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遊戯王アイドルマスターフォース 第9話 新たなる仲間 絆のシグナーVS七色の人形遣い

アステルさん

今回から超展開です。何と…『東方』メンバーが参戦を決定しました!まあ、前回予告したんですけど、あれだけじゃ物足りなかったかな?

色々とツッコミがあると思いますが、まずは見て感じろ…です。
※アリスの口調が敬語なのは、色々と事情があるので。まあ、気にせずに。
※今回からタグに「東方遊戯王」が追加されます。と言うより、遊星がデュエルするの、随分久しぶりですね。十代は次回ですけど。

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2012-09-25 13:48:08 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2547   閲覧ユーザー数:2487

3人称side

さて、真が遊馬とのデュエルを終えてから3日が経った。あのデュエルの事はすっかり公になったとか。

連日の新聞にもその様な内容がビッシリ記載されている。しかし、あれから誰一人として遊馬の姿を確認出来ておらず仕舞い。大方黒井社長の仕業だと思うが、はたして…

 

話は変わって事務所内。遊星と十代は社長室にいた。

 

「君達のおかげで、我が765プロの名も随分広まってきた。改めて、礼を言わせてもらおう」

 

ここ最近、遊星と十代の手腕で、他のプロダクション以上の実力と名声を得た765プロ。アイドル達の努力もそうだが、それを成してきた遊星達の働きも含まれている。高木社長は、改めて遊星達にお礼を言ったのである。

 

「いえ、俺達も皆が力を合わせて頑張っていく姿を見て、俺達もここまで来れました。それに、彼女達がこれからも光り輝いて行く姿を、これからも見てみたいです」

「そうそう。今更固い事言わなくても良いんだぜ、社長さん」

 

仲間思いの遊星。気にせず気ままにやる十代。差はあれど、人望があるのは確か。とにかく、細かい事は気にするな…である。

 

「そうだな。君たちならそう言うと思っていたよ。さて、今回君達を呼んだのは他では無い。明日、我が765プロに新たなアイドル候補生が来ることになった」

「新しいアイドルですか?」

 

高木社長から発した言葉…それは明日に新たなアイドルが来る事になったそうである。

 

「その件に関しては律子君が担当していたから、今回の件は知らないのも同然だが。ちなみに、面接は二人に任せるよ。律子君は生憎、明日は水瀬君達と一緒に行動するから、担当は任せるよ」

「それは構わないけど、でこの時期に新しいアイドルが来るのか…」

 

まあ珍しいかもしれないが、そこは、遊戯王なら良くある事で(済まない)

 

「さて、明日にでも来る以上、君達にも知ってもらわなければな。これが資料だ」

 

遊星と十代は、高木社長から手渡された資料を受け取り、確認する。

 

「ちなみに、今回は2人も来ることになっている。良く見ておいてほしい」

 

高木社長の言う通り、確かに2人だ。良く都合よく見つける事が出来たな…

1枚目の資料には、金髪の少女の写真が映っており、可愛い表情をしており、頭にヘアバンドのようなリボンを付けており、総合的に見ると可憐な少女である。肌色が薄く、まるで本物の人形のように見える。西洋風の衣装を身に纏っている。趣味に人形作りと記入されている。少女の名前は『アリス・マーガトロイド』。

2枚目の資料には、緑髪のロングヘアーの少女の写真が映っており、髪の左側に蛙のような髪留めをしている。瞳は緑色。この辺りでは見かけないセーラー服を身に纏っている。少女の名前は『東風谷早苗』。

 

「社長。この子たちは、いつ頃から眼を付けていたんですか?」

 

一通り見終わった後、遊星は高木社長に上記の質問をした。

 

「うむ。それなら5日前の事だ。街を歩いていた時、偶然見つけてね、スカウトしたんだよ」

 

偶然かい。てか、運良すぎるな。

 

「話もよく聞いてくれて、私自身正直話も進めやすくてね、2人もアイドルになる決意をしてくれてね。私も嬉しいものだ」

「(ある意味凄いな…)」

 

その後、二人は社長室を後にした。資料をしっかりと手にして。

 

「新しいアイドルか…皆と馴染めれば良いですね」

「大丈夫だろ。あいつ等だって、新しい仲間が増えれば嬉しい筈だぜ」

 

ともかく、明日が楽しみになってきた。今日の仕事も定時で終わらせ、今日を終える。

 

 

 

 

 

 

翌日。朝8時に事務所にやって来た遊星と十代。事務所には少なからずアイドル達もいる。と言え、残りのメンバーは仕事や学校やらで、今日は来れないメンバーも多い。ちなみに律子は竜宮小町のイベントで不在。

 

「あ、プロデューサーさん、おはようございます!」

 

春香が遊星達に出て、朝の挨拶をする。遊星と十代も返しの挨拶をする。

 

「ああ。おはよう、春香」

「おはよう春香!今日も頑張ろうぜ!」

 

その後他のアイドル達も、挨拶を行う。挨拶はとても大事なことだ。読者の皆さんもやってますよね?

さて、遊星は今日の予定表を確認する。午前中に面接を行う事になっている。

 

【不動遊星・遊城十代:アリス・マーガトロイド・東風谷早苗と面接 AM10:30】

 

どうやら十代と一緒に面接を行う事になっている。しかも二人同時に。まあ、時間を掛けずに済むわけだが…

 

「(面接と言っても、最終的にはデュエルで最終判断を決めるからな。今の内にデッキでも調整しておくか)」

 

そう思った遊星は自分のデスクに移動、デッキとカードを取り出し、調整に入る。

 

「あれ、まだ調整してなかったのか、遊星?」

「ええ。寝る前に今日来る子たちの資料を念入りに調べていたら、調整する暇が無かったので」

 

流石遊星。いつどんな時でもやる時はしっかりとやる。

 

「まだ面接まで時間あるよな…だったら、俺は千早達とデュエルでもしてるよ。新しい仲間の実戦も、ここでしておきたいからな」

 

新しい仲間…それは俗に言う【属性HERO】の事である。十代のデッキも大半がそれに代わったが、【コンタクト融合】もきちんと入っている。

 

「十代プロデューサーも強いですけど、これも良い経験になれますからね。私達も受けて立ちますよ」

 

千早達もノリノリである。

 

それからしばらくして、誰一人として十代に勝てる者は居なかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして、いよいよ時間になる時である。遊星と十代は会議室で準備OKである。案内は小鳥が務める。他のアイドル達は事務所を離れている。

 

「さあ、しっかり役目を果たそうぜ、遊星」

「ええ」

 

そして、会議室のドアからノック音が聞こえる。どうやら来たようだ。

 

「本日面接に来ました、東風谷早苗とアリス・マーガトロイドです」

「ああ。入ってきてくれ」

「はい。失礼します」

 

ドアが開き、中に入ってくる子は、まさに写真通りの子たちである。金髪の女の子は『アリス・マーガトロイド』。緑髪の女の子は『東風谷早苗』。写真通りの人物だ。そのまんまで来るとは…

 

 

 

 

 

面接は始まり、特に問題は無く進んでいく。そして最終段階に入る。

 

「君達の事は良く分かった。なら、最後はデュエルで合否を決めよう」

「デュエルですか?私は特に構いませんよ。早苗も構わないよね?」

「ええ。アリスさん同様、私も問題ありません」

 

結局デュエルで勝負を決めようとする。まあ、遊戯王なら良くあることだ。

 

「ここでは狭い。外で行おう」

 

遊星がそう言い、立ち上がる。十代達も立ち上がる。そして事務所の外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外に出た遊星達は、事務所の入り口前でデュエルを行う事になる。

 

「デュエルの相手は…そうだな、俺はアリスとやる。十代さんは早苗と相手してください」

「おう!分かったぜ!二人もそれで良いか?」

 

時間も余り無いので、適当に決めた。一応アリス達にこの事を聞く。

 

「ええ。誰でも大丈夫です」

「私もですね。誰でも構いませんよ」

 

二人も全然大丈夫だ。と言う事で、早速行う事に。遊星VSアリスのデュエル、ここに開幕。

遊星はデュエルディスク。アリスはD・パットをセット。次にD・ゲイザーを左目に装着。

十代と早苗もD・ゲイザーをセットし、観戦状態になる。

 

<ARビジョン、リンク完了>

 

「「デュエル!!」」

 

 

不動遊星 LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ15

アリス・マーガトロイド LP4000 手札5 デッキ35 墓地0 除外0 エクストラデッキ13

 

 

「私から行きます。ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

さて、アリスの初手は何から出るか…

 

「私は『マジカル・コンダクター』を召喚」 手札6⇒5

 

 

マジカル・コンダクター 地属性 魔法使い族 ☆4 効果モンスター

ATK 1700 DEF 1400

自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを2つ置く。

このカードに乗っている魔力カウンターを任意の個数取り除く事で、取り除いた数と同じレベルの魔法使い族モンスター1体を、手札または自分の墓地から特殊召喚する。

この効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

『マジカル・コンダクター』となると、アリスのデッキは【魔法使い族】デッキと思われる。

 

「ターンエンドです。さあ、不動プロデューサーのターンです。」 手札5

「ああ。俺のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

さあ、今度は遊星のターン。どう出る?

 

「(あのモンスターは魔力カウンターを蓄えるモンスター。迂闊な魔法カードの使用は危険かもしれないが、蓄える前に倒すしかないな)俺は『ジャンク・ブレーダー』を召喚!」 手札6⇒5

 

 

ジャンク・ブレーダー 地属性 戦士族 ☆4 効果モンスター OCG

ATK 1800 DEF 1000

自分の墓地に存在する「ジャンク」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで400ポイントアップする。

 

 

「バトル!『ジャンク・ブレーダー』で『マジカル・コンダクター』に攻撃!『ジャンク・ブレード』!」

 

あっさりと破壊される『マジカル・コンダクター』。何がしたかったんだ?

 

「(これぐらい、仕方ないわね)」 LP4000⇒3900 墓地0⇒1

「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」 手札5⇒4

 

2ターン経過。フィールド状況。

不動遊星 LP4000 手札4 デッキ34 墓地0 除外0 エクストラデッキ15

モンスターゾーン 『ジャンク・ブレーダー』…攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

アリス・マーガトロイド LP3900 手札5 デッキ34 墓地1 除外0 エクストラデッキ13

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

 

「私のターン、ドロー」 手札5⇒6 デッキ34⇒33

 

さて、あっさりと再びアリスのターンに戻ったが、ここからどう攻めるのか?

 

「手札から魔法カード、『グリモの魔導書』を発動」 手札6⇒5

 

 

グリモの魔導書 通常魔法

デッキから「グリモの魔導書」以外の「魔導書」と名のついたカード1枚を手札に加える。

「グリモの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

「このカードは、デッキからこのカード以外の『魔導書』と名のついたカードを1枚手札に加える事が出来る。この効果で、デッキから『ヒュグロの魔導書』を手札に加えます」 手札5⇒6 デッキ33⇒32 墓地1⇒2

「(『ヒュグロの魔導書』…確か魔法使い族モンスターの攻撃力を1000ポイントアップさせ、この効果を受けたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、デッキから新たな『魔導書』を手札に加える事が出来るカード。来るのか?)」

「更に手札から『召喚僧サモンプリースト』(ATK800)を召喚。効果により、守備表示になります。(ATK800⇒DEF1600)『サモンプリースト』の効果発動。手札の魔法カード『トーラの魔導書』を墓地に送り、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚ができる。デッキから『魔導戦士 フォルス』を攻撃表示で特殊召喚!」 手札6⇒4 デッキ32⇒31 墓地2⇒3

 

 

魔導戦士 フォルス 炎属性 魔法使い族 ☆4 効果モンスター

ATK 1500 DEF 1400

1ターンに1度、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をデッキに戻し、フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。

選択したモンスターのレベルを1つ上げ、攻撃力を500ポイントアップする。

 

 

「レベル4モンスターが2体…エクシーズ召喚か」

「行きますよ。レベル4『魔導戦士 フォルス』と『召喚僧サモンプリースト』でオーバーレイ。2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚!その指揮から、貴方を決して逃がさない。現れろ!『交響魔人マエストローク』(ATK1800)!」 エクストラデッキ13⇒12

 

 

交響魔人マエストローク 闇属性 悪魔族 ランク4 エクシーズモンスター

ATK 1800 DEF 2300

レベル4モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを裏側守備表示にする。

また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の「魔人」と名のついたエクシーズモンスターが破壊される場合、代わりにそのモンスターのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。

 

 

「『マエストローク』…高い耐性アタッカーモンスターか。しかも、効果も強力な力を秘めている。あまり見かけないと思っていたが」

 

この世界での『魔人』エクシーズモンスターはレアカードの分類とされており、中でも『マエストローク』は中でも優れた効果を持っている代償、使用するデュエリストも少ないとされる。

 

「『マエストローク』(OVU2⇒1)の効果発動。1ターンに1度、OVUを1つ取り除き、相手の場に存在する、表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択し、選択したモンスターを裏側守備表示にします。不動プロデューサーの『ジャンク・ブレーダー』は裏守備表示になってもらいます」 墓地3⇒4

 

『マエストローク』のOVUが1つ消えると、『ジャンク・ブレーダー』はすぐさま裏守備表示になる。ちなみに守備力は1000しかない。

 

「バトル。『マエストローク』で『ジャンク・ブレーダー』に攻撃」

 

『マエストローク』の攻撃で、あっという間に破壊される『ジャンク・ブレーダー』。良いアタッカーが…

 

「くっ、こうも簡単に破壊されたか」 墓地0⇒1

「これでターンを終了します」 手札4

 

どちらも一進一退の状態。どちらが先に動き出すか…

 

「俺のターン!」 手札4⇒5 デッキ34⇒33

 

迎え撃つ遊星。次はどんな手で出るか。観戦している十代と早苗は楽しみながら見ている。

 

「…手札の『ボルト・ヘッジホッグ』を墓地に送り、チューナーモンスター『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」 手札5⇒3 墓地1⇒2

 

 

クイック・シンクロン 風属性 機械族 ☆5 チューナーモンスター OCG

ATK 700 DEF 1400

このカードは手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。

このカードは「シンクロン」と名のついたチューナーの代わりにシンクロ素材とする事ができる。

このカードをシンクロ素材とする場合、「シンクロン」と名のついたチューナーをシンクロ素材とするモンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。

 

 

「更に、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』の効果発動。俺のフィールドにチューナーモンスターがいる場合、墓地のこのカードを特殊召喚できる。来い!『ボルト・ヘッジホッグ』(ATK800)!」 墓地2⇒1

「もう一気にチューナーと、チューナー以外のモンスターを出すなんて…」

 

遊星の実力を侮っているかのように言うアリス。だが、遊星の実力はこんなものじゃない。

 

「更に!『チューニング・サポーター』(ATK100)を通常召喚!」 手札3⇒2

 

 

チューニング・サポーター 光属性 機械族 ☆1 効果モンスター

ATK 100 DEF 300

このカードをシンクロ召喚に使用する場合、このカードはレベル2モンスターとして扱う事ができる。

このカードがシンクロモンスターのシンクロ召喚に使用され墓地へ送られた場合、自分はデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「『チューニング・サポーター』(☆1⇒2)をシンクロ素材にする場合、このカードのレベルを2として扱う。それから、『ボルト・ヘッジホッグ』が自身の効果で特殊召喚に成功したとき、このカードが場を離れた瞬間、除外される」

「(レベル合計は8…来るわね)」

「行くぞ!レベル2『ボルト・ヘッジホッグ』とレベル2となった『チューニング・サポーター』に、レベル5『クイック・シンクロン』をチューニング!」 墓地1⇒3 除外0⇒1

 

『クイック・シンクロン』の前にルーレットらしき物が現れ、それが回転し始める。的となるのは、『シンクロン』と名のついたチューナーモンスターのカード。そして『クイック・シンクロン』は銃を抜き、打ち抜く。打ち抜いたカードは…『ジャンク・シンクロン』のカード。

 

「集いし星が、怒号の魔神を呼び覚ます。光さす道となれ!シンクロ召喚!粉砕せよ!!『ジャンク・デストロイヤー』!!」 エクストラデッキ15⇒14

 

 

ジャンク・デストロイヤー 地属性 戦士族 ☆8 シンクロモンスター OCG

ATK 2600 DEF 2500

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数までフィールド上のカードを選択して破壊できる。

 

 

遊星の場に出現したのは、巨大なロボット戦士。戦隊系の物語に良くあるロボットと考えてよろしい。

 

「『ジャンク・デストロイヤー』の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功したとき、このカードをシンクロ召喚に使用した、シンクロ素材の内、チューナー以外のモンスターの数まで、フィールド上のカードを1枚破壊出来る。素材としたのは2体。よって2枚のカードを破壊出来る!俺は『マエストローク』を破壊する!『タイダルエナジー』!」

 

『ジャンク・デストロイヤー』が地面を殴ると、そこから巨大な地震の波動が発生し、アリスの場に襲いかかる。

 

「やりますね…でも、『マエストローク』(OVU1⇒0)は、『魔人』と名のついたエクシーズモンスターが破壊される場合、このカードのOVUを1つ取り除く事で、その破壊を無効にできるわ!」 墓地4⇒5

 

辛うじて『マエストローク』は耐えたが、要のOVUは全て無くなった。

 

「『チューニング・サポーター』がシンクロ素材となって墓地に送られた時、俺はデッキからカードを1枚ドローする」 手札2⇒3 デッキ33⇒32

 

手札も補充し、遊星も準備万端。流石万能。

 

「バトル!『ジャンク・デストロイヤー』で『交響魔人マエストローク』に攻撃!『デストロイ・ナックル』!」

 

渾身の一撃とも言える威力を誇った拳を『マエストローク』に命中し、一撃で破壊される。

 

「きゃあ!?」 LP3900⇒3100 墓地5⇒6

 

一気に遊星の場が有利となる。流石歴代最強デュエリストの一人。

 

「カードを1枚セットして、ターンエンドだ」 手札3⇒2

 

 

4ターン経過。フィールド状況。

不動遊星 LP4000 手札2 デッキ32 墓地3 除外1 エクストラデッキ14

モンスターゾーン 『ジャンク・デストロイヤー』…攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード2

 

アリス・マーガトロイド LP3100 デッキ31 手札4 墓地6 除外0 エクストラデッキ12

モンスターゾーン 無し

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

さて、観戦している十代と早苗と言うと。

 

「凄いですね、不動プロデューサー…あのアリスさんがこうも簡単に一方的な立場になるとは」

「遊星は本当に強いぜ。簡単には突破はさせないと思うぜ」

 

早苗は遊星の実力に関心している様子。

 

「(もしかして、彼の実力はあの人達と互角?いや、それ以上?まさか…)」

 

何かを考え込んでいる早苗。そんな事をしている間にデュエルは続いて行く。

 

「私のターン、ドロー」 手札4⇒5 デッキ31⇒30

 

さて、そろそろ動き始めた両者。ここからどう出てくるか。

 

「(…一応あれ出すのは控えろって言われてたわね。この状況なら、あれ出した方が手っ取り早いけど、仕方ないわね)手札から魔法カード『大嵐』を発動。フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊します」 手札5⇒4

「ぐっ!?『強制終了』と『パワー・フレーム』が何も出来ずに破壊されるのか…」 墓地3⇒5

「(良いカードを破壊で来たわ)残念でしたね」 墓地6⇒7

 

これは酷い。遊星のお得意の防御の壁があっという間に焼け野原に…

 

「私は魔法カード『手札抹殺』を発動!」 手札4⇒3

 

 

手札抹殺 通常魔法 OCG 制限

お互いの手札を全て捨て、それぞれ自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。

 

 

「何!?ここで手札交換のカードだと!?」

「お互いのプレイヤーは、手札を全て捨てて、捨てた枚数分デッキからカードをドローします。さあ、手札を全て墓地に送って、新たに手札補充でもしましょうか」

「くっ…」

 

 

不動遊星 手札2(『ジャンク・ディフェンダー』・『一時休戦』)⇒0⇒2 デッキ32⇒30 墓地5⇒7

アリス・マーガトロイド 手札3(『ブリキンギョ』×2・『ヒュグロの魔導書』)⇒0⇒3 デッキ30⇒27 墓地6⇒10

 

 

あれ、何かアリスの手札に、明らかに【魔導書】とは無縁のカードが入っていたんだが…

 

「行きますよ?私は『グリモの魔導書』を発動。デッキから『ヒュグロの魔導書』を手札に加えます」 手札3⇒2⇒3 デッキ27⇒26 墓地10⇒11

 

再び『ヒュグロの魔導書』を手札に加えるアリス。その眼は、完全に徐々に本気を出している眼でもある。闘争本能が少しずつ上昇しているとも言える。

 

「更に、手札から『魔導召喚士 テンペル』を召喚!」 手札3⇒2

 

 

魔導召喚士 テンペル 地属性 魔法使い族 ☆3 効果モンスター

ATK 1000 DEF 1000

自分が「魔導書」と名のついた魔法カードを発動した自分のターンのメインフェイズ時、このカードをリリースして発動できる。

デッキから光属性または闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚する。

この効果を発動するターン、自分は他のレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。

 

 

「『テンペル』の効果発動!このターン『魔導書』と名のついた魔法カードを使用したメインフェイズ時、このカードをリリースすることで、デッキから光属性または、闇属性の魔法使い族・レベル5以上のモンスター1体を特殊召喚できる!私は『テンペル』をリリースして、デッキから、『時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール』(ATK2900)を特殊召喚!」 デッキ25⇒24 墓地11⇒12

 

 

時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール 闇属性 魔法使い族 ☆8 効果モンスター OCG

ATK 2900 DEF 0

このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、相手の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃する事はできず、このターンのエンドフェイズ時に破壊される。

「時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

 

 

「なに!?そのモンスターは、確かシェリーが使っていたカード!?」

 

遊星は過去、アーククレイドルでの決戦で、敵組織『イリアステル』に身を寄せた、『シェリー・ルブラン』が使用したモンスター。最も、その時は他の仲間がデュエルを行ったため、詳しい事は分からないが、大体の内容は聞かされている。

 

「『フルール・ド・ソルシエール』の効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功したとき、相手の墓地に存在するモンスターを1体選択し、選択したモンスターを私の場に特殊召喚できる!」

「なに!?」

「この効果で、不動プロデューサーの墓地に存在する『チューニング・サポーター』(DEF300)を守備表示で特殊召喚!」

 

魔力の力で、遊星の墓地に眠っていた『チューニング・サポーター』が外に出てき、アリスの場に着く。

 

「だが、この効果で特殊召喚したモンスターは、直接攻撃が出来ず、エンドフェイズに自壊してしまう。それを出しただけでは、何もできない筈が」 墓地7⇒6

「ええ。正直この効果を使ったのは何となくです。ですが、これを防げますか?魔法カード『ヒュグロの魔導書』を発動!」 手札2⇒1

 

 

ヒュグロの魔導書 通常魔法

自分フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択して発動できる。

このターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、デッキから「魔導書」と名のついた魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

「ヒュグロの魔導書」は1ターンに1枚しか発動できない。

 

 

「遂にその魔法カードを使ってきたか」

「このカードは、私の場に存在する魔法使い族モンスター1体を選択、選択したモンスターの攻撃力を、エンドフェイズ時まで1000ポイントアップします。『ソルシエール』(ATK2900⇒3900)の攻撃力を1000ポイントアップします」 墓地12⇒13

 

『ヒュグロの魔導書』を手にする『ソルシエール』。すると魔力が体全体に満ちてくるのか、体全体が赤いオーラに包まれる。

 

「バトル!『フルール・ド・ソルシエール』で、『ジャンク・デストロイヤー』に攻撃!呪符「ストロードールカミカゼ」!」

 

『ソルシエール』の放った魔力の一撃が、『ジャンク・デストロイヤー』を一瞬にして灰にされ、本当の意味でクズ鉄になってしまう。その余波は遊星に襲いかかる。

 

「ぐあああああ!!!!!」 LP4000⇒2400 墓地6⇒7

 

ZEXALお馴染み、ダメージ受けたらプレイヤーは吹っ飛ぶが、遊星にも襲い、見事に吹っ飛ぶ。何度も地面に叩きつけられたが、何とか起き上がる。

 

「さらに、『ヒュグロの魔導書』の効果を受けたモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから新たな『魔導書』を手札に加える事が出来る。この効果で、デッキから『ネクロの魔導書』を手札に加えるわ」 手札2⇒3 デッキ24⇒23 墓地13⇒14

 

予想以上のコンボで、遊星の『ジャンク・デストロイヤー』をこうも簡単に突破をするとは…恐ろしい。

 

「くっ、凄い『フィール』だ…下手をすれば、俺も唯では済まないな」

「(『フィール』?何のことかしら?まあ良いわ)エンドフェイズ、『ソルシエール』(ATK3900⇒2900)の効果で特殊召喚した『チューニング・サポーター』は破壊され、『ヒュグロの魔導書』の効果は消えます」

 

遊星の墓地に『チューニング・サポーター』が戻ると言え、場は予想以上の被害を受けている。これはまずい…(墓地7⇒8)

 

「これでターンを終了します」 手札3

 

再び場の流れが変わった。ある意味恐ろしいデュエルです。

 

「俺ターン!」 手札2⇒3 デッキ30⇒29

 

…おっと、ドローした後、遊星の動きが止まった。まさか、手札が悪いのか?

 

「(今の手札では、『ソルシエール』を倒すことは出来ない。今は耐えるしかない。だが、あまり防御に徹しても、限界がある。アリスのターン次第だな)モンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンドだ」 手札3⇒1

 

 

6ターン経過。フィールド状況。

不動遊星 LP2400 手札1 デッキ29 墓地8 除外1 エクストラデッキ14

モンスターゾーン セットモンスター1

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

アリス・マーガトロイド LP3100 手札3 デッキ23 墓地14 除外0 エクストラデッキ12

モンスターゾーン 『時花の魔女-フルール・ド・ソルシエール』…攻撃表示

魔法・罠ゾーン 無し

 

 

「私のターン、ドロー」 手札3⇒4 デッキ28⇒27

 

優先的になってきたアリス。と言え、まだまだ勝負は分からない。

 

「(ようやく来たわね)手札の魔導書『トーラの魔導書』・『アルマの魔導書』・『魔導書院ラメイソン』を公表し、手札から『魔導法士 ジュノン』を特殊召喚!」 手札4⇒3

 

 

魔導法士 ジュノン 光属性 魔法使い族 ☆7 効果モンスター

ATK 2500 DEF 2100

手札の「魔導書」と名のついた魔法カード3枚を相手に見せて発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

また、1ターンに1度、自分の手札・墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をゲームから除外して発動できる。フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

 

 

現れたのは、『魔導書』デッキの最上級モンスター。シンプルかつ強力な力を秘めている魔法使い。

 

「『ジュノン』のモンスター効果発動!墓地の『ヒュグロの魔導書』をゲームから除外することで、フィールド上のカード1枚を破壊します。私は不動プロデューサーのリバースカードを破壊します!」 墓地14⇒13 除外0⇒1

 

『ジュノン』は『魔導書』を取り出すと、その『魔導書』から放たれる魔力を矢として変え、遊星のリバースカードに向けて放ち、それは破壊される。

 

「(これで彼のリバースカードは無くなった。この勝負、貰ったわ)」

「…俺はこれを待っていた!」 墓地8⇒9

「え?」

 

遊星はリバースカードを破壊された筈だが、逆に「待っていた」と宣言。これは一体?

 

「お前が破壊したカードは…『荒野の大竜巻』だ!」

「なんですって!?」

 

 

荒野の大竜巻 通常罠 OCG

魔法&罠カードゾーンに表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。破壊されたカードのコントローラーは、手札から魔法または罠カード1枚をセットする事ができる。

また、セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。

 

 

「セット状態のこのカードが破壊され墓地に送られた時、フィールド上、表側表示のカードを1枚破壊できる!俺は『フルール・ド・ソルシエール』を破壊する!」

 

大竜巻が出現し、『ソルシエール』を飲みこもうとされる。

 

「くっ、そうはさせない!その効果にチェーンして速効魔法『トーラの魔導書』を発動!」 手札3⇒2

 

 

トーラの魔導書 速効魔法

フィールド上の魔法使い族モンスター1体を選択し、以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このターン、選択したモンスターはこのカード以外の魔法カードの効果を受けない。

●このターン、選択したモンスターは罠カードの効果を受けない。

 

 

「このカードは2つの効果があり、どちらか1つを決めて発動できる。私は2つ目の効果を選択!『ソルシエール』はこのターン、罠カードの効果を受け付けない!よって『荒野の大竜巻』では破壊されない!」 墓地13⇒14

 

辛うじて守れた『ソルシエール』。しぶとい。

 

「これを耐えたのか…凄いな」

 

遊星もまた驚く。これほどのコンボをしても、まだ倒れない。恐ろしい腕前のデュエリストと確信した遊星である。

 

「まだバトルフェイズは開始してない。このままバトル!『ソルシエール』でセットモンスターに攻撃!」

 

再び『ソルシエール』が攻撃。セットモンスターに命中。そのモンスターは…

 

「残念だったな。俺のセットモンスターは『シールド・ウィング』(DEF900)だ!」

 

 

シールド・ウィング 風属性 鳥獣族 ☆2 効果モンスター

ATK 0 DEF 900

このカードは1ターンに2度まで、戦闘では破壊されない。

 

 

『ソルシエール』の攻撃を受けても、守りの態勢を崩さない『シールド・ウィング』。

 

「確かそのモンスターは、戦闘では2回破壊されないモンスターでしたね。なら、これ以上の攻撃は無駄の筈」

「その通りだ」

 

何とか凌いだ遊星。だが、このままでは次のターン『ジュノン』の効果で破壊されてしまう。

 

「メインフェイズ2。手札からフィールド魔法『魔導書院ラメイソン』を発動!」 手札2⇒1

 

 

魔導書院ラメイソン フィールド魔法

自分フィールド上または自分の墓地に魔法使い族モンスターが存在する場合、1ターンに1度、自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。

「魔導書院ラメイソン」以外の自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をデッキの一番下に戻し、デッキからカードを1枚ドローする。

また、このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚できる。

 

 

「(これが精一杯ね)ターンエンド」 手札1

 

正直な限り、これ以上ターンを与えると、確実に負けが決まってしまう遊星。このターンで勝負を付けないと、確実に負けてしまう。

 

「…俺のターン!」 手札1⇒2 デッキ29⇒28

 

ドローしたカードは…『エンジェル・バトン』。

 

「(これに賭けるしかない)手札から魔法カード、『エンジェル・バトン』を発動!」 手札2⇒1

「『エンジェル・バトン』…確かそのカード、ターン数が2ターン以上経過している時に発動できて、デッキからカードを2枚ドローして、手札を1枚墓地に送るカードでしたね」

「ああ」

 

指にデッキの上を置く遊星。これが最後のドローと考えてる。そして…

 

 

 

 

「ドロー!!!!!」 手札1⇒3 デッキ28⇒26

 

 

 

勢い良くドローする。そして、ドローしたカードをみて遊星は…

 

 

 

次回、遊星VSアリス戦決着。十代VS早苗のデュエルは次回に続く!


 
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