No.483281

とらドラif 竜児×奈々子 22

平賀一刀さん

22です。
前回の誤字少し修正しました。
気がついたところあれば気軽に指摘していただけると幸いです。
よろしくお願いします。

2012-09-13 10:33:27 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3896   閲覧ユーザー数:3838

次の日予定通りに奈々子たちは帰路についた。

帰りの電車の中はどことなくしんみりしていた

 

「どうしたんだよっ!みんな元気ないぞ!ほら大河、おじさんのポッキー食べるかい?」

 

「そうだぞ、高須!この窓のサッシを見てみろ埃だらけで」

 

テンションが高いのはこの2人だけ。

亜美ちゃんは電車に乗った途端に

 

「私は明日からも仕事なの!疲れてるから寝る!」

 

と言って窓際で寝ている。

 

竜児は北村君の言葉にぴくりと反応はするもののそれでもやはり元気がない。

振られたと思ったら次は告白、ドタバタしていて整理がつかないのかもしれない。

ただでさえみのりのことがあるのにもう少し竜児を気遣うべきだったかなと奈々子は独りごちた。

今はそっとしておくしかできない、我慢するしかないんだと自分に言い聞かせ窓の外へ目を向ける。

 

 

 

(これからどうしようか。櫛枝には、まあ、振られたってことだよなさすがに。

 でもあんな返事でモヤモヤしてないのも確かだ。そこに香椎からの告白)

 

少年は悩んでいた。

自分の人生、誰かを好きになり告白し砕けることはあっても、

好きだと思いをぶつけられることなどないと思っていた。

そして竜児は返事をはぐらかされ、それでもあきらめきれない痛みを知った。

だからこそ香椎にも早く返事をしなければと考えていたのだ。

 

(香椎か、そういやクラスで最初にできた女友達は香椎だったな。

 こんな俺に笑いかけてくれて不覚にも櫛枝以外の女にドキッと来てしまった)

 

思えばそのころから香椎奈々子というピースが竜児の心で育ちはじめていたのかもしれない。

 

(顔はまあ俺なんかにはもったいないぐらいに可愛いし、性格もいい。

それに胸も結構……///)

 

春田達がいい女ランキングなんてのを作ってるのを近くで見ていたがいつも麻耶や亜美と一緒に上位陣に組み込んでいる。

 

 (だぁっーーーー!なんで俺なのかますます分からねえ)

 

「高須どうした?さっきから怪盗二十面相みたいになってるぞ。」

 

そして。え、そんなに顔に出てたか? ああ出てた出てた。 等と言って笑い合う

2人の姿を奈々子ともう一人大河だけがじっと見つめていた。


 
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