No.519602

真・恋姫無双 (時空編) 第六章

カイさん

始まってしまった戦い、それを止める術は誰にもない

2012-12-17 11:11:27 投稿 / 全13ページ    総閲覧数:4557   閲覧ユーザー数:3832

秋蘭「姉者起きろ!!姉者!!」

 

春蘭「ん~何だ、秋蘭?」

 

秋蘭「一刀が何処かで戦っている!!」

 

春蘭「ッ!?何だと!?」

 

秋蘭「間違いない、恐らく管理局だ!!」

 

春蘭「くそ!?」

 

春蘭と秋蘭は、急ぎ準備を整え城の外に出る

秋蘭「あれは!?」

 

春蘭「何だあれ!?」

 

二人が外に出て直ぐに目に入ったのは、巨大な球体の形をした物体

 

 

ギーン!

 

秋蘭「ん?まさか、あの中か?」

 

春蘭「行くぞ秋蘭!?」

 

秋蘭「ああ!」

 

二人が走り出したその時

 

 

秋蘭「ッ!?(キュピーン!)水神壁!!」

 

ドゴーーーン!!

 

アギト「防がれたか、いい反応だ」

 

春蘭「なっ!?飛んでる!?」

 

アギトの放った火炎は、秋蘭の水神壁で防がれた

秋蘭「お前が管理局か?」

 

アギト「だったら?」

 

春蘭「一刀を出せ!!」

 

アギト「それは出来ねえ相談だ。北郷一刀は保護するよう言われてるんでなあ」

 

秋蘭「ふざけるな!!何が保護だ!!何が目的だ、一刀を殺して士気でも高める気か!!」

 

アギト「殺す?何の話だ?」

 

春蘭「五月蝿い!!降りて来い、叩き切ってやる!!」

 

アギト「んなこと言われたら降りたくねえな」

 

春蘭「貴様!!」

 

秋蘭「姉者、今は一刀が先だ」

 

春蘭「だが如何するんだ?」

 

秋蘭「中に入る」

 

アギト「あははははは!無駄だぜ、この結界はちょっとやそっとじゃ壊れねえよ」

 

秋蘭「姉者、手を」

 

アギト「???」

 

ギーン!

 

秋蘭「前もって結界の対処を聞いておいて良かった」

 

秋蘭が春蘭の手を取るのと同時に、二人の体を青色の光が包み込む

 

 

秋蘭「行くぞ!」

 

ズゥゥゥゥゥゥゥ!

 

アギト「何!?」

 

秋蘭はそのまま何の障害もなく結界の中に入った

 

 

アギト「どんな仕組みだよ!?くそ!?」

 

アギトも慌てて中に入った

ガガガガガガガガ!!!!!

 

シグナム「如何した、動きが鈍ってきたぞ?」

 

一刀「はあ、はあ、はあ」

 

シグナム「ふむ、どうやら体が完全ではない様だな」

 

一刀(確かにそれも有る、だけどそれ以前の問題だよな)

 

シグナム「私個人としては残念だが、任務では好都合だ。レヴァンティン!」

 

レヴァンティン「Explosion」

 

ゴオッ!!

 

一刀(この人、俺より接近戦が得意だ)

 

シグナム「行くぞ!」

 

一刀「くッ!?」

 

シグナム「紫電!一閃!!」

 

ガキィィィィィィィィィィィン!!!!!!!

 

一刀(重い!?)

 

ドゴーーーーーーーン!!!!!!

秋蘭「今の音は!?」

 

春蘭「あっちだ!!」

 

アギト「行かせるか!!」

 

春蘭「貴様!!」

 

秋蘭「姉者先に行け、こいつは私が」

 

春蘭「分かった!」

 

アギト「待て!」

 

秋蘭「風月!!」

 

アギト「くッ!?邪魔すんな!?」

 

秋蘭の攻撃を避けたアギトは、秋蘭に攻撃を仕掛ける

 

 

春蘭(一刀、持ち堪えろよ)

一刀「くッ・・・うう・・・」

 

シグナム「・・・」

 

今シグナムは一刀から距離を取って離れていた

 

 

シグナム(今何をした?)

 

シグナムは確かに手ごたえを感じた、紫電一閃を当てたのも確かに分かっていた

 

 

シグナム(何故?)

シグナム(何故レヴァンティンが折れている!?)

一刀「・・・高速振動」

 

シグナム「!?」

 

一刀「覚えておいて・・・正解・・・だったな」

 

シグナム「高速・・・振動・・・成る程な、そう言う事か」

 

春蘭「一刀!!」

 

シグナム「ん?」

 

一刀「夏・・・候・・・惇」

 

春蘭「!?」

 

春蘭が着いた時には、一刀は傷だらけだった

 

 

春蘭「一刀、下がっていろ」

 

一刀「夏候・・・惇?」

 

シグナム「仲間か?」

 

春蘭「・・・」

 

チャキ!

春蘭「・・・恋人だ」

シグナム「ん?・・・ふっ、そうか。しかし此処は引かせて貰おう」

 

そう言いながら、シグナムは空を飛ぶ

 

 

春蘭「逃げるのか!!」

 

シグナム「今のお前と戦うのは止めておこう、北郷一刀。この借りはいずれ返す」

 

一刀「シグナム!」

 

シグナム(アギト、撤退だ)

 

アギト(???・・・分かった)

 

バシュン!

 

春蘭「!?」

 

一刀「結界が、解除された?」

 

秋蘭「一刀!!姉者!!」

 

春蘭・一刀「「秋蘭!」」

 

秋蘭が合流した時には、シグナム達はもう居なかった

 

 

春蘭「逃げられたか」

 

一刀「今はそれだけで・・・いい」

 

秋蘭「一刀!?」

 

一刀「あいつはまだ・・・全力じゃ・・・」

 

ドサッ!

 

春蘭・秋蘭「「一刀!?」」

 

一刀はそのまま気絶してしまった。目を覚ましたのは、それから三日後の事である

シグナム達は

???「これは如何言う事ですか?」

 

シグナム「治せそうか、マリエル?」

 

今マリエルと呼ばれた人は、本局第四技術部設計室長マリエル・アデンサである

 

 

マリエル「直せない事もないんですが、少し時間が掛かりそうですね」

 

シグナム「無理もない、高速振動を食らったんだ」

 

マリエル「高速振動?・・・成る程、だからこんな壊れ方なんですね」

 

???「説明してくれるか?」

 

マリエル「八神指令!?」

 

シグナム「主はやて」

 

???「高速振動とか聞えたけど、何なんだ?」

 

シグナム「ヴィータ」

 

部屋に入ってきたのは八神はやてとヴィータ。言わずと知れ闇の書の主と鉄槌の騎士である

 

 

はやて「わぁーこりゃまた派手にやられたなあ」

 

シグナム「申し訳有りません。恥ずべき事と悟りながら、帰還しました」

 

はやて「ええよ別に、それにしてもシグナム、戦ってみてどうやった?」

 

シグナム「・・・協力者の可能性は低いと思われます」

 

ヴィータ「根拠は?」

 

シグナム「攻撃から目の輝き、姿勢に至るまで真っ直ぐで、腐った奴ではなかった」

 

はやて「シグナムがそこまで言うならそうなんやろうな、うーん北郷一刀さんか・・・」

 

ヴィータ「如何したんだ?はやて」

 

はやて「いやな」

はやて「北郷さん、機動六課に誘えんかな?」


 
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