No.479775

ハイスクールD×D 喧嘩番長の新たな喧嘩 

白の牙さん

第20話

2012-09-04 18:34:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:15115   閲覧ユーザー数:13846

 

 

 

  「マサル、貴方の膝の上に座っている子について勿論教えてくれるわよね?」

 

 いったん家に戻った大は、リビングでリアス、朱乃、小猫に質問というなの尋問を受けていた

 

 「説明するも何も、俺の新しい家族だ。な、オーフィス?」

 

 大が尋ねると

 

 「ん」

 

 オーフィスは頷いて答えた

 

 「オーフィスって確か『無限の龍神』と呼ばれているあのオーフィスなの!?」

 

 リアスが驚いて尋ねると

 

 「いや、違うぜ(まぁ、本当はそうなんだけどな)」

 

 大は違うと言ったがリアスが言ったことを心の中で肯定していた

 

 「・・・・いつまでそこに座っているんですか?」

 

 小猫は大の膝に座っているオーフィスを睨んでいった

 

 「ここ、我の特等席。ここが、一番落ち着く」

 

 「・・・それは解るような気がします。だけど、独り占めはずるいです!!」

 

 小猫はそういうと

 

 「なら、片方使う?」

 

 オーフィスが聞くと

 

 「・・・はい」

 

 小猫は即答で答え、空いたほうの膝に座った

 

 「兎に角オーフィスもこれからここで暮らすことによろしくな」

 

 大はオーフィスの頭を撫でながら言った

 

 「よろしく」

 

 オーフィスは無表情でそういった

 

 

 

 

 そして、オーフィスの歓迎会が行われた。オーフィスは出された料理をほとんど一人で食べようとしたが。大に注意され、腹八分目までで抑えた

 

 「っで、何で俺の部屋にいるんだオーフィス?」

 

 風呂から上がった大が部屋に入ると、オーフィスが大のベットで横になっていた

 

 「我も、ここで寝る」

 

 「あのな~~」

 

 大が呆れていると

 

 「だめにゃ!このベットは私とマサル専用にゃ」

 

 黒歌が元の姿に戻ってオーフィスにそういった

 

 「専用ってお前が勝手に決めたとだろうが。・・・・・!!」

 

 黒歌にそういうった途端、大は外から何かの気配を感じ、窓を開けると

 

 「ほう?まだ殺気も出していないのに気が付くとは、俺は運がいい。こんな辺境の地で貴様のような強者に出会えたのだからな」

 

 十羽の漆黒の翼を生やした男が浮かんでいた。男は少しの間笑うと、殺気を放った。その殺気に気付き、リアス達が外に出た

 

 「初めましてかな、グレモリー家の娘。紅髪が麗しいものだ。忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうだよ」

 

 「ごきげんよう、堕ちた天使の幹部―コカビエル。それと私の名前はリアス・グレモリーよ。お見知りおきを。もう一つ付け加えさせてもらうなら、グレモリー家と我らが魔王は最も近く、最も遠い存在。この場で政治的なやり取りに私との接触を求めるなら無駄だわ」

 

 リアスは冷淡な表情で答えた

 

 「これは土産だ」

 

 コカビエルは腕に抱えていたものを大に投げた。大はそれをキャッチし誰なのか確認すると

 

 「イリナ!?」

 

 それは、全身傷だらけのイリナで、呼吸も荒く、血まみれだった。イリナを抱えたまま、大は急いで部屋に入り、ベット(緊急事態だと判断したオーフィスと黒歌はすでにベットに居ない)に寝かせると、タンスの上にある箱を開け、中から『フェニックスの涙』を取り出すと、イリナにかけた。涙のおかげで傷はあっという間に完治し、呼吸も安定し始めた

 

 「・・・・ええい、やむおえん!」

 

 大はどうしようか一瞬迷ったが、決断しイリナの着ている服を脱がせ(勿論裸を見ないようにし)、自分の服を着させた

 

 「マサル!急いで準備して。今から学校に行くわよ」

 

 リアスが大の部屋に入ってきそう言った

 

 「・・・・先に言っててくれ。俺はイリナが目を覚ますまでここにいる」

 

 「な、何を言って・・・・・解ったは」

 

 リアスは大に何かを言おうとしたが、大の放ち雰囲気を感じ、折れた

 

 「わりぃな。イリナが目を覚ましたら俺もすぐに行く」

 

 「その前に終わってるかもしれないわよ?」

 

 リアスが笑ってそう言うと

 

 「そん時はそん時だ」

 

 大の言葉を聞くとリアスは部屋から出ていき、小猫と朱乃を連れて学校に向かった

 

 「大、我も手伝おうか?」

 

 大の横にいたオーフィスが尋ねると

 

 「いや、お前はここに居ろ。黒歌」

 

 オーフィスの頭を撫でた後、黒歌の名前を言うと

 

 幻術で姿を見えなくしていた黒歌が姿を現した

 

 「・・・何にゃ?」

 

 「行って来い。・・・小猫、いや白音が心配なんだろう?」

 

 「で、でも」

 

 「いい機会だ。これを機に仲直りしてこい」

 

 大がそういうと

 

 「解ったにゃ」

 

 黒歌は何かを決心し、学校に向かった

 

 

 

 それから暫くの間、大はイリナの傍にずっといた

 

 「相変わらずの寝顔だ。昔と全然変わってねぇ」

 

 大はイリナの寝顔を見て、昔を思い出していた。すると

 

 「う・・・ん、こ、ここは?」

 

 「目が覚めたか?」

 

 「ま・さ・る君?じゃ、じゃあ、ここは」

 

 「俺の家だ。傷は全部塞がってるが、どこか痛むところあるか?」

 

 大がイリナに聞くと、

 

 「ううん、大丈夫。ところで、なんで私の大君の家に?」

 

 「覚えてないのか?コカビエルのアジトに乗り込んで返り討ちにあったんだよ。っで、コカビエルが俺の家に来てお前を渡したんだ」

 

 「そう・・だったんだ。・・・あれ?私の服が変わってる?」

 

 「あ~~~その何だ。血まみれの服をいつまでも着させておくわけにもいかなかったから、俺の服を着させた」

 

 「・・・・・ちょっと待って。もしかして」

 

 「ああ。服着させたのは・・俺・・だ」

 

 大は歯切れのあるい口調で言った

 

 「///」

 

 それを聞いたイリナは顔を真っ赤にしてしまった

 

 「悪かった。緊急事態だったからよ」

 

 大はイリナに土下座をして謝った

 

 「そ、その気にしてないよ。むしろ大君にだたらみられても///」

 

 イリナは大に聞こえない程度の音量で喋った

 

 『兄貴、彼女も目覚めたことだし。そろそろ行こうぜ』

 

 「ああ、行くか」

 

 アグモンにそういわれ、大は立ち上がった

 

 「行くってどこに?」

 

 「勿論、コカビエルを殴りに」

 

 大がそういうと、

 

 「だ、だめ!!」

 

 イリナはベットから飛び出し、大に抱き着いた

 

 

 「イ、イリナ!?」

 

 「行っちゃダメ。もし行ったら殺されちゃうよ」

 

 イリナは震えた口調で言った。よく見るとイリナの体は震えていた

 

 「昔言ったよな?男の喧嘩は常に命がけ、死ぬことを恐れた時点で負けだってな」

 

 「・・・・うん」

 

 イリナは大が昔言ったことを思い出していた

 

 「それにこれはただの喧嘩じゃねぇ。皆を守るための戦いだ・・俺の大事なものを守るためのな。心配すんな俺は死ない。勝って戻ってくる、約束する」

 

 大がそう言うと、イリナは大から離れた

 

 「必ず・・帰ってきてね」

 

 「おう」

 

 大はイリナにそう言い、戦いの舞台・・・駒王学園に向かった

 

 

 


 
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