No.492375

魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ーデビルトリガー…悪魔の引き金ー

DevilStrikerさん

十九話目です。

2012-10-05 12:08:17 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1957   閲覧ユーザー数:1933

―――なんで…?―――

 

 

―――どうして?―――

 

 

――どうしてみんなを殺すの?――

 

 

――やめて…僕の居場所を壊さないで…――

 

 

ーーならば戦え…ーー

 

 

――――え?――――

 

 

ーーこれ以上失いたくなかったら戦え…そして殺すんだ…あいつらがやったように…そして使えーー

 

 

 

 

ーー悪魔の力を‥!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グオオオオオ!!」

 

「こ…これは一体」

 

バルダが放っていたスパークがやみ、そこには……

 

「グルルルル…」

 

悪魔の姿になったバルダがいた。

 

「「「バルダ…」」」

 

バルダの姿に恐怖と困惑するフォワード達。

だがバルダはネロアンジェロの方に体を向ける。

 

「どうやら私がギルバーを刺したことでの怒りでその姿になったようだな。…いいだろう。貴様を倒した後にギルバーを完璧に始末しよう…」

 

「グルル…」

 

バルダは右手を横に突き出した。

すると右手から光が発生し、その手にはアベンジャーに似た大剣が握られていた。

 

「!?それは魔剣リベリオン!貴様が持っていたのか!!…だがもうそんな事はどうでもいい。ダンテが死んだことには変わりないのだからな…」

 

そしてネロアンジェロは自身の大剣を構える。

 

両者共に動かない。少し時間がたち…

 

 

「ガウッ!!」

 

先にバルダが動いた。

 

「ッ!(速い!!)」

 

ネロアンジェロはなんとかバルダの動きに反応した。

 

が………

 

 

 

 

――キィィィィン…――

 

 

 

 

「な!?」

 

バルダの左手から凄まじい魔力が収束し、ネロアンジェロに放った。

 

「ぐああああ!!」

 

バルダの攻撃は凄まじく、ネロアンジェロは吹き飛ばされた。

そしてネロアンジェロの黒い鎧は所々にヒビが入っていた。

 

「くぅ、まさかたった一撃でこれほどのダメージを負おうとはな…」

 

「グルル…」

 

「ならばこれはどうだ!!」

 

ネロアンジェロはバルダの周りに魔力でできた剣を作り出した。

 

「くらえ!」

 

合図をすると剣は一斉にバルダの元へ殺到していった。

 

「ガアッ!!」

 

バルダは床にリベリオンを突き刺した。すると魔力の竜巻が発生し剣を粉々に砕いた。そしてネロアンジェロに鋭い突き[スティンガー]を放つ。

 

「くっ!」

 

だがネロアンジェロは卓越した剣捌きでスティンガーを受け流す。

 

 

 

 

――キィンキィンキィン、キンキンキィンキキンキン、キィィィィン――

 

 

 

 

互いにぶつかり合う剣の 応酬……だが徐々にネロアンジェロの方が押され始める。そして遂に……

 

「ふんっ!!」

 

「グオオォォ!!」

 

 

 

 

―――ザシュ…!!―――

 

 

 

 

「ぐはっ…くっ、私の負けか…」

 

ネロアンジェロの剣は真っ二つに折れ、そして自身はとどめを刺すように促す。

 

「ふっ、悪魔でも人間でもない奴に負けようとはな……これも運命なら致し方ない。……殺れ」

 

「グガアアアア!!」

 

 

 

 

―ズガアアァァアアン―

 

 

 

 

バルダの攻撃によりネロアンジェロは塵となって、跡形もなく消えた。


 
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