No.535057

魔法少女リリカルなのは~多分管理局全体を敵に回しても余裕で勝てる転生者 その2~

あんのさん

※この作品の主人公はガチート、バグキャラです。
※この作品の主人公の口調は基本標準語ですが、時々広島弁が混じります。
※この作品の主人公は男の娘にも女の子にもなれます。

これらが受け付けない方は戻るボタン推奨です。

2013-01-23 02:05:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:9774   閲覧ユーザー数:9509

 

 

途中、涙で文字が滲んでいたり、また『ごめんなさい』が発作的に続いていたりして読み辛かったけど、何とか残り全部を読んだ。

 

どうも僕はこの手紙の差出人である女神さまに間違えて殺されたらしい。

 

ホームランボールを顔面に受けて後ろに倒れた時に後頭部を強打。

 

救急車で病院に送られている途中で息絶えたんだそうだ。

 

本来なら僕は死なず、無事に病院に着き一命をとりとめるはずだった。

 

だけどその時、僕を担当していた女神さまが、他の人の書類と僕の書類とを間違えて殺してしまった。

 

天界ではこういった事が起きた際、その人の望む世界へ『転生』させる。

 

それはその人が好きな物語の世界でも良いし、その人中心に回るオリジナルの世界でも良い。

 

しかし僕の場合は頭を打って意識の無いまま死んでしまったので、僕の望む世界を聞くことができなかった。

 

なので、僕が生前好きだったアニメ『魔法少女リリカルなのは』の世界に『転生』させた、と。

 

まるで転生物の二次小説みたいだね。

 

 

 

「俄かには信じがたいけど、今の状況から考えると、多分本当のことなんだろうなあ……。」

 

 

 

荒唐無稽な話ではあるけどね。

 

 

だってプロ野球選手の打った痛烈な打球が顔面直撃して、そのまま倒れて意識失ったんだよ?

その場合、目が覚めたらスタジアム内にある医務室か、病院にいるのが普通だよ。

 

それが何でこんな森の中?

こんなの絶対おかしいよ。

 

それにボールが当たったはずの顔面も、強打したはずの後頭部も全然痛みなんてしないし、怪我だってしてない。

 

まるで魔法でも使ったかのように。

 

 

だからこそ、この手紙の内容を信じられる。

 

いや、僕が馬鹿なだけかもしれないけどさ。

僕ってすぐ、誰でも彼でも信じるし……。

 

 

でもこれ、女神さまは自分が殺したって泣いてくれてるみたいだけど……。

 

 

 

「『一命をとりとめた』って言っても、後頭部も打ったからなあ。何かしらの障害が残ってたかもしれないよね……」

 

 

 

脳にダメージを負うと、言語障害や身体障害を起こす可能性が高い。

悪ければ一生ベットの上とかね。

 

もしそうだったら、今回死ねたのはある意味運が良かったかもしれない。

その上『転生』して新しい人生を歩めるって言うのなら、むしろ女神さまに感謝するべきだね。

 

だから女神さまが気に病むことはないんだけどな……。

 

 

 

 

 

そういえば手紙を読んでいてわかったけど、どうもこの服は女神さまが用意した物みたい。

 

 

死んで魂だけになった後に他の世界に『転生』。

生前着ていた服も含めて僕の魂だったなら服をきたまま『転生』していただろうけど、もちろんそんなことはない。

もしも服に付喪神が宿っていたとしても、別に服が死んだわけじゃないので一緒に『転生』されない。

 

 

だから『転生』直後の僕は何も着ていなかったそうだ。

それでは流石に問題があると、女神さまが取り急ぎ用意してくれたと。

 

 

 

 

……女神さまにすっぽんぽん見られたのか。恥ずかしい……。

 

 

 

 

でも女神なのに真っ黒にコーディネートするのはどうかと思うよ?

 

なんだろう、女神さまの趣味かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、生前読んだことのある『転生物』の二次小説なら、何かしらの『特典』をもらえるんだけど。

 

どうだろう、もらえるかな?

もしも貰えるなら欲しい物があるんだよなあ。

 

 

 

一つはFateに出てくる英霊エミヤの固有結界、『無限の剣製』。

術者の心象風景の具現化だったっけ?

英霊エミヤの物を複製する投影や強化なんかの魔術は、この固有結界から溢れ出た物らしい。

 

 

同じくFateに出てくる英雄王ギル・ガメッシュの宝具、『王の財宝』。

全ての宝具の原典を貯蔵していて、その数はギル・ガメッシュ本人にも測り知れないほどに膨大。

財宝を収めている『蔵』自体に射出機能があって、色んな宝具の原典を射出して戦える。

 

 

もし特典がもらえるんならこの二つのどっちか、できればどっちも欲しいなあ。

 

 

『無限の剣製』は、その固有結界自体に興味は無いんだけど、投影魔術は便利だから欲しい。

まあ刀剣類以外を投影すると、大分魔力使うらしいけど。

 

 

『王の財宝』は、何と言ってもあの『蔵』が魅力的でしょ!

荷物の持ち運びしなくていいなんて便利過ぎ!!

 

 

うん。戦うこととか一切考えてないね、僕。

 

 

なんて考えていると、いつの間にか封筒が厚くなっていた。

あれ、まだ手紙あったの?全部抜き取ったはずなのに……。

 

 

封筒の中身を取り出し読んでみる。

すると最初の1枚目に魅力的な文章が書かれていた。

 

 

 

『由崎 安野様にお贈りする特典』

 

 

 

噂をすれば何とやら。

 

テンプレ通りに特典が貰えるとは思いもしなかった!

でも何でこんな狙ったかのようなタイミングでこの手紙が入ってたんだろう?

 

あ、もしかして女神さまが監視しているのかな?

ならタイミングを見計らってこの手紙を転送してきたとか?

 

 

 

まあいいや。

さっそく『特典』の確認をしましょうか!

 

どんな『特典』だろう!

あわよくば『無限の剣製』か『王の財宝』とか来ないかな?

 

 

そんなことを考えながら2枚目を読み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

『特典一覧

 

 

 

欲視力《パラサイトシーイング》(視界及び思考を一方的に共有することが出来るスキル)

手のひら孵し《ハンドレッド・ガントレット》(因果を逆流させるスキル)

腑罪証明《アリバイブロック》(時間空間を無視してどこにでもいつからでも存在できるスキル)

無効脛《ライフゼロ》(スキルを無効化するスキル)

口写し《リップサービス》(口移しでスキルを授受できるスキル)

身気楼《ミラージュプナイル》(相手の認識をいじり自分を他の人間と錯覚させるスキル)

不慮の事故《エンカウンター》(自分の受けたダメージを押し付けるスキル)

五本の病爪《ファイブフォーカス》(病気を操る爪を出すスキル)

指折り確認《カウントアップ》(自分の持っているスキルの数を数えるスキル)

逆転掌訴《ギブアップダウン》(天井に張り付くことができるスキル)

肩肘貼らない《ウォールポスター》(壁に立てるスキル)

見囮刀《ソードルックス》(刀を精製するスキル)

狙数増《ゲットターゲット》(命中のスキル)

基本概念の大網《ミーニングネットワーク》(概念を斬るスキル)

剣者《ソードマン》(剣を擬人化するスキル)

刀下錐体《ソードレイン》(遥か上空から剣を降らすスキル)

前人未刀監《プリズムプリズン》(刀で檻をつくるスキル)

双肩術《ショルダーソード》(二刀流のスキル)

想査剣《リモートライト》(刀を遠隔操作するスキル)

創傷《ライフスカーズ》(刀傷が自動増殖するスキル)

これっきりの厄足《リミテッドフット》(絶対斬のスキル)

悪化傷《クリティカルキット》(かすり傷が致命傷になるスキル)

瀉血消毒《ヒートショック》(斬った対象の血液を沸騰させるスキル)

鞘走りより口走り《ハイパーダッシュウィット》(格好いい台詞とともに斬ると威力が上がるスキル)

弾眼剣《ハイブレイドリボルバー》(六本の剣を弾丸にするスキル)

お安い手加減《リーズナブルハンディ》(適度なダメージを与えるスキル)

借知剣《レンタルチケット》(剣の所有者の技を使えるスキル)

一刀骸《ワンズネクロ》(隙を消すスキル)

無病死《ノーモーション》(斬らずに斬るスキル)

急所外し《ニアリーデス》(どんなに斬っても死なないスキル)

たどたどしい拳《ビギナーズハードラック》(防御不可能のスキル)

遺体損壊《クラッシュペイン》(無痛のスキル)

足並みを揃える《サウザンドレッグス》(歩法のスキル)

闘士の翼賛《チアファイターズ》(飛翔するスキル)

五感性《クリティカルファイブ》(殴るごとに相手の五感を奪うスキル)

痛い系《パッチテスト》(ダメージを与えず痛みだけを与えるスキル)

怨敵は遠くにありて殴るもの《スタンドディスタントブロー》(遠当てのスキル)

免疫効果《ラーニングシステム》(一度浴びた攻撃は二度と浴びないスキル)

躯重力《グラビト》(重力を司るスキル)

燈虹彩《レインボーランプ》(色を司るスキル)

間違いなく放火《エキシビションマッチ》(火を司るスキル)

水肢体《ウォーターボディスラム》(水を司るスキル)

千脚万雷《ボルトレッグ》(雷を司るスキル)

風の吹くまま《ウインドウショッキング》(風を司るスキル)

業苦楽情土《ヘヴンイズノットヘヴン》(土を司るスキル)

人生花逆理《フラワーバッド》(花を司るスキル)

闇夜に肘鉄砲《ダークエルボー》(闇を司るスキル)

怠るの光《サボタージュビーム》(光を司るスキル)

屈折した愛情《エモーショナルターニング》(反射を司るスキル)

発破六重死《アハトアハトデッサン》(爆発を司るスキル)

ある魔法の一生《マジカルライフ》(魔法を司るスキル)

個人的外傷《トラッキング》(トラウマを偽造するスキル)

競う本能《ホームシックハウス》(戦意喪失のスキル)

愛逆転《ディスライク》(好きなモノが嫌いになるスキル)

嫌割者《クリスタルエッジ》(誰からも嫌われるスキル)

幽霊視眼《ドリームゴースト》(霊視のスキル)

心配機能《ハートラング》(不安のスキル)

蛸は身を食う《オクトパスディナー》(触手のスキル)

猫の耳も借りたい《キャントビーキャットイヤー》(猫耳を生やすスキル)

地獄の一兆目《アイアイアイアイアイアイアイアイ》(目を増やすスキル)

男尊女敬《レディースアンドジェントルメン》(性別変化のスキル)

生えている《ミートテール》(しっぽを生やすスキル)

若手の甲《ニューカマー》(年齢変化のスキル)

文節動物《クインセンテンス》(動物と会話するスキル)

翼を砕砕《フェザーコンプレックス》(翼を生やすスキル)

天輪現掌《ブロッケンフェメノン》(天使の輪を作るスキル)

人魚の肉球《フィッシングミートボール》(下半身が魚状になるスキル)

吸呼伝《アクアブレス》(鰓呼吸のスキル)

記憶操失《メモリーソート》(記憶のスキル)

絶飲絶食《カロリーオフペース》(栄養補給不要のスキル)

人間《ノーマライズ》(人間になるスキル)

飽くまで遊び《タイアードプレイ》(悪魔になるスキル)

無様な背比べ《ユーモアコントラスト》(敵より強いスキル)

時感作用《タイムバニー》(時を操るスキル)

故人的な意見《パストインターベンション》(偉人召喚のスキル)

眼の届く場所《エリアフリー》(千里眼のスキル)

時系列崩壊道中膝栗毛《エブリタイムスリップエブリディドリーム》(時間旅行のスキル)

確率隔離食感《アイソレートアベレージスペース》(確率操作のスキル)

自由自罪《フリークライミング》(パラメータ操作のスキル)

人間強度《マンパワー》(単に強いスキル)

脅威の胸囲《バーストバスト》(巨乳になるスキル)

巣食いの雨《ファフロッキーズ》(生命を与えるスキル)

収監は第二の転生なり《セカンドライフインジュエル》(生まれ変わるスキル)

防衛爪《ディフェンスレイヤー》(結界を張るスキル)

控え目に描いた勿論《ドローイングオフコース》(物質具現化のスキル)

控え目にも止まらない《ムービングショット》(早撃ちのスキル)

紅一点突破《ジャストミートポイント》(超々精密射撃のスキル)

ぶっぱなしが尽きない《エキセントリックトーク》(永久弾丸のスキル)

失敗ばかりの銃作り《ガンスミステイク》(銃火器精製のスキル)

地球一周弾丸旅行《ワールドグローブツアー》(射程距離無限のスキル)

静物透過率《ダイイングスルー》(遮蔽物無視のスキル)

金物縛り《フリーズユアネック》(銃口を向けると標的が動けなくなるスキル)

大嘘憑き《オールフィクション》(すべてをなかったことにするスキル)

完成《ジ エンド》(スキルを完成させるスキル)

スキルを作るスキル

言葉の重み

忍法運命崩し

忍法骨肉細工

曲弦糸

なるようにならない最悪《イフナッシングイズバッド》

 

 

※特典の中に魔法系スキルがございますが、こちらは魔力を一切消費しません。

※全てのスキルにON/OFF機能がございます。

※全てのスキルの使用に限度はございません。大嘘憑き《オールフィクション》で『リリなの』の世界をなかったことするのも可能です。全ては貴方の思いのままです。

 

 

 

それでは、良い第二の人生を』

 

 

 

 

 

 

 

目から鱗が落ちた。

いや、それどころか眼球が飛び出しそうだった。漫画みたいに。

 

 

多すぎ!!何なのこれ!?

『無限の剣製』とかがチャチな物に見えるほどにチートすぎるでしょ!!

こんなのが『リリカルなのは』の世界にいて良いと思ってるんですか!?

 

 

『瀉血消毒《ヒートショック》』とか使えるか!!

というか斬った相手絶対死ぬから!!

 

 

それに『脅威の胸囲《バーストバスト》』とか『猫の耳も借りたい《キャントビーキャットイヤー》』なんてどうしろって言うの!?

 

 

僕、一応男!!

 

 

あと最後のスキル4つ!!お前ら作品違うし!!

 

 

っていうか一番最後!!

『大嘘憑き《オールフィクション》』よりよっぽどタチ悪いぃィィィィ!!

 

 

ああもう!!ツッコみが追いつかない!!

 

とりあえず女神さまが西尾ファンっては十分わかった!!

 

 

 

「え、何なのこれ。これだけの『特典』がないと、僕ここで生きていけないの……?」

 

 

 

これだけ特典多いと、そういうこと勘繰っちゃうよ?

 

もしそうなら即刻この世界から出て行きたいんだけど。

二次小説だと主人公以外の『転生者』が現れたり、自分のスキルの天敵となる同作のキャラが介入してきたりするよね。

 

 

『転生者』の方は問題ないかな?

最悪、『大嘘憑き《オールフィクション》』使えば良いんだし。

 

 

じゃあ僕の場合は天敵に気を付けないといけないのか。

 

安心院さんのスキルが多いから……。

 

 

あれ、誰だろ?

確か僕が死ぬ前に、『めだかボックス』では安心院さんの天敵登場してたはずだけど。

 

僕、単行本派だったからなあ……。

知らない相手には対処のしようがないよ。

 

 

 

……流石にめだかちゃんは来ないよね?いくら安心院さんが勝てないからって。

 

 

 

今のうちに『腑罪証明《アリバイブロック》』使ってどこか適当な星で暮らそうかな?『絶飲絶食《カロリーオフペース》』もあるし。

『時系列崩壊道中膝栗毛《エブリタイムスリップエブリディドリーム》』使って原作と一切関係ない時代に行くのもアリかも……。

 

 

 

 

……とりあえず、各スキルの効果を確認しますか。

 

 

 

 

 

 

 

え~、2話目で初めましての挨拶をする無礼をお許し下さい。

どうも、あんのです。主人公と同じ名前でごぜぇます。

 

ちょっと私自身の文章作成能力と、リアルのお仕事のせいで大分更新遅くなると思います。

具体的には週1ぐらいかな?それ以上かかることもきっとあるでしょう。

 

それでもコツコツ書いていくので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

質問やツッコミ等ございましたら、遠慮なくどうぞ!

あと誤字脱字等の報告もしていただけたら嬉しいです!

 

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択