No.476843

魔法少女と錬金術師(キュウケツキ)

これは本来有りえる筈の無いIF。

殺人貴の少年が錬金術師の少女と結ばれていたなら………そんな些細なIFから始まる物語。

IFは更なるIFと絡み合い、呼び寄せるはずの無い未来を夢想する。

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2012-08-29 00:02:01 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2122   閲覧ユーザー数:2094

 

~プロローグ~

 

 

 

 

「志貴、結婚しましょう」

 

 

「ハァ!!?」

 

 

突然、特徴的な紫色の髪の彼女(シオン)はそんな事を言った。

 

 

「?何か問題でも?」

 

 

「いやいや、問題以前に何故その結論に至ったのか脈絡が無いんだけど?」

 

 

「脈絡ならあります。ワラキアとの一戦を終えて、貴方との協力関係も終わりましたが、貴方は今も私の手伝いをしてくれている。私は貴方が好きですし、貴方もそれと同じではないかと推測されたので、思い切って提案したのですが………」

 

 

結婚を提案って………相変わらず彼女は頭が堅い。

 

もう少し柔軟に考えて物を言えないのだろうか?

 

 

「その……嫌ですか?」

 

 

彼女は不安そうに上目遣いで言う。

 

そんな彼女を見て、結論は既に出ていた。

 

彼女を抱きしめる。

 

 

「あ……。」

 

 

「いや、問題ないよ。

俺は、シオンを一生涯愛するよ。

だから、俺と一緒にいてくれるかい?」

 

 

「!!……それは私のセリフです……」

 

 

巻きつく彼女の腕の力が強くなる。

 

だが、彼女の身体が俺の腕の中に収まる感触が心地良くて、俺達は何時までも互いを抱き締めていた。

 

 

 

 

 

 

 

こうして、志貴とシオンは結ばれた。

 

 
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