No.537309

IS 黄金騎士物語 第一話

駄文だけど頑張る!!千冬さんのブラコンをちょっと?悪化させました。 早くIS登場させたいぜ。

2013-01-28 22:04:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1073   閲覧ユーザー数:1046

男はたった一人

鋼牙視点

 

 みなさん。針の筵という言葉ご存じだろうか。

 

 針の筵 意味:一時も心の休まらない、つらい場所や境遇のたとえ。

 

 そう、今がそれだ。

・・・・すまない、言葉が足りないようだ。今現在、高校生活最初のHRのため、一年一組のクラスにいる。そう、高校生活だ。新しいスタートに希望と不安を持って、今いることだろう。

だが、しかし、しかしだ。今現在進行で、クラスの視線を俺が独占中だ。

言っておくが、俺は自意識過剰でも、ナルシストでも、ましてや、イケメンでもない。

これを親友の五反田弾にいうと、

 

『てめーは俺が殺す!!!!!』

 

と言って殴り掛かってくる。勿論、返り討ちにしたが。しかし、なぜ、怒るのだろう?

 

・・・・話が逸れた。では、なぜ俺に視線がくるのか。

理由は簡単。男が俺一人だけだからだ。別に女子高に迷い込んだとか。そう言った話ではない。俺がISを使えてしまったこと。そのせいでここIS学園に強制的に入学されてしまったのだ。

 

 

IS 正式名称「インフィニット・ストラトス」

宇宙空間での活動を想定され、開発されたマルチフォーム・スーツ。しかし、従来の現存兵器を軽く凌駕する圧倒的な性能が全世界に知れ渡り、軍事目的の運用が始まり、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして、現在、核を凌ぐ抑止力としての要になっている。

最早、究極の機動兵器といっても過言ではない。しかし、このISには原因は不明であるが、女性にしか使う事が出来ないのである。そのため、女性優位の社会、女尊男卑の社会が完成した。

もう一度いうが、ISは『女性にしか使えない』。これはISを知っている上での常識。それが普通なのだ。

しかし、今、その常識を壊す存在が現れた。それが、俺だ

 

 

 そして、現在に戻る。そんな存在がいれば、まずは好奇心がくるわけで、現在進行形で視線を浴びまくりだ。

ハッキリ言うが、気まずい。ここにいる全員が俺を見ている。座禅などで精神修業してきたが、この空間は異質だろう。落ち着かない。しかも、前の席の中央にいるのだ。後ろと横から、視線がバンバン来る。気まずい以外何がある。

ちらっと、横の窓際にいる幼馴染、篠ノ乃箒に目を向ける。こちらを見ていただろう箒は目を向けるなり、ぷいっと目を逸らした。どうやら、助けてくれないらしい。

 

「き・・・くん・・鬼崎くん!!!」

いろいろと考え事をしていると先生に呼ばれた。確かこのクラスの副担任だったけ。そういえば、今は、自己紹介のための時間だったな。

 

「すいません、考え事していまし・・・・」

 

そう答えながら、副担任である先生に目を向ける。そういえば、考え事していて先生の顔を見ていなかったなと思いながら顔を見て驚く。

二十歳を超えているのに、未だに中学生扱いされるという童顔。やや大きめの眼鏡をつけていてより一層子供っぽく見える。しかし、その顔に相反するかなりの巨乳。

 

「・・・・真耶さん?」

 

そこにいたのは姉さんの後輩でよく家に来ていた、山田真耶さん。その人がいた。

 

「き、鬼崎くん!ここでは、私は山田先生です!!!」

 

「へっ?あ、いや」

 

混乱した。なんでここに真耶さんが?てか教師してたんですか?

取りあえず落ち着こうとすると、

 

「・・・・何をしている?」

 

聞き覚えのある声が聞こえた。と同時に何かが振り落される。

 

バシィ!!

 

振り落される出席簿を片手で防ぐ。危ないと思うよりも出席簿を振り落した人物に再度驚く。

鋭い眼つきにスーツがよく似合う長身。女性が羨むボディライン。

そして、IS界において、知らない人はいない。

鬼崎 千冬。我が姉が目の前にいた。

 

「・・・・・千冬姉さん?」

 

ドン!!!!

 

「ここでは鬼崎先生だ」

 

二度落とされる出席簿という名の凶器を再度片手で防ぐ。どう考えても出席簿で出せる音ではないはずなのだが。取り敢えず謝るべきか。

 

「すいません。ち・・鬼崎先生」

 

「まぁいいだろう。でお前は自己紹介もできんのか?」

 

「・・・言い訳をしていいのなら、この状況ではさすがに落ち着かないのですが」

 

「確かにそうだな。ならば言ってやろう。慣れろ」

 

にべもない。暴君にもほどがある。

 

「諸君、私が鬼崎千冬だ。この一年で君たちを使い物にするのが仕事だ。私が言った事には出来ようが出来まいが必ず『はい』だ。いいな?」

 

訂正。鬼だ。こんなこと初っ端から言って、生徒が引くのでは、

 

「「「「「「「「きゃーーーーーーーー!!!!」」」」」」」」

 

音波兵器さながらの黄色い歓声が聞こえてきた。あんな事言われて嬉しいのか?

 

「・・・毎年、よくこれだけの馬鹿者が集まる。それとも私の所に集まるようにされているのか?」

 

 頭を手で抑えるようにする千冬姉さん。毎年こんな風なのか。というより教師やっていたのか。仕事について教えてもらっていなかったから、びっくりしている。

 

「おい鬼崎。自己紹介をしろ」

 

おっと。そういえば自己紹介だった。千冬姉さんに促され、後ろを向く。

 

(・・・・・あんまり見ないでもらいたいのだが)

 

 俺が自己紹介をはじめようとすると、好奇心いっぱいの視線で見てくる。視線がレーザーだったら、俺は今頃体中穴だらけだろう。

しかし立ちっぱなしにもなるわけにもいけない。早くしないと出席簿アタックがくる。

 

「初めまして。鬼崎鋼牙といいます。趣味は読書に鍛錬。家事全般が得意です。先ほどの会話で分かった人はいると思いますが、鬼崎先生の弟です。どんな理由かは解りませんが、ISを動かせるということで、この学園に来ることになりました。ISに関してはあなた方より素人といえます。こんな状況ですが、みんなと仲良くできるといいと思っているので、気軽に話かけて下さい。よろしくお願いします」

 

今できる上で最高の笑顔で話す。まぁあんまりすごい事なんてないんだが。

 

「「「「「・・・」」」」」

 

む、無言。何か外したのだろうかと思い、見渡すとクラスのほぼ全員が顔を真っ赤にしている。何かあったか?

 

「まぁ、いいだろう。山田先生。自己紹介の続きを」

 

「は、はい!!わかりました」

 

千冬姉さんに言われ自己紹介のために他の生徒の名前を言おうとする真耶さん。

 

「あぁ、そうだ。一つ言うことを忘れていた」

 

俺が席に座ろうとすると、姉さんがそんな事を言い出した。何か重要な事だろうか?

 

「このことはIS国際委員会にも言ったことだが、諸君らにも言っておく。こいつは私の弟だ。故に、色目、ハニートラップなどのことをすれば・・・・

 

次ノ日生キテルト思ウナヨ小娘ドモ」

 

・・・・・・訂正。いきなり、何を言ってんだこの人は。

最後の所なんか若干殺気出てるし。みんな怖がってるからやめてくれ姉さん。

 

「それでは続きを」

 

 こんな状況で出来るか。と思ったが、姉さんが睨んできたから思考を放棄。姉さんは読心術も出来るので、考え事を見抜かれることが多い。余計な事考えてまた攻撃されるわけにはいかない。

 

 

 かくして、なぜか男でありながらISを使える存在として、俺、鬼崎鋼牙のIS学園での生活が始まったのである。

 


 
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