る。

笑っていたはずのメリーの顔はとても悲しそうな顔をしていた。

「らしくないかな、でも」

独り言。

「そんな可能性があるぐらい」

そっぽを向くメリー。

「そのぐらい、仲いいよね。私達」

振り返り、満面の笑みを浮かべるメリー。

そこには少し涙が浮かんでいた。

「そうよね」

そっとメリーを抱き寄せた。

そこには優しさがあり、心地いい友達以上の何かが合った。

「大丈夫」

どこか来る自信なのか、蓮子はそう言った。

蓮子も「多分」と付け加えた。

「なにそれ」

訝しげな顔をする。

「大丈夫」より、「多分」の方に向けそう思ったのか。

「便利な言葉でしょ。多分、って」

意地悪な笑みが浮かぶ。

「安心した」

お互いは無垢な笑いを浮かべていた。

 

 
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