No.490979

魔法少女と竜と漆黒の狂戦士と StrikerS編 第七話

お久しぶりです!

2012-10-01 19:02:16 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:5997   閲覧ユーザー数:5264

 

 

 

ヘンリー「・・・ふむ、あれか。」

 

 

     場所は変わって南東のとある建物の影。

 

 

     ヘンリーは敵司令部を探し、見つけた。

 

 

ヘンリー「数は6・・・いや、7か。距離、300。目視で確認が出来るのはルキノ、ヴァイス・・・か。さっきより数が増えている。

     防衛に回したか。」

 

 

 

 

 

     SSオーバー相手に正面から戦うのは自殺行為だ。

 

 

ヘンリー「ま、数的に不利でも隊長ならやるだろうが、俺は精々AAA+だ。だが、ここで指揮系統を奪っておかないと

     後々面倒だな・・・・。」

 

 

     ヘンリーは考えた。流石に向こうもバカでは無い。十分に警戒しているだろう。

 

 

 

ヘンリー「ここならいいか。さて、始めようか・・・ヴォルケーノ。」

 

 

ヴォル [OK。派手にやろうぜ!]

 

 

     そしてヘンリーは双銃を空に向けて構えた。

 

 

 

 

 

 

はやて 「まったく・・・零冶兄ぃも人が悪いで。確かに新人達は少し天狗になってたけど、普通ここまでやらんやろ?」

 

 

     仮説司令部ではやてはサーチャーからの映像を見ていた。そこにはスバル達が一方的に倒される姿が映し出されていた。

 

 

グリフィス「彼女達、確かCランクって言ってましたけど・・・・これを見る限り絶対に嘘ですね。」

 

 

     はやての隣でグリフィスが呆れながら見ていた。

 

 

     シャリオとアルトは通信係で、ルキノとヴァイス、ザフィーラは周辺警戒をしている。

 

 

シャリオ「結果が出ました。彼女達の推定魔力値は・・・・AAA+です。」

 

 

     そして、二人を分析していたシャリオが報告した。しかし、それは曖昧な報告だった。

 

 

はやて 「?推定って・・・確認できひんかったん?」

 

 

シャリオ「は、はい。彼女達の周りに何らかの結界が張っていて、調べる事ができないんです。」

 

 

グリフィス「魔力認識を阻害する結界でしょうか?」

 

 

はやて 「う~ん・・・多分そうなんやろうけどな。でも、あそこまで狭い範囲で魔力を遮断する結界ってあったん?」

 

 

グリフィス「いえ・・・私は聞いた事ありません。」

 

 

シャリオ「私もです。」

 

 

     三人は呆れていた。そして、

 

 

ザフィーラ「っ!全員伏せろぉぉ!!」

 

 

     突然ザフィーラが叫んで、はやての所へ駆ける。それと同時に障壁魔法を発動する。それがはやてと側に居たグリフィスと

     シャリオを包み込むと、

 

 

     ドゴォン!ドゴォンドゴォン!ドゴォォォン!!

 

 

ザフィーラ「ぬうぅぅ!!」

 

 

はやて 「きゃ!?な、なんや!?」

 

 

グリフィス「い、一体何処から!?」

 

 

シャリオ「ほ、砲撃!?」

 

 

アルト 「きゃあああ!!」

 

 

はやて 「アルト!?」

 

 

     突然、周囲が爆発して司令部が破壊し尽くされ、アルトが砲撃に巻き込まれる。

 

 

ヴァイス「くっ!皆、大丈夫か!?」

 

 

     外で警戒していたヴァイスが駆けつけてきた。

 

 

グリフィス「まぁ・・・大丈夫ですよ。」

 

 

はやて 「うん・・・なんとか。でも、アルトが・・・・。、」

 

 

     はやての視線の先には気絶しているアルトがいた。

 

 

ヴァイス「やられちまいましたか・・・。今、ルキノが敵の襲撃に備えて見張ってk「きゃあっ!!」ルキノ!?」

 

 

     その時、警戒していたルキノから悲鳴が聞こえた。

 

 

     他の全員も警戒していると・・・

 

 

     ドンッ!ドンッ!

 

 

グリフィス「ぐあっ!?」

 

 

ヴァイス「グリフィス!がっ!?」

 

 

     銃声が聞こえたかと思えば、グリフィスが倒れた。そして、2発目の銃声でそして、その後方から双銃を構えた

     ヘンリーが歩いてきた。

 

 

ヘンリー「やれやれ・・・少しばかり腑抜け過ぎていないか?」

 

 

     ヘンリーは少し呆れた風に言う。

 

 

はやて 「っ!あんた、まさか一人で襲撃したんか!?」

 

 

     はやてはたった一人でこの状況を作り上げた事に驚いた。

 

     

 

 

 

 

     ヘンリーはヴォルケールを空に向けて構えた。

 

 

     ヴォルケールの形状は地球のベレッタとコルトを元にデザインされている。

 

 

ヘンリー「カートリッジロード!」

 

 

ヴォル 「OK!カートリッジロード!」

 

 

     ヴォルケーノから薬莢が2つ排出された。

 

 

     そして銃口の先にサッカーボールより一回り小さい魔力弾が形成された。

 

 

ヘンリー「トレンチモルタルバレット!!」

 

 

     そして魔力弾を幾つも撃ち出す。トレンチモルタルバレット、意味はそのままの『迫撃砲弾』。これは直線では無く

     曲射になっている。発射から着弾までかなり遅く、対攻城戦ならまだしも対人戦には不向きである。

 

 

     数はおよそ数十発。全弾が司令部の上空数百mで滞空し、順番に落ちていく。その後、落下する際に加速するように

     仕組んでいるので、最高速度は時速250㎞にもなる。

 

 

     そして1発目が落下したのを確認するとヘンリーは即座に移動した。

 

 

     進む先から爆音が鳴り響く。次々と魔力弾が着弾している証拠だ。

 

 

ヘンリー「よもや此処で役に立つとは思わなかったな。」

 

 

ヴォル 「隊長さんもこれを見越して教えたんじゃねぇの?」

 

 

ヘンリー「多分な・・・。」

 

 

     そして最後の一発が着弾し終えるのと同時に司令部に到達する。そこには一人の女性魔導師ルキノが少し傷ついて

     いながらも警戒していた。

 

 

ヘンリー「・・・・ターゲット確認。」

 

 

     そして銃を警戒しているルキノに向けて構えたが、止めた。

 

 

ヘンリー「遮蔽物が邪魔だな・・・・。」

 

 

     目視でルキノを確認したはいいが、体の半分が遮蔽物に隠れているので中断した。

 

 

ヘンリー「なら・・・近づくか。」

 

 

     ヘンリーは接近することを決断し、即座に行動する。

 

 

 

 

ルキノ 「・・・・味な真似をしてくれるわね。」

 

 

     ルキノは周囲を警戒していた。攻撃があれだけだとは思わない、必ず此処に乗り込んでくると確信していた。

 

 

ルキノ 「・・・・・何処から来るかしら?」

 

 

     今はヴァイスが司令部の様子を見に行っている。大丈夫だとは思うが、6発ほど直撃しているので念のために行かせた。

 

 

     そして警戒を最大限にする。あれほどの砲撃を仕掛けた後にくる襲撃に備えていた。そして

 

 

ルキノ 「・・・・・・。」

 

 

     カラッ

 

 

ルキノ 「っ!」

 

 

     ルキノから見て右手にある瓦礫が少し崩れ落ちて音が鳴る。それと同時にルキノはストレージデバイスのDA-1のトリガーを引く。

 

 

ルキノ 「・・・・・気のせい?」

 

 

     しかし、そこには何も居なかった。気のせいだと思い再び警戒態勢に移行しようとした時、ふと後ろに気配を感じた。

     慌てて振り返ると、

 

 

ヘンリー「遅い。」

 

 

     ヘンリーがルキノの腹に片方の銃を押しつけていた。

 

 

ルキノ 「なっ!きゃあっ!?」

 

 

     ドンッと音がして魔力弾が撃ち出される。ルキノは何が起きたか解らずに飛ばされ、近くの瓦礫の山に激突して気絶した。

 

 

ヘンリー「次。」

 

 

     ヘンリーはルキノが気絶するのを確認してすぐに司令部跡に入った。

 

 

     ヘンリーは潜入し、物陰に隠れて様子を伺うと敵は警戒していた。恐らくさっきの悲鳴が聞こえたのだろう。

 

 

ヘンリー「(戦闘員4、非戦闘員1・・・か。)」

 

 

     そして運が良いのか、5,6m先にグリフィスが後ろを向いて立っていた。

 

 

ヘンリー「ショット。」

 

 

グリフィス「ぐあっ!?」

 

 

ヴァイス「グリフィス!がっ!?」

 

 

     ドンッ!と音がした後にグリフィスが倒れ、間髪入れずにもう一発撃つ。それによってヴァイスも倒した。

 

 

     ヘンリーは二人を瞬時に倒したが、少し拍子抜けだった。

 

 

ヘンリー「やれやれ・・・少しばかり腑抜け過ぎていないか?」

 

 

     ヘンリーは少し呆れた風に言って出てきた。

 

 

     本当はすぐに撤退するつもりだったが、ザフィーラがヘンリーの位置を特定して睨み付けていたので出ることにした。

 

 

はやて 「っ!あんた、まさか一人で襲撃したんか!?」

 

 

     はやてはたった一人でこの状況を作り上げた事に驚く。

 

     

ヘンリー「ああ。少し拍子抜けだったがな。」

 

 

ヘンリー「(さて、どうしたものか・・・。さすがにオーバーSSと正面から戦り合うような自殺行為はしないが・・・。む?

     そういえばアレがあったな。)」

 

 

     ヘンリーは瞬時に判断し、行動に移した。

 

 

ヘンリー「スモークバレット。」

 

 

     ヘンリーは魔力弾を5つ生成し、全てをはやてに撃ち込んだ。

 

 

ザフィーラ「させんっ!」

 

 

     当然ザフィーラが障壁を張ってはやてに迫る魔力弾を防ぐ。が、

 

 

ザフィーラ「む!?」

 

 

はやて 「なっ!?煙幕!?」

 

 

シャリオ「ゴホッゴホッ!何なのよもう!」

 

 

     魔力弾は簡単に防げたが、障壁に着弾すると同時に白い煙幕が辺りを包み込んだ。

 

 

     そして、煙が晴れると、

 

 

はやて 「アカン・・・・やられたわ。」

 

 

ザフィーラ「逃げられた・・・か。」

 

 

     そこにヘンリーの姿は無かった。

 

 

はやて 「それにしても・・・・少し思い切りが良過ぎとちゃう?」

 

 

     はやてはヘンリーが簡単に引き下がった事に少し不満だった。

 

 

 

 

 

 

     時は少し戻り、フィールドのやや南側。

 

 

キール 「さーて、チビ助どもは何処かねぇ。」

 

 

     キールは遮蔽物と遮蔽物を瞬時に移動しながら呟いた。狙いはエリオだ。エリスや零冶達をバカにした事は当然キールも

     怒っている。故にエリオを捜している。

 

 

キール 「この近くのはずなんだけどねぇ・・・・・ん?」

 

 

     すると、キールの視界に二つの影が入った。

 

 

キール 「・・・・見つけたぜ。」

 

 

     キールは笑みを浮かべて接近した。そしてエリオ達の目の前に降り立つ。

 

 

キール 「よぅ。」

 

 

キャロ 「きゃっ!?」

 

 

エリオ 「お前!」

 

 

     エリオはすぐにデバイスを構える。

 

 

キール 「やっと見つけたぜ。行くぜ、ゲイボルグ。」

 

 

ゲイボルグ[了解だ相棒!]

 

 

     ヘンリーは右手に嵌めてある腕輪が展開する。その手には紅い槍が握られていた。

 

 

     はい、どう見てもFateのゲイボルグです。しかも人格がランサーと一緒。

 

 

キャロ 「っ!猛きその身に、力を与える祈りの光を!ブーストアップ・ストライクパワー!」

 

 

     キャロはすぐにエリオに補助を掛ける。

 

 

エリオ 「ありがとうキャロ!はあああっ!!」

 

 

     エリオはキールに向かって突きを放つ。

 

 

     ガキィン!

 

 

キール 「重っ!?筋力強化の補助かよ?」

 

 

     エリオはキールを無視して次々と攻撃を仕掛ける。

 

 

キール 「よっ、ほっ、はっ、っと!」

 

 

     だが、キールは簡単に避ける。

 

 

キール 「遅ぇ・・・・・全然遅ぇな。エリス達や隊長の方がよっぽど速ぇぞ?」

 

 

     エリスはともかく、零冶と比較するのは間違っている気がする。

 

 

エリオ 「なっ!?こ、このぉ!」

 

 

     尚も攻撃を続けるエリオ。だが、次第に動きは鈍くなっていく。

 

 

キャロ 「エリオ君!・・・フリード、お願い!」

 

 

フリード「キュア!」

 

 

     そしてキールの側面に回り込んだフリードが火球を撃ち出す。それをキールが切り払う。

 

 

エリオ 「なっ!?」

 

 

キャロ 「うそっ!?フリードのブレスが!?」

 

 

キール 「・・・・・?何だこの火の粉は?」

 

 

     簡単に防がれた事に驚く二人。対照的にキールは拍子抜けしていた。

 

 

     キールが拍子抜けするのも無理は無い。零冶の訓練(拷問)で飛竜種やのブレスを永遠と避け続け、防いだりも

     したのだから。

 

 

キール 「(ああ・・・そういえば、ピーちゃんのブレスは死ぬかと思ったなぁ。あれは絶対に人に向けて撃つブレスじゃねぇ。

     性質が悪ぃしな。)」

 

 

     キールは零冶の召喚した飛竜の事を思い出して遠い目をした。『ピーちゃん』というのは後に出てくるので此処では割愛する。

 

 

キール 「今度はこっちの番だぜ!ゲイボルグ!」

 

 

ゲイボルグ「カートリッジロード!」

 

 

     ゲイボルグの矛の根元にある部分でカートリッジが一個、ロードされる。

 

 

キール 「デストラスト!!」

 

 

     キールは一瞬で距離を詰め、エリオの腹部を串刺しにする。

 

 

エリオ 「がはっ!・・・・そ、そんな・・・見え・・・なかった?」

 

 

キャロ 「エリオ君!?」

 

 

キール 「遅ぇんだよ。大人しく寝てな。」

 

 

     キールはエリオを放り捨てた。

 

 

フリード「キュアー!!」

 

 

     そこへフリードが再び火球を放つが、キールは難なく回避し、キャロに向かって突進する。

 

 

キャロ 「え?あっ・・・・・。」

 

 

キール 「悪ぃな。お嬢ちゃんも寝てな。」

 

 

     エリオと同じようにキャロを貫いて、気絶させた。

 

 

ゲイボルグ[なんだよぉ・・・。手応えが全然ねぇな、おい?]

 

 

キール 「全くだぜ。そんじゃ、さっさと合流しますかねぇ。」

 

 

     キールはそう言うと、その場から立ち去った。

 

 

 

 


 
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