No.492888

【紅楼夢8】退屈な日【宣伝】

紅楼夢8で無料配布予定のコピー本、その1ページ目です
文庫サイズで本文4ページの短編

スペース:ヌ-10b
サークル「ICE TEA」

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2012-10-06 17:37:50 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:367   閲覧ユーザー数:367

 

 

退屈な日

 

 

春先に起こった異変も終息を見せ始め、辺りは元の静けさを取り戻しつつあった。

しかしあの怠惰な死神が職務を全うするとも思えないし、しばらくは現状のままだろう。

様々な種類の花に彩られながら、季節は夏を終えようとしていた。

 

爽やかな朝。

まだまだ暑さの残る昼間に比べるといくらか過ごしやすい、そんな時間。

風見幽香は大体いつもと変わらないタイミングで目を覚ました。

「今日はまた一段と騒がしいわね……」

外から聞こえてくる賑やかな声に、家主である幽香は心底面倒くさそうに口を開いた。

身を起こし、気だるげな足取りで窓辺へ向かう。

窓から覗いてみると案の定、外では妖精達が駆けずり回っていた。

快活なのは結構だが、もう少し場所を選んでくれないものだろうか。

 

 

 

 ※改行は調整済み、画像は表紙と裏表紙

 

 
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