No.505530

IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 青い姿ーA blue figure ー

ザルバさん

セシリアはシャルロットと食事を取っていた。シャルロットがセシリアの胸のうちを言い当てる。

2012-11-07 21:42:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4225   閲覧ユーザー数:4059

 食堂でセシリアとシャルロットは共に食事をしていた。

「セシリア、大丈夫?」

「え?ええ・・・」

 セシリアは思いつめた顔をしていた。

「もしかしてセシリアが思いつめていることってISのこと?」

「っ!」

「やっぱりね。一夏のISがエネルギーによってビーム攻撃無効化のことが原因でしょ。」

「ええ。先方に連絡してみたんですが向こうは融通が利かないので・・・・」

「そっか。でも大丈夫だよ。」

「どうしてそんなことがいえますの!」

「一夏が言ってたんだけどね、『昔ある英雄は危機的状況にあった。守りたいものをまた失ってしまうと英雄は思った。絶望的過ぎる状況だった。だがわずかなチャンスが英雄を勝利に導いた。』って。」

「つまりどんなときでも諦めず戦えば勝つことは出来る・・と。」

「多分ね。僕も一夏やラウラに勝てないし。」

「・・・・・・シャルロットさん。」

「ん?」

「ありがとうございます。少しばかりですが自信がつきました。」

「良かった。」

 その時であった。アラームが鳴り響き放送が流れた。

『生徒の皆さん避難してください!ビーストが出現しました!』

「セシリア!」

「ええ!」

 

「キュイイイイイイイイイイイイ」

 学園外れの森にはグランテラが出現していた。山田先生率いる教員と箒達はグランテラに攻撃する。しかし直撃するもかすり傷程度しかダメージを喰らわせられていなかった。

「どうして効かないのよ!」

「こいつ硬い!」

「とてつもなくね!」

「皆さん、あのビーストとの顔に集中砲火を!」

「「「「「「了解!」」」」」」

 全員集中砲火を浴びせる。

「キュイイイイイイイイイイイイ」

 グランドレスは悲鳴を上げる。その時、赤い光の柱が空から降り注ぐ。光が晴れるとそこにはネクサスの姿があった。

「ウルトラマン!」

 ネクサスは左手を胸にかざし振り下ろす。するとネクサスは赤ではなく青に変わる。デュナミスト・千樹憐の変身時の姿、ウルトラマンネクサスジュネッスブルーの姿があった。その光景を見ていたものは驚きを隠せなかった。

「なによこれ!」

「色が赤じゃない!」

「青に変わってる!」

「キュイイイイイイイイイイ」

「シュア」

 ネクサスとグランドレスは構える。

「シュ、ハアアアアアアア、フッ、フェア」

 ネクサスはメタフィールドを展開する。メタフィールドは徐々に広がってゆき、全体を包み込んでそこから姿を消した。

 

 メタフィールド内でネクサスとグランドレスと戦闘を開始する。

 ネクサスはグランドレスにタックルし両肩を掴み巴投げをする。グランドレスは飛ばされ地面に叩きつけられる。グランドレスは立ち上がる。ネクサスはグランドレスに接近しジャンプ、そしてキックを喰らわす。ネクサスは地面をスライドし、左足を軸とし反転し構えなおす。

「シュア」

「キイイイイイイイイイイイイイ」

 グランドレスは火球を放つ。ネクサスは左に回避する。グランドレスは立て続けに火球を連射する。ネクサスは飛翔し回避を行う。その光景を見ていた箒達はふと一夏とネクサスを照らし合わせた。

「・・・・皆に聞いていいか。」

「・・・・・なんだ。」

「あんたの思うことはわかってるわよ。」

「うん。あの回避方法って・・・・」

「一夏さんの回避方法に似ていますわ。」

 箒達は夏休みの間も一夏と共に訓練していたからわかっていた。一夏の回避方法は規則性があるが速すぎるあまりに対抗策を練ってみてもまったく効果がない。また同じ回避方法は連続して行わず常に状況に応じて回避しているのだ。

 ネクサスは地面に着陸しグランドレスに止めを誘うとした瞬間であった。突如メタフィールドに謎の雲が発生した。それはまぎれもなくアンノウン・ハンドであった。ネクサスも姿を消しメタフィールドは解除された。

 

 モニタールーム、そこで千冬はコーヒーを飲みながらネクサスとグランドレスの戦闘映像を見ていた。

「・・・・・・・・・・・」

「織斑先生。」

「っ!山田先生か。」

「どうしたんですか、そんな思いつめた顔をして?」

「・・・・・・・実は少し気になることがあるのでな。」

「といいますと、あの雲みたいなものですか?」

「それもなんだが、ウルトラマンの回避方法がな・・・」

「織斑君に似ていることですか?」

「どうしてそれを!」

「あの五人も言ってましたよ。織斑君の回避方法に似ているって。」

「・・・・・・・・やはりそう思うか。」

「ええ。でも不思議ですよね。織斑君はウルトラマンとISも技も戦闘方法も似ているのが。」

「嫌な予感が当たらなければいいんだがな。」

「ええ。でも明日は別の意味で大変ですよ。」

「・・・・・・・・・・・それは口に出さないでほしかった。」

「すみません。」

 


 
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