No.522363

SAO~黒を冠する戦士たち~ 第百七十二技 女子会=攻略会議?

本郷 刃さん

第百七十二話です。
メリ~ですよ~w
今回から「黒猫編」に入ります。

どぞ・・・。

2012-12-24 09:38:17 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:9966   閲覧ユーザー数:9245

 

 

 

 

 

 

 

 

第百七十二技 女子会=攻略会議?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリトSide

 

昨日の宴会でバカ騒ぎをした俺達。この日から一応77層攻略が再開することとなった。

 

しかし、ラフコフの一件で碌に新婚といえた状態ではなかったハクヤ、

先日結婚したばかりのクラインとカノンさんは休みを取るということになった。

 

クラインが休みの間はルナリオとハジメが風林火山のメンバーと攻略に出ることに決まり、

ハクヤはリズベット武具店にてリズの仕事の手伝いをするつもりらしい。

 

それでは休みにならないのでは?と思ったが、本人達はこれでいいと言った。

 

まぁ人それぞれということだな。ちなみに現在の俺はと言うと…。

 

「ここは今までのフィールドとは、違う感じがするな…」

 

「そうですね。今までの森林、砂漠、火山、氷雪、山岳地帯とかと違います」

 

「しかも廃墟とかそういうわけでもない。まるで、この層全てが水に囲まれた神殿みたいだな…」

 

「確かに。不思議な感じもする…」

 

「エンカウント率もなんか低いよな~」

 

「そういう場所なのかも」

 

「神秘的って言葉が合うよね」

 

ヴァル、シャイン、黒猫団の男性陣四人と共に77層のフィールド攻略を行いに来ている。

 

シャインが言ったようにこの層は水に囲まれており、加えて神殿のような構成になっているみたいだ。

 

ちなみに、何故女性陣がいないのかというと今日は……女子会の日らしい。

 

キリトSide Out

 

 

 

アスナSide

 

今日は女の子だけで集まって女子会をしています。場所は『隠の家』を借りてるんだ。

 

お菓子を食べたり、飲み物を飲んでお話ししたりという感じです。

 

「そういえば、リズとカノンさんは良かったの? ハクヤ君とクラインさんと一緒じゃなくて」

 

「ハクヤは行きたかったら行ってもいいって」

 

「クラインさんもこういうのも大事だぞって、言ってくれたわ」

 

「そうなんですか~」

 

わたしが聞いてみると二人は嬉しそうに答え、シリカちゃんが相槌をうった。

 

わたしも分かるな~、そういう分かり合えているっていうの。

 

「いいなぁ…」

 

わたしとシリカちゃん、リズにティアさん、カノンさんの指に光る銀色の結婚指輪を見て、

息を吐きながらそう言ったサッちゃん。

 

「あら? サチさんもケイタ君に想いを伝えればいいじゃないですか」

 

「そ、そんな、無理です//////!」

 

ティアさんの言葉にサッちゃんは顔を真っ赤にしながら首を横に振った。

 

「でも、ケイタさんを誰かにとられちゃうかもしれませんよ?」

 

「あ、それありえるかも」

 

「え、えぇ!?」

 

シリカちゃんとリズの言葉に驚くサッちゃん、さらに追撃が…。

 

「攻略組に参加しているギルドのリーダーだもの、当然よね」

 

「特に十代であるということは、他の女性プレイヤーの方から見れば優良物件ですからね」

 

「はぅっ!?」

 

カノンさんとティアさんの追撃、なんかみんな楽しんでいるような気がするけど、余裕なのかな…旦那持ちとしての。

 

ま、それはわたしもだけど♪

 

「よし、まずはサッちゃんとケイタ君の情報を纏めよう♪」

 

「「「「おぉ♪」」」」

 

「そういうわけで、サッちゃん。ケイタ君との経緯を聞かせてね」

 

「う、うん…///」

 

わたし達はサッちゃんの話しを聞くことにしました。

 

「特別なことは特にないけど、ケイタとは小学校からの同級生なの。

 テツとロックとヤマトは中学に入ってからの同級生で、よくみんなで遊んでた。

 高校に入って、パソコン研究会を設立して。

 でもそれまでは、ケイタを異性として意識したことは無かったかな~」

 

なるほど、でもそういうものなのかもしれないな~。幼馴染だからこそ、気付かないってこともあるから。

 

「だけど、一年半くらい前。迷宮で危なくなっていたわたし達『月夜の黒猫団』を、キリトが助けてくれた。

 それから少しの間、キリトはわたし達のレベル上げとかギルドハウスの購入資金の貯金を手伝ってくれたの。

 でも、丁度その時、わたしは戦いへの恐怖から、寝ることが出来なくなっていたの」

 

そういえば、キリトくんが言ってたっけ。サッちゃんがわたしと似たような状態に陥っていたって。

 

「わたし、毎晩宿を抜け出しては、その近くの橋の下にある地下水道に朝まで隠れてた。

 だけど、そんなわたしをケイタとキリトが見つけてくれたの。

 戦うのが、死ぬかもしれないのが怖いって伝えたら、ケイタが抱き締めてくれたんだ」

 

みんな声に出さないけど、感心しているのが分かる。ケイタ君ってば、男の子だね~。

 

「それから、いっときの間だけ、ケイタと一緒に寝てて…「「「「「えぇ!?」」」」」あぅ/// ち、違うの///!?

 わ、わたしが眠れなかったから、一緒のベッドで眠っただけで、他意があったわけじゃないの//////!」

 

随分と慌てるサッちゃんに、ニヤニヤしてしまうわたし達。

 

コホンと一息いれてから、彼女はそのまま話を続けました。

 

「と、とにかくね///! その後、キリトが最前線に戻って、わたしも一人で眠れるようになってから、

 その、ケイタがいつもと違う風に見えるようになったの///

 キリトがいなくなってからは、余計に男らしく見えるようになって…。

 いつでもドキドキして……、恋をしているって、自覚しました…//////」

 

「「「「「おぉ~」」」」」

 

こ、これは……もうやるしかありませんよ!

 

「サッちゃん…」

 

「な、なに、アスナ? み、みんなも、なんか変だよ?」

 

ジリジリとサッちゃんににじり寄るわたし達。わたしは壁に追い詰められた彼女の手を握って、こう言った。

 

「告白だよ!」

 

「そうよ!」

 

「です!」

 

「その通りです!」

 

「やるしかないわ!」

 

わたし、リズ、シリカちゃん、ティアさん、カノンさんは順に言葉にした。

 

「む、無理…」

 

「「「「「無理じゃない!」」」」」

 

「ひぃっ!?」

 

怯えるサッちゃんをわたし達は押すことにしました。

 

「サッちゃん、好きなんでしょ? ケイタ君のこと?」

 

「う、うん…///」

 

「その気持ちがあれば、大丈夫ですよ♪」

 

「あたし達が大丈夫だったもの、貴女ならきっと、ね…」

 

わたしが聞くと彼女は小さく頷き、ティアさんとカノンさんも続いた。

 

するとサッちゃんは少し俯いてから、再び顔を上げた。その瞳は決意に溢れていた。

 

「わたし……やります!」

 

こうして、『サッちゃんの告白大作戦』が決定しました。

 

アスナSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

というわけで始まりました「黒猫編」です。

 

ケイタとサチの恋物語w

 

再び黒いキリトさんが現る・・・・・・(黒笑)

 

それでは次回で・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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