No.524865

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 作ってくれたスーツーThe made suit ー

ザルバさん

憐との約束の為にシャルと蘭と共に行く一夏。そこであの人に出会った。

2012-12-29 21:39:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2553   閲覧ユーザー数:2467

「一夏、これからどうするの?」

「この後はどこを回るつもりですか、一夏さん。」

「ああ。憐さんのところに行こうとおもってな。」

「憐さん?」

「ああ、蘭は知らないっけ。俺のバイトしていたところの先輩だ。」

「デモなんで行くんだっけ?」

「俺のために作ってくれたスーツが一応出来たからためしに来てくれって話なんだ。」

「い、一夏の・・・・・・」

「スーツ姿・・・・・・・」

 二人は一夏のスーツ姿に思わず頬を赤める。

「どうかしたか二人とも?」

「う、うんうん!」

「な、なんでもないです!」

「?まあいいか。それより行こうぜ!」

「う、うん!」

「は、はい!」

 

「いらっしゃい、一夏。今日は両手に花だな。」

「憐さん、こんにちは。」

「「こんにちは。」」

 憐が働いている服屋。今日は定休日であるためお客は三人のみ。生地の方は店長からの許可が下りてあるため自由に使っている。というのも知っての通り憐は頭が賢いため経済的に破綻寸前のこの服屋を奇跡的に立ち直らせた張本人である。

「でもすごいですよね。たった一年でここを救うなんて。」

「何言ってんだ。一夏や伊御の方がすごいだろ。」

「「どういうことですか?」」

「こいつ型抜きを指の衝撃を調節してすごいもん作ったしな。」

「具体的にどんなものを作ったんですか?」

「調節して俺の顔を型抜いたからな。」

 憐はケータイの画面にその画像を出した。

「「すごっ!!」」

 

「で、俺のスーツってこれですか?」

「いや、それは弧門のだ。」

「!その人って!」

「どうかしたの?えっと・・・・・・名前なんていうの?」

「そういえば自己紹介していませんでしたね。シャルロット・デュノアです。」

「私五反田蘭です。」

「よろしくね、シャルロットちゃん、蘭ちゃん。で、弧門のこと知ってるの?」

「今日助けてもらったんです。」

「へえ~。一夏も会ったんか?」

「ええ。なんか女性の人と市役所に行くって話しでしたよ。」

「へえ~、あいつそれでか~。」

「羨ましい。」

「ラブラブですね。」

 ところで男女二人が市役所に行く意味は皆わかりますか?わからない人は親に聞いて下さい。もしくは結婚している親友に聞いて下さい。

「ん?今なんか変な声が?」

「どうかしたか一夏?」

「いえ、なんでもないです。」

「それよりこっち来いよ。お前のはこっちにあるからな。」

 一夏は憐に連れられて試着室の方へ向かおうとした時に憐は立ち止まった。

「どうかしましたか、憐さん?」

「そこのお二人さん。」

「「?」」

「覗くなよ。」

 ズコッ

 皆ズッコケた。

 

「これが俺のスーツですか。」

「ああ。でも色々と変えるところもあるみたいだったら変えてみるわ。」

「わかりました。着てみます。」

 試しに着てみた・・・・・

「結構似合うな。」

「そ、そうですか?」

「ああ。」

「ところでいいですか?」

「なんだ?」

「弧門さんのことなんですけど・・・」

「ああ、あいつも光を受け継いだ奴だぜ。俺が戦えたのもあいつのおかげなんだ。」

「そうなんですか。」

「あいつは何度も絶望の淵から蘇えった。あいつは結構強いぜ。」

「俺も強くなりたいです。」

「お前は強いと思うぜ。誰かのために戦えているんだからな。」

「そ、そうですか。」

「ああ。頑張れ!」

「はい!」

 

「一夏さんのスーツ姿早く観たいです。」

「そうだね。」

 二人が話しているところへ一人の女性がやって来た。

「ごめんください。憐いる?」

「「え?」」

「っ!あなた達は・・・・・・一夏君の連れ?」

「ま、まあそんなところです・・・」

「そ、そうですね・・・・・・」

「初めまして。私は野々宮瑞生。」

「シャルロット・デュノアです。」

「五反田蘭です。」

「あれ!瑞生じゃん!」

「憐!」

 試着室から憐が顔を覗かせて瑞生達の方を見てきた。

「二人って知り合いなんですか?」

「ああ。丁度七年前だったな。瑞生と出会ったのは。」

「もうそんなに経つっけ?結構時間が過ぎるのって早いな。」

「それにあれから十二年経つし。」

「「あれ??」」

「二人とも知らない?『新宿大震災』。」

「そういえば歴史の授業で習いましたね。新宿に確か怪獣が出てきてその後にウルトラマンが出たんですっけ?」

「そうそう。それから五年後にまたウルトラマンが出たね。」

「そうだったんですか!!」

「でもISの開発が急激敵になった時期だからあまりにも注目が少なかったのは逆に驚いたね。」

 そんな話をしながら時間は過ぎていった。

 

「憐さんありがとうございました。」

「おう。ズボンと袖の長さ調節し終えたらそっちに送るからな。」

「すいません。何から何まで。」

「いいって。それより『キャノンボール・ファイト』頑張れよ。」

「はい。」

 蘭は途中で別れて二人はそのままIS学園に帰った。

 


 
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