No.48237

歪んだおとぎ話

天嶺琥珀さん

不思議系の詩。

2008-12-23 23:58:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:679   閲覧ユーザー数:662

 

針の止まった懐中時計の

銀鎖に絡まった砂時計の

上天に取り残された金の鍵で

ねじ巻き式のオルゴールの

さびついた蓋を開けて

眠る蝋人形に

錫の兵隊が口づけると

傷ついた振り子時計が

針を左に回し出す

 

歪んだ時の真ん中で

微笑みを浮かべるのは

やぶかれた絵本の

傷ついた悪役

 

 

 
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